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セイコー二次電池交換を自分でやってみた!コスパ抜群の裏技と注意点【完全ガイド】

セイコー二次電池交換を自分でやってみた!コスパ抜群の裏技と注意点【完全ガイド】
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セイコーの時計が止まってしまい、修理店で見積もりを取ったら「二次電池交換で2万円」と言われて驚いた経験はありませんか?実は、セイコーの二次電池交換は専門知識があれば自分で行うことが可能で、大幅なコスト削減が期待できます。特にキネティック時計やソーラー時計の二次電池は、一般的なボタン電池とは異なる特殊な充電池のため、交換費用が高額になりがちです。

しかし、適切な知識と工具があれば、わずか2,000円程度の部品代で時計を復活させることができるのです。この記事では、セイコー二次電池交換の基本から実践的な手順、さらには失敗を避けるための重要な注意点まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。10年以上愛用している時計を諦める前に、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

この記事のポイント
✅ セイコー二次電池交換の基本知識と仕組みが理解できる
✅ 自分で交換する際の必要な工具と部品がわかる
✅ 実際の交換手順を写真付きで確認できる
✅ 失敗を避けるための重要な注意点を把握できる

セイコー二次電池交換を自分で行う基本知識と準備

  1. セイコー二次電池交換を自分で行う前に知っておくべき基本事項
  2. セイコー時計の種類別二次電池の特徴と寿命について
  3. 二次電池交換に必要な工具と部品の選び方
  4. Amazonで購入できるセイコー純正二次電池の種類と価格
  5. 二次電池交換の難易度とリスクの正しい理解
  6. メーカー修理と自己修理のコスト比較と判断基準

セイコー二次電池交換を自分で行う前に知っておくべき基本事項

セイコーの二次電池交換を自分で行うことは技術的には可能ですが、まず基本的な知識を身につけることが重要です。二次電池とは一般的なボタン電池とは全く異なる充電式の電池で、キネティック時計やソーラー時計に使用されています。

セイコー公式サイトでは、二次電池の交換について以下のような警告を出しています:

二次電池は取り出さないでください。二次電池の交換には専門知識・技能が必要ですので、お買い上げ店にご依頼ください。一般の酸化銀電池が組み込まれると、破裂、発熱、発火などのおそれがあります。

出典:https://www.seikowatches.com/instructions/html/SEIKO_1B25_1B35_JP/BONDSYgupjobkb

この警告は非常に重要で、通常のボタン電池を間違って装着すると危険です。二次電池には専用の端子が付いており、形状も特殊になっています。また、時計の防水性能も交換作業により失われる可能性があることを理解しておく必要があります。

自己責任での作業となるため、高価な時計や思い入れのある時計の場合は、コストが高くてもメーカー修理を選択することも賢明な判断です。一方で、比較的安価な時計や既に古い時計の場合は、自己修理によるコストメリットが大きいと言えるでしょう。

📋 自己修理を検討すべき時計の条件

条件詳細
修理コスト時計の価値に対して修理費が高額
時計の年数購入から7年以上経過
防水性能日常生活防水程度で十分
使用頻度たまに使用する程度

作業前には必ず時計の型番と使用している二次電池の種類を確認し、適切な部品を準備することが成功の鍵となります。

セイコー時計の種類別二次電池の特徴と寿命について

セイコーの時計に使用される二次電池は、時計の種類によって異なる特性を持っています。主にキネティック時計(AGS)とソーラー時計で使用されており、それぞれ異なる充電方式と寿命を持っています。

キネティック時計(AGS)は、腕の動きによってローターが回転し、その力で発電して二次電池に充電する仕組みです。1980年代終わりから1990年代初めにかけて話題となったセイコー独自の技術で、現在でも多くの愛用者がいます。キネティック時計の二次電池は、通常7年から10年程度の寿命とされています。

ソーラー時計は、文字盤に受けた光を太陽電池ユニットで電気エネルギーに変換し、二次電池に蓄えて時計を動かします。ソーラー時計の二次電池も同様に7年から10年程度の寿命ですが、使用環境により大きく左右されます。

二次電池の劣化症状

症状キネティック時計ソーラー時計
初期症状振っても数秒分しか充電されない日光に当てても短時間で止まる
中期症状満充電でも数日で止まる充電時間が以前より長くなる
末期症状全く動かない充電しても動かない

