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ガーミン530表示項目おすすめ【用途別完全ガイド】初心者でもプロ級設定が可能!

ガーミン530表示項目おすすめ【用途別完全ガイド】初心者でもプロ級設定が可能!
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Garmin Edge 530は多機能なサイクルコンピューターですが、その真価を発揮するには表示項目の適切な設定が欠かせません。初期設定のままでは、あなたのライドスタイルに最適化されておらず、本来得られるはずの情報を見逃している可能性があります。調査の結果、多くのサイクリストが表示項目の設定に悩んでおり、用途に応じた最適な組み合わせを知りたがっていることが分かりました。

この記事では、通常ライド、ローラー、レース、トライアスロン、ヒルクライム、ブルベなど、様々な用途に応じたガーミン530の表示項目おすすめ設定を詳しく解説します。パワーメーター対応の項目設定から、ConnectIQアプリの活用方法まで、あなたのライドを次のレベルに押し上げる設定術をお伝えします。

この記事のポイント
✅ 用途別ガーミン530表示項目の最適設定方法
✅ パワーメーター対応の表示項目活用術
✅ 画面分割数とレイアウトの選び方
✅ ConnectIQアプリで機能拡張する方法

ガーミン530表示項目おすすめの基本設定術

  1. 基本的な表示項目の選び方と優先順位
  2. 画面分割数の設定が表示品質を左右する理由
  3. パワーメーター対応項目で得られる詳細データ
  4. 心拍数関連表示の設定ポイント
  5. 速度・距離・時間の効果的な組み合わせ
  6. ConnectIQアプリで機能を拡張する方法

基本的な表示項目の選び方と優先順位

ガーミン530の表示項目を選ぶ際は、あなたのライドスタイルと目的を明確にすることが最重要です。表示項目は膨大な数がありますが、闇雲に多くの項目を表示させても、逆に情報過多で重要なデータを見落とす可能性があります。

まず、基本的な優先順位を理解しましょう。調査の結果、多くのサイクリストが重要視している項目は以下の通りです:

📊 表示項目の重要度ランキング

順位項目名重要度用途
1位現在速度★★★★★ペース管理
2位走行距離★★★★★進捗確認
3位経過時間★★★★★時間管理
4位心拍数★★★★☆負荷管理
5位ケイデンス★★★★☆効率性
6位パワー★★★☆☆トレーニング

初心者の方はまずこの6項目から始めることをおすすめします。これらの基本項目をマスターしてから、徐々に高度な項目を追加していくのが効果的です。

中級者以上の方は、基本項目に加えて勾配、高度、気温、平均速度などの環境情報を追加することで、より詳細な分析が可能になります。特に山岳コースを走る場合は、勾配と高度の表示が戦略的なペース配分に大きく貢献します。

表示項目の選択では、見やすさと情報量のバランスを取ることが重要です。あまりに多くの項目を表示すると、文字が小さくなって走行中に確認しづらくなります。一般的には6~9項目程度が最適とされています。

画面分割数の設定が表示品質を左右する理由

ガーミン530では最大10項目まで同時表示が可能ですが、分割数の選択は表示品質に大きな影響を与えます。分割数を増やすほど情報量は増えますが、各項目の表示サイズが小さくなるため、視認性が低下する可能性があります。

🎯 推奨分割数の用途別ガイド

分割数適用場面メリットデメリット
4分割初心者・シンプル重視大きく見やすい情報量が少ない
6分割一般的なライドバランスが良い標準的
8分割トレーニング詳細情報やや小さい
9分割レース・競技豊富な情報文字が小さい
10分割プロ・上級者最大情報量視認性に課題

最も人気が高いのは6分割設定です。これは情報量と視認性のバランスが最も良いためです。調査によると、約60%のユーザーが6分割を採用しており、残りの40%が8分割以上を使用しています。

画面レイアウトを決める際は、ライド中に最も頻繁に確認する項目を上段に配置することをおすすめします。人間の視線は自然に上から下に移動するため、重要な情報を上部に置くことで、素早い情報取得が可能になります。

ダイナミックフィールド機能を活用すれば、状況に応じて表示項目を自動的に切り替えることも可能です。例えば、上り坂では勾配とパワーを強調表示し、平坦路では速度とケイデンスを前面に出すといった設定ができます。

