ハミルトンの時計が止まってしまって困っていませんか?電池切れのサインが現れたら、適切な電池交換が必要です。この記事では、ハミルトン時計の電池交換について、料金相場から依頼できる店舗、自分で交換する方法まで詳しく解説していきます。
ハミルトンは精密な時計ブランドのため、電池交換一つとっても正しい知識が必要です。間違った方法で交換すると時計にダメージを与える可能性があり、高額な修理費用がかかってしまうこともあります。正規店での交換、専門店での交換、セルフ交換それぞれのメリット・デメリットを理解して、あなたに最適な方法を選択しましょう。
この記事のポイント |
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✅ ハミルトン時計の電池交換料金相場は1,650円~3,300円 |
✅ 正規店、専門店、家電量販店など複数の選択肢がある |
✅ 電池寿命は通常2~5年、秒針の動きで交換時期を判断 |
✅ 防水性能維持のため専門知識を持つ店舗での交換を推奨 |
ハミルトン時計の電池交換基本情報
- ハミルトン時計の電池交換が必要な理由と適切なタイミング
- 電池交換の料金相場は1,650円~3,300円程度
- 正規店での電池交換は品質保証と防水検査が魅力
- 家電量販店での電池交換はコストパフォーマンスが良い
- 電池の種類はSR927SWやレナータ395など多様
- 液漏れを防ぐため電池切れ後は早急な交換が必要
ハミルトン時計の電池交換が必要な理由と適切なタイミング
ハミルトンのクォーツ時計は電池を動力源としているため、定期的な電池交換が不可欠です。電池の寿命は通常2~5年で、時計のタイプやサイズ、搭載されている機能によって変動します。
電池交換のタイミングを見極める重要なサインがいくつかあります。最もわかりやすいのは秒針が4秒刻みで動き始める現象で、これは電池の寿命が近づいている明確なサインです。また、時計が完全に止まってしまった場合や、時間が遅れるようになった場合も電池交換が必要です。
📊 電池交換が必要なサインチェックリスト
サイン | 状況 | 緊急度 |
---|---|---|
秒針が4秒刻みで動く | 電池寿命警告 | 高 |
時計が止まる | 電池切れ | 最高 |
時間が遅れる | 電池出力低下 | 中 |
文字盤が見えにくい | 電池関連の可能性 | 低 |
特に注意したいのが、電池切れを放置することのリスクです。電池が完全に切れた状態で長期間放置すると、電池内部から液が漏れ出して時計の内部機構を腐食させる可能性があります。これは修理費用が大幅に高くなる原因となるため、早急な対応が必要です。
ハミルトンの公式見解によると、「購入時のクォーツ時計に入っている電池は動作確認用のモニター電池であり、寿命が短くなっている可能性がある」とのことです。新品購入後、思ったより早く電池切れになった場合でも、これは正常な現象といえるでしょう。
電池交換の料金相場は1,650円~3,300円程度
ハミルトン時計の電池交換料金は、依頼先によって大きく異なります。一般的な相場を把握することで、適切な選択ができるでしょう。
💰 店舗別電池交換料金比較表
店舗タイプ | 料金相場 | 作業時間 | 保証期間 |
---|---|---|---|
正規販売店 | 2,500~3,500円 | 30分~1時間 | 1年程度 |
専門時計店 | 1,650~2,200円 | 5~30分 | 3年程度 |
家電量販店 | 2,000円前後 | 15~30分 | 1年程度 |
街の時計店 | 1,500~2,500円 | 5~15分 | 6ヶ月~1年 |
ザ・クロックハウスでは、ハミルトンをハイグレードブランドとして分類し、電池交換料金を2,200円(税込)からとしています。この料金設定は、ハミルトンが舶来時計として扱われていることを示しており、国産時計よりもやや高い設定となっています。
一方、時計修理専門店の「Mr.BOB」では1,650円からと、より競争力のある価格を提示しています。さらに3年間の電池容量保証が付くため、コストパフォーマンスが非常に優秀です。
料金の違いの背景には、作業の質や保証内容、使用する電池の品質などがあります。安価な店舗では基本的な電池交換のみを行う場合が多く、高価な店舗では防水検査や時計の総合点検も含まれることがあります。
防水検査を含める場合は、追加で3,000円~7,000円程度の費用が発生します。ハミルトンの多くのモデルには防水機能が搭載されているため、この検査は重要な意味を持ちます。
正規店での電池交換は品質保証と防水検査が魅力
