スイス製の高級時計として注目されているモーリスラクロアですが、「資産価値はどの程度あるのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。特に時計を投資対象として考えている方にとって、リセールバリューは重要な判断材料になります。
結論から言うと、モーリスラクロアの資産価値は他の著名な高級時計ブランドと比較すると限定的であり、投資目的での購入はおすすめできません。しかし、コストパフォーマンスに優れた実用的な高級時計として考えれば、十分に価値のあるブランドです。本記事では、モーリスラクロアの現実的な買取相場、中古市場での評価、そして資産価値を最大化するための方法について詳しく解説します。
この記事のポイント |
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✅ モーリスラクロアの現実的な買取相場と資産価値 |
✅ リセールバリューが低い理由と市場での評価 |
✅ 人気モデル「アイコン」シリーズの価値動向 |
✅ 高く売るためのコツと最適な売却タイミング |
モーリスラクロアの資産価値と現実的な評価
- モーリスラクロアの資産価値は99%上がらないのが現実
- モーリスラクロアの買取相場は10万円〜40万円程度
- モーリスラクロアがダサいと言われる理由が資産価値に影響
- モーリスラクロアの知名度の低さがリセール価格を下げる要因
- モーリスラクロアのコスパの良さは投資向きではない
- モーリスラクロアの限定モデルなら資産価値が期待できる可能性
モーリスラクロアの資産価値は99%上がらないのが現実
モーリスラクロアの時計について、資産価値の観点から見ると厳しい現実があります。実際に時計愛好家の間では「資産価値が上がる見込みは99%ありません」という意見が一般的です。
これは決してモーリスラクロアが劣った時計であることを意味するものではありません。むしろ、20万円という価格帯で素晴らしい外装の出来栄えを実現している点では高く評価されています。しかし、投資対象として考えた場合、価格が上昇する要素が限定的なのが現実です。
📊 資産価値に影響する主な要因
要因 | モーリスラクロア | 他の高級ブランド |
---|---|---|
ブランド歴史 | 1975年創業(約50年) | 100年以上の歴史 |
知名度 | 限定的 | 世界的に有名 |
生産数 | 比較的多い | 限定生産が多い |
市場需要 | 安定的だが低い | 高い需要 |
時計の資産価値を決定する要素として、ブランドの歴史、希少性、市場での需要が重要な役割を果たします。モーリスラクロアは1975年創業と比較的新しいブランドであり、ロレックスやパテック・フィリップのような圧倒的なブランド力を持っていないのが現状です。
また、大量生産されているモデルが多く、希少性の観点でも投資向きではありません。一般的に、時計の価値が上昇するのは生産終了によって入手が困難になったり、著名人の着用によって注目が集まったりするケースです。しかし、モーリスラクロアの場合、そうした価値上昇のトリガーとなる要素が限定的です。
それでも、実用性とデザイン性を重視した購入であれば、十分に価値のある選択だと言えるでしょう。資産価値を期待せず、純粋に時計としての魅力を楽しむスタンスが重要です。
モーリスラクロアの買取相場は10万円〜40万円程度
モーリスラクロアの現実的な買取相場を見ると、多くのモデルが10万円から40万円程度で取引されています。これは購入時の定価と比較すると、かなりの値下がりを示しています。
🏷️ 人気モデル別買取相場一覧
モデル名 | 買取参考価格 | 定価(推定) |
---|---|---|
アイコン オートマティック | 10万円〜15万円 | 25万円〜30万円 |
マスターピース シリーズ | 15万円〜40万円 | 50万円〜100万円 |
ポントス シリーズ | 8万円〜20万円 | 20万円〜35万円 |
スケルトンモデル | 15万円〜25万円 | 40万円〜60万円 |
