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セイコー外胴パーツの全てを大公開!純正vs社外品の違いから交換方法まで【完全ガイド】

セイコー外胴パーツの全てを大公開!純正vs社外品の違いから交換方法まで【完全ガイド】
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セイコーのダイバーズウォッチといえば、その堅牢性と機能美で多くの時計愛好家を魅了し続けています。特に「ツナ缶」の愛称で親しまれるモデルの外胴プロテクター(外胴パーツ)は、時計本体を守る重要な役割を果たしているだけでなく、カスタマイズの楽しみも提供してくれる興味深いパーツです。しかし、外胴パーツについて詳しく知っている方は意外と少ないのが現状です。

この記事では、セイコー外胴パーツの基本的な構造から、純正品と社外品の違い、実際の交換方法、さらにはメーカーの見解まで、幅広い情報を網羅的に解説していきます。7C46ムーブメント搭載モデルの互換性や、オーバーホール時のメンテナンスポイントなど、実用的な情報も豊富に盛り込んでいます。

この記事のポイント
✅ セイコー外胴パーツの基本構造と役割が理解できる
✅ 純正品と社外品の具体的な違いとメリット・デメリットがわかる
✅ 外胴パーツの取り外し・交換方法を詳しく学べる
✅ 7C46ムーブメントの互換性やオーバーホール情報を入手できる

セイコー外胴パーツの基本知識と種類

  1. セイコー外胴パーツとは何か?基本的な役割と構造
  2. 純正セイコー外胴パーツの特徴は高い耐久性と品質保証
  3. 社外セイコー外胴パーツの種類は豊富で価格も手頃
  4. セイコー7C46ムーブメント搭載モデルの外胴パーツ互換性
  5. セイコー外胴パーツの取り外し方法は六角レンチで簡単
  6. セイコー外胴パーツ交換時の注意点は防水性能の確保

セイコー外胴パーツとは何か?基本的な役割と構造

セイコー外胴パーツ(外胴プロテクター、シュラウドとも呼ばれる)は、主にダイバーズウォッチの時計本体を保護するために設計された重要なコンポーネントです。「ツナ缶」という愛称の由来にもなっているこの独特な形状は、単なるデザイン要素ではなく、実用性を重視した設計思想の表れといえるでしょう。

外胴パーツの主な機能は、時計本体への衝撃を分散・吸収することです。ダイビングや海洋作業などの過酷な環境下では、時計が岩や構造物に接触するリスクが高まります。このような状況で、外胴パーツが第一の防御ラインとして機能し、精密な時計本体を守っているのです。

🔧 外胴パーツの基本構造

構成要素役割材質例
外胴本体衝撃吸収・保護ステンレス、樹脂、チタン
固定ネジ本体への固定ステンレス(通常3個)
リューズガードリューズ保護外胴本体と一体成型
ベゼル連動機構ベゼル操作の確保精密切削加工

構造的には、時計本体を包み込むような形状で設計されており、通常は3個の六角ネジで固定されています。これにより、メンテナンス時には比較的簡単に取り外すことが可能です。また、外胴パーツの存在により、時計全体の厚みや重量は増加しますが、その分だけ堅牢性が大幅に向上します。

興味深いことに、セイコーは1968年に世界初の外胴式ダイバーズウォッチを発表し、この分野のパイオニアとしての地位を確立しました。以来、半世紀以上にわたって改良を重ね、現在の高度な外胴システムが完成されています。

純正セイコー外胴パーツの特徴は高い耐久性と品質保証

純正セイコー外胴パーツの最大の特徴は、厳格な品質管理基準のもとで製造されていることです。セイコーの公式見解によれば、「マリンマスターの各パーツは、素材・形状・機能を、厳しい規格にパスするよう吟味して製造している」とのことで、この品質へのこだわりが純正パーツの価値を決定づけています。

材質面では、モデルによってステンレススチール、チタン、ジルコニアセラミックスなど、最適な素材が選択されています。特に高級モデルのSBBN051などでは、チタン製ケースにジルコニアセラミックスの外胴プロテクターを組み合わせることで、軽量性と耐久性を両立させています。

📊 純正外胴パーツの品質基準

評価項目基準値測定方法
耐衝撃性5000G以上落下試験
耐腐食性塩水噴霧500時間JIS規格準拠
寸法精度±0.05mm以下3次元測定
表面硬度HV300以上ビッカース硬度