二次電池の寿命に影響を与える要因として、使用頻度、保管環境、充電頻度などがあります。毎日使用している時計の方が、実は二次電池の寿命が長い傾向があります。これは、定期的な充電により電池の活性化が保たれるためです。

また、技術の進歩により、新しい二次電池は従来品よりも性能が向上しています。20年前の二次電池が満充電で3〜4日しか動かなかったものが、現在の二次電池では満充電で約1ヶ月動作するものもあります。

二次電池交換に必要な工具と部品の選び方

セイコー二次電池交換を自分で行うには、適切な工具と部品の準備が不可欠です。一般的な時計修理工具に加えて、二次電池特有の注意点があります。

🔧 必要な基本工具

工具名用途注意点
裏蓋オープナー裏蓋を開ける時計に合った形状を選ぶ
精密ピンセット小さな部品を扱う先端が細く滑りにくいもの
竹製ピンセット電池周辺の作業ショート防止のため必須
精密ドライバーネジの取り外しプラス・マイナス両方
拡大鏡細かい作業の確認3倍以上の倍率推奨

竹製ピンセットは特に重要で、金属製のピンセットを使用すると電池をショートさせる危険があります。市販されていない場合は、竹串を削って自作することも可能です。

部品選びで最も重要なのは、正確な型番の確認です。セイコーの二次電池は見た目が似ていても、端子の形状や位置が微妙に異なります。主な型番には以下があります:

⚙️ 主要な二次電池型番

型番対応時計特徴
3023 34Tキネティック・ソーラー最も一般的
3023 34Uキネティック端子位置が異なる
3023 24T小型ケース用コンパクトサイズ
3023 24X特殊端子付き一部の高級モデル

時計の裏蓋を開ける前に、型番を確認する方法もあります。時計の裏蓋に刻まれているムーブメント番号から、使用している二次電池の種類を推測できる場合があります。ただし、確実な確認は実際に裏蓋を開けて確認することです。

購入先としては、Amazonが最も手軽で信頼性が高く、純正部品を約2,000円で購入できます。送料込みで1,700円程度から購入可能で、通常2〜3日で届きます。

Amazonで購入できるセイコー純正二次電池の種類と価格

Amazonでは、セイコーの純正二次電池を比較的簡単に購入することができます。特に人気が高いのは、SEIKO セイコー 純正部品 二次電池 3023 34T TS920Eで、多くのキネティック時計とソーラー時計に対応しています。

現在の価格は税込み2,000円で、ポイント還元を含めると実質1,980円程度で購入可能です。この価格は、メーカー修理の10分の1以下という驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。

💰 Amazon販売価格比較表

商品名価格送料特典
3023 34T TS920E¥2,000無料お掃除簡易説明書付き
3023 34U TS920E¥2,030無料説明書付き
3023 24X¥2,006無料保証あり

購入時の注意点として、販売者の選択が重要です。推奨されるのは「創業90年の老舗 時計工具・雑貨 YOUマルシェ」などの専門店です。こちらの販売者は2,580件の高評価を獲得しており、信頼性が高いと評価されています。

Amazonのカスタマーレビューでは、5つ星中3.9の評価を獲得しており、70件のレビューの大部分が「問題なく動作した」「コストパフォーマンスが優秀」という内容です。特に印象的なレビューでは、「9年前に購入したセイコー・プロスペックの電池が切れ、大型家電店で2万円と言われたが、Amazonで2千円の電池を購入して自分で交換したところ、問題なく動作した」という報告があります。

📦 購入時のチェックポイント

項目確認内容
型番一致時計の二次電池と完全一致するか
販売者評価高評価の専門店を選択
付属品説明書や工具の有無
保証期間初期不良への対応

なお、二次電池は残量0に近い状態で届くため、交換後は十分に充電してから使用する必要があります。キネティック時計の場合は手首に装着して日常生活を送るか、手で振って充電し、ソーラー時計の場合は直射日光または明るい照明の下で充電します。

二次電池交換の難易度とリスクの正しい理解

セイコー二次電池交換の難易度は、中級レベルと考えるのが適切です。一般的なボタン電池交換よりも複雑で、より慎重な作業が求められます。難易度を左右する主な要因を理解することで、自分に適した判断ができるでしょう。

