グランドセイコーの白樺シリーズの中でも、特に神秘的な存在感を放つ「白樺黒」こと「SLGH017」。通称「ナイトバーチ」と呼ばれるこのモデルは、夜の白樺林をイメージした深いブラックダイヤルが印象的な逸品です。ブライトチタン製の軽量ボディにキャリバー9SA5を搭載し、エボリューション9スタイルの洗練されたデザインが時計愛好家の心を捉えて離しません。
この記事では、グランドセイコー白樺黒の基本スペックから市場価値、他の白樺モデルとの比較、購入時のポイントまで、知っておきたい情報を網羅的に解説します。リセール価値の高さや入手困難な現状、さらには革ベルトへの交換による印象の変化など、実用的な情報も詳しくお伝えしていきます。
この記事のポイント |
---|
✅ SLGH017の正式名称と「ナイトバーチ」の愛称について |
✅ ブラックダイヤルの美しさとブライトチタン製の軽量性 |
✅ 1,386,000円の価格とブティック限定販売の実情 |
✅ 80-90%のリセール価値と中古市場の相場動向 |
グランドセイコー白樺黒の基本情報と魅力
- SLGH017が正式名称、通称「ナイトバーチ」として親しまれる理由
- 夜の白樺林をイメージしたブラックダイヤルの美学
- ブライトチタン製で軽量114gを実現した技術力
- キャリバー9SA5搭載で80時間パワーリザーブを誇る性能
- ブティック限定モデルで入手困難な希少性
- 価格は1,386,000円(税込)に改定された経緯
SLGH017が正式名称、通称「ナイトバーチ」として親しまれる理由
グランドセイコー白樺黒の正式な型番は「SLGH017」ですが、時計愛好家の間では「ナイトバーチ」という愛称で親しまれています。海外では「Night Birch」と呼ばれており、この名前の由来は夜の白樺林をモチーフとしたデザインコンセプトにあります。
SLGHシリーズは、グランドセイコーのエボリューション9コレクションに属するメカニカル(機械式)ウォッチのラインナップです。この中でも017番は、従来の白いダイヤルとは対照的なブラックダイヤルを採用したモデルとして2022年に登場しました。
📊 白樺シリーズの型番一覧
型番 | 通称 | ダイヤルカラー | 素材 | 発売年 |
---|---|---|---|---|
SLGH005 | 白樺(オリジナル) | シルバー | ステンレス | 2021年 |
SLGH011 | 緑樺 | グリーン | ステンレス | 2022年 |
SLGH017 | 黒樺・ナイトバーチ | ブラック | ブライトチタン | 2022年 |
SLGA009 | 白樺(スプリングドライブ) | シルバー | ステンレス | 2022年 |
このモデルは、グランドセイコースタジオ雫石と同じ岩手県にある平庭高原の白樺林からインスピレーションを得ています。約400ヘクタールの広大な面積に約31万本の白樺が自生する美しい風景を、夜の静寂の中で表現したのがSLGH017の魅力です。
ナイトバーチという愛称は、単にブラックダイヤルを採用しただけでなく、夜闇に浮かび上がる白樺の神秘的な美しさを表現していることから、自然に生まれた呼び方と言えるでしょう。この詩的な名前が、多くの愛好家に愛される理由の一つとなっています。
夜の白樺林をイメージしたブラックダイヤルの美学
グランドセイコー白樺黒の最大の特徴は、夜の白樺林の雰囲気を見事に表現したブラックダイヤルにあります。従来の白樺モデルSLGH005が昼間の力強い白樺林を表現していたのに対し、SLGH017は夜の静寂と神秘性を文字盤上に再現しています。
このブラックダイヤルは、単純な黒色ではありません。白樺の樹皮のような繊細な型打ち模様が施されており、見る角度によって異なる表情を見せてくれます。光の当たり方次第で、まるで月明かりに照らされた白樺林のような幻想的な美しさが浮かび上がります。
🎨 ダイヤル製作の工程
工程 | 通常モデル | SLGH017(ナイトバーチ) |
---|---|---|
塗料塗り回数 | 6-7回 | 14-15回 |
粗磨き回数 | 1回 | 2回 |
製作期間 | 標準 | 約2倍の時間 |
凹凸の深さ | 標準 | より深い立体感 |
このダイヤルの製作には、通常の2倍の塗料を使用し、塗り重ねては粗磨きを施す工程を2回繰り返すという手間のかかる作業が必要です。この丁寧な工程により、深みのある仕上がりと木肌のようなリアルな質感を実現しています。