特に人気の**「アイコン」シリーズでも、定価の約半分程度が買取相場の上限**となっています。これは他の高級時計ブランドと比較すると、リセールバリューが低いことを示しています。
買取相場に影響を与える要因として、以下のようなものが挙げられます:
- 付属品の有無:箱、保証書、説明書の完備で査定額が大きく変わる
- 時計の状態:傷の有無、動作状況、メンテナンス履歴
- モデルの人気度:アイコンシリーズは比較的人気が高い
- 為替相場:スイス製のため、円安時は若干有利
💡 買取店による価格差も大きいのが特徴です。一般的なリサイクルショップでは査定経験が少ないため、専門店での査定を受けることで適正価格での売却が可能になります。
ただし、購入時から大幅な価格下落は避けられないため、投資目的での購入は推奨できません。むしろ、長期間愛用することを前提とした購入が賢明でしょう。
モーリスラクロアがダサいと言われる理由が資産価値に影響
モーリスラクロアが一部で**「ダサい」と評価される理由が、結果的に資産価値の低下にも影響**しています。この評価の背景には、いくつかの具体的な要因があります。
🎯 「ダサい」と言われる主な理由
理由 | 詳細 | 資産価値への影響 |
---|---|---|
個性の不足 | 他ブランドとの類似性 | 差別化できず需要が限定的 |
知名度の低さ | 一般認知度が低い | ブランド価値の向上が困難 |
ケースサイズ | 日本人には大きすぎる | 国内需要の制限 |
高級感の不足 | 価格に見合わない外観 | プレミアム感の欠如 |
特にデザインの個性不足は深刻な問題です。例えば、人気の「アイコン」シリーズは、オーデマピゲの「ロイヤルオーク」との類似性が指摘されており、「模倣品」という印象を持たれることがあります。このような評価は、ブランドの独自性を損ない、結果として資産価値の向上を阻害しています。
また、42mm前後の大きなケースサイズが日本市場では受け入れられにくいという問題もあります。日本人の手首には40mm以下が好まれる傾向にあり、これが国内での需要を制限し、中古市場での流通を困難にしています。
高級感の不足も大きな要因です。モーリスラクロアは比較的リーズナブルな価格設定を採用していますが、これが逆に「安っぽい」という印象を与えてしまうことがあります。高級時計に求められる圧倒的な存在感やステータス性が不足していると感じる消費者も多いのです。
しかし、これらの「欠点」は見方を変えればコストパフォーマンスの高さを示しているとも言えます。重要なのは、購入者がこれらの特徴を理解した上で、資産価値よりも実用性を重視して選択することです。
モーリスラクロアの知名度の低さがリセール価格を下げる要因
モーリスラクロアの知名度の低さが、直接的にリセール価格を押し下げる大きな要因となっています。時計市場において、ブランド認知度は資産価値に直結する重要な要素です。
📈 知名度と資産価値の関係性
高い知名度 → 高い需要 → 安定した価格 → 良好な資産価値
低い知名度 → 限定的需要 → 価格下落 → 低い資産価値
1975年創業という比較的新しい歴史が、ブランドの認知度向上を妨げています。ロレックス(1905年創業)やオメガ(1848年創業)といった老舗ブランドと比較すると、時計に詳しくない一般消費者にとっては「聞いたことがないブランド」として認識されがちです。
🏪 購入層と認知度の関係
購入者層 | モーリスラクロア認知度 | 購入動機 |
---|---|---|
時計愛好家 | 高い | デザイン・技術評価 |
一般消費者 | 低い | 価格重視 |
ステータス重視層 | 非常に低い | ブランド力不足で除外 |
特に中古市場では、ブランド認知度が査定額に大きく影響します。査定を行うスタッフも人間ですから、知名度の高いブランドには安心感を持ちますが、モーリスラクロアのような比較的マイナーなブランドには慎重になりがちです。
また、「無名ブランド」としての印象が、購入希望者の心理的ハードルを上げているのも事実です。同じ価格帯であれば、より知名度の高いブランドを選ぶのが一般的な消費者心理でしょう。
💭 知名度向上への取り組み
