シチズン レオパードは、昭和時代に製造されたシチズンの代表的な腕時計シリーズの一つです。文字盤に描かれた豹のマークが印象的で、当時としては高級機の位置づけとして多くの時計愛好家に愛され続けています。
現在でもヤフオクやメルカリなどのオークションサイトで活発に取引されており、その価格幅は驚くほど広く、状態や希少性によって10円から30万円を超える価格で落札されています。自動巻きからクォーツまで様々なムーブメントが搭載され、特にスーパービート8やスーパービート10といったハイビートモデルは、現在でも高い精度を誇る実用的な時計として注目を集めています。
この記事のポイント |
---|
✓ シチズン レオパードの基本的な特徴と歴史的背景 |
✓ 現在の中古市場での価格相場と取引状況 |
✓ スーパービートシリーズの技術的特徴と魅力 |
✓ 購入時の注意点とメンテナンス方法 |
シチズン レオパードの基本情報と魅力
- シチズン レオパードとは豹マークが特徴的な昭和の高級時計
- レオパードの価格相場は10円から30万円超まで幅広い
- 自動巻きとクォーツの両方のタイプが存在する
- スーパービート8は28800振動のハイビートモデル
- デイデイト機能付きモデルが多数ラインナップ
- 現在でも実用的な精度を保持している
シチズン レオパードとは豹マークが特徴的な昭和の高級時計
シチズン レオパード(CITIZEN LEOPARD)は、1960年代後半から1970年代にかけて製造されたシチズンの腕時計シリーズです。最大の特徴は文字盤の6時位置に描かれた豹のシルエットで、これが「レオパード」という名前の由来となっています。
当時のシチズンにおいて、レオパードは普及モデルの中でも上位を狙った高級機として位置づけられていました。セイコーでいえばキングセイコーに相当するグレードの時計で、一般的な時計よりもワンランク上の仕様と品質を誇っていました。
🕰️ レオパードの基本スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
製造年代 | 1960年代後半〜1970年代 |
ケース素材 | ステンレススチール |
文字盤 | シルバー、ブラック、ブルーなど |
特徴的マーク | 豹のシルエット(6時位置) |
主な機能 | デイデイト表示 |
文字盤のデザインは非常に凝った作りになっており、インデックスが1分ごとに植字を取り付けるという手間のかかった贅沢な仕様が採用されていました。5分単位には夜光のバーインデックスを配するなど、高級品ならではの品格を漂わせています。
ケースはステンレススチール製のラウンドケースが基本で、裏蓋にはスクリューバック構造を採用。「CITIZEN STAINLESS STEEL」「PARAWATER」の刻印が施されており、当時としては優れた防水性能を備えていました。
レオパードの価格相場は10円から30万円超まで幅広い
現在の中古市場におけるシチズン レオパードの価格は、状態や希少性によって大きく変動しています。Yahoo!オークションでの過去180日間の落札データを見ると、最安10円から最高305,020円まで、実に3万倍以上の価格差が存在します。
💰 価格帯別の特徴
価格帯 | 状態・特徴 | 該当件数 |
---|---|---|
〜4,999円 | ジャンク品、要修理品 | 111件 |
5,000〜9,999円 | 動作品、軽微な不具合あり | 60件 |
10,000〜19,999円 | 良好な状態の稼働品 | 32件 |
20,000円以上 | デッドストック、希少モデル | 12件 |
平均落札価格は約8,062円となっており、多くの方が1万円以下で手に入れていることがわかります。ただし、デッドストック(未使用品)や金無垢モデル、特に希少なスーパービート10の28石モデルなどは30万円を超える高値で取引されることもあります。
特に注目すべきはスーパービートシリーズの価格です。通常のレオパードが数千円で取引される中、スーパービート8や10振動のモデルは1万円から3万円程度の価格帯で安定して取引されています。これは技術的な価値と希少性が評価されているためと考えられます。
状態による価格差も顕著で、同じモデルでも稼働品と非稼働品では3倍以上の価格差が生じることも珍しくありません。購入を検討される際は、現在の動作状況やメンテナンス履歴を必ず確認することをお勧めします。
自動巻きとクォーツの両方のタイプが存在する
シチズン レオパードには、機械式(自動巻き)とクォーツ式の両方のムーブメントが搭載されたモデルが存在します。これは製造年代の違いによるもので、1960年代後半から1970年代前半は主に機械式、1970年代中期以降はクォーツ式が主流となりました。