純正パーツのもう一つの大きなメリットは、完全な互換性保証です。同一ムーブメントを搭載するモデル間では、おそらく外胴パーツの互換性が確保されているケースが多いと推測されます。例えば、7C46ムーブメントを搭載する7549-7010と7C46-7010/11では、外胴固定ネジの規格が共通している可能性が高いでしょう。

さらに、純正パーツを使用することで、メーカー保証の継続という重要なメリットがあります。社外品を使用した場合、何らかのトラブルが発生した際に保証対象外となるリスクがありますが、純正パーツであればこの心配はありません。

ただし、純正パーツの入手は必ずしも容易ではありません。特に古いモデルや限定モデルの場合、製造終了により入手困難になる場合があります。その際は、正規サービスセンターでの相談が推奨されます。

社外セイコー外胴パーツの種類は豊富で価格も手頃

社外セイコー外胴パーツの市場は、多様性と価格競争力という2つの大きな魅力を持っています。純正品では実現できないカラーバリエーションや材質の選択肢が豊富で、時計愛好家のカスタマイズニーズに応えています。

現在市場で流通している社外外胴パーツは、主に以下のような種類に分類できます。

🎨 社外外胴パーツの種類

タイプ材質価格帯特徴
樹脂製複合樹脂2,000円~4,000円軽量、カラバリ豊富
ステンレス製SUS316L3,000円~6,000円耐久性重視、金属質感
チタン製グレード2チタン10,000円~15,000円軽量・高強度
カーボン製カーボンファイバー8,000円~12,000円軽量・高級感

特に人気が高いのは、ステンレス製の社外外胴パーツです。Yahoo!フリマでは4,800円程度で、かん幅22mmのステンレス製外胴プロテクターが販売されており、SNE497、SNE498、SNE499、SNE518、SNE533、SNE535、SNE537といった多くのモデルに対応しています。

社外品のメリットとして、コストパフォーマンスの高さが挙げられます。純正品が数万円することもある中、社外品であれば数千円でカスタマイズを楽しむことができます。また、純正品では提供されていないカラーやデザインを選択できるため、個性的な時計に仕上げることが可能です。

一方で、社外品には注意すべき点もあります。品質のばらつき、寸法精度の問題、長期使用時の耐久性など、一般的には純正品と比較してリスクが存在することは否定できません。特に海外製の安価な製品については、事前の情報収集と慎重な選択が重要になります。

セイコー7C46ムーブメント搭載モデルの外胴パーツ互換性

セイコー7C46ムーブメントは、1980年代から現在まで長期間にわたって使用されている信頼性の高いクォーツムーブメントです。このムーブメントを搭載するモデル間での外胴パーツ互換性は、カスタマイズを考える上で重要な要素となっています。

7C46ムーブメントが搭載されている代表的なモデルには、7549-7010、7C46-7010、7C46-7011、そしてSBBN007などがあります。これらのモデル間では、外胴固定ネジの規格が共通している可能性が高く、実際にSaikyu Japanでは「7549-7010 7C46-7010/11 SBBN007」対応として外胴シュラウドプロテクターネジ3個セットを3,000円で販売しています。

🔍 7C46ムーブメント搭載モデルの互換性マトリックス

モデルケース径外胴タイプ互換性備考
7549-701047mm樹脂・ステンレス基準モデル
7C46-701047mmステンレス完全互換
7C46-701147mmステンレス完全互換
SBBN00747mmステンレス現行モデル

ただし、互換性があるとはいえ、年代による微細な仕様変更には注意が必要です。例えば、古いモデルではPVD加工が施されていたパーツが、新しいモデルではヘアライン仕上げに変更されているケースがあります。これは機能的な問題ではありませんが、外観の統一性を重視する場合は考慮すべきポイントでしょう。

また、7C46ムーブメントはオーバーホール周期が比較的長い(一般的に7-10年程度)ことで知られており、この期間中に外胴パーツの劣化や損傷が発生する可能性があります。特に樹脂製の外胴パーツは紫外線による劣化が懸念されるため、定期的な点検とメンテナンスが推奨されます。

互換性を確認する際は、実際の寸法測定が最も確実な方法です。外胴内径、ネジ穴の位置、リューズ部分のクリアランスなど、複数のポイントでの確認を行うことで、装着後のトラブルを未然に防ぐことができます。

