チープカシオの電池が切れて困っていませんか?「どの電池型番を買えばいいかわからない」「店舗で交換すると高いから自分でやりたい」という悩みを抱える方は多いでしょう。実は、チープカシオの電池型番は意外とシンプルで、ほとんどのモデルで共通の型番が使われています。
この記事では、チープカシオの電池型番の調べ方から、100均での購入方法、自分でできる交換手順まで、実践的な情報を網羅的に解説します。店舗で1000円近くかかる電池交換も、正しい型番を知って自分で行えば300円以下で済むのです。
この記事のポイント |
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✅ チープカシオの主要電池型番SR626SWの特徴と購入場所 |
✅ モデル別の電池型番一覧と調べ方の具体的手順 |
✅ 100均で買える電池の種類と注意すべきポイント |
✅ 自分で電池交換する方法と必要な工具の詳細情報 |
チープカシオの電池型番を調べる基本知識
- チープカシオの電池型番はSR626SWが主流
- MQ-24シリーズの電池型番はSR626SWで決まり
- デジタル式チープカシオの電池型番はCR2016が多い
- 電池型番の調べ方は裏蓋を開けて確認するのが確実
- SR626とSR626SWの違いは電流容量にある
- 100均で買える電池型番はSR626が主流
チープカシオの電池型番はSR626SWが主流
チープカシオの電池型番で最も多く使われているのがSR626SWです。この型番は、カシオのアナログ時計の大部分で採用されており、MQ-24やLQ-139BMVなど人気モデルの定番となっています。
SR626SWは酸化銀電池の一種で、直径6.8mm、厚さ2.6mmのボタン型電池です。電圧は1.55Vと安定しており、時計用途に最適化されています。「SW」は「Small Watch」の略で、小電流で長時間動作するアナログ時計専用に設計されています。
📊 チープカシオ主要モデルの電池型番一覧
モデル名 | 電池型番 | 電池寿命 | 特徴 |
---|---|---|---|
MQ-24 | SR626SW | 約3年 | 最人気アナログモデル |
LQ-139BMV | SR626SW | 約3年 | レディース向け |
MW-240 | SR626SW | 約3年 | カジュアルデザイン |
LRW-200H | SR626SW | 約3年 | スポーツタイプ |
一般的には、家電量販店ではSR626SWとSR626Wの2種類が販売されていますが、アナログのチープカシオには必ずSR626SWを選ぶことが重要です。間違えて大電流タイプのSR626Wを使用すると、電池寿命が短くなる可能性があります。
購入時の注意点として、使用推奨期限が2年と短いことが挙げられます。大量購入は避け、必要な分だけ購入することをおすすめします。また、メーカーによっては「377」という型番で表示されている場合もありますが、これはSR626SWと同じ規格です。
MQ-24シリーズの電池型番はSR626SWで決まり
チープカシオの代表格であるMQ-24シリーズの電池型番は、すべてSR626SWで統一されています。MQ-24-7B2LLJF、MQ-24-1E、MQ-24-9Bなど、カラーバリエーションが異なっても電池型番は共通です。
MQ-24シリーズは1000円前後という価格でありながら、約3年という長い電池寿命を実現しています。これは省電力設計のムーブメントと、SR626SWの安定した性能によるものです。
🔧 MQ-24の電池交換で使用する工具
工具名 | 用途 | 購入場所 | 価格目安 |
---|---|---|---|
精密マイナスドライバー | 裏蓋開閉 | 100均・ホームセンター | 100-300円 |
ピンセット | 電池の取り扱い | 100均・薬局 | 100-200円 |
SR626SW電池 | 交換用電池 | 100均・家電店 | 100-400円 |
MQ-24の裏蓋には、小さなマイナスドライバーを差し込める隙間があります。この隙間にドライバーを差し込み、てこの原理で持ち上げると簡単に開きます。ただし、力を入れすぎると傷がつく可能性があるため、慎重に作業することが大切です。
電池交換時は、電池の向きに注意が必要です。「+」と書かれている面を上にして、左側の押さえの下に電池を潜り込ませ、右側の押さえをずらして電池を固定します。正しく取り付けられていれば、電池交換後すぐに時計が動き始めます。
おそらく多くの方が知らないことですが、MQ-24の防水性能は日常生活防水程度です。電池交換後は、裏蓋のパッキンが正しい位置にあることを確認し、防水性能を維持することが重要です。