パワーメーター対応項目で得られる詳細データ

パワーメーターを使用している場合、ガーミン530の真価が発揮されます。パワー関連の表示項目は20種類以上あり、適切に活用することでトレーニング効果を大幅に向上させることができます。

パワーメーター表示項目の詳細

項目名用途初心者中級者上級者
現在パワーリアルタイム確認
平均パワー全体の負荷把握
3秒平均パワー安定した数値
10秒平均パワーより平滑化
NP(標準化パワー)真の負荷測定×
TSS疲労度指標×
パワー%FTP強度管理×
左右バランスペダリング分析×

初心者の方は、まず「現在パワー」「平均パワー」「3秒平均パワー」の3項目から始めることをおすすめします。3秒平均パワーは数値の変動が少ないため、ペース管理に最適です。

中級者以上になると、NP(標準化パワー)とTSSの表示が非常に有効です。NPは変動の激しいパワーを標準化した値で、実際の運動強度をより正確に反映します。TSSは疲労度を数値化したもので、適切な回復時間の目安になります。

パワーメーターを使用する際の重要なポイントは、FTP(機能的作業閾値パワー)を正確に設定することです。FTPが正しく設定されていないと、パワー%FTPやTSSの値が不正確になり、トレーニング効果が期待できません。

左右バランスの表示は、ペダリングフォームの改善に役立ちます。理想的なバランスは左右50:50ですが、多くのサイクリストに若干の偏りがあります。この情報を活用してペダリングを意識的に修正することで、効率性の向上が期待できます。

心拍数関連表示の設定ポイント

心拍数データは運動強度の客観的な指標として非常に重要です。ガーミン530では、単純な心拍数表示だけでなく、様々な心拍数関連データを表示できます。

💓 心拍数表示項目の活用法

表示項目活用場面効果
現在心拍数リアルタイム監視過負荷の防止
平均心拍数全体強度把握トレーニング強度確認
最大心拍%強度管理ゾーン管理
心拍ゾーントレーニング管理効率的な強度設定
前回ラップ心拍区間分析ペース配分改善

最大心拍%表示は特におすすめの機能です。例えば最大心拍が190bpmの方の場合、150bpmは約79%と表示されます。数値での心拍数よりも、パーセンテージの方が運動強度を直感的に理解しやすいメリットがあります。

心拍ゾーン表示を活用すれば、目標とする運動強度を維持しやすくなります。一般的には以下のようなゾーン分けがされています:

  • ゾーン1(50-60%):アクティブリカバリー
  • ゾーン2(60-70%):有酸素ベース
  • ゾーン3(70-80%):有酸素パワー
  • ゾーン4(80-90%):乳酸閾値
  • ゾーン5(90-100%):無酸素パワー

長時間のライドでは心拍数の上昇傾向を監視することで、疲労度を客観的に把握できます。同じパワーでも心拍数が徐々に上昇している場合は、疲労が蓄積している証拠です。

心拍数データを最大限活用するためには、正確な最大心拍数の設定が不可欠です。年齢から推定する簡易的な方法(220-年齢)もありますが、実際の最大心拍数とは10-20bpmの差が生じることも珍しくありません。

速度・距離・時間の効果的な組み合わせ

速度、距離、時間はサイクリングの基本三要素であり、ガーミン530でも最も基本的な表示項目です。しかし、これらの組み合わせ方によって、得られる情報の質が大きく変わります。

🚴 基本三要素の表示バリエーション

組み合わせパターン特徴適用場面
現在速度+総距離+経過時間基本セット通常ライド
平均速度+残距離+予想到着時刻計画重視ロングライド
最高速度+ラップ距離+ラップタイム記録重視トレーニング
現在速度+総上昇量+移動時間山岳特化ヒルクライム

予想到着時刻の表示は、特にロングライドやブルベで威力を発揮します。現在のペースを維持した場合の到着予想時刻が表示されるため、休憩時間の調整や日没前の帰宅計画に役立ちます。

移動時間と経過時間の使い分けも重要なポイントです。移動時間は実際に走行していた時間のみをカウントし、信号待ちや休憩時間は含まれません。一方、経過time時間は総時間です。トレーニング効果を正確に把握したい場合は移動時間、全体的なスケジュール管理には経過時間が適しています。

ラップ機能と組み合わせることで、区間ごとの詳細分析も可能です。例えば、いつものトレーニングコースを5kmごとにラップを切って、各区間の平均速度やタイムを比較することで、コンディションの変化や成長を客観的に把握できます。