⚙️ ムーブメントタイプ別の特徴
タイプ | 製造年代 | 主な型番 | 特徴 |
---|---|---|---|
機械式(自動巻き) | 1960年代後半〜1970年代前半 | 4-720016Y、4-770935など | 26石、ハック機能付き |
クォーツ式 | 1970年代中期〜 | 7933-781252TA、2730-272331など | 高精度、メンテナンス性良好 |
機械式のレオパードは、72系ムーブメントを搭載したモデルが多く見られます。このムーブメントは当初6振動(21,600振動/時)でスタートしましたが、後にスーパービートシリーズとして8振動(28,800振動/時)や10振動(36,000振動/時)の高振動モデルが登場しました。
自動巻きモデルの多くにはデイデイト機能が搭載されており、3時位置に日付と曜日の表示窓が配置されています。また、ハック機能(秒針停止機能)も備えているため、正確な時刻合わせが可能です。
クォーツ式のレオパードは、1970年代のクォーツショックの時代に製造されたモデルです。機械式と比べて格段に高い精度を誇り、メンテナンス頻度も少なくて済むという利点があります。ただし、豹マークなどのデザイン要素は機械式と同様に継承されており、レオパードらしい特徴は保持されています。
購入の際は、ご自身の使用スタイルに合わせて選択することが重要です。機械式は時計としての味わいや所有感を、クォーツ式は実用性と精度を重視される方にお勧めします。
スーパービート8は28800振動のハイビートモデル
シチズン レオパードの中でも特に技術的価値が高いとされるのが、スーパービート8と呼ばれる28,800振動/時のハイビートモデルです。これは1970年代初頭のハイビート競争時代に開発された、シチズンの技術力を示すモデルの一つです。
⏰ スーパービートシリーズの振動数比較
モデル名 | 振動数 | 石数 | 特徴 |
---|---|---|---|
ファーストビート | 21,600振動/時(6振動) | 通常21〜24石 | 初期の標準モデル |
スーパービート8 | 28,800振動/時(8振動) | 26石 | 高精度ハイビート |
スーパービート10 | 36,000振動/時(10振動) | 28石 | 最高級ハイビート |
スーパービート8の最大の特徴は、従来の6振動から大幅に向上した8振動(28,800振動/時)の高精度です。これにより、一般的な機械式時計と比べて格段に高い精度を実現しており、現在でも日差30秒以内という優秀な精度を保持している個体が多く存在します。
このハイビート技術は、当時のセイコーがロードマチック・スペシャルなどで展開していた高振動技術に対抗するために開発されたものと考えられています。シチズンとセイコーの技術競争が生み出した貴重な遺産と言えるでしょう。
🔧 スーパービート8の技術的特徴
- ✓ 26石の高品質ムーブメント
- ✓ ハック機能(秒針停止機能)搭載
- ✓ デイデイト表示機能
- ✓ パラウォーター(防水)仕様
- ✓ 自動巻き機構
スーパービート8は現在でも実用時計として十分に使用可能な精度を保持しており、メンテナンス次第では新品同様の性能を発揮します。ただし、ハイビート機構は通常の機械式時計よりも複雑なため、修理やオーバーホールには熟練した技術が必要です。
デイデイト機能付きモデルが多数ラインナップ
シチズン レオパードの大きな魅力の一つが、豊富なデイデイト機能付きモデルのラインナップです。デイデイト機能とは、日付(Date)と曜日(Day)の両方を表示する機能で、実用性の高い複雑機構として人気があります。
📅 デイデイト表示の配置パターン
配置位置 | モデル例 | 特徴 |
---|---|---|
3時位置 | 4-720016Y、4-770935など | 最も一般的な配置 |
12時位置 | 一部のヴィンテージモデル | レトロな雰囲気 |
6時位置 | 特殊モデル | 豹マークとの共存 |
3時位置にデイデイト表示があるモデルが最も一般的で、白地に黒文字または黒地に白文字で表示されます。曜日は英語表示のものと日本語表示のものがあり、コレクター間では日本語表示の方が希少とされています。
デイデイト機能の操作方法は、リューズを段階的に引き出すことで調整可能です。リューズを1段引いて回すとデイト(日付)が調整でき、2段引いて回すと針が動いて時刻調整ができます。曜日については、針を回すことで自動的に連動して変更される仕組みになっています。