近年、モーリスラクロアは日本市場での認知度向上に力を入れており、著名人の着用や限定モデルの発表などを通じてブランド価値の向上を図っています。しかし、長年培われたブランドイメージを短期間で変えることは困難であり、資産価値の大幅な改善は期待できないのが現状です。
モーリスラクロアのコスパの良さは投資向きではない
モーリスラクロアの最大の魅力であるコストパフォーマンスの高さが、皮肉にも投資対象としての魅力を減少させています。これは一見矛盾しているように思えますが、投資の観点から見ると重要なポイントです。
💰 コスパの高さが投資に向かない理由
要因 | 説明 | 投資への影響 |
---|---|---|
手頃な価格設定 | 20万円程度で購入可能 | 希少性の欠如 |
高品質な外装 | 価格以上の仕上げ | 差別化の困難 |
幅広い購買層 | 多くの人が購入可能 | 市場の飽和 |
実用性重視 | 日常使いに最適 | コレクター需要の不足 |
「高品質なのに安い」という特徴は、消費者にとっては魅力的ですが、投資の観点では問題となります。投資対象として価値のある時計は、一般的に高価で入手困難、かつ希少性の高いものが多いからです。
モーリスラクロアはスイス製の機械式時計でありながら、比較的手の届きやすい価格を実現しています。しかし、これは同時に「特別感」や「希少性」を損なう要因にもなっています。
🎯 投資向きな時計の特徴 vs モーリスラクロア
特徴 | 投資向き時計 | モーリスラクロア |
---|---|---|
価格帯 | 100万円以上 | 20万円〜50万円 |
入手難易度 | 非常に困難 | 比較的容易 |
生産数 | 限定的 | 安定供給 |
待機期間 | 数年〜数十年 | なし |
また、実用性を重視したデザインと機能性も、コレクター需要を制限する要因となっています。投資対象として人気の高い時計は、しばしば「実用性よりも芸術性や希少性を重視」したモデルが多いのです。
ただし、この特徴は悪いことばかりではありません。投資目的ではなく、純粋に「良い時計を手頃な価格で長く使いたい」という方にとって、モーリスラクロアは理想的な選択肢と言えるでしょう。コスパの高さは、時計本来の価値を重視する人にとっての大きなメリットです。
モーリスラクロアの限定モデルなら資産価値が期待できる可能性
一般的なモデルの資産価値は限定的ですが、モーリスラクロアの限定モデルや特別仕様のモデルについては、ある程度の資産価値が期待できる可能性があります。
🏆 資産価値が期待できるモデルの特徴
モデルタイプ | 資産価値の可能性 | 理由 |
---|---|---|
限定生産モデル | 高い | 希少性による価値向上 |
著名人着用モデル | 中程度 | 話題性とコレクター需要 |
スケルトンシリーズ | 中程度 | 技術的な魅力と視覚的インパクト |
アニバーサリーモデル | 低〜中程度 | 記念的価値 |
特に注目すべきは、**木村拓哉さんが着用していた「アイコン スケルトン アーバン トライブ」(限定500本)**です。このモデルは著名人の影響とスケルトン仕様という特殊性、さらに限定生産という希少性を兼ね備えており、通常モデルよりも高い資産価値を維持していると考えられます。
📊 限定モデルの市場動向
通常の「アイコン」:定価25万円 → 買取15万円(60%)
限定「スケルトン」:定価63万円 → 買取40万円(63%)
限定モデルでもリセールバリューは完璧ではありませんが、通常モデルよりも価値の減少率が小さい傾向があります。これは、コレクターや愛好家からの需要が一定程度存在するためです。
💡 今後注目すべきポイント
- 新たな限定モデルの発表:年間数回発表される限定モデル
- 技術革新モデル:新しいムーブメントや機構を搭載したモデル
- コラボレーションモデル:他ブランドとのコラボレーション
- 地域限定モデル:特定地域でのみ販売されるモデル
ただし、限定モデルであっても大幅な価値上昇は期待できないのが現実です。あくまでも「通常モデルよりもマシ」という程度に考えておくのが賢明でしょう。
