登山の道迷いを防ぐ！ガーミン（GARMIN）の登山用GPSおすすめ機種と選び方完全ガイド

登山において現在地の把握は生命に関わる重要な要素です。特に視界不良や初めて訪れる山域では、専用のGPS機器があることで安全性が格段に向上します。GPS機器のパイオニアであるガーミン（GARMIN）は、登山用GPS市場で圧倒的なシェアを誇り、多くの登山愛好家から信頼を集めています。

本記事では、ガーミンの登山用GPS機器について、最新機種の特徴から選び方のポイント、価格帯別のおすすめモデルまで詳しく解説します。ハンディタイプと腕時計タイプの違い、精度向上のための衛星対応状況、バッテリー性能の比較など、購入前に知っておくべき情報を網羅的に紹介し、あなたの登山スタイルに最適な一台を見つけるお手伝いをします。

この記事のポイント
✅ ガーミン登山用GPSの最新機種と特徴が分かる
✅ ハンディタイプと腕時計タイプの違いが理解できる
✅ 価格帯別のおすすめモデルを把握できる
✅ 購入時の選び方のポイントが明確になる

ガーミン登山用GPSの基本知識と最新技術

ガーミン登山用GPSが選ばれる理由は信頼性とユーザビリティの高さ
最新機種GPSMAP 67シリーズの革新的な進化ポイント
複数衛星対応による測位精度の向上効果
バッテリー性能が飛躍的に改善された背景
日本詳細地形図の標準搭載による利便性
スマートフォンアプリとの違いとメリット

ガーミン登山用GPSが選ばれる理由は信頼性とユーザビリティの高さ

ガーミン（GARMIN）が登山用GPS市場で選ばれ続ける理由は、30年以上にわたるGPS技術の蓄積と、過酷な環境下での信頼性にあります。アメリカ発のGPS機器のパイオニアとして、軍事用途で培った技術を民間製品に応用し、登山という命に関わる場面での使用に耐えうる製品を開発し続けています。

特に注目すべきは、アメリカ国防総省軍用規格（MIL-STD-810）に準拠した耐久性です。これは耐熱性、耐衝撃性、耐水性において厳しい基準をクリアしていることを意味し、登山中の転倒や悪天候、温度変化などの過酷な状況でも正常に動作することが保証されています。

💡 ガーミンGPSの主要な信頼性要素

要素	詳細	登山での効果
耐久性	MIL規格準拠	転倒・落下時の破損防止
防水性	IPX7等級	雨天・雪中での使用可能
精度	マルチGNSS対応	深い谷でも正確な測位
バッテリー	長時間駆動	数日間の縦走でも安心

また、ボタン操作による確実な操作性も重要なポイントです。スマートフォンのタッチパネルとは異なり、厚手のグローブを着用した状態でも確実に操作でき、低温環境下でのタッチパネルの不具合を心配する必要がありません。このような細かな配慮が、実際の登山シーンでの使いやすさに直結しています。

ガーミンの製品は単なるナビゲーション機器を超えて、登山者の安全を守るパートナーとしての役割を果たしています。緊急時のSOS機能、位置情報の自動送信、気象情報の取得など、様々な安全機能が統合されており、一人での登山や冬山登山などリスクの高い状況でも安心して活動できる環境を提供しています。

改善項目	従来機種	GPSMAP 67	向上率
バッテリー駆動時間	最大35時間	最大180時間	約5倍
対応衛星システム	4システム	5システム	+中国BeiDou
信号受信方式	L1のみ	L1+L5	マルチバンド対応
位置精度	数メートル	数センチ級	大幅向上

複数衛星対応による測位精度の向上効果

ガーミンの登山用GPSが高い測位精度を実現している背景には、複数の衛星測位システムへの対応があります。単一の衛星システムでは測定できない環境でも、複数システムの併用により精度と信頼性を大幅に向上させています。

📡 対応衛星システムとその特徴

衛星システム	運営国/地域	特徴	登山での効果
GPS	アメリカ	基本となる測位システム	全世界で利用可能
GLONASS	ロシア	高緯度地域に強い	北海道の山岳地帯で有効
Galileo	EU	高精度測位対応	1m以下の精度実現
みちびき	日本	日本上空に特化	山間部での精度向上
BeiDou	中国	アジア太平洋地域強化	深い谷間での測位改善