エボリューション9コレクションならではの多面カットを施した針とインデックスも、ブラックダイヤルとの組み合わせで独特の存在感を放ちます。中心に溝の入った立体的なインデックスは、優れた視認性を確保しながら、独特なダイヤルデザインにアクセントを添えています。
特筆すべきは、夜光塗料を使用していないにも関わらず、多面カットされた針とインデックスが光を効率的に反射することで、薄暗い環境でも高い視認性を維持している点です。これは、グランドセイコーの設計思想である「正確性」「視認性」「美しさ」を高い次元で融合させた結果と言えるでしょう。
ブライトチタン製で軽量114gを実現した技術力
グランドセイコー白樺黒の大きな特徴の一つが、ブライトチタン製による軽量性です。重量はわずか114gと、ステンレス製の白樺モデルSLGH005の178gと比較して約36%も軽量化を実現しています。
ブライトチタンは、グランドセイコー独自のチタン素材です。通常のチタンよりも明るい色調を持ち、ステンレススチールに近い美しい輝きを放ちます。この素材の採用により、軽やかな着け心地と傷つきにくい特性を両立させています。
⚖️ 素材別重量比較
モデル | 素材 | 重量 | 軽量化率 |
---|---|---|---|
SLGH005(白樺) | ステンレススチール | 178g | – |
SLGH017(黒樺) | ブライトチタン | 114g | 36%軽量 |
SLGH011(緑樺) | ステンレススチール | 178g | – |
SLGA009(SD白樺) | ステンレススチール | 176g | – |
この軽量化は、特に金属アレルギーを持つ方にとって大きなメリットとなります。チタンは生体適合性が高く、アレルギー反応を起こしにくい素材として知られています。そのため、ステンレス製の時計でアレルギー症状が出る方でも、安心して着用できる選択肢となっています。
また、ケースの設計においても低重心化が図られており、幅広のブレスレットとの組み合わせで優れた装着感を実現しています。ケース径の1/2以上の広い幅で適度な厚さを持った安定感のあるブレスレットが、手首にしっかりとフィットするよう設計されています。
ザラツ研磨による歪みのない鏡面仕上げと繊細なヘアライン仕上げも、ブライトチタンの特性を活かして静かで調和のとれた光のグラデーションを生み出しています。この仕上げの美しさは、グランドセイコーの職人技の結晶と言えるでしょう。
キャリバー9SA5搭載で80時間パワーリザーブを誇る性能
グランドセイコー白樺黒の心臓部には、メカニカルキャリバー9SA5が搭載されています。このムーブメントは、グランドセイコー60周年を記念して2020年に開発された最新鋭の機械式ムーブメントです。
キャリバー9SA5の最大の特徴は、ハイビート(10振動/秒、36,000振動/時)でありながら、約80時間の連続駆動を実現している点です。これは、ツインバレル(二つの動力ぜんまい)によって従来の約2倍の高トルクを確保し、デュアルインパルス脱進機との連動によって実現されています。
🔧 キャリバー9SA5の主要スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
駆動方式 | メカニカル自動巻(手巻付き) |
振動数 | 10振動/秒(36,000振動/時) |
パワーリザーブ | 約80時間 |
静的精度 | 平均日差+5秒~-3秒 |
携帯精度 | 日差+8秒~-1秒 |
石数 | 37石 |
このムーブメントには、セイコー独自のデュアルインパルス脱進機が採用されています。これは、従来のスイスレバー脱進機とは異なる機構で、より効率的なエネルギー伝達を可能にしています。また、従来よりも慣性モーメントの大きいてんぷを搭載することで、より安定した精度を実現しています。
特に注目すべきは、これだけの高性能を維持しながら、従来のキャリバー9S85と比較して約0.8mmの薄型化を実現している点です。この技術革新により、ケース厚11.7mmという薄型設計が可能になり、優れた装着感を実現しています。
シースルーバックからは、美しく装飾されたムーブメントの動作を楽しむことができます。雫石川仕上げと呼ばれる繊細なストライプ模様が施された裏ぶたは、岩手山と雫石川の自然美を再現しており、技術的な美しさと自然の美しさが融合した芸術品と言えるでしょう。
ブティック限定モデルで入手困難な希少性
グランドセイコー白樺黒は、ブティック限定モデルとして販売されており、その希少性が高い注目度の理由の一つとなっています。具体的には、グランドセイコーフラッグシップブティック、グランドセイコーブティック、およびグランドセイコーサロンでのみ取り扱われています。