また、限定モデルを購入する際は、将来的な売却を考慮して付属品の完備と良好な状態維持が必須です。限定モデルの価値を最大化するためには、これらの要素が不可欠になります。
モーリスラクロアの資産価値を最大化する方法と注意点
- モーリスラクロアを高く売るコツは付属品の保管が重要
- モーリスラクロアの人気モデル「アイコン」シリーズの価値
- モーリスラクロアの売り時は購入直後が最適
- モーリスラクロアの中古相場は安定推移している
- モーリスラクロアの修理費用を考えると投資向きではない
- モーリスラクロアの50代着用問題が中古需要に影響
- まとめ:モーリスラクロアの資産価値は期待せず実用性重視で選ぶべき
モーリスラクロアを高く売るコツは付属品の保管が重要
モーリスラクロアの資産価値を最大化するためには、付属品の完全保管が最も重要です。一般的に、付属品の有無は査定額に大きな影響を与えますが、知名度の低いブランドほどその影響は顕著になります。
📦 重要な付属品チェックリスト
付属品 | 重要度 | 査定への影響 |
---|---|---|
外箱 | ★★★★★ | 査定額の20-30%に影響 |
保証書 | ★★★★★ | 真贋判定と価値証明 |
説明書 | ★★★☆☆ | 完品性の証明 |
余ったコマ | ★★★★☆ | 実用性に直結 |
専用クロス | ★★☆☆☆ | 付加価値 |
保証書の存在は特に重要で、これがないと買取を断られるケースもあります。モーリスラクロアは比較的新しいブランドのため、偽物との区別が困難な場合があり、保証書が真贋判定の重要な材料となります。
💎 高価買取のための状態管理術
定期的なメンテナンス
↓
良好な外観維持
↓
動作精度の確保
↓
高額査定の実現
外観の美しさも査定に大きく影響します。日常的に以下の点に注意することで、売却時の査定額を最大化できます:
- 直射日光の回避:文字盤の変色や劣化を防ぐ
- 適切な湿度管理:カビや錆の発生を防止
- 定期的な清拭:汚れの蓄積を防ぐ
- 衝撃の回避:ケースや風防の損傷を防ぐ
🛠️ 売却前の準備チェックポイント
項目 | チェック内容 | 対処法 |
---|---|---|
動作確認 | 正常に動いているか | 電池交換やオーバーホール |
外観チェック | 傷や汚れの状況 | 軽度なクリーニング |
付属品確認 | 全て揃っているか | 不足分の補完検討 |
相場調査 | 現在の買取価格 | 複数店舗での査定 |
特に**「売ると決めたらメンテナンスに出さない」ことが重要**です。オーバーホール費用が査定額の向上分を上回るケースが多いため、現状のまま査定を受けるのが賢明です。
また、複数の買取店で査定を受けることで、適正価格での売却が可能になります。特に時計専門店では、モーリスラクロアの価値を適切に評価してもらえる可能性が高くなります。
モーリスラクロアの人気モデル「アイコン」シリーズの価値
「アイコン」シリーズは、モーリスラクロアの中で最も資産価値が期待できるコレクションです。2016年の登場以来、ブランドの顔として多くの愛好家に支持されており、中古市場でも比較的安定した需要があります。
🎯 アイコンシリーズの市場評価
モデル | 定価(推定) | 買取相場 | リセール率 |
---|---|---|---|
AI6008-SS002-330-1 | 25万円 | 12-15万円 | 48-60% |
AI6007-SS002-430-1 | 25万円 | 10-14万円 | 40-56% |
AI6028-SS001-030-1(スケルトン) | 63万円 | 18-25万円 | 29-40% |
AI6038-SS001-133-4 | 27万円 | 15-18万円 | 56-67% |
アイコンシリーズが他のモデルより高く評価される理由は、そのデザインの独自性と機能性にあります。ラグジュアリースポーツウォッチとしての魅力と、日常使いできる実用性を兼ね備えている点が評価されています。
**特に注目すべきは「イージーチェンジャブルシステム」**です。この機能により、ユーザーは簡単にストラップを交換でき、様々なシーンに対応できます。この実用性が、中古市場での需要を支える重要な要素となっています。
🌟 アイコンシリーズの魅力ポイント