ハミルトンの正規販売店や指定サービスセンターでの電池交換は、最も安全で確実な選択肢といえるでしょう。正規店では純正部品を使用し、専門技術者が対応するため、時計の品質を最大限に保つことができます。
🏪 正規店での電池交換メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
✅ 純正部品使用で品質保証 | ❌ 料金が最も高額 |
✅ 専門技術者による作業 | ❌ 混雑時は時間がかかる |
✅ 交換後の保証付き | ❌ 店舗数が限られる |
✅ 防水性能の確認・調整 | ❌ 予約が必要な場合がある |
ハミルトンの公式見解では、「技術と品質維持の観点から、お客様に直接交換部品をお送りしておりません」としており、正規カスタマーサービスでの対応を強く推奨しています。これは、時計の複雑な構造を理解した専門家による作業の重要性を示しています。
正規店での作業手順は非常に丁寧で、まず時計の動作確認を行い、必要な電池と工具を選定します。裏蓋を開ける際もネジ式の場合は錆びや湯職に注意を払い、新しい電池を正確に取り付けた後、時計が正確に作動することを確認します。
特にベンチュラやカーキシリーズなどの特殊な形状や機能を持つモデルについては、正規店での交換が特に推奨されます。これらのモデルは独特の構造を持っているため、専門知識がない状態での作業はリスクが高くなります。
日本国内にお住まいの方は、ハミルトンのウェブサイト上でのピックアップサービスも利用できます。これは自宅まで時計を取りに来てくれるサービスで、忙しい方や近くに店舗がない方には便利なオプションです。
家電量販店での電池交換はコストパフォーマンスが良い
ヨドバシカメラやビックカメラなどの大型家電量販店でも、ハミルトンの電池交換を受け付けています。料金は2,000円前後と正規店より安く、アクセスの良さも魅力の一つです。
🔧 家電量販店での電池交換の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 2,000円前後(店舗により異なる) |
作業時間 | 15~30分程度 |
技術レベル | 基本的な電池交換に対応 |
保証 | 1年程度(店舗により異なる) |
アクセス | 駅近く、営業時間が長い |
家電量販店のメリットは、営業時間の長さとアクセスの良さです。多くの店舗が夜遅くまで営業しており、仕事帰りでも立ち寄ることができます。また、全国に店舗があるため、旅行先や出張先でも利用しやすいという利便性があります。
ただし、家電量販店では基本的な電池交換のみを行う場合が多く、複雑な構造の時計や特殊な機能を持つモデルについては、対応できない場合があります。また、防水検査などの追加サービスは提供していない店舗も多いため、事前の確認が必要です。
技術者のスキルレベルについては、店舗や担当者によってばらつきがあるのが実情です。基本的な作業には問題ありませんが、高級時計や特殊な機構を持つハミルトンのモデルについては、より専門性の高い店舗を選択することをおすすめします。
家電量販店で電池交換を依頼する際は、事前に電話で確認することが重要です。「ハミルトンの電池交換は可能か」「防水検査は行っているか」「どの程度の時間がかかるか」などを確認しておくと、スムーズに進められるでしょう。
電池の種類はSR927SWやレナータ395など多様
ハミルトンの時計に使用される電池は、モデルによって異なる種類が使われています。正しい電池を選択することは時計の性能維持に不可欠です。
🔋 ハミルトン時計で使用される主な電池種類
電池型番 | 互換型番 | 使用モデル例 | 特徴 |
---|---|---|---|
SR927SW | レナータ395 | ベンチュラなど | スイス製高品質電池 |
SR920SW | – | ジャズマスターなど | 薄型モデル用 |
SR621SW | – | カーキシリーズなど | 小型モデル用 |
SR1130SW | – | クロノグラフなど | 大容量タイプ |
特筆すべきは、ハミルトンがアメリカ発のブランドでありながら、ムーブメントはスイス製であることです。そのため、電池もスイス製のレナータ(RENATA)社製品が純正として使用されることが多く、品質と信頼性が高く評価されています。
電池の選択を間違えると、電圧の違いから時計の動作が不安定になったり、サイズが合わずに正しく装着できなかったりする可能性があります。また、安価な電池を使用した場合、寿命が短くなったり、液漏れのリスクが高まったりすることもあります。