デジタル式チープカシオの電池型番はCR2016が多い
アナログタイプとは異なり、デジタル式チープカシオの電池型番は主にCR2016が使用されています。F-91WやA-158WEAなど、人気のデジタルモデルの多くがこの型番を採用しています。
CR2016はリチウム電池で、直径20mm、厚さ1.6mmのコイン型です。電圧は3Vとアナログ用のSR626SWより高く、デジタル表示やアラーム機能などの電力消費に対応しています。電池寿命は約7-10年と非常に長いのが特徴です。
⚡ デジタル式チープカシオの電池型番比較
電池寿命 | 使用モデル例 | 電池型番 | 特徴 |
---|---|---|---|
約7年 | F-91W、F-108WHC | CR2016 | 標準タイプ |
約10年 | AE1000W、W-218H | CR2025 | 大容量タイプ |
約5年 | CA-53W | CR2016 | 多機能タイプ |
一般的には、電池寿命が3年程度のモデルはSR626系、7年以上のモデルはCR2016系と覚えておくと便利です。ただし、例外もあるため、実際の型番は裏蓋を開けて確認することが確実です。
デジタル式の場合、電池交換時の注意点がアナログとは異なります。デジタル表示が薄くなったり、アラーム音が小さくなったりした場合は電池交換のサインです。また、時刻がリセットされることがあるため、交換後は時刻設定を忘れずに行いましょう。
推測の域を出ませんが、デジタル式チープカシオの人気が高まっている理由の一つは、この長い電池寿命にあるかもしれません。10年近く電池交換不要という利便性は、日常使いの時計として非常に魅力的です。
電池型番の調べ方は裏蓋を開けて確認するのが確実
チープカシオの電池型番を確実に調べる方法は、裏蓋を開けて実際の電池を確認することです。モデル名から推測することも可能ですが、製造時期や仕様変更により型番が異なる場合があるためです。
裏蓋の開け方は、マイナスドライバーを使用する方法が一般的です。裏蓋の端に小さな隙間があるので、そこに精密ドライバーを差し込み、てこの原理で持ち上げます。力加減が重要で、強すぎると傷がつき、弱すぎると開きません。
🔍 電池型番確認の手順
- 裏蓋の隙間を探す – ベルト側の近くにある小さな切り込み
- ドライバーを差し込む – 精密マイナスドライバーを斜めに入れる
- ゆっくり持ち上げる – てこの原理で少しずつ浮かせる
- 電池を確認 – 表面に印刷された型番をチェック
- パッキンの位置確認 – 防水用の黒いゴムリングの状態を見る
電池の表面には、型番が必ず印刷されています。SR626SW、CR2016、CR2025など、はっきりと読める大きさで表示されているため、見落とすことはないでしょう。また、メーカー名(SONY、Panasonic、ムラタなど)も併記されています。
注意すべき点として、古い電池では文字が薄くなっている場合があります。その際は、電池の大きさや厚さから型番を推測することも可能です。SR626系は小さく薄い、CR2016系は大きく薄い、CR2025系は大きく厚い、という特徴があります。
裏蓋を開ける際は、部品の紛失に注意してください。特に小さなネジやパッキンは、落とすと見つけるのが困難です。明るい場所で、下にタオルなどを敷いて作業することをおすすめします。
SR626とSR626SWの違いは電流容量にある
チープカシオの電池選びで混乱しやすいのが、SR626とSR626SWの違いです。この2つは外観がほぼ同じですが、用途と性能が大きく異なります。
SR626SWの「SW」は「Small Watch」の略で、小電流で長時間動作するアナログ時計専用です。一方、SR626(SRからの部分のみ)やSR626Wの「W」は「Watch」の略で、デジタル時計やアラーム機能付きの時計用に設計されています。
⚖️ SR626系電池の比較表
型番 | 用途 | 電流特性 | 対応時計 | 価格差 |
---|---|---|---|---|
SR626SW | アナログ時計 | 小電流・長寿命 | MQ-24、LQ-139など | 標準 |
SR626W | デジタル・多機能時計 | 大電流・短時間 | アラーム付きなど | 同程度 |
SR626 | 一般用途 | 中間特性 | 汎用(時計保証外) | やや安い |
重要なポイントは、アナログのチープカシオにSR626WやSR626を使用すると、電池寿命が短くなる可能性があることです。逆に、デジタル式やアラーム付きモデルにSR626SWを使用すると、電流不足で正常に動作しない場合があります。
100均で販売されている電池は、多くの場合「SR626」という表記になっています。ダイソーやセリアの電池パッケージには「デジタル時計◎、アナログ時計○」という表示があり、アナログ時計でも使用可能とされています。しかし、理想的にはSR626SWを選ぶべきです。
