Garminスマートウォッチを使っていて、「もっと自分好みのウォッチフェイスが欲しい」と感じたことはありませんか?市販のウォッチフェイスでは満足できない、バッテリー残量を数字で表示したい、オリジナルの画像を使いたいなど、様々な要望があることでしょう。
実は、Garminウォッチフェイスは専用の開発環境を整えることで、誰でも自作することができます。Visual Studio CodeとConnect IQ SDKという無料のツールを使えば、プログラミング初心者でも段階的に学びながら、理想のウォッチフェイスを作成できるのです。本記事では、環境構築から実際の開発、そして公開まで、Garminウォッチフェイス自作の全工程を詳しく解説します。
この記事のポイント |
---|
✅ 開発環境の構築方法とツールの使い方 |
✅ Monkey C言語の基本とプログラミング手法 |
✅ デジタル・アナログ時計の具体的な実装方法 |
✅ Connect IQストアでの公開手順 |
Garminウォッチフェイス自作の基本から開発環境構築まで
- Garminウォッチフェイス自作の基本要件と必要な準備
- 開発環境の構築はVisual Studio CodeとConnect IQ SDKが必要
- Monkey C言語の基本概念と開発の流れ
- プロジェクト作成からシミュレーターでの動作確認まで
- 実機でのテストとデバッグ方法
- デザインの基本要素と表示項目の設定方法
Garminウォッチフェイス自作の基本要件と必要な準備
Garminウォッチフェイス自作を始める前に、必要な環境や機器を整えることが重要です。まず、パソコンが必須となります。WindowsでもMacでも開発可能ですが、安定性を考慮するとWindowsがおすすめです。
📋 必要な機材・環境一覧
項目 | 必須度 | 説明 |
---|---|---|
パソコン | 必須 | Windows 10以降またはmacOS |
Garminウォッチ | 必須 | 対応機種の実機テスト用 |
インターネット環境 | 必須 | SDKダウンロード・公開用 |
USBケーブル | 必須 | 実機テスト時の接続用 |
開発を始める前に、どのような機能を実装したいかを明確にしておくことが大切です。例えば、バッテリー残量の数字表示、天気情報の表示、心拍数の表示など、具体的な要件を決めておきましょう。
また、対象となるGarminデバイスを確認することも重要です。機種によって画面サイズや解像度が異なるため、特定のモデルに特化するか、複数のモデルに対応するかを決める必要があります。
プログラミング経験の有無も考慮すべき点です。完全な初心者でも、段階的に学習すれば自作は可能ですが、基本的なプログラミング概念(変数、関数、条件分岐など)を理解しておくと、開発がスムーズに進みます。
最後に、開発に必要な時間を見積もっておくことをおすすめします。シンプルなデジタル時計なら数時間から1日程度、複雑な機能を持つウォッチフェイスなら数日から数週間が目安となります。
開発環境の構築はVisual Studio CodeとConnect IQ SDKが必要
Garminウォッチフェイス開発の最初のステップは環境構築です。主要なツールとして、Visual Studio Code(VSC)とConnect IQ SDKが必要になります。
🔧 開発環境構築の手順
手順 | 作業内容 | 所要時間 |
---|---|---|
1 | Visual Studio Codeのインストール | 5分 |
2 | Connect IQ SDKのダウンロード | 10分 |
3 | Monkey C Extensionのインストール | 5分 |
4 | Javaランタイムのインストール | 10分 |
5 | 開発者キーの生成 | 5分 |
Visual Studio Codeの設定では、まず公式サイトからVSCをダウンロードし、インストールします。次に、拡張機能の検索で「Monkey C」を検索し、Garmin公式の拡張機能をインストールします。サードパーティ製もありますが、公式版を選択することが重要です。
Connect IQ SDKの設定は、Garminの公式サイトからSDKをダウンロードし、sdkmanager.exeを実行してインストールします。この際、適切なディレクトリにインストールし、パスを通すことが必要です。
Javaランタイムの導入も必須です。Connect IQの動作にはJavaが必要で、JREをインストールします。オラクルの公式サイトから最新版をダウンロードし、インストールしてください。
開発者キーの生成は、VSC上で「Monkey C: Verify Installation」を実行し、developer keyを作成します。これにより、実機でのテストが可能になります。
プロジェクトの設定では、「Run > Add Configuration」を実行し、「Monkey C: Set Products by Product Category」でButton WearablesとTouch Wearablesにチェックを入れます。これで基本的な開発環境が整います。