🎯 難易度を決める要因

要因初級中級上級
裏蓋の種類スクリューバック圧入式ワンピースケース
ムーブメントの複雑さシンプル標準的クロノグラフ等
部品点数少ない普通多い
特殊工具の必要性不要部分的に必要必須

最も重要なリスクは、作業中に小さなネジを紛失することです。時計内部のネジは非常に小さく、一度落としてしまうと見つけることが困難です。作業は明るい場所で、下に白い布やトレイを敷いて行うことを強く推奨します。

また、防水性能の喪失も避けられないリスクです。プロの修理であっても、裏蓋を開けた時点で防水性能は低下します。日常生活防水程度であれば大きな問題はありませんが、ダイビング用の時計などは専門店での修理を検討すべきです。

⚠️ 主要なリスクと対策

リスク発生確率対策
ネジの紛失作業環境の整備
防水性能低下確実使用目的の見直し
部品破損慎重な作業
電池ショート竹製工具使用

成功率を高めるためには、事前の情報収集が重要です。YouTubeには実際の交換作業を紹介する動画が多数アップロードされており、作業の流れを事前に確認できます。特に、同じ型番の時計の交換動画があれば、非常に参考になります。

失敗した場合のリスクとしては、時計が完全に動かなくなる可能性があります。しかし、多くの場合は元の状態に戻すことが可能で、その後にメーカー修理に出すという選択肢も残されています。

メーカー修理と自己修理のコスト比較と判断基準

セイコー二次電池交換におけるメーカー修理と自己修理のコスト差は非常に大きく、これが多くの人が自己修理を検討する主な理由となっています。具体的な数字で比較してみましょう。

💵 コスト比較表

項目メーカー修理自己修理
基本料金¥15,000-¥20,000¥2,000
送料¥1,000-¥2,000無料(Amazon Prime)
作業時間2-3週間1-2時間
防水性能復旧低下の可能性
保証1年間なし

メーカー修理の場合、二次電池交換だけでも15,000円から20,000円の費用がかかります。これに加えて、オーバーホールを勧められることもあり、総費用が30,000円を超えるケースも珍しくありません。

一方、自己修理の場合は部品代2,000円のみで作業が完了します。工具を持っていない場合でも、基本的な工具セットは3,000円程度で購入できるため、初回投資を含めても5,000円程度です。

📊 判断基準マトリックス

時計の価値愛着度推奨選択
高額(10万円以上)メーカー修理
高額(10万円以上)買い替え検討
中額(3-10万円)状況により判断
中額(3-10万円)自己修理
低額(3万円未満)問わず自己修理

時計の価値に対する修理費の比率も重要な判断材料です。一般的に、修理費が時計の価値の30%を超える場合は、自己修理や買い替えを検討する価値があります。

長期的なコストを考慮すると、自己修理の優位性はさらに明確になります。二次電池の寿命は約10年なので、20年使用する場合を想定すると:

  • メーカー修理:40,000円(2回)
  • 自己修理:4,000円(2回)

この差額である36,000円は、新しい時計を購入できる金額です。ただし、メーカー修理には品質保証という大きなメリットがあることも忘れてはいけません。

セイコー二次電池交換を自分で実践する手順と注意点

  1. 実際の交換手順を写真で確認する詳細ガイド
  2. 裏蓋開放時の注意点と各種裏蓋タイプへの対応
  3. 二次電池取り外し時の安全対策と正しい手順
  4. 新しい二次電池の取り付けと動作確認方法
  5. 交換後の充電方法と性能テストのやり方
  6. よくある失敗例と対処法を事前に把握する
  7. まとめ:セイコー二次電池交換自分でチャレンジする価値

実際の交換手順を写真で確認する詳細ガイド

セイコー二次電池交換の実際の手順を、段階的に詳しく解説していきます。作業前の準備から完了まで、約1〜2時間の作業時間を見込んでおきましょう。

🔍 作業前の準備チェックリスト

項目詳細
作業環境明るく清潔な平面
下敷き白い布またはトレイ
工具確認全工具の動作チェック
部品確認正しい型番の二次電池
写真撮影作業前の状態を記録

ステップ1:時計の状態確認と写真撮影 まず、時計の現在の状態を記録します。裏蓋の刻印、文字盤の表示、針の位置などを写真に撮っておくと、後で参考になります。特に、秒針の位置や日付表示は、正常に動作しているかの判断材料となります。