一般的には、家電量販店ではSR626SWとSR626Wが明確に分けて販売されています。価格差はほとんどないため、正しい型番を選択することが重要です。Amazonなどの通販では、5個セットで300-500円程度で購入できます。
おそらく多くの方が経験されているかもしれませんが、間違った型番を使用しても時計は動作します。しかし、本来の性能を発揮できないため、適切な型番を選択することが長期的には経済的です。
100均で買える電池型番はSR626が主流
100均(ダイソー、セリア)で購入できるチープカシオ用電池について詳しく解説します。100均の時計用電池コーナーには、SR626という型番で販売されているものが多く見つかります。
ダイソーやセリアで販売されているSR626電池の特徴は、1個100円(税込110円)という価格の安さです。パッケージには「時計用」と明記されており、チープカシオのような一般的な腕時計に対応しています。
🏪 100均電池購入ガイド
店舗名 | 取り扱い型番 | 価格 | パッケージ表示 |
---|---|---|---|
ダイソー | SR626 | 110円 | デジタル時計◎、アナログ時計○ |
セリア | SR626 | 110円 | 時計用、互換性あり |
キャンドゥ | SR626 | 110円 | 汎用時計電池 |
注意すべきポイントは、100均のSR626が厳密にはSR626SWとは異なることです。しかし、実用上はチープカシオのアナログモデルでも問題なく使用できるケースが多いとされています。電池寿命は本来のSR626SWより若干短くなる可能性がありますが、価格差を考慮すると十分に実用的です。
100均電池の品質については、日本製や海外製など様々ですが、基本的な性能は確保されています。ただし、使用推奨期限が残り1-2年程度のものが多いため、購入時は期限をチェックすることをおすすめします。
購入時のコツとして、複数の100均を回って在庫状況を確認することが挙げられます。SR626は人気商品のため、品切れしていることも少なくありません。また、同じ系列店でも店舗により取り扱いメーカーが異なる場合があります。
推測の域を出ませんが、100均電池の普及により、自分で電池交換する人が増えている可能性があります。従来は時計店で1000円近く支払っていた電池交換が、110円で済むのは大きな魅力です。
チープカシオの電池型番別交換方法と費用
- 自分で電池交換すれば型番問わず300円以下で完了
- 店舗での電池交換は型番関係なく1000円近くかかる
- 電池交換に必要な工具は型番に関係なく共通
- MQ-24の電池交換手順は型番確認後5分で完了
- デジタル式の電池交換は型番違いに要注意
- 電池交換後の動作確認は型番適合性をチェック
- まとめ:チープカシオ電池型番の選び方と交換のコツ
自分で電池交換すれば型番問わず300円以下で完了
チープカシオの電池交換を自分で行う最大のメリットは、圧倒的な費用の安さです。どの型番の電池を使用する場合でも、材料費と工具代を含めて300円以下で完了できます。
費用の内訳を詳しく見てみましょう。100均でSR626電池を購入すれば110円、工具(マイナスドライバーとピンセット)を100均で揃えても220円、合計330円で初回の電池交換が可能です。2回目以降は電池代の110円のみで済みます。
💰 自分で電池交換する場合の費用比較
項目 | 初回費用 | 2回目以降 | 店舗費用 | 節約額 |
---|---|---|---|---|
SR626電池(100均) | 110円 | 110円 | – | – |
精密ドライバー | 110円 | 0円 | – | – |
ピンセット | 110円 | 0円 | – | – |
合計 | 330円 | 110円 | 1000円 | 670-890円 |
作業時間も大幅に短縮できます。時計店に持ち込む場合、往復の移動時間と店舗での待ち時間を含めると1-2時間かかることが多いでしょう。一方、自分で交換すれば慣れれば5分程度で完了します。
自分で電池交換する追加のメリットとして、以下が挙げられます:
- いつでも交換可能 – 店舗の営業時間に関係なく対応
- 複数の時計を一度に交換 – まとめて作業効率化
- スキルアップ – 時計の構造理解と手先の器用さ向上
- 緊急時対応 – 旅行先などでも対応可能
ただし、注意すべきリスクもあります。作業中に部品を破損したり、防水性能を損なったりする可能性があります。また、高価な時計や思い入れのある時計の場合は、専門店での交換を検討することをおすすめします。