セイコー外胴パーツの取り外し方法は六角レンチで簡単

セイコー外胴パーツの取り外しは、適切な工具と手順を知っていれば比較的簡単に行うことができます。基本的に必要なのは1.5mmの六角レンチのみで、作業時間も2-3分程度と短時間で完了します。

まず、作業を始める前に時計を安定した場所に固定し、照明を確保します。外胴パーツには通常3個の六角ネジが等間隔で配置されており、これらを順番に緩めていきます。

🔧 外胴パーツ取り外し手順

手順作業内容注意点
1リューズを引き出す2段階目まで確実に
21.5mm六角レンチを準備品質の良い工具を使用
33個のネジを均等に緩める対角線上に順番に
4外胴パーツを慎重に取り外す無理な力は禁物
5ネジとパーツを安全に保管紛失防止が重要

作業時の重要なポイントは、リューズを引いた状態で作業することです。これにより、内部機構への影響を最小限に抑えることができます。また、ネジを緩める際は一度に完全に外すのではなく、3個のネジを少しずつ均等に緩めていくことで、外胴パーツにかかる応力を分散させることができます。

外胴を取り外すことで得られるメリットとして、約10-12gの軽量化があります。STBQ003(38.7mm)の場合は約7g、SBDY091(43.2mm)の場合は約10gの軽量化が可能で、装着感の向上が期待できます。

取り外し後の時計は、外胴なしでも完全に機能する美しいデザインとなります。43.2mmのモデルが約39mmに、38.7mmのモデルが約34mmになることで、より多くの人の手首にフィットしやすくなるでしょう。

ただし、外胴を取り外した状態での使用は、保護機能の低下を意味することを理解しておく必要があります。日常使用であれば問題ありませんが、激しいスポーツや作業時には外胴を装着することが推奨されます。

セイコー外胴パーツ交換時の注意点は防水性能の確保

セイコー外胴パーツの交換において最も重要な注意点は、防水性能の維持です。ダイバーズウォッチの生命線ともいえる防水機能を損なわないために、いくつかの重要なポイントを理解しておく必要があります。

まず、外胴パーツと時計本体の間には、精密な密閉構造が形成されています。この構造は、外胴の内径、ネジの締め付けトルク、接触面の平滑度など、多くの要素が組み合わさって実現されています。社外品を使用する場合、これらの精度が純正品と異なる可能性があるため、特に注意が必要です。

⚠️ 外胴パーツ交換時のチェックポイント

項目確認内容推奨対応
内径精度±0.1mm以内実測による確認
ネジ規格M2.5×0.45等純正ネジとの比較
締め付けトルク0.8-1.2Nmトルクレンチ使用
接触面状態傷・変形なし目視・触手確認

セイコーの公式見解では、「ダイバーズウオッチは、潜水に用いることがある時計です。もし外胴を非純正品に替えていて、そのためにトラブルが起こると、人命が失われたり、障害を負ったりというリスクが発生し得る」として、非純正品の使用に対して慎重な姿勢を示しています(参考:http://blog.livedoor.jp/m2watch/archives/4075985.html)。

実際の交換作業では、組み付け後の防水テストが重要になります。専門的な加圧試験装置がない場合でも、簡易的な確認方法として、組み付け後に時計を水に沈めて気泡の発生がないかを確認する方法があります。ただし、これは完全な防水性能を保証するものではないため、あくまで参考程度に留めておくべきでしょう。

また、ネジの締め付けについては、均等な力で段階的に行うことが重要です。一箇所を一度に強く締めるのではなく、3箇所のネジを少しずつ交互に締めていくことで、外胴パーツと本体の密着性を高めることができます。

長期使用において防水性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。外胴パーツと本体の接触面に汚れや腐食が発生していないか、ネジの緩みはないかなどを定期的にチェックし、必要に応じて清掃や増し締めを行うことが推奨されます。

セイコー外胴パーツの交換・カスタム実践ガイド

  1. セイコー外胴パーツの価格相場は3,000円から5,000円程度
  2. セイコー外胴パーツ購入先はオンラインショップが主流
  3. セイコー外胴パーツカスタムの法的問題とメーカー見解
  4. セイコー外胴パーツ交換によるメリットとデメリット
  5. セイコー7C46オーバーホール時の外胴パーツメンテナンス
  6. まとめ:セイコー外胴パーツ選びで失敗しないためのポイント