GPS単独での測位精度は数メートル程度ですが、複数システムの併用により誤差を数十センチレベルまで削減できます。特に登山で問題となる「マルチパス現象」（電波が山肌で反射して誤差が生じる現象）についても、複数の衛星からの信号を比較・補正することで影響を最小限に抑えています。

**みちびき（準天頂衛星システム）**は日本独自の衛星システムで、常に日本上空に1機以上の衛星が位置するよう設計されています。これにより、山間部や森林地帯での測位精度が大幅に向上し、従来のGPSでは測位困難だった環境でも正確な位置情報を取得できるようになりました。

GNSSマルチバンド対応により、従来のL1信号（1575.42MHz）に加えてL5信号（1176.45MHz）も受信可能になりました。これは一般的に「デュアルフリークエンシー」と呼ばれる技術で、電離層の影響を補正し、より正確な測位を実現しています。特に日没・日の出時間帯や太陽活動が活発な時期でも、安定した測位精度を維持できます。

バッテリー性能が飛躍的に改善された背景

ガーミンの最新登山用GPSにおけるバッテリー性能の劇的な改善は、省電力設計の革新と大容量バッテリーの採用によって実現されています。従来機種では10〜35時間程度だったGPSモードでの駆動時間が、最新のGPSMAP 67では**最大180時間（7.5日間）**まで延長されました。

⚡ バッテリー性能比較表

機種	バッテリータイプ	GPSモード駆動時間	エクスペディションモード
GPSMAP 66i	充電式	最大35時間	最大200時間
GPSMAP 67	充電式大容量	最大180時間	最大840時間
GPSMAP 67i	充電式大容量	最大180時間	最大840時間
eTrex 32x	単三電池×2	最大25時間	–

エクスペディションモードでは、測位間隔を調整することで**最大840時間（35日間）**という驚異的な駆動時間を実現しています。これは長期間の縦走登山や極地探検などの用途でも十分に対応できる性能で、プロの冒険家や研究者からも高い評価を受けています。

バッテリー性能向上の技術的背景には、最新のプロセッサ技術と電力管理システムがあります。受信チップの省電力化、ディスプレイのバックライト制御、不要な機能の自動停止など、細かな電力制御により無駄な消費を削減しています。また、USB-Cポートの採用により充電効率も向上し、短時間での充電が可能になりました。

inReach機能付きモデル（GPSMAP 67i）では、衛星通信機能を使用しながらでも長時間駆動が可能です。10分間隔での位置情報送信モードで最大165時間（約7日間）、30分間隔では**最大425時間（約18日間）**の連続使用が可能で、従来機種の66iと比較して約5倍の改善を実現しています。

日本詳細地形図の標準搭載による利便性

ガーミンの登山用GPSには、「日本詳細地形図2500/25000」が標準でプリインストールされており、購入後すぐに日本全国の詳細な地形情報を利用できます。この地図は国土地理院刊行「数値地図（国土基本情報）」を元に作成されており、10m（一部5m）等高線入りの高精度な地形データが収録されています。

🗺️ 搭載地図の詳細情報

地図要素	詳細	登山での活用
等高線	10m間隔（一部5m）	傾斜や地形の把握
登山道	主要登山ルート収録	道迷い防止
崖マーク	危険箇所の表示	安全なルート選択
山小屋・避難小屋	宿泊施設情報	行程計画の立案
水場	水源地点の表示	給水計画の策定

3次元的な地形陰影表示にも対応しており、従来の平面的な地図では分かりにくかった地形の起伏を視覚的に捉えることができます。特に尾根や谷の形状、急斜面の位置などが一目で理解でき、ルート選択や危険箇所の事前把握に大いに役立ちます。

標準搭載されている地図には、登山道の詳細情報も含まれています。主要な登山ルートはもちろん、バリエーションルートや廃道情報なども収録されており、現在歩いている道が正規のルートかどうかを確認できます。また、山小屋や避難小屋、水場などの重要な情報も表示されるため、行程計画の立案や緊急時の避難場所確認にも活用できます。

市街地データも同時収録されているため、登山口までのアクセスや下山後の行動計画にも利用できます。公共交通機関の駅、駐車場、温泉施設なども表示され、登山全体の計画をトータルでサポートしています。