- 12時、2時、4時、6時、8時、10時位置の特徴的なベゼル
- ケースとブレスレットの一体感のあるデザイン
- クル・ド・パリ装飾による高級感
- 20気圧防水性能による実用性
- 39mmと42mmの選択肢
💡 投資の観点から見たアイコンシリーズ
アイコンシリーズはモーリスラクロアの中では最も資産価値が期待できるものの、それでも投資対象としては限定的です。リセール率は最高でも67%程度であり、購入から即座に3割以上の価値減少は避けられません。
しかし、長期保有を前提とした場合、アイコンシリーズは比較的価値を維持しやすいと考えられます。特に限定モデルやスケルトン仕様は、コレクター需要により価値の下落幅が小さくなる傾向があります。
モーリスラクロアの売り時は購入直後が最適
モーリスラクロアの最適な売却タイミングは、実は購入直後です。これは資産価値の観点から見ると矛盾しているように思えますが、価格下落の特性を考慮すると理にかなった判断です。
📉 時間経過による価値減少パターン
購入時(100%)
↓
購入直後(70-80%)急激な下落
↓
1年後(60-70%)緩やかな下落
↓
3年後(50-60%)安定期
↓
5年後以降(40-50%)底値圏
新品購入直後の価値減少が最も大きく、その後は比較的緩やかな下落となります。これは自動車などの耐久消費財と似たパターンです。
🎯 売却タイミング別の戦略
タイミング | メリット | デメリット | 推奨度 |
---|---|---|---|
購入直後 | 高いリセール率 | 使用期間が短い | ★★★★☆ |
1-2年後 | 適度な使用感 | 価値下落継続 | ★★★☆☆ |
3-5年後 | 価格安定期 | 大幅な価値減少 | ★★☆☆☆ |
5年以降 | 底値安定 | 最低価格帯 | ★☆☆☆☆ |
**「売りたい・買い替えたいと思った時がベストタイミング」**という考え方も重要です。時間が経過するほど外観の劣化や精度の低下が進み、結果として査定額も下がってしまいます。
💰 為替の影響を考慮した売却タイミング
モーリスラクロアはスイス製のため、円安時の売却が有利になります。購入時よりも円安が進んでいる場合、為替差益により査定額が向上する可能性があります。
- 円安時:スイス製品の価値が相対的に上昇
- 円高時:スイス製品の価値が相対的に下降
ただし、為替変動による影響は限定的であり、基本的な価値下落トレンドを大きく変えるものではありません。
🚀 特別な高騰要因がある場合の例外
稀に以下のような要因で一時的な価格上昇が発生することがあります:
- 著名人の着用による話題性
- 生産終了による希少性の向上
- 限定モデルのプレミア化
- ブランドの大幅な知名度向上
これらの要因が発生した場合は、迅速な売却判断が重要になります。しかし、こうした機会は非常に稀であり、期待して待つよりも現実的な判断をすることが賢明です。
モーリスラクロアの中古相場は安定推移している
モーリスラクロアの中古相場は、大きな変動が少なく比較的安定した推移を示しているのが特徴です。これは投資対象としては魅力に欠けますが、売却時の予測が立てやすいというメリットがあります。
📊 中古相場の推移データ(2025年6月時点)
指標 | 数値 | 前年比 |
---|---|---|
平均価格 | 185,491円 | -8.23% |
中央値 | 163,700円 | – |
最安値 | 50,710円 | – |
最高値 | 688,000円 | – |
登録個数 | 663個 | – |
平均価格は前年比で約8%の下落を示していますが、これは急激な変動ではなく、緩やかな価格調整の範囲内と考えられます。
🔄 価格安定性の要因
限定的な需要 + 安定した供給 = 価格の安定性
モーリスラクロアの中古相場が安定している理由は以下の通りです:
- 一定の愛好家層による安定需要
- 大幅な生産変動がない安定供給
- 投機的な取引の少なさ
- 価格帯の適正性
💹 他ブランドとの相場比較
ブランド | 価格変動性 | 投資適性 | 相場安定性 |