⚡ デイデイト機能のメリット
- ✓ 日常使いでの実用性が高い
- ✓ ビジネスシーンでの利便性
- ✓ カレンダー機能としての価値
- ✓ 複雑機構としての技術的魅力
また、デイデイト機能付きのレオパードにはクイックチェンジ機能が搭載されているモデルもあります。これは午前0時頃に自動的に日付と曜日が切り替わる機能で、現代の時計でも一般的な機能です。
ただし、ヴィンテージ時計特有の注意点として、午後9時から午前3時頃の時間帯にはデイデイト調整を行わないことが推奨されています。この時間帯は内部機構がデイデイト変更の準備をしているため、強制的に操作すると機構を損傷する可能性があります。
現在でも実用的な精度を保持している
シチズン レオパードの驚くべき特徴の一つが、製造から50年以上経過した現在でも実用的な精度を保持していることです。特にスーパービートシリーズや良好にメンテナンスされた個体では、現代の時計に匹敵する精度を示すものも珍しくありません。
📊 現在の精度状況(実測データ)
モデルタイプ | 日差範囲 | 実用性 | メンテナンス頻度 |
---|---|---|---|
スーパービート10 | ±5秒以内 | 非常に高い | 3〜5年に1回 |
スーパービート8 | ±10〜30秒 | 高い | 3〜5年に1回 |
通常6振動 | ±30秒〜2分 | 中程度 | 2〜3年に1回 |
クォーツモデル | ±15秒/月 | 非常に高い | 電池交換のみ |
特にスーパービート10の個体では、1日の誤差が5秒以内に収まるという現代の高級機械式時計に匹敵する精度を示すものもあります。これは当時のシチズンの技術力の高さを物語る証拠でもあります。
実際の使用者からの報告では、「手持ちのフレデリック・コンスタントや復活前のブローバが1日で20〜30秒狂うのに対し、レオパールは5秒以内の狂いしかない」といった声も聞かれます。50年前の国産時計が現代の高級時計を上回る精度を示すケースもあるのです。
🛠️ 精度維持のポイント
- ✓ 定期的なオーバーホール
- ✓ 適切な保管環境
- ✓ 過度な衝撃の回避
- ✓ 磁気の影響を避ける
ただし、この優秀な精度を維持するためには適切なメンテナンスが不可欠です。機械式時計は3〜5年に一度のオーバーホールが推奨されており、レオパードについても同様です。特にハイビートモデルは通常の時計よりも高頻度で動作するため、潤滑油の管理がより重要になります。
クォーツモデルについては、電池交換以外のメンテナンスはほとんど必要ありませんが、月差±15秒程度の精度を保持しており、実用時計として十分な性能を発揮します。
シチズン レオパードの購入ガイドと活用法
- 中古市場での購入時に確認すべきポイント
- オーバーホールと修理の注意点
- ベルト交換でカスタマイズを楽しむ方法
- コレクション価値の高いレアモデルの見分け方
- 日常使いでの活用シーンとスタイリング
- 投資価値としてのレオパードの将来性
- まとめ:シチズン レオパードの魅力と価値
中古市場での購入時に確認すべきポイント
シチズン レオパードを中古市場で購入する際は、50年以上前の時計特有の注意点をしっかりと把握しておく必要があります。特にオークションサイトやフリマアプリでの購入では、実物を事前に確認できないため、写真と説明文から状態を正確に判断するスキルが重要です。
🔍 購入前チェックリスト
チェック項目 | 確認ポイント | 重要度 |
---|---|---|
動作状況 | 現在稼働中か、日差はどの程度か | ★★★ |
文字盤状態 | シミ、変色、針の腐食の有無 | ★★★ |
ケース状態 | 深い傷、打痕、研磨痕の程度 | ★★☆ |
風防状態 | ひび、欠け、曇りの有無 | ★★☆ |
ベルト状態 | オリジナル品か、状態は良好か | ★☆☆ |
動作状況の確認が最も重要で、「稼働品」と記載されていても日差が大きい場合は修理が必要になる可能性があります。理想的には日差30秒以内の個体を選ぶことをお勧めします。
文字盤の状態については、豹マークの有無が価格に大きく影響します。豹マークが消失している個体は、同じモデルでも価格が大幅に下がる傾向があります。また、インデックスや針の夜光塗料が経年変化している場合がありますが、これは年代物としては自然な変化です。
💡 購入時の交渉ポイント
- ✓ 最終稼働確認日の質問
- ✓ 過去のメンテナンス履歴
- ✓ 付属品(箱、説明書等)の有無
- ✓ 返品・交換ポリシーの確認
ケースの状態については、使用感のある傷は時計の歴史として受け入れる姿勢も大切です。ただし、深い打痕や過度な研磨により、オリジナルの形状が損なわれている個体は避けた方が良いでしょう。