この限定的な販路により、一般の時計店では購入することができません。そのため、入手を希望する場合は、これらの指定された店舗を訪れる必要があります。現在では予約受付の状況も厳しく、入手までに相当な期間を要することが予想されます。
🏪 購入可能な店舗タイプ
店舗タイプ | 取り扱い状況 | 特徴 |
---|---|---|
グランドセイコーフラッグシップブティック | ○ | 最高位の専門店 |
グランドセイコーブティック | ○ | 専門ブティック |
グランドセイコーサロン | ○ | 認定サロン |
一般時計店 | × | 取り扱いなし |
オンライン(公式) | ○ | ブティックオンライン |
この入手困難な状況は、中古市場でのリセール価値の高さにも直結しています。新品での入手が困難なため、中古市場では定価を上回る価格で取引されることもあります。特に海外のオークションサイトでは、110万円から130万円程度で取引される例も見られます。
また、2022年4月にはチタンモデルの価格改定が行われましたが、SLGH017は据え置き価格が維持されました。これは、相対的にお得感のあるモデルとして評価される要因の一つとなっています。
限定販売という希少性に加えて、グランドセイコーの技術力とデザイン力が結集したモデルであることから、コレクターズアイテムとしての価値も非常に高くなっています。そのため、購入を検討している場合は、早めの行動が推奨されます。
価格は1,386,000円(税込)に改定された経緯
グランドセイコー白樺黒の価格は、**1,386,000円(税込)**となっています。これは、2024年4月4日に実施された価格改定によるもので、改定前の1,331,000円から55,000円の値上げとなりました。
この価格改定は、グランドセイコー全体で実施されたもので、原材料費の高騰や製造コストの上昇を反映したものと考えられます。特に、ブライトチタンという高価な素材を使用していることもあり、他の白樺モデルと比較してやや高い価格設定となっています。
💰 白樺シリーズ価格比較(2024年改定後)
モデル | 改定前価格 | 改定後価格 | 値上げ額 |
---|---|---|---|
SLGH005(白樺) | 1,155,000円 | 1,210,000円 | +55,000円 |
SLGH011(緑樺) | 1,155,000円 | 1,210,000円 | +55,000円 |
SLGH017(黒樺) | 1,331,000円 | 1,386,000円 | +55,000円 |
SLGA009(SD白樺) | 1,155,000円 | 1,210,000円 | +55,000円 |
興味深いのは、値上げ額がすべて55,000円で統一されている点です。これは、ブランド全体の価格体系を整理し、一貫性を保つためと推測されます。また、円安の影響もあり、国際的な価格競争力を維持するための措置でもある可能性があります。
この価格帯は、グランドセイコーの中でもプレミアムラインに位置づけられます。同価格帯には、スプリングドライブのGMTモデルやクロノグラフモデルなども存在しますが、エボリューション9スタイルの3針モデルとしては最高峰の価格設定となっています。
ただし、海外市場での評価や中古市場でのリセール価値を考慮すると、この価格設定は妥当と言えるでしょう。特に、限定性と希少性を考慮すれば、投資価値としても魅力的なモデルと言えるかもしれません。
グランドセイコー白樺黒の市場価値と選び方のポイント
- リセール価値は定価の80-90%を維持する安定性
- 他の白樺モデルとの違いは素材とカラーリング
- 中古市場では90万円台が相場の目安
- 芸能人も愛用する隠れたステータス性
- 革ベルトへの交換で印象を大きく変更可能
- 新作追加の可能性と今後の展望
- まとめ:グランドセイコー白樺黒は夜の美学を体現した傑作
リセール価値は定価の80-90%を維持する安定性
グランドセイコー白樺黒は、優れたリセール価値を維持していることで知られています。中古市場では、購入価格の約80%~90%で取引されることが一般的で、高級時計としては非常に安定した資産価値を示しています。
この高いリセール価値の背景には、いくつかの要因があります。まず、ブティック限定モデルという希少性が挙げられます。新品での入手が困難なため、中古市場での需要が高く維持されています。また、グランドセイコーブランド全体の国際的な評価向上も、価値の安定に寄与しています。
📈 SLGH017のリセール価値推移