---|---|---|---|
ロレックス | 非常に高い | 高い | 低い(急変動あり) |
オメガ | 中程度 | 中程度 | 中程度 |
モーリスラクロア | 低い | 低い | 高い |
タグ・ホイヤー | 中程度 | 低い | 中程度 |
価格の安定性は、売却時期を急ぐ必要がないことを意味します。適切なタイミングで売却すれば、極端に不利な条件での取引を避けることができます。
ただし、安定性が長期的な価値下落を止めるものではない点に注意が必要です。全体的な下落トレンドの中での「安定した下落」であることを理解しておく必要があります。
🎯 今後の相場予測
一般的に、モーリスラクロアの中古相場は以下のような要因で変動する可能性があります:
- 新モデルの発表:既存モデルの価格押し下げ要因
- ブランド戦略の変更:知名度向上による価格押し上げ
- 経済情勢の変化:高級品全体への影響
- 時計市場全体のトレンド:機械式時計への需要変化
しかし、これらの要因による大幅な変動は期待できず、基本的に安定した相場が継続すると予想されます。
モーリスラクロアの修理費用を考えると投資向きではない
モーリスラクロアの修理費用やメンテナンス費用を考慮すると、投資対象としての魅力はさらに低下します。特に機械式時計である以上、定期的なオーバーホールが必要であり、その費用は資産価値の計算に大きく影響します。
🔧 主要な修理・メンテナンス費用
サービス内容 | 費用目安 | 実施頻度 |
---|---|---|
オーバーホール | 50,000-80,000円 | 3-5年毎 |
部品交換 | 10,000-30,000円 | 必要時 |
外装ポリッシュ | 15,000-25,000円 | 必要時 |
風防交換 | 8,000-15,000円 | 破損時 |
ベルト交換 | 5,000-20,000円 | 1-3年毎 |
オーバーホール費用だけで5-8万円が必要であり、これは中古買取価格の30-50%に相当します。つまり、1回のオーバーホールで資産価値の大部分が消失してしまう計算になります。
💰 投資収益性の計算例
購入価格:25万円
売却価格:15万円(5年後)
オーバーホール:8万円(1回)
実質損失:25万円 - 15万円 + 8万円 = 18万円
この例では、実質的に18万円の損失となり、投資としては完全に失敗となります。
🏥 正規サービスセンターでの修理について
モーリスラクロアの正規サービスセンターでの修理は、品質は高いものの費用も高額になりがちです。また、並行輸入品の場合、正規サービスを受けられない場合もあり、これが将来的な維持費用の不確実性を高めています。
修理依頼先 | メリット | デメリット |
---|---|---|
正規サービス | 高品質・純正部品 | 高額・時間がかかる |
時計修理専門店 | 比較的安価・迅速 | 品質にばらつき |
街の時計店 | 安価・気軽 | 技術力に不安 |
修理費用を抑えるため街の時計店を利用すると、逆に価値を損なうリスクもあります。適切な修理を受けるためには、それなりの費用負担が避けられません。
💡 実用重視なら修理費用は許容範囲
ただし、純粋に実用目的での購入であれば、修理費用は時計を長く使うための必要経費として割り切ることができます。この場合、資産価値ではなく「使用価値」を重視した判断となります。
投資目的ではなく、長期愛用を前提とした購入であれば、修理費用は時計の価値を維持するための投資と考えることもできるでしょう。
モーリスラクロアの50代着用問題が中古需要に影響
50代以上の方がモーリスラクロアを着用することに対する否定的な意見が、中古市場での需要にも影響を与えています。この年齢層への着用適性の問題は、ターゲット市場を狭める要因となっています。
👥 年齢層別の評価と需要
年齢層 | 着用評価 | 購入意欲 | 中古需要への影響 |
---|---|---|---|
20-30代 | 非常に好評 | 高い | プラス効果大 |
40代前半 | 概ね好評 | 中程度 | プラス効果中 |
40代後半 | 賛否両論 | やや低い | 限定的効果 |