Monkey C言語の基本概念と開発の流れ
Monkey C言語は、Garmin独自の開発言語で、JavaやC++に似た構文を持ちます。ウォッチフェイス開発では、この言語を使用してロジックを記述します。
💻 Monkey C言語の基本文法
要素 | 記述例 | 説明 |
---|---|---|
変数宣言 | var timeString = "12:00"; | 型推論で自動的に型が決まる |
関数定義 | function drawTime() { } | 関数の定義方法 |
条件分岐 | if (condition) { } | 条件による処理分岐 |
ループ | for (var i = 0; i < 10; i++) { } | 繰り返し処理 |
基本的な開発の流れは以下のようになります。まず、WatchFace.initialize()
でウォッチフェイスを初期化し、onLayout()
で画面レイアウトを設定します。次に、onUpdate()
で表示内容を更新し、onEnterSleep()
とonExitSleep()
で省電力モードの処理を実装します。
重要なクラスとメソッドとして、WatchUi.WatchFace
がベースクラスとなり、Graphics
クラスで描画処理を行います。System
クラスでシステム情報を取得し、Time
クラスで時刻情報を処理します。
描画処理の基本では、dc.setColor()
で色を設定し、dc.drawText()
でテキストを描画します。座標系は左上が原点で、右下に向かってX、Y座標が増加します。
メモリ管理も重要な概念です。Garminウォッチは限られたメモリで動作するため、不要なオブジェクトの生成を避け、効率的なコードを書く必要があります。
プロジェクト作成からシミュレーターでの動作確認まで
新規プロジェクトの作成は、VSC上でF1キーを押し、「Monkey C: New Project」を選択することから始まります。プロジェクト名を入力し、アプリケーションタイプで「watchface」を選択します。
📁 プロジェクト作成の詳細設定
設定項目 | 推奨値 | 理由 |
---|---|---|
テンプレート | Simple | 初心者には設定が簡単 |
最低バージョン | 最新版 | 最新機能を利用可能 |
対応デバイス | 特定機種 | 開発効率を向上 |
言語設定 | Japanese | 日本語環境での使用 |
プロジェクト構造を理解することが重要です。source
フォルダにはメインのコードファイル、resources
フォルダにはレイアウトファイルやアイコンが配置されます。manifest.xml
では、アプリケーションの基本情報を設定します。
Manifestファイルの編集では、言語設定でJapaneseを選択し、対応デバイスを指定します。これにより、日本語環境での動作が保証されます。
シミュレーターでの動作確認は、F1キーを押して「Monkey C: Build Current Project」を選択し、ビルドを実行します。BUILD SUCCESSFULと表示されれば、ビルドが成功しています。
実行とデバッグでは、「Run > Run Without Debugging」でMonkey Cを選択し、シミュレーターを起動します。この段階では、基本的な時刻表示のみが実装されていますが、動作確認ができます。
実機でのテストとデバッグ方法
実機テストの準備として、まず「Monkey C: Build for Device」でデバイス向けのビルドを実行します。これにより、.prgファイルが生成されます。
🔌 実機テストの手順
ステップ | 作業内容 | 注意点 |
---|---|---|
1 | デバイスをPCに接続 | USBケーブルで接続 |
2 | ストレージモードで認識 | 自動でマウントされる |
3 | .prgファイルをコピー | GARMIN\Apps配下に配置 |
4 | 接続を切断 | 自動でインストール開始 |
5 | ウォッチフェイスを適用 | 設定メニューから選択 |
デバッグの方法として、System.println()
を使用してログを出力し、VSCのデバッグコンソールで確認できます。また、シミュレーターでの動作と実機での動作に差異がある場合は、実機の仕様を確認する必要があります。
エラーの対処法では、よくあるエラーとして、メモリ不足、互換性の問題、リソースファイルの読み込み失敗などがあります。エラーメッセージを確認し、適切な対処を行うことが重要です。
パフォーマンステストでは、バッテリー消費量やレスポンス速度を確認します。複雑な処理や頻繁な更新は、バッテリー消費を増加させる可能性があります。
複数デバイスでのテストを行う場合は、画面サイズや解像度の違いを考慮し、レスポンシブなデザインを実装する必要があります。
デザインの基本要素と表示項目の設定方法
ウォッチフェイスのデザイン要素は、時刻表示、日付表示、バッテリー残量、通知アイコンなどが基本となります。これらをどのように配置するかがデザインの鍵となります。
🎨 デザイン要素の配置パターン