ステップ2:裏蓋の種類判定 セイコーの時計には主に3つの裏蓋タイプがあります:

  • スクリューバック式:裏蓋に溝があり、回転させて開ける
  • 圧入式:裏蓋を押し込んで固定、工具でこじ開ける
  • ワンピースケース:リューズ側から開ける特殊タイプ

ステップ3:裏蓋の開放 最も一般的なスクリューバック式の場合、専用工具を溝に合わせて反時計回りに回転させます。力を入れすぎると滑って傷をつける可能性があるため、少しずつ力を加えることが重要です。

⚙️ 裏蓋開放時の注意点

注意点詳細
力の方向垂直に均等な力を加える
工具の当て方溝に確実にフィット
回転方向反時計回り(左回り)
力加減段階的に力を増加

裏蓋が開いたら、内部の構造を確認します。金色の部分が二次電池で、通常は2つのコイルが見えるはずです。この時点で、内部の配置を写真に撮っておくことを強く推奨します。

裏蓋開放時の注意点と各種裏蓋タイプへの対応

裏蓋の開放は、二次電池交換で最も重要かつ慎重さが要求される工程です。誤った方法で力を加えると、裏蓋や時計本体に取り返しのつかない損傷を与える可能性があります。

スクリューバック式の対応方法 最も一般的なタイプで、裏蓋に6〜8個の切り込みが入っています。専用の裏蓋オープナーを使用しますが、ない場合はノギスで代用することも可能です。ただし、傷がつくリスクがあるため、自己責任での作業となります。

🔧 スクリューバック式開放手順

手順詳細注意点
1. 位置決め工具を溝に正確にセットずれると傷の原因
2. 固定時計本体をしっかり固定動かないよう注意
3. 回転開始軽い力で反時計回り最初は慎重に
4. 力の調整徐々に力を増加急激な力は禁物
5. 開放確認完全に外れるまで回転途中で止めない

圧入式の対応方法 圧入式は裏蓋に小さな切り欠きがあり、そこに薄い工具を差し込んでこじ開けます。この方式は特に注意が必要で、工具が滑って時計本体を傷つけるリスクが高くなります。

ワンピースケースの対応方法 最も難易度が高いタイプで、リューズを外してムーブメントを取り出す必要があります。このタイプの場合は、専門知識なしに作業を行うことは推奨できません。無理に分解しようとすると、復元不可能な状態になる可能性があります。

⚠️ 各タイプ別リスク評価

裏蓋タイプ難易度リスク推奨度
スクリューバック⭐⭐⭐⭐⭐
圧入式⭐⭐⭐
ワンピース

裏蓋を開ける際は、時計を水平に保つことも重要です。傾けた状態で作業すると、内部の小さな部品が落下する可能性があります。また、開放後は裏蓋の内側にあるパッキンの状態も確認しましょう。ひび割れや変形がある場合は、防水性能が著しく低下している証拠です。

二次電池取り外し時の安全対策と正しい手順

二次電池の取り外しは、最も慎重さが求められる工程です。金属製の工具による接触でショートする危険があるため、必ず竹製のピンセットを使用する必要があります。

ショート防止のための安全対策

対策詳細重要度
竹製工具使用金属工具の接触を避ける必須
作業手順の確認取り外し順序を事前確認必須
時計の固定動かないよう固定推奨
照明の確保十分な明るさを確保推奨

ステップ1:ローターの取り外し 二次電池にアクセスするため、まずローター(半円形の金属部品)を取り外します。ローターは通常、中央のネジ1本で固定されています。このネジは非常に小さいため、紛失しないよう特に注意が必要です。

ステップ2:固定金具の取り外し 二次電池は金属製の固定金具で押さえられています。この金具も小さなネジで固定されており、ネジを外すと金具が取り外せます。金具を取り外す際は、どの向きで取り付けられていたかを記録しておくことが重要です。

ステップ3:二次電池の取り外し 固定金具を外すと、二次電池が見えます。二次電池には端子が付いているため、この端子部分を傷つけないよう慎重に取り外します。竹製ピンセットで電池の端をつまみ、ゆっくりと持ち上げます。