ベンチュラモデルに関する実際の体験談では、「なんとスイス製のレナータ395」という記述があり、互換性を調べると「SR927SWとか…ネットでも、ベンチュラに色々型式があるせいで良く分からず…920とかいう情報も」となっています。これは、同じシリーズでも年代によって使用電池が異なることを示しています。
専門店では適切な電池を選択してくれますが、自分で交換する場合は、裏蓋を開けて現在使用されている電池の型番を確認することが最も確実な方法です。電池には型番が印字されているため、それを参考に同じ規格の電池を購入しましょう。
液漏れを防ぐため電池切れ後は早急な交換が必要
電池切れを放置することは、ハミルトンの時計にとって非常に危険な状態です。特に液漏れが発生すると、修理費用が大幅に増加するだけでなく、最悪の場合は修理不可能になることもあります。
⚠️ 液漏れが引き起こす被害の段階
段階 | 被害状況 | 修理費用目安 | 対処法 |
---|---|---|---|
初期 | 軽微な腐食 | 10,000~20,000円 | 部品洗浄・交換 |
中期 | 回路基板の損傷 | 30,000~50,000円 | ムーブメント交換 |
末期 | 全体的な腐食 | 修理不可 | 新品購入推奨 |
最悪 | ケース内部まで浸食 | 修理不可 | 完全に使用不可 |
液漏れは電池が完全に切れた後、さらに時間が経過することで発生リスクが高まります。電池内部の化学物質が劣化し、液体となって漏れ出すメカニズムです。この液体は強い腐食性を持っているため、時計の精密な部品を次々と損傷させていきます。
実際の修理現場では、「腕時計の液漏れと錆びが原因のムーブメント不良:ここまでヒドイと修理不可です…」という事例も報告されており、予防の重要性が強調されています。一度液漏れが発生すると、見た目には問題なくても内部で着実に腐食が進行するため、早期発見・早期対応が不可欠です。
電池切れのサインを見逃さないためには、定期的な動作チェックが重要です。特に長期間使用していない時計や、引き出しにしまってある時計については、月に一度程度は動作確認を行うことをおすすめします。
また、時計の保管環境も液漏れリスクに影響します。高温多湿な場所や直射日光が当たる場所では電池の劣化が早まるため、適切な保管場所での管理が大切です。
ハミルトン時計の電池交換実践ガイド
- 自分でハミルトン時計の電池交換をする方法は裏蓋のネジ外しから
- 東京でハミルトン電池交換ができるおすすめ専門店情報
- ハミルトンベンチュラの電池交換は特殊な構造に注意が必要
- 電池交換後に時計が動かない場合のトラブルシューティング
- 防水性能を維持するための電池交換後の確認方法
- オーバーホールが必要な機械式ハミルトンの見分け方
- まとめ:ハミルトン時計電池交換で最適な選択をするための要点
自分でハミルトン時計の電池交換をする方法は裏蓋のネジ外しから
ハミルトンの時計を自分で電池交換することは可能ですが、相応のリスクと知識が必要です。特にハミルトンは精密な時計ブランドのため、作業には細心の注意が求められます。
🛠️ 自分で電池交換する際の必要な道具一覧
道具名 | 用途 | 価格目安 | 必要度 |
---|---|---|---|
裏蓋オープナー | 裏蓋を開ける | 1,000~3,000円 | 必須 |
精密ピンセット | 電池の取り扱い | 500~1,500円 | 必須 |
時計用ドライバーセット | ネジの開閉 | 1,000~2,000円 | 必須 |
拡大鏡またはルーペ | 細部の確認 | 500~2,000円 | 推奨 |
帯電防止マット | 静電気対策 | 1,000~2,000円 | 推奨 |
セルフ交換の基本手順は以下の通りです:
- 清潔な作業環境の準備:十分な明るさを確保し、細かい部品が紛失しないよう整理整頓された場所で作業します
- 裏蓋の開放:ベンチュラモデルの場合、「角の3つのネジを外すだけ」という特殊な構造になっています
- 古い電池の取り外し:ピンセットを使って慎重に古い電池を取り外します
- 新しい電池の装着:電池の向きを間違えないよう注意して装着します
- 裏蓋の復旧:元の状態に戻し、しっかりと閉めます
ただし、セルフ交換には重大なリスクが伴います。最大のリスクは時計に傷をつけてしまうことで、特に風防ガラスやケースに傷がつくと修理費用が高額になります。また、作業後の保証がないため、何らかの問題が発生しても自己責任となります。