地図データはmicroSDカードによる拡張も可能で、より詳細な地域限定マップや海外の地図データを追加できます。GPSMAP 67シリーズでは最大32GBまでのmicroSDカードに対応しており、必要に応じて地図データをカスタマイズできる柔軟性も備えています。

スマートフォンアプリとの違いとメリット

近年、スマートフォンの登山用GPSアプリも充実していますが、専用GPS機器には代替できない明確なメリットがあります。最も重要な違いは耐環境性能と電池持続時間で、登山という過酷な環境下での信頼性において圧倒的な差があります。

📱 スマートフォンアプリとの比較

項目	スマートフォンアプリ	ガーミン専用GPS
耐久性	一般用途向け	MIL規格準拠
防水性	生活防水程度	IPX7完全防水
駆動時間	半日〜1日程度	7日間以上
低温耐性	バッテリー急減	-20℃まで動作保証
操作性	タッチパネル	物理ボタン
測位精度	2〜20m誤差	数十cm誤差

低温環境での性能差は特に顕著で、スマートフォンのリチウムイオンバッテリーは0℃以下で急激に性能が低下します。一方、ガーミンの登山用GPSは**-20℃から+55℃まで動作保証**されており、冬山登山でも安定した動作を維持します。

物理ボタンによる操作も重要な差別化要素です。グローブを着用した状態や、手が濡れている状況でも確実に操作でき、緊急時の操作確実性が格段に向上します。タッチパネルでは、雨滴や雪が画面に付着すると誤動作の原因となりますが、物理ボタンではそのような心配がありません。

専用アンテナによる受信感度の違いも見逃せません。スマートフォンでは他の通信機能との兼ね合いでGPSアンテナの性能に制約がありますが、専用GPS機器ではGPS受信に特化した高感度アンテナを搭載しており、深い谷間や森林地帯での測位精度が大幅に向上します。

ただし、スマートフォンアプリには手軽さと多機能性というメリットもあります。無料または低価格で利用でき、写真撮影や通信機能との連携が容易です。そのため、低山ハイキングや日帰り登山ではスマートフォンアプリ、本格的な登山や長期縦走では専用GPS機器という使い分けが理想的と言えるでしょう。

ガーミン登山用GPS機種選択と実用性ガイド

ハンディタイプと腕時計タイプの選び方は用途と携帯性で決まる
価格帯別おすすめモデルは予算と必要機能のバランスが重要
GPSMAP 67iのinReach機能は緊急時通信の革命的進歩
eTrexシリーズは登山初心者に最適なエントリーモデル
中古品購入時の注意点は保証とソフトウェア更新の確認
登山専用GPS以外に必要な遭難防止装備の重要性
まとめ：登山用gpsガーミンの選択は安全性への投資

ハンディタイプと腕時計タイプの選び方は用途と携帯性で決まる

ガーミンの登山用GPSは、大きく分けてハンディタイプと腕時計タイプの2つの形状があります。それぞれに明確な特徴と適用場面があり、登山スタイルと重視する機能によって最適な選択が変わります。

🏔️ タイプ別特徴比較表

特徴	ハンディタイプ	腕時計タイプ
画面サイズ	2.2〜3.0インチ	1.2〜1.4インチ
地図表示	詳細表示可能	簡易表示中心
操作性	ボタン操作	ボタン+タッチ
携帯性	やや劣る	優秀
バッテリー	25〜180時間	14〜170時間
重量	148〜241g	52〜93g

ハンディタイプの最大のメリットは視認性の高さです。2.2インチ以上の大型ディスプレイにより、詳細な地図情報を一目で確認でき、特に複雑なルートや初めて訪れる山域での道迷い防止に威力を発揮します。直射日光下でも見やすい半透過型ディスプレイを採用しており、晴天の稜線歩きでも画面がしっかりと視認できます。

また、豊富な拡張機能もハンディタイプの特徴です。カメラ機能、詳細な気象情報表示、microSDカードによる地図拡張、PC連携による詳細なルート作成など、本格的な登山活動をサポートする機能が充実しています。地図作成や軌跡解析を重視する登山者には特におすすめです。

一方、腕時計タイプは携帯性と常時装着の利便性が最大の魅力です。手首に装着することで紛失リスクが大幅に軽減され、歩行中でもすぐに情報確認できます。重量も50〜90g程度と軽量で、長時間の装着でも疲労感がほとんどありません。