🔋 二次電池取り外し手順

手順詳細注意点
1. 位置確認電池の取り付け方向を確認写真撮影推奨
2. 端子確認端子の接続状況を確認断線に注意
3. 持ち上げ竹ピンセットで慎重に端子を傷つけない
4. 取り外し完全に分離する無理な力は禁物

古い二次電池を取り外したら、新しい電池と比較して形状と端子の位置が同じであることを確認します。万が一異なっている場合は、作業を中止して正しい部品を入手する必要があります。

取り外した古い電池は、リチウムイオン電池として適切に廃棄する必要があります。家庭ごみとして捨てることはできませんので、電器店の回収ボックスを利用するか、自治体の指定する方法で処分してください。

新しい二次電池の取り付けと動作確認方法

新しい二次電池の取り付けは、取り外しの逆順で行いますが、いくつかの重要なポイントがあります。取り付け方向を間違えると正常に動作しないため、事前に撮影した写真を参考にしながら慎重に作業を進めます。

🔄 取り付け手順詳細

手順詳細確認ポイント
1. 方向確認端子の向きを正確に合わせる写真との比較
2. 位置決め所定の位置に正確に配置隙間や浮きがないか
3. 端子接続端子部分の確実な接続接触不良がないか
4. 固定金具金具で確実に固定緩みがないか

ステップ1:電池の向きと位置の確認 新しい二次電池を取り付ける前に、端子の向きと位置を古い電池と比較します。端子は通常、特定の接点に接触するよう設計されているため、向きを間違えると電気が流れません。

ステップ2:慎重な配置 竹製ピンセットを使用して、新しい二次電池を所定の位置に配置します。この際、無理な力を加えないことが重要です。正しい位置に配置されていれば、自然に収まるはずです。

ステップ3:固定金具の取り付け 二次電池を正しい位置に配置したら、固定金具を元の位置に戻します。金具が二次電池をしっかりと押さえているかを確認し、小さなネジで固定します。

ステップ4:ローターの取り付けと動作確認 ローターを元の位置に戻し、中央のネジで固定します。この時点で、時計が動作するかの初期確認を行います。キネティック時計の場合は、時計を軽く振ってローターが回転することを確認します。

📋 動作確認チェックリスト

確認項目正常な状態異常時の対応
秒針の動き規則正しく動く接続を再確認
ローター回転スムーズに回転取り付けを確認
充電表示針が正しく表示端子接続を確認
異音無音組み立てを確認

正常に動作していることが確認できたら、裏蓋を閉じる前に数分間の動作テストを行います。この段階で問題が発見された場合は、裏蓋を閉じずに修正作業を行う方が効率的です。

交換後の充電方法と性能テストのやり方

二次電池交換が完了した後は、適切な充電と性能テストが重要です。新しい二次電池は充電量が0に近い状態で届くため、最初に十分な充電を行う必要があります。

充電方法の種類と特徴

時計タイプ充電方法所要時間注意点
キネティック腕振り運動1-2日規則正しい動きが必要
キネティック手動振り30分-1時間連続した振りが効果的
ソーラー直射日光2-4時間高温に注意
ソーラー室内照明8-12時間明るい場所が必要

キネティック時計の充電方法 キネティック時計は腕の動きで充電されるため、日常的な着用が最も効果的です。交換直後は、時計を手に持って規則正しく振る方法も有効です。振り方のコツは、一定のリズムで30秒程度振り続けることです。

ソーラー時計の充電方法 ソーラー時計は光エネルギーで充電されます。直射日光が最も効率的ですが、夏場の高温時(60℃以上)は故障の原因となるため注意が必要です。窓際での充電や、明るい室内照明の下での充電も効果があります。

🌞 充電効率の比較

光源充電効率推奨時間注意点
直射日光100%2-4時間高温に注意
曇り空30-50%6-8時間天候による変動
室内照明(蛍光灯)10-20%12-24時間距離に注意
室内照明(LED)15-25%10-18時間明るさによる

性能テストの実施 充電完了後は、実際の性能をテストします。最も重要なのは持続時間の測定です。満充電状態から時計を暗い場所に置き、何日間動作し続けるかを確認します。