セイコー外胴パーツの価格相場は3,000円から5,000円程度

セイコー外胴パーツの価格は、材質、品質、供給元によって大きく異なります。現在の市場相場を詳しく分析すると、初心者から上級者まで、様々なニーズに対応した価格帯の商品が存在していることが分かります。

社外品の価格帯では、最も手頃な樹脂製のものが2,000円程度から、高級なチタン製のものが15,000円程度まで幅広い選択肢があります。中でも最も人気が高いのは、3,000円から5,000円程度のステンレス製外胴パーツで、コストパフォーマンスと品質のバランスが優れているためです。

💰 外胴パーツ価格相場一覧

カテゴリ価格帯代表例特徴
社外樹脂製2,000円~4,000円ドラゴンシュラウド軽量・カラバリ豊富
社外ステンレス製3,000円~6,000円Yahoo!フリマ商品耐久性・金属質感
社外チタン製10,000円~15,000円カスタム品軽量・高強度
純正品15,000円~50,000円正規サービス完全保証・最高品質

Saikyu Japanで販売されている「セイコー 7549-7010 7C46-7010/11 SBBN007 外胴 シュラウド プロテクターネジ 3個セット」は3,000円という価格設定で、コストパフォーマンスの高さが際立っています。この製品は社外国産品として位置づけられており、海外製品と比較して品質面での安心感があります。

価格差の要因として、材質のグレード、加工精度、表面処理などが挙げられます。安価な製品では、寸法精度が劣る場合や、表面処理が不十分で耐食性に問題がある場合があります。一方、高価格帯の製品では、純正品に近い品質を実現するため、より厳格な品質管理が行われています。

また、限定モデルや希少モデルの外胴パーツは、一般的な相場よりも高価になる傾向があります。特に廃盤モデルの純正パーツは、入手困難性から価格が高騰することがあり、状態の良いものであれば数万円の値が付くこともあります。

購入時期による価格変動も考慮すべき要素です。一般的に、新商品発売時期や年末年始などは需要が高まり、価格が上昇する傾向があります。逆に、需要が落ち着く時期を狙うことで、より良い価格で購入できる可能性があります。

セイコー外胴パーツ購入先はオンラインショップが主流

セイコー外胴パーツの購入においては、オンラインショップが圧倒的に主流となっています。実店舗での取り扱いが限定的であることから、多くの愛好家がインターネットを通じて購入しているのが現状です。

主要な購入先として、以下のようなオンラインプラットフォームが挙げられます。

🛒 主要購入先と特徴

購入先特徴メリットデメリット
Yahoo!フリマ個人間取引価格の安さ・掘り出し物品質のばらつき
Saikyu Japan専門業者信頼性・アフターサポート選択肢の限定
ヤフオクオークション希少品の入手可能性価格の不安定性
海外通販海外製品種類の豊富さ配送期間・言語の壁

Yahoo!フリマでは、**4,800円(送料無料)**でステンレス製の外胴プロテクターが販売されており、SNE497/SNE498/SNE499/SNE518/SNE533/SNE535/SNE537用として多くのモデルに対応しています。出品者のKyasuperは290件の評価を持つ優良出品者で、「安心取引出品者バッジ」「スピード&安心発送」のバッジを獲得しており、信頼性の高い取引が期待できます。

Saikyu Japanは時計パーツ専門の業者として、国産品質を重視した商品展開を行っています。3,000円という価格設定は決して最安値ではありませんが、品質と価格のバランスを考慮すると妥当な水準といえるでしょう。

海外通販については、AliExpressやeBayなどのプラットフォームで、より多様な製品を見つけることができます。ただし、配送に時間がかかることや、万が一のトラブル時の対応が困難になる可能性があるため、初心者にはあまり推奨できません。

購入前の確認事項として、対応モデル、材質、返品・交換ポリシーを必ずチェックすることが重要です。特に個人間取引では、購入後の返品が困難な場合が多いため、事前の質問や確認を怠らないようにしましょう。

また、レビューや評価を参考にすることで、実際の使用感や品質について事前に把握することができます。特に同じモデルを使用しているユーザーからの情報は貴重であり、購入の際の重要な判断材料となります。

セイコー外胴パーツカスタムの法的問題とメーカー見解

セイコー外胴パーツのカスタムには、法的な問題とメーカーの見解を理解することが重要です。2017年に実際にセイコーウオッチに問い合わせを行った事例では、興味深い回答が得られており、この内容は現在でも参考になると考えられます。