時期 | 新品価格 | 中古相場 | リセール率 |
---|---|---|---|
発売時(2022年) | 1,210,000円 | 110-120万円 | 90-99% |
2023年 | 1,210,000円 | 95-110万円 | 78-91% |
2024年改定後 | 1,386,000円 | 100-115万円 | 72-83% |
現在予想 | 1,386,000円 | 110-125万円 | 79-90% |
特に注目すべきは、海外市場での評価です。Chrono24などの国際的なオークションサイトでは、110万円から130万円程度で取引される例も見られ、国内価格を上回るケースも珍しくありません。これは、グランドセイコーの技術力と美的価値が国際的に認められている証拠と言えるでしょう。
リセール価値を維持するためには、いくつかの条件があります。まず、付属品(箱、保証書、取扱説明書など)が完備されていることが重要です。また、ケースやブレスレットに目立った傷がないこと、正常に機能していることも査定額に大きく影響します。
投資目的での購入を検討する場合は、市場の変動に注意が必要です。ただし、グランドセイコーの白樺シリーズは、発売から時間が経過しても価値が落ちにくい傾向にあるため、長期保有による価値向上の可能性も期待できます。
他の白樺モデルとの違いは素材とカラーリング
グランドセイコー白樺黒と他の白樺モデルとの主な違いは、素材とカラーリングにあります。基本的なケース設計やムーブメント仕様は共通していますが、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。
最も大きな違いは、SLGH017がブライトチタン製であることです。これにより、他のステンレス製モデルと比較して大幅な軽量化を実現しています。また、チタンの持つ独特の質感と色味が、ブラックダイヤルとの組み合わせで独特の存在感を演出しています。
🆚 白樺シリーズ詳細比較
項目 | SLGH005 | SLGH011 | SLGH017 | SLGA009 |
---|---|---|---|---|
通称 | オリジナル白樺 | 緑樺 | 黒樺・ナイトバーチ | SD白樺 |
ダイヤル | シルバー | グリーン | ブラック | シルバー |
素材 | ステンレス | ステンレス | ブライトチタン | ステンレス |
ムーブメント | 9SA5 | 9SA5 | 9SA5 | 9RA2 |
重量 | 178g | 178g | 114g | 176g |
価格 | 1,210,000円 | 1,210,000円 | 1,386,000円 | 1,210,000円 |
ダイヤルデザインの違いも注目すべきポイントです。SLGH005が昼間の力強い白樺林を表現しているのに対し、SLGH017は夜の静寂と神秘性を表現しています。SLGH011は新緑の生命力を、SLGA009はスプリングドライブの滑らかな動きに調和する穏やかな白樺林をイメージしています。
機能面では、SLGA009のみスプリングドライブムーブメント(9RA2)を搭載しており、月差±10秒という高精度と約120時間のパワーリザーブを実現しています。一方、他の3モデルはメカニカルムーブメント(9SA5)で、10振動のハイビートと80時間のパワーリザーブが特徴です。
製造工房の違いも興味深い点です。SLGH005、SLGH011、SLGH017は「グランドセイコースタジオ雫石」で製造されているのに対し、SLGA009は「信州 時の匠工房」で製造されています。これにより、それぞれ異なる職人の技術とこだわりが込められています。
中古市場では90万円台が相場の目安
グランドセイコー白樺黒の中古市場における相場は、90万円台を中心とした価格帯で推移しています。ただし、商品の状態や付属品の有無、保証書の日付などによって価格は大きく変動します。
中古市場での価格形成には、いくつかの要因が影響しています。まず、商品の状態が最も重要な要素です。未使用品や極美品であれば定価に近い価格で取引されることもありますが、使用感のある中古品では相場価格での取引が一般的です。
💲 中古市場価格の目安
商品状態 | 価格範囲 | 備考 |
---|---|---|
新品未使用 | 110-130万円 | 海外では更に高値 |
極美品 | 100-115万円 | わずかな使用感 |
美品 | 90-105万円 | 通常使用による軽微な傷 |
良品 | 80-95万円 | 使用感あり、機能正常 |
可品 | 70-85万円 | 明らかな使用感、要確認 |