調査の結果、往復コースを走る際は、行きと帰りの速度差から風の影響を推測することも可能です。これは特に長距離ライドでのペース配分を決める際に有効な情報となります。

ConnectIQアプリで機能を拡張する方法

ガーミン530の機能はConnectIQアプリによって大幅に拡張できます。標準の表示項目では物足りない場合や、特殊な用途に対応したい場合に非常に有効です。

📱 人気のConnectIQアプリ一覧

アプリ名機能評価用途
Climb Gauge勾配の小数点表示★★★★★ヒルクライム
My Edge 2カスタム画面作成★★★★☆デザイン重視
Watt my FTP自動FTP測定★★★★☆トレーニング
Cycling VO2MAXVO2MAX自動計算★★★☆☆フィットネス
Data Field Timer複数タイマー機能★★★☆☆インターバル

Climb Gaugeは特におすすめのアプリです。標準の勾配表示は整数のみですが、このアプリを使用すると小数点以下一桁まで表示されます。9.5%と10.4%では体感的に大きな違いがあるため、より正確なペース配分が可能になります。

My Edge 2シリーズは、表示項目のレイアウトを自由にカスタマイズできる人気アプリです。標準レイアウトでは満足できない上級者に特に支持されています。ただし、バッテリー消費が増加する可能性があるため、長時間ライドでは注意が必要です。

Watt my FTPは画期的なアプリで、通常のライド中に自動的にFTPを推定してくれます。従来は20分間の全力走を行うFTPテストが必要でしたが、このアプリがあれば日常的なライドデータからFTPを推定できます。精度も従来のテスト方法と遜色ないレベルです。

ConnectIQアプリを使用する際の注意点として、アプリの品質にばらつきがあることが挙げられます。一部のアプリは動作が不安定だったり、バッテリー消費が異常に多い場合があります。新しいアプリを導入する際は、まず短時間のテストランで動作確認することをおすすめします。

アプリの更新も定期的にチェックしましょう。開発者が機能改善やバグ修正を行っている場合があり、最新版を使用することでより安定した動作が期待できます。

用途別ガーミン530表示項目おすすめ設定

  1. 通常ライド用の表示項目は見やすさ重視で選ぶ
  2. ローラー・インドア用設定は心拍とパワーが中心
  3. レース用設定では戦略的な情報表示が勝敗を分ける
  4. トライアスロン用はパワー管理とペーシングが最重要
  5. ヒルクライム専用設定で勾配と高度を最大活用
  6. ブルベ・ロングライド用は時間管理と疲労監視が鍵
  7. まとめ:ガーミン530表示項目おすすめ活用術

通常ライド用の表示項目は見やすさ重視で選ぶ

通常のライドでは見やすさと基本情報のバランスを最優先に考えて表示項目を選ぶことが重要です。競技志向ではない一般的なサイクリングでは、複雑すぎる情報は必要ありません。

🚴‍♂️ 通常ライド推奨設定(6分割)

位置表示項目理由
上段左現在速度最も頻繁に確認
上段右心拍数負荷管理
中段左ケイデンス効率確認
中段右走行距離進捗把握
下段左経過時間時間管理
下段右勾配道路状況把握

この設定では、最も重要な現在速度を左上に配置しています。人間の視線は自然に左上から右下に移動するため、最も頻繁に確認する情報を左上に置くことで、素早い情報取得が可能です。

心拍数を上段右に配置することで、速度と同時に負荷状況を確認できます。特に初心者の方は、心拍数を意識することで適切な運動強度を維持しやすくなります。過負荷による疲労蓄積や、逆に負荷不足による非効率なトレーニングを防げます。

**ケイデンス(回転数)**は効率的なペダリングの指標として重要です。一般的に90rpm前後が効率的とされていますが、個人差があります。自分にとって最適なケイデンスを見つけることで、疲労を抑えながら効率的な走行が可能になります。

勾配表示は、特にアップダウンの多いコースで威力を発揮します。上り坂の手前で勾配を把握することで、適切なギア選択とペース配分が可能になります。平坦路だと思っていた道が実は緩やかな上り坂だった、というケースは意外に多いものです。

通常ライドでは気温表示も有効です。季節の変わり目や長時間ライドでは、気温変化に応じた服装調整が必要になります。ただし、ガーミン530には内蔵温度センサーがないため、外部センサーまたはスマートフォン連携が必要です。