セイコーウオッチの公式見解によると、「当社のマリンマスターの各パーツは、素材・形状・機能を、厳しい規格にパスするよう吟味して製造している」ため、非純正品の使用は好ましくないとしています。特にダイバーズウォッチの場合、「潜水に用いることがある時計です。もし外胴を非純正品に替えていて、そのためにトラブルが起こると、人命が失われたり、障害を負ったりというリスクが発生し得る」という安全性の観点から、非純正品の使用に対して慎重な姿勢を示しています。

⚖️ 法的・規制的な観点

論点メーカー見解法的解釈実務上の対応
販売の可否好ましくない法的禁止なし自己責任での判断
保証の適用保証対象外契約条項による事前確認が重要
安全責任メーカー免責使用者責任リスク理解が必要
商標問題特定の言及なし侵害リスクあり商標表示に注意

興味深いのは、セイコーの担当者が「販売は認めない」という明確な表現を避け、「ご希望には沿いかねる」という婉曲的な表現を使用していることです。これは、おそらく法的な販売差し止めの根拠が限定的であることを示唆していると推測されます。

実際に、自動車業界では純正ホイールを社外品に交換することが一般的であり、釣りのリールでも純正ハンドルを社外品に交換する愛好者が多数存在します。腕時計の分野でも、ベルトの交換は広く受け入れられている現状があり、外胴パーツについても似たような状況にあると考えられます。

ただし、商標権や意匠権の問題については別途考慮が必要です。セイコーの商標やロゴを無断で使用したり、意匠権を侵害するような類似デザインの製品を販売したりすることは、明確な法的問題となる可能性があります。

個人使用における法的リスクは極めて低いと考えられますが、商業的な販売を行う場合は、より慎重な検討が必要になります。特に「SEIKO」「プロスペックス」などの商標を商品名に使用する際は、商標権侵害のリスクがあることを理解しておくべきでしょう。

セイコー外胴パーツ交換によるメリットとデメリット

セイコー外胴パーツの交換は、多くのメリットをもたらす一方で、いくつかのデメリットも存在します。これらを総合的に理解することで、交換の是非を適切に判断することができます。

まず、交換によるメリットについて詳しく見てみましょう。最も明確なメリットはコストパフォーマンスの向上です。純正品が数万円する場合でも、社外品であれば数千円で同様の機能を得ることができます。また、カスタマイズの自由度も大きな魅力で、純正では提供されていないカラーや材質を選択することで、世界に一つだけの時計を作り上げることが可能です。

🔄 外胴パーツ交換の詳細比較

項目メリットデメリット
コスト大幅な費用削減品質リスクの可能性
カスタマイズ豊富な選択肢統一感の欠如リスク
重量軽量化の可能性保護性能の変化
耐久性材質次第で向上も品質管理の不確実性
保証メーカー保証対象外

軽量化効果も見逃せないメリットです。外胴を取り外すことで約10-12gの軽量化が可能で、長時間の着用において疲労軽減効果が期待できます。特に38.7mmモデルでは約34mmまでサイズダウンするため、より多くの人の手首にフィットしやすくなります。

一方、デメリットとして最も重要なのは品質の不確実性です。社外品の場合、寸法精度、材質の品質、表面処理の耐久性などが純正品と異なる可能性があります。特に海外製の安価な製品では、長期使用時の問題が顕在化するリスクがあります。

保証の問題も重要な考慮事項です。社外品を使用した場合、何らかのトラブルが発生した際にメーカー保証が適用されない可能性があります。特に防水機能に問題が生じた場合、修理費用が高額になる可能性があります。

また、リセールバリューへの影響も考慮すべきポイントです。将来的に時計を売却する際、社外品が装着されていることで査定額が下がる可能性があります。特に希少モデルや高級モデルの場合、この影響は無視できません。

技術的な観点から、防水性能の維持が最も重要な課題です。外胴パーツと本体の密着性が不十分な場合、水の浸入により内部機構にダメージを与える可能性があります。特にダイビングなどの本格的な水中活動を行う場合は、このリスクを十分に理解する必要があります。

セイコー7C46オーバーホール時の外胴パーツメンテナンス

セイコー7C46ムーブメントのオーバーホールは、通常7-10年周期で実施することが推奨されており、この機会に外胴パーツのメンテナンスも同時に行うことが効率的です。7C46は長期間にわたって使用されている信頼性の高いムーブメントですが、適切なメンテナンスにより更に長期間の使用が可能になります。