配置場所 | 推奨表示項目 | 視認性 |
---|---|---|
中央 | 時刻(メイン) | 最高 |
上部 | 日付・曜日 | 高 |
下部 | バッテリー残量 | 中 |
左右 | 歩数・心拍数 | 中 |
角 | 通知アイコン | 低 |
フォントとサイズの選択では、Graphics.FONT_LARGE
、Graphics.FONT_MEDIUM
、Graphics.FONT_SMALL
などの標準フォントを使用できます。視認性を考慮して、メインの時刻表示には大きなフォントを使用しましょう。
色の設定では、Graphics.COLOR_WHITE
、Graphics.COLOR_BLACK
などの基本色のほか、Graphics.COLOR_BLUE
、Graphics.COLOR_RED
なども使用できます。バッテリー残量が少ない場合は赤色で表示するなど、情報に応じた色分けが効果的です。
アナログ表示とデジタル表示の選択では、それぞれメリット・デメリットがあります。アナログは直感的で美しいですが、実装が複雑になります。デジタルは実装が簡単で情報量が多いですが、デザイン性に劣る場合があります。
レイアウトファイルの活用では、layout.xml
で基本的な配置を定義し、コードで動的に内容を更新する方法が効率的です。これにより、デザインとロジックを分離できます。
実践的なGarminウォッチフェイス自作テクニックと公開方法
- デジタル時計の作成手順と具体的なコード例
- アナログ時計の実装とカスタマイズ方法
- 画像とリソースファイルの活用方法
- バッテリー表示や通知機能の実装
- パフォーマンス最適化とメモリ管理のコツ
- Connect IQストアでの公開手順と注意点
- まとめ:Garminウォッチフェイス自作の成功のポイント
デジタル時計の作成手順と具体的なコード例
デジタル時計の実装は、Garminウォッチフェイス開発の基本となります。シンプルながら実用的な機能を持つデジタル時計を作成することで、基本的な開発技術を習得できます。
// 基本的なデジタル時計のコード例
function onUpdate(dc) {
dc.setColor(Graphics.COLOR_BLACK, Graphics.COLOR_BLACK);
dc.clear();
var now = Time.now();
var nowS = Time.Gregorian.info(now, Time.FORMAT_SHORT);
var nowM = Time.Gregorian.info(now, Time.FORMAT_MEDIUM);
dc.setColor(Graphics.COLOR_WHITE, Graphics.COLOR_BLACK);
drawTime(dc, nowM, nowS);
}
⏰ デジタル時計の基本機能
機能 | 実装方法 | 難易度 |
---|---|---|
時刻表示 | Time.Gregorian.info() | 易 |
日付表示 | nowS.month + "/" + nowS.day | 易 |
曜日表示 | nowM.day_of_week | 易 |
秒表示 | nowS.sec.format("%02d") | 易 |
24時間表示 | nowS.hour | 易 |
時刻表示の実装では、Time.now()
で現在時刻を取得し、Time.Gregorian.info()
で人間が読める形式に変換します。FORMAT_SHORT
では数値形式、FORMAT_MEDIUM
では文字列形式で取得できます。
フォーマットの工夫として、秒やを2桁で表示するためにformat("%02d")
を使用します。これにより、「1」ではなく「01」として表示され、見栄えが良くなります。
レイアウトの調整では、中央揃えや右揃えなど、テキストの配置を調整できます。Graphics.TEXT_JUSTIFY_CENTER
、Graphics.TEXT_JUSTIFY_RIGHT
などの定数を使用します。
色の動的変更として、バッテリー残量に応じて色を変更したり、時間帯によって背景色を変更したりすることも可能です。これにより、より実用的なウォッチフェイスを作成できます。
情報の追加表示では、歩数、心拍数、バッテリー残量などの情報を追加できます。これらの情報は、ActivityMonitor.getInfo()
やSystem.getSystemStats()
を使用して取得します。
アナログ時計の実装とカスタマイズ方法
アナログ時計の実装は、デジタル時計よりも複雑ですが、視覚的に美しく、伝統的な時計の魅力を再現できます。針の描画や文字盤の作成が主な作業となります。
🕐 アナログ時計の構成要素
要素 | 実装内容 | 計算式 |
---|---|---|
時針 | 12時間で360度回転 | (hour % 12) * 30 + min * 0.5 |
分針 | 60分で360度回転 | min * 6 |
秒針 | 60秒で360度回転 | sec * 6 |
文字盤 | 12個の時刻マーク | i * 30度 (i=1~12) |