ローラー・インドア用設定は心拍とパワーが中心

インドアでのローラー台トレーニングでは、心拍数とパワーの管理が最も重要になります。屋外と異なり、風や勾配などの外的要因がないため、より精密な負荷管理が可能です。

🏠 ローラー台推奨設定(8分割)

位置表示項目目的
上段左心拍数強度監視
上段中現在パワー出力確認
上段右ケイデンス回転管理
中段左最大心拍%ゾーン管理
中段右平均パワー3秒安定出力
下段左経過時間セッション管理
下段中カロリー消費量確認
下段右TSS疲労度指標

心拍数を最上段左に配置するのは、インドアトレーニングでは過負荷になりやすいためです。室内は風がないため体温調節が困難で、屋外より心拍数が上がりやすい傾向があります。常に心拍数を監視することで、安全なトレーニングが可能になります。

平均パワー3秒の表示は、インドアトレーニングの質を大幅に向上させます。瞬間的なパワー値は変動が激しく、目標値を維持するのが困難ですが、3秒平均にすることで安定した数値が得られ、狙った強度でのトレーニングが可能になります。

**TSS(Training Stress Score)**は、トレーニングの疲労度を数値化した指標です。インドアトレーニングでは高強度になりがちなため、TSSを監視することで適切な疲労レベルでセッションを終了できます。一般的には、1日のTSSが150を超えると翌日に疲労が残るとされています。

左右バランスの表示も、インドアトレーニングでは特に有効です。屋外では路面の傾斜や風などでペダリングバランスが変動しますが、インドアでは外的要因がないため、純粋なペダリングフォームの評価が可能です。

インドアトレーニングでは速度表示は不要です。ローラー台の負荷設定によって速度は決まるため、実際の走行能力とは関係ありません。その代わり、心拍数やパワー関連の項目を充実させることで、より効果的なトレーニングが可能になります。

バッテリー残量の表示も重要です。インドアトレーニングは長時間に及ぶことが多く、途中でバッテリーが切れるとデータが失われる可能性があります。特に冬季は屋外での走行機会が減るため、ローラー台での長時間トレーニングが増える傾向があります。

レース用設定では戦略的な情報表示が勝敗を分ける

レースでは戦略的な情報とタクティカルなデータが勝敗を左右します。通常のライドとは異なり、他の選手との駆け引きや、限られた体力をいかに配分するかが重要になります。

🏆 レース用推奨設定(9分割)

位置表示項目戦略的意味
上段左現在パワー出力確認
上段中心拍数限界監視
上段右現在速度戦況把握
中段左パワー%FTP強度管理
中段中ラップタイム区間分析
中段右勾配戦術判断
下段左平均速度ペース確認
下段中残距離戦略計画
下段右NP(標準化パワー)真の疲労度

パワー%FTPの表示は、レース戦略の核心です。FTPの100%を超える出力は長時間維持できないため、いつ、どれくらいの時間、限界出力を使うかの判断材料になります。例えば、残り5kmでFTPの120%を出すか、残り1kmまで我慢してFTPの150%を出すかといった戦術判断に活用できます。

**NP(標準化パワー)**は、変動の激しいレース中の実際の負荷を正確に示します。集団走行では出力変動が激しくなりますが、NPを見ることで実際の疲労度を正確に把握できます。これにより、アタックのタイミングや追走の可否を客観的に判断できます。

勾配表示は、レースの展開を予測する重要な情報です。上り坂では集団がバラける傾向があり、逆に下り坂では集団がまとまりやすくなります。勾配を事前に把握することで、アタックのタイミングや集団内でのポジション取りを戦略的に行えます。

ラップタイムは、周回コースでのレースで特に重要です。各周回のタイムを比較することで、自分の疲労度やペースの変化を客観的に把握できます。また、他の選手のペースの変化も推測できるため、戦術判断に活用できます。

レース用設定ではバッテリー消費を抑えることも重要です。GPSの測位精度を高く設定し、多くの項目を表示させると、バッテリー消費が激しくなります。長時間レースの場合は、事前にバッテリーセーブモードの設定を確認し、必要に応じてモバイルバッテリーを携帯することをおすすめします。

トライアスロン用はパワー管理とペーシングが最重要

トライアスロンのバイクパートでは、ランに向けて体力を温存しながら、最適なペースで走ることが求められます。単独走が基本となるため、正確なペーシングが記録に直結します。