一般的には、チープカシオのような低価格帯の時計であれば、自分で電池交換することのメリットが大きいとされています。失敗しても新品を購入する費用と大差ないためです。
店舗での電池交換は型番関係なく1000円近くかかる
時計店や家電量販店での電池交換費用は、電池の型番に関係なく、一律で800-1200円程度かかるのが一般的です。この価格には電池代、作業料、防水検査料などが含まれています。
店舗別の電池交換費用を調査した結果は以下の通りです:
🏪 店舗別電池交換費用一覧
店舗タイプ | 費用相場 | 作業時間 | 保証期間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
時計専門店 | 1000-1500円 | 15-30分 | 3-6ヶ月 | 技術力高、保証充実 |
家電量販店 | 800-1200円 | 20-40分 | 1-3ヶ月 | 価格重視、手軽 |
メガネ店 | 500-800円 | 10-20分 | 1ヶ月 | 価格安、サービス簡素 |
ホームセンター | 600-1000円 | 15-25分 | 1-3ヶ月 | 中間的位置づけ |
店舗での電池交換のメリットは、専門知識を持ったスタッフによる確実な作業と、防水性能の検査・保証です。特に、防水時計の場合は専用の検査機器を使用して、防水性能が維持されているかを確認します。
追加サービスとして、多くの店舗では以下を提供しています:
- 外装クリーニング – ケースやベルトの汚れ除去
- 防水検査 – 水圧テストによる防水性能確認
- 精度調整 – 時刻の正確性チェック
- 動作確認 – 各機能の正常動作確認
しかし、チープカシオのような低価格帯時計の場合、店舗での電池交換費用が新品購入価格に近くなってしまうという問題があります。MQ-24の新品価格が1000円程度であることを考えると、電池交換に1000円支払うのは経済的とは言えません。
おそらく多くの方が体験されているであろう状況ですが、**「電池交換するより新品を買った方が安い」**というジレンマが生じます。これが、チープカシオユーザーが自分で電池交換を検討する主な理由の一つです。
電池交換に必要な工具は型番に関係なく共通
チープカシオの電池交換に必要な工具は、電池の型番に関係なく共通です。SR626SW、CR2016、CR2025のどの型番でも、同じ工具セットで対応できます。
基本的な工具は2つだけです:精密マイナスドライバーとピンセット。これらがあれば、ほとんどのチープカシオモデルの電池交換が可能です。
🔧 必要工具の詳細情報
工具名 | 用途 | サイズ | 購入場所 | 価格 |
---|---|---|---|---|
精密マイナスドライバー | 裏蓋開閉 | 2-3mm幅 | 100均・ホームセンター | 110-300円 |
ピンセット | 電池取り扱い | 10-12cm長 | 100均・薬局 | 110-200円 |
作業マット | 部品紛失防止 | A4サイズ | 文房具店 | 200-500円 |
精密マイナスドライバーは、刃幅2-3mm程度のものが最適です。大きすぎると隙間に入らず、小さすぎると力が伝わりません。100均の精密ドライバーセットで十分対応できますが、品質を重視するならホームセンターのものがおすすめです。
ピンセットは、先端が細く、しっかりと物を掴めるものを選びましょう。電池は小さく滑りやすいため、ピンセットの品質が作業効率に大きく影響します。医療用や電子工作用のピンセットが理想的ですが、100均のものでも十分使用できます。
あると便利な追加工具:
- LEDライト – 細かい作業時の照明
- ルーペ – 電池型番の確認用
- コジ開け工具 – 専用の裏蓋開放工具
- クリーニングクロス – 内部清掃用
作業時の注意点として、工具の取り扱いに気をつけることが重要です。精密ドライバーを滑らせてケガをしたり、ピンセットで電池をショートさせたりしないよう、慎重に作業しましょう。
推測の域を出ませんが、一度工具を揃えてしまえば、家族や友人の時計まで交換できるようになり、工具代は十分に回収できるでしょう。また、時計以外の精密機器の修理にも応用できる汎用性があります。
MQ-24の電池交換手順は型番確認後5分で完了
MQ-24シリーズの電池交換は、型番確認を含めても5分程度で完了する簡単な作業です。ここでは、初心者でも失敗しない詳細な手順を説明します。
事前準備として、明るい場所で作業台を清潔にし、必要な工具を手の届く範囲に配置します。電池を事前に購入しておくか、型番確認後に購入するかを決めておきましょう。
📋 MQ-24電池交換の詳細手順
ステップ | 作業内容 | 所要時間 | 注意点 |
---|---|---|---|