買取専門店での査定額は、販売価格よりも低くなることが一般的です。例えば、銀座エバンスでは78万円の買取価格を提示しており、これは中古販売価格の約80%程度に相当します。この差額は、店舗の利益やメンテナンス費用、保証期間などのサービスに充当されます。
中古での購入を検討する場合は、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。グランドセイコーのメンテナンスに精通した店舗であれば、購入後のアフターサービスも安心して任せることができます。また、保証書の有無や日付も価格に大きく影響するため、事前に確認することをお勧めします。
オンラインでの購入も可能ですが、実物を確認できないリスクがあります。特に、ダイヤルの型打ち模様の状態や、ケースの仕上げの美しさは実際に見てみないと分からない部分も多いため、可能であれば実店舗での確認をお勧めします。
芸能人も愛用する隠れたステータス性
グランドセイコー白樺黒は、控えめながら確かなステータス性を持つ時計として、多くの著名人にも愛用されています。最も有名な例は、メジャーリーガーの大谷翔平選手にグランドセイコーが贈呈したエピソードです。これはSLGH005(オリジナル白樺)でしたが、白樺シリーズ全体の注目度を大きく高めました。
グランドセイコーの魅力は、「わかる人にはわかる」という隠れたステータス性にあります。ロレックスやオメガのような一般的な知名度はありませんが、時計に詳しい人には一目でその価値が分かる存在です。これは、真の時計愛好家にとって非常に魅力的な特徴と言えるでしょう。
👑 ステータス性の特徴
要素 | 特徴 | 効果 |
---|---|---|
ブランド認知度 | 一般的には控えめ | 通の間では高評価 |
技術的優位性 | 世界最高峰 | 専門家から絶賛 |
希少性 | ブティック限定 | コレクター価値 |
価格帯 | 100万円超 | 高級時計の領域 |
デザイン性 | 独創的 | 個性的な存在感 |
このような控えめなステータス性は、ビジネスシーンでも非常に有効です。派手すぎず、それでいて確かな品質とセンスを示すことができるため、上質なビジネスパーソンの腕元にふさわしい選択と言えるでしょう。
また、日本製高級時計という側面も重要なポイントです。国際的にも「MADE IN JAPAN」の品質は高く評価されており、海外出張や国際的なビジネスシーンでも自信を持って着用できます。実際、海外の時計愛好家の間では、グランドセイコーの技術力と美的センスは非常に高く評価されています。
芸能界や経済界の著名人の中にも、グランドセイコーを愛用している方は多いとされています。ただし、ブランド側が積極的に宣伝に使用していないため、その情報は表に出にくい傾向があります。これもまた、「隠れたステータス」という魅力の一部と言えるかもしれません。
革ベルトへの交換で印象を大きく変更可能
グランドセイコー白樺黒は、革ベルトへの交換によって印象を大きく変えることができます。標準装備のブライトチタンブレスレットも美しいですが、革ベルトに交換することで、よりエレガントで上品な印象を演出することが可能です。
グランドセイコーでは、SLGH017専用のオプションストラップを複数用意しています。これらのストラップは、すべてクロコダイルレザーを使用した高級品で、手縫いステッチが施された上質な仕上がりとなっています。
🎨 オプションストラップ一覧
品番 | カラー | 価格(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|
RG01W22BK | ブラック | 51,700円 | ブラックダイヤルと完璧にマッチ |
RG01W22BN | こげ茶 | 51,700円 | クラシックで落ち着いた印象 |
RG01W22NY | 紺 | 51,700円 | 上品で洗練された雰囲気 |
XGL00722 | 舛花色 | 51,700円 | 日本的な美しい色合い |
XGL00922 | 柳茶色 | 51,700円 | 自然な茶系の温かみ |
XGL01122 | 煉瓦色 | 51,700円 | 個性的で力強い印象 |
XGL01322 | 絹鼠色 | 51,700円 | 上品で控えめな美しさ |
特に人気が高いのは、ブラックのクロコダイルストラップです。ブラックダイヤルとの組み合わせで、統一感のあるエレガントな印象を作り出すことができます。また、こげ茶のストラップは、クラシックで品のある印象を演出し、ビジネスシーンでも活躍します。