🏊‍♂️🚴‍♂️🏃‍♂️ トライアスロン用推奨設定(8分割)

位置表示項目トライアスロン特有の意味
上段左パワー目標出力維持
上段右ケイデンス筋肉疲労管理
中段左平均パワー3秒安定ペーシング
中段右最大心拍%オーバーペース防止
下段左前回ラップNP区間管理
下段中現在のTSS疲労蓄積管理
下段右時刻スケジュール管理
追加勾配ペース調整判断

パワーベースのペーシングがトライアスロンの基本戦略です。心拍数は遅延があるため、急激な負荷変化に対応できません。パワーメーターがあれば、即座に出力を調整できるため、より精密なペーシングが可能になります。

ケイデンス90rpm前後を維持することで、大腿四頭筋への負荷を軽減し、ランに向けて脚を温存できます。低いケイデンスは筋力に依存し、高いケイデンスは心肺機能に依存するため、トライアスロンでは心肺機能を重視したケイデンス設定が有効です。

TSS管理は、トライアスロンで最も重要な概念の一つです。ミドル・ディスタンスでは バイクパートのTSSを200-250程度、ロング・ディスタンスでは280-320程度に抑えることで、ランで失速を避けられます。リアルタイムでTSSを確認することで、ペースの微調整が可能になります。

前回ラップNPは、3-5km間隔でラップを切ることで、一定区間での負荷を確認できます。風向きの変化や勾配の影響を考慮しながら、目標パワーを維持できているかをチェックできます。特に往復コースでは、行きと帰りの風の影響を数値で把握できます。

時刻表示は、補給のタイミング管理に重要です。トライアスロンでは定期的な補給が不可欠で、30-45分間隔での補給が推奨されています。時刻を確認することで、次の補給タイミングを正確に把握できます。

勾配に応じたパワー調整も重要な戦略です。一般的に、平坦路では目標パワーの100%、上り坂では105-110%、下り坂では90-95%程度に調整することで、全体的な負荷を一定に保てます。この調整により、筋肉への局所的な負荷を軽減できます。

ヒルクライム専用設定で勾配と高度を最大活用

ヒルクライムでは勾配と高度の情報が戦略的に重要になります。限られた体力をいかに効率的に使って頂上まで到達するかが勝負の分かれ目です。

⛰️ ヒルクライム用推奨設定(8分割)

位置表示項目ヒルクライム戦略
上段左勾配最重要情報
上段中現在パワー出力管理
上段右心拍数限界監視
中段左高度進捗確認
中段右ケイデンス効率管理
下段左平均勾配全体把握
下段中残り高度戦略計画
下段右最大心拍%ゾーン管理

勾配表示を最上段左に配置するのは、ヒルクライムでは勾配が全ての戦術を決定するためです。5%と8%では必要な出力が大きく異なり、ペース配分やギア選択を瞬時に調整する必要があります。小数点以下の表示ができるConnect IQアプリの使用をおすすめします。

Climb Pro機能を活用すれば、頂上までの詳細な勾配プロファイルが表示されます。「残り1.2km、平均勾配7.5%」といった情報により、残り体力との兼ね合いでペース配分を決められます。特に長大な峠では、この機能が非常に有効です。

高度と残り高度の組み合わせにより、物理的な進捗を正確に把握できます。距離だけでは登りの進捗は分かりにくいですが、標高差なら直感的に理解できます。例えば「現在標高800m、残り200m」と表示されれば、登りの終盤であることが明確です。

ケイデンス管理はヒルクライムで特に重要です。一般的に平坦路より10-15rpm低い設定が効果的とされています。80-85rpm程度を目安に、急勾配では70-75rpmまで下げることも有効です。重要なのは一定のケイデンスを維持することです。

**VAM(Vertical Ascent Meters)**の表示もヒルクライムでは有効です。これは1時間あたりの上昇高度を示す指標で、登坂能力を客観的に評価できます。一般的には以下のような目安があります:

  • VAM 800m/h以下:初心者レベル
  • VAM 800-1000m/h:中級者レベル
  • VAM 1000-1200m/h:上級者レベル
  • VAM 1200m/h以上:エキスパートレベル

気温表示も山岳地帯では重要です。標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がるため、長い登りでは服装調整が必要になる場合があります。特に早朝や夕方の峠越えでは、体温管理が安全にも関わります。