防水性能の維持も大きな課題です。裏蓋を開ける際にパッキンが損傷したり、正しく装着されなかったりすると、防水機能が失われる可能性があります。ハミルトンの多くのモデルには防水機能が搭載されているため、この点は特に重要です。
実際の体験談では、「本当はこのゴムパッキンも変えたかったのですが、500個セットとかしか売ってないらしく、今回は一先ず再利用」という記述があり、パッキンの交換の難しさが示されています。
東京でハミルトン電池交換ができるおすすめ専門店情報
東京都内には、ハミルトンの電池交換に対応できる専門店が多数あります。それぞれ特徴があるため、ニーズに合わせた店舗選択が重要です。
🏢 東京のハミルトン電池交換対応店舗
店舗名 | 所在地 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|---|
はらじゅく時計宝石修理研究所 | 渋谷区神宮前1-22-1 | 要見積もり | 国家資格保有技術者 |
リペアスタジオ | 都内複数店舗 | 1,800円~ | 迅速丁寧なサービス |
タイムキーパー東京 | 都内複数店舗 | 1,500円~ | 幅広いブランド対応 |
ザ・クロックハウス | 都内複数店舗 | 2,200円~ | 3年間電池容量保証 |
はらじゅく時計宝石修理研究所は、特に注目すべき専門店です。JR原宿駅から徒歩1分という抜群のアクセスに加え、国家資格を取得している時計修理技能士が対応します。創業200年以上のスイスの老舗時計工具ブランド「BERGEON」とのコンセプトショップとしても知られており、高い技術力が期待できます。
この店舗では、ロレックス、オメガ、タグホイヤーなどの高級時計から、セイコー、エルメスまで幅広いブランドの修理に対応しており、ハミルトンの電池交換実績も豊富です。また、アンティーク時計の修理も行っているため、古いハミルトンのモデルでも安心して任せられます。
リペアスタジオは東京で高い評価を得ている時計修理店で、迅速かつ丁寧なサービスが特徴です。一般的なクォーツ時計の電池交換が1,800円から、防水テスト込みで3,500円からと、競争力のある価格設定となっています。
タイムキーパー東京は幅広い時計ブランドの修理を行っており、ハミルトンの電池交換も得意としています。熟練の技術者が在籍し、高品質なサービスを提供しています。電池交換が1,500円から、防水テスト込みで3,000円からという価格設定は、コストパフォーマンスに優れています。
店舗選択の際は、技術者の資格や経験、実績を重視することをおすすめします。特にハミルトンのような精密時計の場合、経験豊富な技術者による作業が安心です。
ハミルトンベンチュラの電池交換は特殊な構造に注意が必要
ハミルトンベンチュラは、その独特な三角形のケース形状で知られる象徴的なモデルです。1957年に発表された世界初の電池式腕時計として歴史的価値も高く、電池交換にも特別な注意が必要です。
⚡ ベンチュラ電池交換の特殊事項
項目 | 詳細 | 注意点 |
---|---|---|
裏蓋構造 | 3つのネジで固定 | 特殊工具が必要 |
電池規格 | SR927SW (レナータ395) | 互換品注意 |
ケース形状 | 三角形の特殊形状 | 作業スペース限定 |
防水性能 | 基本的な日常防水 | パッキン管理重要 |
ベンチュラの裏蓋は、一般的な時計とは異なり3つのネジで固定されています。実際の体験談では「角の3つのネジを外すだけ…」という記述がありますが、このネジが「埋まってるくらいがっちりハマって動きません」という状況も報告されており、専用工具と技術が必要であることがわかります。
使用されている電池は**SR927SW(レナータ395)**が一般的ですが、年代によって異なる場合があります。「ネットでも、ベンチュラに色々型式があるせいで良く分からず…920とかいう情報も」という体験談が示すように、モデルや製造年によって電池規格が変わる可能性があります。
ベンチュラの特殊な三角形ケースは、作業時に限られたスペースでの精密作業を要求します。通常の丸型時計と比べて、工具の角度や手の動きに制約があるため、経験の浅い技術者では対応が困難な場合があります。
エルビス・プレスリーが愛用していたことでも有名なベンチュラは、「元々オリジナルにメタルバンドは無かったらしいのですが、プレスリーはメタルバンドに変えてたとか」という逸話もあります。現在では本家ハミルトン社からメタルバンドも販売されており、電池交換と同時にバンド交換を検討する方も多いようです。
ベンチュラの電池交換を依頼する際は、モデルの特殊性を理解している店舗を選ぶことが重要です。一般的な時計修理店では対応できない場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