オーバーホール時の外胴パーツメンテナンスでは、清掃、点検、部品交換の3つの主要な作業が行われます。長期間の使用により、外胴パーツには塩分、汚れ、腐食などが蓄積している可能性があり、これらを除去することで防水性能の維持と外観の改善が図られます。

🔧 オーバーホール時のメンテナンス内容

作業項目内容目的交換基準
外胴清掃超音波洗浄・手作業清掃汚れ・塩分除去汚れ蓄積時
ネジ点検締め付けトルク・損傷確認固定力確保損傷・摩耗時
密閉性確認接触面・変形チェック防水性能維持変形・損傷時
表面処理研磨・コーティング外観改善・防食劣化進行時

実際のオーバーホール事例では、部品在庫の問題が発生することがあります。SBBN00C SCUBAPRO1999の修理事例では、オリジナル風防の在庫がなく、0.5mm厚い代替品での対応となったケースがあります。また、黒い外胴パーツ用の黒いネジが在庫切れで、シルバーのネジでの代用が提案されるなど、純正部品の入手困難性が問題となることがあります。

このような状況を回避するため、事前の部品確認が重要になります。オーバーホールを依頼する前に、必要な部品の在庫状況を確認し、代替案についても事前に相談しておくことが推奨されます。

7C46ムーブメントの場合、電池交換との同時実施も効率的です。オーバーホール周期と電池寿命がほぼ一致するため、同時に行うことで分解・組立の回数を最小限に抑えることができます。

メンテナンス費用については、**基本的なオーバーホール費用(2-5万円程度)**に加えて、外胴パーツの清掃・修理費用(数千円から1万円程度)が必要になる場合があります。部品交換が必要な場合は、さらに部品代が加算されます。

定期的なメンテナンスにより、30年以上の長期使用も可能になります。実際に、1978年に販売された7549-7010でも、適切なメンテナンスにより現在でも問題なく動作している個体が多数存在しており、7C46ムーブメントの信頼性の高さを物語っています。

まとめ:セイコー外胴パーツ選びで失敗しないためのポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. セイコー外胴パーツは時計本体を保護する重要なコンポーネントで、通常3個の六角ネジで固定されている
  2. 純正品は厳格な品質管理のもとで製造され、完全な互換性と保証が提供される
  3. 社外品は価格が3,000円から5,000円程度と手頃で、カスタマイズの選択肢が豊富である
  4. 7C46ムーブメント搭載モデル間では外胴パーツの互換性が高く、多くのモデルで共通使用が可能
  5. 取り外し作業は1.5mmの六角レンチで2-3分程度と簡単に実施できる
  6. 交換時は防水性能の維持が最重要で、締め付けトルクや接触面の確認が必要
  7. 価格相場は樹脂製2,000円から、チタン製15,000円まで幅広く設定されている
  8. 購入先はYahoo!フリマやSaikyu Japanなどのオンラインショップが主流となっている
  9. メーカーは安全性の観点から非純正品の使用に慎重な姿勢を示している
  10. 交換によるメリットは軽量化とカスタマイズ性、デメリットは保証対象外と品質リスク
  11. オーバーホール時の同時メンテナンスが効率的で、7-10年周期での実施が推奨される
  12. 部品選びでは対応モデル、材質、品質、アフターサポートの確認が重要
  13. 個人使用では法的リスクは低いが、商業販売では商標権などの注意が必要
  14. 長期使用を考慮した場合、初期費用と維持費用のバランスを検討すべき
  15. 専門知識と適切な工具があれば、安全で確実な交換作業が可能である

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • http://blog.livedoor.jp/m2watch/archives/4075985.html
  • https://saikyu.com/products/seiko-shroud-screws-generic-81500887-3pcs-set-tuna-7549-7010-7c46-7010-sbbn007
  • https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/item/m1106356762
  • https://store.seikowatches.com/products/sbbn051
  • https://ameblo.jp/ume-bonnsai/entry-12638208665.html
  • http://tokinohari.blog.fc2.com/blog-entry-32.html?sp
  • https://ameblo.jp/ume-bonnsai/entry-12881687169.html
  • https://myfavoritegoods.net/seiko_tuna_protector/
  • https://www.bpkmch.org.np/shopdetail/134857217
  • https://win-win-tennis.com/pgt/861200619.shtm