1 | 裏蓋の隙間確認 | 30秒 | ベルト側の小さな切り込みを探す |
2 | ドライバーで裏蓋開放 | 1分 | てこの原理で慎重に |
3 | 現在の電池型番確認 | 30秒 | SR626SW等の印刷を確認 |
4 | 古い電池を取り外し | 1分 | 右側の押さえをずらす |
5 | 新しい電池を取り付け | 1分 | 向きと固定を確認 |
6 | 裏蓋を閉じる | 1分 | パッキンの位置確認後 |
ステップ1:裏蓋の開放 MQ-24の裏蓋には、ベルト取り付け部分の近くに小さな隙間があります。この隙間に精密マイナスドライバーを斜めに差し込み、てこの原理でゆっくりと持ち上げます。力を入れすぎると傷がつくため、少しずつ力を加えることが重要です。
ステップ2:電池の確認と取り外し 裏蓋が開くと、ムーブメント(機械)と電池が見えます。電池の表面に「SR626SW」などの型番が印刷されているので確認しましょう。電池は右側の金属製の押さえで固定されているため、ピンセットでこの押さえを右側にずらすと電池が外れます。
ステップ3:新しい電池の取り付け 新しい電池は、必ずピンセットを使って横から挟んで取り扱います。上下から挟むとショートする危険があります。「+」印が上になるよう向きを確認し、左側の押さえの下に電池を潜り込ませ、右側の押さえを元の位置に戻します。
よくある失敗と対策:
- 電池が飛び跳ねる → 押さえを慎重にずらす
- パッキンがずれる → 元の位置を覚えておく
- 時計が動かない → 電池の向きを再確認
- 裏蓋が閉まらない → 内部の部品配置を確認
作業完了後は、時刻を正しく設定し、各機能(日付表示など)が正常に動作することを確認します。一般的には、新しい電池で約3年間使用できるとされています。
デジタル式の電池交換は型番違いに要注意
デジタル式チープカシオの電池交換では、アナログ式とは異なる注意点があります。特に重要なのは、電池型番を間違えると全く動作しない可能性があることです。
デジタル式の主要な電池型番はCR2016ですが、モデルによりCR2025やSR626系が使用されている場合もあります。F-91WやA-158WEAなどの人気モデルはCR2016ですが、多機能モデルでは異なる型番が使用されていることがあります。
⚠️ デジタル式電池交換の注意点
注意事項 | 理由 | 対策 |
---|---|---|
型番を必ず確認 | 間違うと動作不可 | 裏蓋を開けて実物確認 |
静電気対策 | 回路破損リスク | 金属に触れて放電 |
時刻リセット | 電池外すと消去 | 現在時刻をメモ |
機能設定リセット | アラーム等が初期化 | 設定内容を記録 |
デジタル式の電池交換手順は、基本的にアナログ式と同様ですが、いくつかの違いがあります。まず、電池がより大きく厚いため、取り扱いが若干異なります。また、電池を外すと全ての設定がリセットされるため、事前に時刻やアラーム設定をメモしておく必要があります。
CR2016とCR2025の見分け方:
- CR2016 – 直径20mm、厚さ1.6mm、比較的薄い
- CR2025 – 直径20mm、厚さ2.5mm、厚みがある
間違えやすいポイントとして、CR2016とCR2025は直径が同じですが、厚さが異なります。厚い電池(CR2025)を薄い電池用のスペース(CR2016用)に無理に入れようとすると、ムーブメントを破損する可能性があります。
電池交換後の設定手順:
- 時刻設定 – 現在の日時に合わせる
- アラーム設定 – 必要に応じて再設定
- タイマー設定 – よく使う時間を再設定
- 時報設定 – ON/OFFの選択
- 表示形式 – 12時間/24時間表示の選択
推測の域を出ませんが、デジタル式の電池寿命が7-10年と長いため、一度交換すればしばらく忘れられるのがメリットです。ただし、その分交換時には設定方法を忘れていることが多いため、取扱説明書を保管しておくことをおすすめします。
電池交換後の動作確認は型番適合性をチェック
電池交換完了後の動作確認は、単に時計が動けば良いというものではありません。正しい型番の電池が適切に機能しているかを総合的にチェックする必要があります。
基本的な動作確認項目として、以下をチェックしましょう:
✅ 動作確認チェックリスト
- 秒針の動き – 1秒ごとに正確に刻んでいるか
- 時刻表示 – デジタルの場合、全セグメントが表示されるか
- 日付表示 – 正しい日付が表示されているか
- 曜日表示 – 該当する曜日が表示されているか
- 各種機能 – アラーム、ストップウォッチ等の動作
- ボタン操作 – 全てのボタンが正常に機能するか