革ベルトへの交換は、時計の性格を大きく変える効果があります。ブレスレット仕様ではスポーティーで現代的な印象でしたが、革ベルトに交換することで、よりドレッシーで上品な印象に変わります。これにより、一つの時計で複数のスタイルを楽しむことができます。
交換作業は、グランドセイコーの正規サービスセンターや認定店舗で行うことをお勧めします。適切な工具と技術により、ケースにダメージを与えることなく交換することができます。また、定期的にストラップを交換することで、時計を長く美しい状態で使用することができます。
新作追加の可能性と今後の展望
グランドセイコー白樺黒の成功を受けて、今後の新作追加についても期待が高まっています。グランドセイコーは定期的に新しいバリエーションを追加する傾向があり、白樺シリーズでも今後さらなる展開が予想されます。
現在の白樺シリーズの展開状況を見ると、まだ展開されていない組み合わせがいくつか存在します。例えば、スプリングドライブでブラックダイヤルのモデルや、クォーツムーブメントを搭載したモデルなどが考えられます。
🔮 予想される新作の可能性
予想モデル | 特徴 | 実現可能性 |
---|---|---|
ブラック×スプリングドライブ | SLGH017のSD版 | 高 |
ブルーダイヤル白樺 | 海外で人気の青系 | 中 |
レディースサイズ | 女性向け小径モデル | 中 |
クォーツ白樺 | エントリーモデル | 低 |
限定カラー | 季節限定等 | 高 |
特に注目されるのは、スプリングドライブでブラックダイヤルの組み合わせです。海外の時計愛好家からも「ナイトバーチのスプリングドライブ版が欲しい」という声が多く聞かれており、実現の可能性は高いと考えられます。
また、グランドセイコーは季節をテーマにしたモデルを多く発表していることから、白樺シリーズでも季節感を表現した新作が登場する可能性があります。例えば、秋の黄葉を表現したモデルや、雪化粧した白樺を表現したモデルなどが考えられます。
価格面では、ブライトチタンの使用によりSLGH017が他の白樺モデルより高価になったことから、今後のモデルでも素材や機能による価格差別化が図られる可能性があります。これにより、異なる価格帯で幅広いユーザーに対応したラインナップが構築されるかもしれません。
まとめ:グランドセイコー白樺黒は夜の美学を体現した傑作
最後に記事のポイントをまとめます。
- SLGH017は「ナイトバーチ」の愛称で親しまれる正式名称である
- 夜の白樺林をイメージしたブラックダイヤルが最大の特徴である
- ブライトチタン製により114gの軽量化を実現している
- キャリバー9SA5搭載で80時間のパワーリザーブを誇る
- ブティック限定モデルのため入手困難な希少性がある
- 価格は1,386,000円(税込)に改定されている
- リセール価値は定価の80-90%を維持する安定性を示す
- 他の白樺モデルとの違いは主に素材とカラーリングにある
- 中古市場では90万円台が相場の目安となっている
- 芸能人も愛用する控えめながら確かなステータス性を持つ
- 革ベルトへの交換で印象を大きく変更することが可能である
- 今後の新作追加についても期待が高まっている
- ブラック×スプリングドライブの組み合わせが注目されている
- 季節をテーマにした新作モデルの可能性もある
- 投資価値としても魅力的なモデルと評価されている
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slgh017
- https://store.grand-seiko.com/products/slgh017
- https://hrd-web.com/apps/note/grandseiko/slgh017/
- https://store.grand-seiko.com/collections/womens
- https://www.kame-kichi.com/items/59710
- https://zenmai-tokyo.com/2022/07/07/slgh017-2022/
- https://ai-kouka.com/shirakaba-resale/
- https://www.jackroad.co.jp/shop/r/rjgs/
- https://piazo.jp/article/20221230-comparison-of-SLGA009-and-SLGH005/
- https://evance.co.jp/user_data/kaitori_grandseiko