50代以上 | 否定的意見多数 | 低い | マイナス効果 |
50代以上の方に対して「恥ずかしい」「年齢に合わない」という意見が散見されるのは、モーリスラクロアのデザインがスポーティーで若々しい印象を与えるためです。
🎯 年齢適性問題の具体的影響
- 購買層の限定:主要購買層が20-40代に限定される
- ギフト需要の減少:年配者への贈り物として選ばれにくい
- 長期保有の困難:年齢を重ねると着用しにくくなる
- 中古市場の縮小:潜在的購入者が限定される
特に**「アイコン」シリーズのスポーティーなデザインは、年齢を重ねるごとに似合わなくなる**と感じる方が多いようです。これは長期保有を前提とした場合の大きなリスク要因となります。
ただし、適切なモデル選択により問題は解決可能です。モーリスラクロアには「マスターピース」シリーズのような、よりクラシカルで年齢を問わないデザインのモデルも存在します。
📊 年齢適性の高いモデル vs 低いモデル
適性レベル | モデル例 | 特徴 |
---|---|---|
全年齢対応 | マスターピース | クラシカル・上品 |
中年層まで | レ・クラシック | シンプル・落ち着き |
若年層向け | アイコン | スポーティー・カジュアル |
非常に限定的 | アイコン(大型) | 42mm以上・派手 |
🎨 デザイン選択による対策
50代以上の方でもモーリスラクロアを楽しむためには:
- クラシカルなデザインのモデルを選択
- 39mm以下の適切なサイズを選択
- 派手な文字盤色を避ける
- レザーストラップへの変更を検討
これらの配慮により、年齢を問わず着用できるスタイリングが可能になり、結果として中古市場での需要拡大にもつながると考えられます。
まとめ:モーリスラクロアの資産価値は期待せず実用性重視で選ぶべき
最後に記事のポイントをまとめます。
- モーリスラクロアの資産価値上昇の可能性は99%ないのが現実である
- 買取相場は10万円〜40万円程度で、定価の40-60%程度が一般的である
- 知名度の低さとブランド力不足が資産価値の向上を阻害している
- デザインの個性不足や他ブランドとの類似性が「ダサい」評価につながっている
- コストパフォーマンスの高さが逆に希少性を損ない投資向きではない
- 限定モデルや特別仕様品であれば多少の資産価値向上は期待できる
- 付属品の完全保管が高額査定の絶対条件である
- 売却タイミングは購入直後が最も有利である
- 中古相場は安定しているが緩やかな下落トレンドが継続している
- オーバーホール費用が5-8万円と高額で投資収益性を大きく損なう
- 50代以上の着用に否定的意見があり中古需要を制限している
- 実用性とデザイン性を重視した購入であれば十分価値がある
- 投資目的での購入は避け長期愛用前提での選択が賢明である
- アイコンシリーズが最も資産価値を期待できるコレクションである
- 為替変動による多少の影響はあるが基本トレンドは変わらない
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://ai-kouka.com/maurice-lacroix/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10225723380
- https://www.otakaraya.jp/brand-tokei/mauricelacroix/
- https://www.antiegrande-watch.jp/brand/MAURICE%20LACROIX/
- https://www.udedokeitoushi.com/categories/69/
- https://www.rasin.co.jp/blog/special/mauricelacroix/
- https://www.gressive.jp/send/brand/210630-maurice-lacroix/index.html?top
- https://nanboya.com/tokei-kaitori/maurice-lacroix/