型番適合性の確認方法を詳しく説明します。正しい型番を使用していれば、秒針は正確に1秒刻みで動きます。間違った型番や劣化した電池の場合、秒針が2秒刻みになったり、不規則に動いたりすることがあります。
📊 電池型番と動作パターンの関係
使用電池 | 推奨度 | 動作パターン | 電池寿命 |
---|---|---|---|
SR626SW(正規) | ◎ | 正確な1秒刻み | 約3年 |
SR626(汎用) | ○ | 概ね正常 | 約2年 |
SR626W(誤用) | △ | 初期は正常も短寿命 | 約1年 |
他の型番 | × | 動作不安定 | 不明 |
デジタル式の場合は、液晶表示の濃さも重要な確認ポイントです。適切な電池を使用していれば、文字は濃くはっきりと表示されます。薄い表示や欠けている部分がある場合は、電池の接触不良や型番違いの可能性があります。
防水性能の確認も忘れずに行いましょう。電池交換時にパッキンがずれていたり、裏蓋の締め付けが不十分だったりすると、防水性能が低下します。軽く水で手を洗う程度の水濡れで確認できますが、完全な防水テストは専門機器が必要です。
異常を発見した場合の対処法:
- 秒針が止まる → 電池の接触確認、型番再確認
- 表示が薄い → 電池交換、接点清掃
- 機能が動かない → 設定リセット、電池交換
- 時刻がずれる → 電池型番確認、ムーブメント点検
一般的には、新しい電池で正しく交換できていれば、即座に正常動作を開始します。動作に異常がある場合は、電池の向きや型番、接触状態を再確認することが重要です。
まとめ:チープカシオ電池型番の選び方と交換のコツ
最後に記事のポイントをまとめます。
- チープカシオの電池型番はSR626SWが最も多く使用されている
- MQ-24シリーズは全モデル共通でSR626SWを使用する
- デジタル式チープカシオの電池型番は主にCR2016が採用されている
- 電池型番の確実な調べ方は裏蓋を開けて実物を確認することである
- SR626とSR626SWの違いは電流容量の設計思想にある
- 100均で購入できるSR626電池でもチープカシオには実用的に使える
- 自分で電池交換すれば型番に関係なく300円以下で完了する
- 店舗での電池交換は型番問わず800-1200円程度の費用がかかる
- 電池交換に必要な工具は型番に関係なく精密ドライバーとピンセットで共通である
- MQ-24の電池交換は慣れれば5分程度で完了する簡単な作業である
- デジタル式電池交換では型番を間違えると動作しないリスクがある
- 電池交換後は動作確認で型番適合性をチェックすることが重要である
- アナログ時計用にはSR626SW、デジタル時計用にはCR2016を選ぶのが基本である
- 電池の使用推奨期限は約2年のため大量購入は避けるべきである
- 防水性能を維持するためパッキンの位置確認が電池交換時に必要である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://ponpokop.com/2023/01/09/battery-replace/
- https://blog.sapico.net/entry/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%82%AAMQ-24%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E4%BA%A4%E6%8F%9B
- https://sk13g.com/cheep-casio-denchi-koukan/
- https://haute-chrono.com/chipu-kasio-denchi-koukan/
- https://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%82%AA-%E9%9B%BB%E6%B1%A0-sr626sw/s?k=%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%82%AA+%E9%9B%BB%E6%B1%A0+sr626sw
- https://ameblo.jp/atelier-noco-mamani/entry-12454938243.html
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12290240607
- https://www.nanaple.com/blog/20210820/buttery/
- https://bestone.allabout.co.jp/a4177/
- https://mintchoco-c.hatenablog.com/entry/2019/01/06/012705