新しい二次電池の場合、キネティック時計で2週間から1ヶ月、ソーラー時計で6ヶ月から1年以上の持続時間が期待できます。これは古い電池の数倍から数十倍の性能向上を意味します。

よくある失敗例と対処法を事前に把握する

セイコー二次電池交換における失敗例を事前に把握しておくことで、同じ失敗を避けることができます。実際の作業者の体験談から、代表的な失敗例と対処法をまとめました。

最も多い失敗例トップ5

失敗例発生率対処法予防策
ネジの紛失同等品の調達作業環境の整備
裏蓋の傷研磨またはそのまま使用適切な工具使用
端子の破損専門店での修理竹製工具の使用
組み立て順序ミス分解して再組み立て写真での記録
動作不良接続の再確認慎重な作業

ネジ紛失への対処法 最も頻繁に発生する問題が、小さなネジの紛失です。時計内部のネジは直径1mm以下の極小サイズで、一度落とすと見つけることが困難です。対処法としては、同等サイズのネジを時計部品専門店で購入するか、他の不要な時計から流用する方法があります。

裏蓋の傷への対処法 工具の滑りや不適切な使用により、裏蓋に傷がつくことがあります。機能的には問題ないため、そのまま使用することも可能です。美観を重視する場合は、時計修理店で研磨してもらうことも可能ですが、追加費用がかかります。

端子破損への対処法 二次電池の端子を破損させてしまった場合、自力での修復は困難です。この場合は専門店での修理が必要となり、結果的にメーカー修理と同等の費用がかかる可能性があります。

🔧 失敗時の緊急対処法

状況即座の対応長期的対応
ネジ紛失作業中断、徹底捜索代替品調達
部品破損破損部分の保管専門店相談
動作不良接続再確認組み立て直し
工具破損作業中断工具買い替え

作業続行の判断基準 失敗が発生した場合、作業を続行するか中止するかの判断が重要です。軽微な傷や小さなトラブルの場合は続行可能ですが、重要な部品の破損や電気系統の問題が発生した場合は、すぐに作業を中止し専門店に相談することを推奨します。

経験者のアドバイスとして、「最初の1台は練習用と割り切る」という考え方があります。比較的安価な時計で経験を積んでから、愛用の時計に挑戦するという段階的なアプローチも有効です。

まとめ:セイコー二次電池交換自分でチャレンジする価値

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. セイコー二次電池交換は自分で実施可能で、コストを大幅に削減できる
  2. メーカー修理費用20,000円に対し、自己修理は2,000円で済む
  3. 必要な工具と部品はAmazonで手軽に購入可能
  4. キネティック時計とソーラー時計で二次電池の種類が異なる
  5. 二次電池の寿命は通常7年から10年程度
  6. 竹製ピンセットの使用でショートリスクを回避できる
  7. 裏蓋のタイプによって難易度が大きく異なる
  8. スクリューバック式が最も作業しやすい
  9. 作業前の写真撮影が成功の鍵を握る
  10. 小さなネジの紛失が最も多い失敗例
  11. 新しい二次電池は充電状態ゼロで届く
  12. 充電後の性能は従来品の数倍に向上する
  13. 防水性能は作業後に低下する可能性がある
  14. ワンピースケースタイプは専門知識が必要
  15. 失敗時は無理をせず専門店に相談することが重要

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://www.youtube.com/watch?v=xb0WxjAYcqs&pp=ygUQI-WvhOOCiumBk-aZguioiA%3D%3D
  2. https://www.amazon.co.jp/SEIKO-%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%BC-%E7%B4%94%E6%AD%A3%E9%83%A8%E5%93%81-%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E9%9B%BB%E6%B1%A0-TS920E/dp/B07QCJBCTS
  3. https://www.youtube.com/watch?v=_fGEd9BEI0s
  4. https://www.seikowatches.com/instructions/html/SEIKO_1B25_1B35_JP/BONDSYgupjobkb
  5. https://www.youtube.com/watch?v=pzYGxAHqyC8
  6. https://ameblo.jp/smockgt/entry-12196678421.html
  7. https://hablametodo.com/88634893.html
  8. https://minkara.carview.co.jp/userid/329879/blog/47215751/
  9. https://mqs.com.az/shopdetail/59282825
  10. https://ascitech.cd/entity/168657395