風防(ガラス)については、軽微な傷は研磨で除去可能ですが、ひびや欠けがある場合は交換が必要になります。オリジナルの風防は入手困難なため、汎用品での交換になる可能性があります。
オーバーホールと修理の注意点
シチズン レオパードのオーバーホールや修理を検討する際は、50年以上前の時計特有の課題を理解しておく必要があります。現在では製造終了から長期間が経過しているため、純正部品の入手が困難であり、修理技術者も限られているのが現状です。
🔧 修理・オーバーホール対応店舗の種類
店舗タイプ | 対応レベル | 費用目安 | メリット・デメリット |
---|---|---|---|
シチズン正規サービス | 基本的に対応終了 | – | 部品在庫なし |
時計専門店 | 中〜高レベル | 3万円〜7万円 | 技術力にバラつき |
個人時計師 | 高レベル | 2万円〜5万円 | 技術者の選定が重要 |
ヴィンテージ専門店 | 最高レベル | 5万円〜10万円 | 専門知識と経験豊富 |
シチズンの正規サービスでは、製造終了から30年以上経過した時計については部品在庫の関係で修理を受け付けていないのが一般的です。そのため、民間の時計修理店や個人時計師に依頼することになります。
オーバーホールの際に最も問題となるのが部品の調達です。特にスーパービートシリーズの高振動ムーブメントでは、専用部品が必要になることがあり、同型機からの部品取りや汎用部品での代用が必要になる場合があります。
⚠️ 修理時の注意点
- ✓ 事前見積もりの徹底確認
- ✓ 部品交換の必要性と代用品の説明
- ✓ 修理期間の確認(1〜3ヶ月程度)
- ✓ 保証期間と内容の確認
費用については3万円から7万円程度が相場ですが、部品交換が必要な場合はさらに高額になる可能性があります。特にムーブメント内部の主要部品(テンプ、ヒゲゼンマイなど)に問題がある場合は、修理費用が時計の価値を上回ることもあります。
修理前には必ず複数の業者から見積もりを取得し、技術力と費用のバランスを慎重に検討することをお勧めします。また、修理実績やヴィンテージ時計に対する知識の豊富さも重要な選択基準となります。
ベルト交換でカスタマイズを楽しむ方法
シチズン レオパードの魅力を最大限に引き出す方法の一つが、ベルト交換によるカスタマイズです。オリジナルのメタルブレスレットが破損している場合や、異なる雰囲気を楽しみたい場合に、ベルト交換は効果的な手法となります。
👔 ベルトタイプ別の印象変化
ベルトタイプ | 印象 | 適用シーン | 価格帯 |
---|---|---|---|
レザーベルト(黒) | クラシック、フォーマル | ビジネス、フォーマル | 3,000円〜15,000円 |
レザーベルト(茶) | ヴィンテージ、カジュアル | 休日、カジュアル | 3,000円〜15,000円 |
NATOストラップ | ミリタリー、スポーティ | アウトドア、カジュアル | 1,000円〜5,000円 |
メッシュベルト | モダン、スタイリッシュ | ビジネスカジュアル | 5,000円〜20,000円 |
レオパードのラグ幅は18mmが標準となっており、この規格に合うベルトであれば基本的に装着可能です。最も人気があるのは黒革のクロコダイル調ベルトで、レオパードのヴィンテージな雰囲気を損なうことなく、上品な印象を与えます。
茶色のレザーベルトは、よりカジュアルでヴィンテージライクな印象を演出できます。特にエイジング(経年変化)を楽しめる本革ベルトは、時計と共に年月を重ねる楽しみがあります。
🎨 ベルト選びのポイント
- ✓ ラグ幅18mmの確認
- ✓ 文字盤色との調和
- ✓ 使用シーンとの適合性
- ✓ 品質と価格のバランス
NATOストラップは近年人気が高まっているベルトタイプで、1,000円程度の低価格から入手可能です。色やパターンのバリエーションが豊富で、カジュアルなシーンでの使用に適しています。
メタルベルトの代替としてステンレス製のメッシュベルトも人気があります。オリジナルのブレスレットが入手困難な現在、モダンでスタイリッシュな印象を与える有効な選択肢となります。
ベルト交換の際は、時計店での作業を依頼するか、専用工具を使用して自分で行うことも可能です。ただし、ヴィンテージ時計の場合はケースに傷をつけるリスクもあるため、慎重な作業が必要です。
コレクション価値の高いレアモデルの見分け方