腕時計タイプには健康管理機能も豊富に搭載されています。心拍数測定、血中酸素濃度測定、睡眠解析、ストレス測定など、登山中の体調管理やトレーニング効果の把握に役立つ機能が充実しており、フィットネス要素も重視する登山者に適しています。

選択の基準としては、本格的な登山や初心者の道迷い防止を重視するならハンディタイプ、トレランや軽量化を重視する登山スタイルなら腕時計タイプがおすすめです。理想的には両方を使い分けることで、様々な登山スタイルに対応できます。

価格帯別おすすめモデルは予算と必要機能のバランスが重要

ガーミンの登山用GPSは、2万円台のエントリーモデルから10万円超のハイエンドモデルまで幅広い価格帯の製品がラインナップされています。価格差は搭載機能や性能の違いによるもので、登山経験と必要機能を考慮した適切な選択が重要です。

💰 価格帯別おすすめモデル

価格帯	機種名	主要機能	適用対象
2〜4万円	eTrex 22x	基本GPS・日本地図	登山初心者
4〜6万円	eTrex 32x	電子コンパス・気圧高度計	中級者
6〜8万円	eTrex Solar	ソーラー充電	長期縦走者
8〜10万円	GPSMAP 67	高性能・長時間駆動	上級者
10万円〜	GPSMAP 67i	衛星通信機能	プロ・冒険家

エントリーモデルのeTrex 22x（約3万円）は、登山GPS入門に最適な機種です。GPS・GLONASS・みちびきの3衛星システムに対応し、日本詳細地形図も標準搭載されています。基本的な測位機能は上位機種と同等で、初期投資を抑えて登山GPSを試してみたい方におすすめです。

中級モデルのeTrex 32x（約5万円）では、電子コンパスと気圧高度計が追加されます。これにより静止状態でも正確な方位測定が可能になり、気圧変化による天候予測も行えます。本格的な登山を始める方や、より詳細な情報を求める方に適しています。

上級モデルのGPSMAP 67（約8万円）は、2023年発売の最新技術を集約したフラッグシップモデルです。GNSSマルチバンド対応による高精度測位、180時間の長時間駆動、中国BeiDou衛星への対応など、最新技術の恩恵を存分に受けられます。頻繁に登山を行う愛好家やプロガイドにおすすめです。

最上位のGPSMAP 67i（約10万円）には、衛星通信機能「inReach」が搭載されています。携帯電話圏外でも双方向通信が可能で、緊急時のSOS発信や家族との連絡が取れます。単独登山者やリスクの高い山域を頻繁に訪れる方には、価格以上の価値があります。

購入時の考慮点として、将来の登山スタイル変化も見据えた選択が重要です。最初はエントリーモデルから始めて、必要に応じて上位機種に買い替える方法も合理的ですが、長期的に使用する予定であれば初期投資として中級〜上級モデルを選択することで、結果的にコストパフォーマンスが向上する場合も多くあります。

GPSMAP 67iのinReach機能は緊急時通信の革命的進歩

GPSMAP 67iに搭載されたinReach（インリーチ）機能は、登山の安全性を根本的に変革する画期的な技術です。イリジウム衛星ネットワークを利用した全世界カバーの双方向衛星通信により、携帯電話の圏外エリアでも確実な通信手段を確保できます。

🛰️ inReach機能の主要機能

機能	詳細	緊急時の効果
SOS発信	24時間監視センターへ	迅速な救助要請
双方向メッセージ	家族・友人との通信	安否確認・状況報告
位置自動送信	10分〜30分間隔	リアルタイム追跡
天気予報取得	詳細気象情報	行動判断の支援
SNS投稿	Facebook・Twitter連携	活動記録の共有

SOS機能は最も重要な機能で、緊急ボタンを押すことでGarmin応答センターに直接接続されます。GPSで特定された正確な位置情報とともに、遭難者の状況や必要な救助内容をテキストメッセージでやり取りでき、効率的で正確な救助活動が可能になります。

MapShare機能により、設定した間隔（10分〜30分）で自動的に位置情報がインターネット上に送信され、家族や友人がリアルタイムで登山者の位置を確認できます。もし一定時間動きが止まった場合、異常事態として判断して対応を検討することも可能です。この機能により、単独登山でも見守り体制を構築できます。