電池交換後に時計が動かない場合のトラブルシューティング
電池交換を行ったにもかかわらず時計が動かない場合、複数の原因が考えられます。適切な対処法を知っておくことで、無駄な費用や時間を避けることができます。
🔍 電池交換後に動かない場合の原因と対処法
原因 | 発生頻度 | 対処法 | 費用目安 |
---|---|---|---|
電池の接触不良 | 高 | 電池位置の調整 | 無料~1,000円 |
電池の向き間違い | 中 | 正しい向きで再装着 | 無料~1,000円 |
内部機構の故障 | 中 | オーバーホール必要 | 20,000~50,000円 |
静電気による影響 | 低 | 時計のリセット操作 | 無料 |
最も多い原因は電池の接触不良です。電池が正しい位置に装着されていない、または接触部分に汚れや酸化物が付着している場合に発生します。この場合、電池を一度外して接触部分を清掃し、正しい位置に再装着することで解決できます。
電池の向き間違いも頻繁に発生するトラブルです。電池にはプラス(+)とマイナス(-)があり、間違った向きで装着すると当然動作しません。電池交換時には、取り外し前に元の電池の向きを確認し、写真を撮っておくことをおすすめします。
より深刻な問題として、内部機構の故障があります。長期間の電池切れ状態で液漏れが発生していた場合や、時計の寿命が来ている場合に発生します。この場合、単純な電池交換では解決せず、オーバーホールが必要になります。
🔧 オーバーホール料金の目安(ハミルトン)
モデルタイプ | 料金相場 | 作業期間 | 含まれる作業 |
---|---|---|---|
基本3針モデル | 23,000円~ | 3~4週間 | 分解・清掃・調整・組立 |
クロノグラフ | 42,000円~ | 4~6週間 | 複雑機構対応 |
特殊機能付き | 50,000円~ | 6~8週間 | 特殊機能調整含む |
静電気による影響は意外に見落とされがちな原因です。現代の電子機器に囲まれた環境では、時計の電子回路が静電気の影響を受けることがあります。この場合、時計のリセット操作(リューズの操作や特定のボタン操作)で復旧する場合があります。
電池交換後に時計が動かない場合は、まず基本的な確認から始めましょう。電池の向きと位置を再確認し、それでも動かない場合は専門店での診断を受けることをおすすめします。
防水性能を維持するための電池交換後の確認方法
ハミルトンの多くのモデルには防水機能が搭載されており、電池交換後の防水性能維持は重要な課題です。適切な確認と対策を行わないと、日常使用で水が浸入するリスクがあります。
💧 防水性能レベルと対応する使用環境
防水レベル | 表示 | 使用可能環境 | 注意事項 |
---|---|---|---|
日常生活防水 | 3ATM/30m | 手洗い、雨 | 水仕事は避ける |
強化防水 | 5ATM/50m | 水仕事、軽い水泳 | 潜水は不可 |
ダイバーズ | 10ATM/100m以上 | 本格的な水泳、ダイビング | 定期的な防水検査必要 |
電池交換時に最も重要なのはパッキン(Oリング)の状態です。パッキンは時間とともに劣化し、弾力性を失ったり、亀裂が入ったりします。電池交換の際には、パッキンの状態を確認し、必要に応じて交換することが重要です。
防水検査の基本的な方法には以下があります:
- 加圧試験:時計を加圧装置に入れ、規定の圧力をかけて変形の有無を確認
- 真空試験:真空状態にして気泡の発生を確認
- 水没試験:実際に水中に入れて浸水の有無を確認
専門店での防水検査費用は3,000円~7,000円程度が相場ですが、防水性能を重視するモデルでは必要な投資といえるでしょう。特にカーキシリーズのようなミリタリーウォッチや、日常的に水に触れる機会の多い方は、定期的な防水検査を受けることをおすすめします。
自宅での簡易的な防水確認方法として、石鹸水を使った方法があります。時計の継ぎ目部分に石鹸水を垂らし、気泡が発生するかを確認する方法ですが、これはあくまで参考程度の確認方法です。
電池交換後は、少なくとも24時間は水との接触を避けることをおすすめします。これは、裏蓋の密閉が完全に安定するまでの時間を確保するためです。
オーバーホールが必要な機械式ハミルトンの見分け方
ハミルトンにはクォーツ(電池式)と機械式の両方のモデルが存在します。機械式の場合、電池交換ではなくオーバーホールが必要になるため、正しい識別が重要です。