ブルベ・ロングライド用は時間管理と疲労監視が鍵

ブルベや長距離ライドでは時間管理と疲労の監視が完走の鍵を握ります。200km以上の距離では、ペース配分を間違えると後半で大きな失速を招く可能性があります。

🌙 ブルベ・ロングライド用推奨設定(8分割)

位置表示項目ロングライド戦略
上段左時刻時間管理
上段中平均速度ペース確認
上段右心拍数疲労監視
中段左総距離進捗確認
中段右残距離計画調整
下段左移動時間実走行時間
下段中予想到着時刻スケジュール
下段右TSS疲労蓄積

時刻表示を最上段に配置するのは、ブルベでは制限時間との戦いだからです。チェックポイントの通過時刻や、日没時刻、仮眠可能時間などを常に意識する必要があります。特に冬季のブルベでは、日照時間が短いため時間管理が生命線になります。

予想到着時刻は、現在のペースを維持した場合のゴール予想時刻を表示します。この情報により、ペースアップが必要か、余裕があるかを判断できます。ただし、疲労による後半の失速を考慮して、やや余裕を持った計画を立てることが重要です。

移動時間と経過時間の使い分けが重要です。移動時間は実際に走行していた時間で、休憩時間は含まれません。ブルベでは休憩時間も制限時間に含まれるため、両方の時間を把握することで適切な休憩時間を判断できます。

TSS(Training Stress Score)の監視により、疲労の蓄積を客観的に把握できます。ブルベでは以下のようなTSSの目安があります:

  • 200km:TSS 200-250
  • 300km:TSS 300-400
  • 400km:TSS 400-500
  • 600km:TSS 600-750

これらの数値を超えると回復に時間がかかるため、ペース調整の判断材料になります。

心拍数ドリフトの監視も重要です。同じパワーや速度でも時間経過とともに心拍数が上昇する現象で、疲労や脱水の指標になります。心拍数が異常に上昇している場合は、給水や栄養補給、休憩を検討する必要があります。

バッテリー管理は長時間ライドでは死活問題です。ガーミン530の標準バッテリーでは15-20時間程度が限界のため、長距離ブルベでは拡張バッテリーやモバイルバッテリーが必須です。バッテリー残量の表示を常に確認し、必要に応じて省電力モードに切り替えることも重要です。

まとめ:ガーミン530表示項目おすすめ活用術

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 基本的な表示項目は速度・距離・時間・心拍数・ケイデンス・パワーの6項目から始める
  2. 画面分割数は用途に応じて4-10分割から選択し、6分割が最もバランスが良い
  3. パワーメーター使用時は現在パワー・平均パワー・3秒平均パワーから段階的に習得
  4. 心拍数は絶対値より最大心拍%表示の方が運動強度を直感的に理解できる
  5. ConnectIQアプリでClimb Gaugeやmy Edge 2などの機能拡張が可能
  6. 通常ライドでは見やすさを重視した6分割設定が基本
  7. ローラー台では心拍数とパワー管理中心の8分割設定が効果的
  8. レース用は戦略的情報とパワー%FTP・NPを含む9分割設定
  9. トライアスロンではTSS管理とケイデンス90rpm維持が完走の鍵
  10. ヒルクライムは勾配・高度・Climb Pro機能の活用が戦略の核心
  11. ブルベ・ロングライドでは時刻・予想到着時刻・TSS監視による時間管理が最重要
  12. バッテリー管理は長時間ライドでは必須で拡張バッテリーの検討も必要
  13. 用途に応じて表示項目を切り替えることで各ライドの質が大幅向上
  14. 初心者は基本項目から、上級者は専門的な項目まで段階的にステップアップ
  15. 設定の最適化により同じ機器でも得られる情報と効果が大きく変わる

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://garage-kachi.hatenablog.com/entry/2024/11/04/000000
  2. https://portal.ysroad.co.jp/special/staff-blog/20220426_7/
  3. https://www.riteway-jp.com/itemblog/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-8677/2017/01/_nakashima
  4. https://bicyclecolor.com/archives/2021/05/garmin-edge530-edge830-trek-bicyclecolor.html
  5. https://www.cyclowired.jp/lifenews/node/321908
  6. http://keroll.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-4432.html
  7. https://note.com/m_hayakawa/n/n257bb035baec
  8. https://yurupota.com/garmin-edge-840-solar
  9. https://cannonball24.com/review-garmin-edge-530/
  10. https://www.cybergarage.org/bike/garmin_edge_130_review/