気象情報取得機能では、現在地の詳細な天気予報をリアルタイムで取得できます。山の天気は急変しやすく、適切な判断材料として非常に価値が高い情報です。雷雨の接近や風速の変化など、行動継続の判断に直結する情報を得られることで、事故の予防効果も期待できます。

ただし、inReach機能の利用には有料のサブスクリプション契約が必要です。基本プランは月額約1,500円から、使用頻度に応じて複数のプランが用意されています。年間契約や一時停止機能もあるため、登山シーズンに合わせた効率的な利用も可能です。

費用対効果を考えると、特に単独登山者や冬山登山者、海外登山を行う方には非常に高い価値があります。命に関わる保険としての投資と考えれば、決して高い金額ではないでしょう。

eTrexシリーズは登山初心者に最適なエントリーモデル

ガーミンのeTrexシリーズは、20年以上にわたって登山者に愛され続けているエントリー向けGPSシリーズです。シンプルな操作性と確実な基本機能により、GPS初心者でも安心して使用できる設計になっています。

📟 eTrexシリーズ比較表

機種	価格	画面	特徴	おすすめ対象
eTrex 10J	約2.5万円	モノクロ	基本GPS機能のみ	超初心者
eTrex 22x	約3万円	カラー	日本地図標準搭載	初心者
eTrex 32x	約5万円	カラー	コンパス・気圧計付	中級者
eTrex Solar	約4万円	カラー	ソーラー充電対応	長期使用者

eTrex 22xは、多くの登山初心者に選ばれている定番モデルです。240×320ピクセルの2.2インチカラーディスプレイにより、地図や情報を分かりやすく表示できます。GPS・GLONASS・みちびきの3衛星システム対応により、山間部でも安定した測位精度を確保しています。

単三電池2本で動作するため、予備電池を持参することで電池切れの心配がありません。アルカリ電池で約25時間、リチウム電池使用時はさらに長時間の使用が可能です。充電環境のない山小屋やテント場での連泊時にも対応できる安心設計です。

操作系統は5方向キーとエンターボタンのシンプル構成で、複雑な設定や操作を覚える必要がありません。手袋を着用した状態でも確実に操作でき、緊急時でも迷わず使用できます。メニュー表示も直感的で、GPS初心者でも短時間で基本操作を習得できます。

eTrex 32xでは、電子コンパスと気圧高度計が追加されます。これにより静止状態での方位測定と気圧変化による天候予測が可能になり、より本格的な登山活動をサポートします。また、自動ルート検索機能により、目的地までの最適ルートを自動計算できます。

eTrex Solarは、ソーラー充電機能を搭載した革新的モデルです。太陽光による充電により、理論上は無限に使用可能で、長期縦走や電源確保が困難な環境での使用に最適です。晴天時であれば、使用しながらの充電も可能で、電池残量を気にすることなく長期間の山行を楽しめます。

中古品購入時の注意点は保証とソフトウェア更新の確認

ガーミンの登山用GPSは比較的高価なため、中古品購入を検討する方も多いのが現状です。しかし、命に関わる機器である以上、慎重な検討と適切な確認が必要です。中古品特有のリスクを理解し、適切な判断基準を持つことが重要です。

⚠️ 中古品購入時のチェックポイント

確認項目	重要度	確認方法	注意点
外観状態	高	傷・変形の確認	内部損傷の可能性
動作確認	最高	GPS測位テスト	受信感度の劣化
バッテリー状態	高	駆動時間測定	交換費用を考慮
付属品	中	充電ケーブル等	純正品の入手性
購入時期	中	製造年の確認	サポート期間

最も重要な確認事項は動作状態です。GPS受信機能、画面表示、ボタン操作など、全ての基本機能が正常に動作することを必ず確認してください。特にGPS受信については、屋外で実際に測位テストを行い、適切な精度で位置情報を取得できることを確認しましょう。

バッテリー劣化は中古品の大きなリスクです。充電式モデルでは、バッテリーの劣化により公称駆動時間を大幅に下回る場合があります。購入前に満充電状態から実際の駆動時間を測定し、仕様の70%以上の性能があることを確認することをおすすめします。

ソフトウェア更新の確認も重要です。古いファームウェアでは、最新の衛星データや地図情報に対応していない場合があります。ガーミンの公式サイトで最新ファームウェアへの更新が可能か確認し、必要に応じて更新を行ってください。