⚙️ クォーツ式と機械式の見分け方
確認項目 | クォーツ式 | 機械式 |
---|---|---|
秒針の動き | 1秒刻みでカチカチ | なめらかに連続 |
厚み | 比較的薄い | 厚みがある |
文字盤表示 | QUARTZ表示あり | AUTOMATIC等表示 |
重量 | 比較的軽い | 重量感がある |
価格帯 | 10万円未満が多い | 15万円以上が多い |
機械式時計の特徴として最もわかりやすいのは、秒針の動きです。クォーツ式は1秒刻みでカチカチと動きますが、機械式はなめらかに連続して動きます。また、文字盤に「AUTOMATIC」「SELF-WINDING」「MECHANICAL」などの表示がある場合は機械式です。
機械式ハミルトンの代表的なシリーズには以下があります:
- ジャズマスターの一部高級モデル
- カーキの機械式モデル
- アメリカンクラシックの一部モデル
- 限定版・記念モデルの多く
機械式時計が止まった場合の原因は、ゼンマイの巻き不足かオーバーホールの必要性のどちらかです。自動巻きの場合は腕の動きでゼンマイが巻かれるため、長期間使用していないと止まります。手巻きの場合は、リューズを回してゼンマイを巻く必要があります。
オーバーホールの必要性を判断するサインは以下の通りです:
- 日差が±30秒を超える
- ゼンマイを巻いても動かない
- 動いたり止まったりを繰り返す
- 文字盤が曇る
- 異音がする
ハミルトンの機械式時計のオーバーホール料金は、基本3針モデルで23,000円、クロノグラフで42,000円が目安です。作業期間は3~6週間程度を要するため、余裕を持ったスケジュールで依頼することが重要です。
まとめ:ハミルトン時計電池交換で最適な選択をするための要点
最後に記事のポイントをまとめます。
- ハミルトン時計の電池寿命は通常2~5年で、秒針が4秒刻みで動き始めたら交換時期である
- 電池交換料金相場は1,650円~3,300円で、店舗タイプによって大きく異なる
- 正規店での交換は品質保証があるが料金が高く、専門店はコストパフォーマンスに優れる
- 家電量販店(ヨドバシ、ビックカメラ等)では2,000円前後で交換可能だがサービス内容は基本的
- 電池の種類はSR927SWやレナータ395など多様で、モデルによって異なる規格を使用する
- 電池切れを放置すると液漏れのリスクがあり、最悪の場合修理不可能になる
- 自分で電池交換することは可能だが、専門工具と知識が必要でリスクも伴う
- ベンチュラは3つのネジで固定される特殊構造のため、専門店での交換を推奨する
- 電池交換後に動かない場合は接触不良や向き間違いが主な原因である
- 防水性能維持のためパッキン交換と防水検査が重要で、追加費用3,000円~7,000円程度必要
- 機械式とクォーツ式の見分けは秒針の動きで判断でき、機械式は電池交換ではなくオーバーホールが必要
- 東京都内にははらじゅく時計宝石修理研究所など国家資格保有技術者がいる専門店がある
- オーバーホール料金は基本3針モデルで23,000円、クロノグラフで42,000円が目安である
- 防水検査は加圧試験、真空試験、水没試験の方法があり専門機器による確認が確実である
- 液漏れによる被害は段階的に進行し、初期なら10,000円~20,000円、末期では修理不可能となる
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/frequently-asked-questions.html
- https://www.theclockhouse.jp/btcprice
- https://note.com/bergeon/n/n17288e179f5c
- https://mrbob.jp/blog/hamilton026/
- https://ameblo.jp/fatboy-s/entry-12689990488.html
- https://www.youtube.com/watch?v=ATUHrZRaYLI&pp=0gcJCdgAo7VqN5tD
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1470266934
- https://irishphiladelphia.com/shopdetail/42006620
- https://mqs.com.az/shopdetail/45732925
- https://dgloss.co.jp/shopdetail/15994175