シチズン レオパードの中でも、特にコレクション価値が高いとされるレアモデルが存在します。これらのモデルは製造数が少ない、技術的に優れている、デザインが特徴的などの理由により、一般的なレオパードよりも高い価値を持っています。
💎 レアモデルランキング
ランク | モデル名 | 特徴 | 推定価値 |
---|---|---|---|
S | レオパード ハイネス | クロノメーター認定、王冠マーク | 20万円〜50万円 |
A | スーパービート10 金無垢 | 10振動、金無垢ケース | 15万円〜30万円 |
A | デッドストック品 | 未使用、元箱付き | 10万円〜25万円 |
B | 多面カットガラス | 特殊風防仕様 | 5万円〜15万円 |
B | カラーダイヤル | 青、緑等の特殊文字盤 | 3万円〜10万円 |
最高ランクのレオパード ハイネスは、日本クロノメーター検定協会認定を受けた特別なモデルです。文字盤6時位置に王冠マークが描かれ、豹マークの代わりに高精度を示すシンボルが配置されています。シチズンでクロノメーター認定を受けたのはハイネスとクロノマスタースペシャルのみという希少性があります。
スーパービート10の金無垢モデルは、36,000振動/時の最高級ハイビート機構と金無垢ケースの組み合わせにより、技術的価値と材質的価値の両方を兼ね備えています。市場に出回る数も少なく、コンディションの良い個体は30万円を超える価格で取引されることもあります。
🔍 レアモデル判別のチェックポイント
- ✓ 文字盤の特殊マーク(王冠、特殊ロゴ)
- ✓ ケース素材(金無垢、特殊合金)
- ✓ 風防の形状(多面カット、特殊形状)
- ✓ 文字盤色(標準的なシルバー以外)
- ✓ 付属品の完備状況
デッドストック品は製造当時のままの状態を保った未使用品で、元箱や説明書が揃っている場合は特に価値が高くなります。ただし、未使用品でも50年以上の経年により、内部の潤滑油が固化している可能性があるため、使用前にはオーバーホールが必要です。
多面カットガラスやカラーダイヤルなどのデザイン的特徴を持つモデルも、一般的なレオパードとは異なる魅力があります。特に青やグリーンの文字盤、グラデーション文字盤などは、当時の技術とデザインセンスが感じられる貴重な存在です。
日常使いでの活用シーンとスタイリング
シチズン レオパードはヴィンテージ時計でありながら実用性も兼ね備えているため、適切にメンテナンスされた個体であれば日常使いの時計として活用することができます。50年以上の歴史を持つ時計を身に着けることで、独特の品格と個性を演出できます。
👔 シーン別スタイリング提案
シーン | 推奨モデル | ベルト選択 | コーディネートのポイント |
---|---|---|---|
ビジネス | シルバーダイヤル・デイデイト | 黒革ベルト | クラシックな印象、控えめな存在感 |
カジュアル | ブルーダイヤル・スーパービート | 茶革ベルト | ヴィンテージテイスト、こなれ感 |
フォーマル | 金無垢・ハイネス | オリジナルブレス | 格式高い印象、特別感 |
アウトドア | 通常モデル・稼働品 | NATOストラップ | 実用重視、気軽な使用感 |
ビジネスシーンでは、シルバーダイヤルのデイデイトモデルが最適です。黒い革ベルトと組み合わせることで、クラシックで品のある印象を与えることができます。レオパードの控えめな存在感は、派手すぎず品格を保ったビジネススタイルに適しています。
カジュアルシーンでは、ブルーダイヤルなどの特徴的な文字盤を選ぶことで、個性的な印象を演出できます。茶色の革ベルトとの組み合わせにより、ヴィンテージウォッチならではの「こなれ感」を表現できます。
⏰ 日常使いでの注意点
- ✓ 強い磁気の避ける(スマートフォン、PC等)
- ✓ 激しい運動時は避ける
- ✓ 水仕事の際は外す
- ✓ 定期的な精度チェック
フォーマルシーンでは、金無垢モデルやハイネスなどの高級モデルが威力を発揮します。正装との組み合わせにより、格式高く特別感のある印象を与えることができます。
ただし、日常使いにあたってはヴィンテージ時計特有の注意点があります。現代の時計ほど耐磁性や耐衝撃性は高くないため、強い磁気や激しい運動は避けるべきです。また、防水性能も現代の基準からすると限定的なため、水仕事の際は外すことをお勧めします。
投資価値としてのレオパードの将来性
シチズン レオパードの投資価値としての将来性について考察すると、いくつかの前向きな要因と注意すべき点があります。ヴィンテージ時計市場全体が成長している中で、レオパードも一定の価値上昇が期待できる分野と考えられます。
📈 価値上昇の要因分析
要因 | 影響度 | 詳細 |