保証の有無も重要な判断材料です。正規販売店での購入品であれば、メーカー保証の残存期間を確認できます。個人売買の場合は保証がないため、故障リスクを自己負担することになります。このリスクと価格差を十分に比較検討してください。

推奨事項としては、中古品購入は2〜3年以内の比較的新しいモデルに限定し、価格差が新品の30%以上ある場合のみ検討することをおすすめします。また、販売店の保証付き中古品を選択することで、リスクを最小限に抑えることができます。

登山専用GPS以外に必要な遭難防止装備の重要性

登山用GPSは確かに道迷い防止に効果的ですが、GPS単体では完全な安全確保はできません。総合的な遭難防止対策として、複数の装備とスキルを組み合わせることが重要です。特に、アナログ装備との併用により、電子機器の故障時でも対応できる体制を整えることが必要です。

🎯 遭難防止装備の優先順位

優先度	装備	役割	GPS故障時の代替性
最高	地図・コンパス	基本ナビゲーション	完全代替可能
高	ヘッドランプ	夜間・悪天候時の視界確保	代替不可
高	エマージェンシーシート	体温保持・シェルター	代替不可
中	ホイッスル	音による救助要請	代替不可
中	携帯電話	通信手段（圏内時）	部分的代替
中	予備電池/バッテリー	電子機器の電源確保	GPS延命効果

地図とコンパスのスキル習得は、GPS使用者でも必須です。アナログナビゲーション技術により、GPS故障時や電池切れ時でも自力で現在地を把握し、安全なルートを見つけることができます。地図読み技術は一朝一夕では身につかないため、平時からの練習と経験蓄積が重要です。

ヘッドランプは遭難時の必須装備です。道迷いにより下山が遅れたり、悪天候で視界が悪化した際に、安全な移動を継続するために欠かせません。また、夜間の救助活動時には位置を知らせる信号としても機能します。

エマージェンシーシート（サバイバルシート）は、体温保持と緊急避難場所の確保に使用します。軽量で携帯性に優れており、遭難時の生存確率を大幅に向上させる効果があります。反射材としても機能するため、ヘリコプターからの発見にも役立ちます。

通信手段の複数確保も重要です。携帯電話の他に、山岳地域で使用可能なトランシーバーや、アマチュア無線機などの選択肢もあります。また、家族や知人への登山計画書の提出により、予定時間を過ぎた場合の捜索体制を事前に構築しておくことも大切です。

総合的な安全対策では、装備だけでなく知識とスキルの向上も欠かせません。救急法の習得、気象判断能力の向上、ルートファインディング技術など、総合的な登山スキルを継続的に向上させることが、最も効果的な遭難防止策となります。

まとめ：登山用gpsガーミンの選択は安全性への投資

最後に記事のポイントをまとめます。

ガーミンは30年以上のGPS技術蓄積を持つ信頼性の高いメーカーである
最新のGPSMAP 67シリーズは従来機種から大幅な性能向上を実現している
複数衛星システム対応により山間部での測位精度が大幅に向上した
バッテリー性能が最大180時間まで延長され長期縦走に対応可能になった
日本詳細地形図が標準搭載されており購入後すぐに使用できる
ハンディタイプは視認性重視、腕時計タイプは携帯性重視の設計である
価格帯は2万円台から10万円超まで幅広く用途に応じた選択が可能である
inReach機能付きモデルは緊急時の衛星通信により安全性が飛躍的に向上する
eTrexシリーズは登山初心者に最適なエントリーモデルとして高い評価を得ている
中古品購入時は動作確認とバッテリー状態の慎重な確認が必要である
GPS以外の遭難防止装備との併用により総合的な安全対策が重要である
地図とコンパスのアナログスキル習得はGPS使用者でも必須である
登山計画書の提出など事前の安全対策も遭難防止に効果的である
定期的なスキル向上と知識習得が最も効果的な安全対策となる
登山用GPS選択は単なる道具購入ではなく安全性への重要な投資である

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

https://www.garmin.co.jp/products/outdoor/?cat=handhelds
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3-GPS/s?k=%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3+GPS
https://my-best.com/756
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=2696
https://picky-s.jp/climbing-gps/
https://www.yodobashi.com/category/152022/152200/152304/185024/ranking/
https://www.camp-cabins.com/camp-torch/trekking-gps/

ガーミン