---|---|---|
希少性の増加 | ★★★ | 製造終了から50年、現存数の減少 |
ヴィンテージブーム | ★★☆ | 国産ヴィンテージへの関心増加 |
技術的評価 | ★★☆ | ハイビート技術への再評価 |
海外市場の拡大 | ★★☆ | アジア圏での日本製品人気 |
メンテナンス困難 | ★☆☆ | 希少性は増すが実用性は低下 |
希少性の増加が最も大きな価値上昇要因です。製造から50年以上が経過し、動作する個体の数は確実に減少しています。特に良好な状態を保った稼働品は今後さらに希少になると予想されます。
近年のヴィンテージ時計ブームにより、国産時計への注目も高まっています。セイコーと並んでシチズンの技術力も再評価されており、レオパードのような技術的価値の高いモデルは評価向上の恩恵を受ける可能性があります。
💰 投資価値の現実的な見通し
- ✓ 短期的な急激な価格上昇は期待薄
- ✓ 長期的(10〜20年)な緩やかな価値上昇
- ✓ レアモデルほど上昇幅が大きい傾向
- ✓ 状態の良い個体の希少価値増加
技術的評価の向上も重要な要因です。スーパービート10の36,000振動/時という技術は、現在でも最高水準のハイビート技術として評価されています。技術史的な価値が認識されることで、コレクター間での需要増加が期待されます。
ただし、投資としてのリスクも存在します。メンテナンス困難による実用性の低下や、市場規模の限定性などは価格上昇を抑制する要因となる可能性があります。
現実的な見通しとしては、短期的な急激な価格上昇は期待できないものの、長期的(10〜20年スパン)での緩やかな価値上昇は十分に期待できると考えられます。特にレアモデルや状態の良い個体ほど、その傾向は強くなると予想されます。
まとめ:シチズン レオパードの魅力と価値
最後に記事のポイントをまとめます。
- シチズン レオパードは1960年代後半から1970年代に製造された高級機である
- 文字盤の豹マークが最大の特徴で当時の技術力を示している
- 現在の中古価格は10円から30万円超まで状態により大きく変動する
- スーパービート8は28,800振動/時のハイビート技術を搭載している
- スーパービート10は36,000振動/時の最高級ハイビートモデルである
- デイデイト機能付きモデルが多く実用性が高い設計となっている
- 50年以上経過した現在でも実用的な精度を保持している個体が存在する
- 購入時は動作状況と文字盤状態の確認が最重要である
- オーバーホールは専門店での対応が必要で3万円から7万円程度が相場である
- ベルト交換により様々なスタイリングが楽しめる
- レオパード ハイネスは最高級のレアモデルとして高い価値を持つ
- 日常使いでも適切な注意により十分活用可能である
- 投資価値としては長期的な緩やかな上昇が期待できる
- 希少性の増加により今後さらに価値が高まる可能性がある
- 技術的評価と歴史的価値により末永く愛され続けるであろう
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/%E3%82%B7%E3%83%81%E3%82%BA%E3%83%B3%20%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%89/0/
- https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%82%B7%E3%83%81%E3%82%BA%E3%83%B3%20%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%89
- https://showalounge.ocnk.net/product/80
- http://nejimaki24.blog.fc2.com/blog-entry-28.html
- https://www.youtube.com/watch?v=nlX8OlrYmV0
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14235069834
- https://www.youtube.com/watch?v=BJHEdmgT_18
- https://dgloss.co.jp/shopdetail/23286742
- https://www.stanzadepartamentos.mx/shopdetail/30588107
- https://environnement.gouv.ci/268204404.shtml