中心点 | 針の回転中心 | [width/2, height/2] |
針の描画では、三角関数を使用して針の先端座標を計算します。Math.sin()
とMath.cos()
を使用し、角度をラジアンに変換する必要があります。
// 針の描画例
var angle = (hour % 12) * 30 * Math.PI / 180;
var endX = centerX + radius * Math.sin(angle);
var endY = centerY - radius * Math.cos(angle);
dc.drawLine(centerX, centerY, endX, endY);
文字盤の作成では、12個の時刻マークを円周上に配置します。太さや色を変えることで、3時、6時、9時、12時を強調することも可能です。
針の長さとデザインをカスタマイズすることで、オリジナリティを出せます。時針は短く太く、分針は長く細く、秒針は最も長く細くするのが一般的です。
スムーズな動きを実現するために、秒針のスイープ動作を実装することも可能です。これにより、より高級感のあるアナログ時計を作成できます。
画像とリソースファイルの活用方法
画像リソースの活用により、ウォッチフェイスの見栄えを大幅に向上させることができます。背景画像やアイコンを使用することで、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
🖼️ リソースファイルの種類と用途
ファイル形式 | 用途 | 推奨サイズ |
---|---|---|
PNG | 背景画像・アイコン | デバイス解像度に合わせる |
XML | レイアウト定義 | – |
FNT | カスタムフォント | – |
JSON | 設定データ | – |
背景画像の設定では、resources/drawables
フォルダに画像を配置し、WatchUi.loadResource()
で読み込みます。画像サイズは、ターゲットデバイスの解像度に合わせることが重要です。
アイコンの作成として、Bluetoothアイコンや通知アイコンを作成できます。シンプルで視認性の高いデザインを心がけましょう。
// 画像の読み込みと描画例
var backgroundImage = WatchUi.loadResource(Rez.Drawables.BackgroundImage);
dc.drawBitmap(0, 0, backgroundImage);
リソースの最適化では、メモリ使用量を抑えるため、必要最小限の画像を使用し、適切な圧縮を行います。また、複数の解像度に対応するため、異なるサイズの画像を用意することも重要です。
動的な画像変更として、時間帯や天気に応じて背景画像を変更する機能も実装できます。これにより、より動的で魅力的なウォッチフェイスを作成できます。
バッテリー表示や通知機能の実装
バッテリー表示機能は、Garminウォッチフェイスにおいて最も重要な機能の一つです。標準のウォッチフェイスではグラフィカルな表示のみですが、数値での表示を実装することで実用性が向上します。
🔋 バッテリー関連の情報取得
情報 | 取得方法 | 表示形式 |
---|---|---|
バッテリー残量(%) | System.getSystemStats().battery | 数値 |
充電状況 | System.getSystemStats().charging | true/false |
使用日数 | System.getSystemStats().batteryInDays | 日数 |
ソーラー強度 | System.getSystemStats().solarIntensity | 数値 |
バッテリー残量の表示では、パーセント表示と色分けを組み合わせることで、視覚的に分かりやすい表示を実現できます。残量が少ない場合は赤色で表示するなど、直感的な表示を心がけましょう。
// バッテリー表示の実装例
var stats = System.getSystemStats();
var batteryLevel = stats.battery;
var color = batteryLevel < 20 ? Graphics.COLOR_RED : Graphics.COLOR_GREEN;
dc.setColor(color, Graphics.COLOR_BLACK);
dc.drawText(x, y, font, batteryLevel.format("%d") + "%", justify);
通知機能の実装では、System.getDeviceSettings().notificationCount
で未読通知数を取得し、適切なアイコンと共に表示します。
Bluetooth接続状態の表示も重要な機能です。System.getDeviceSettings().phoneConnected
で接続状態を取得し、アイコンの色や形状で表現します。
心拍数の表示では、ActivityMonitor.getHeartRateHistory()
を使用して現在の心拍数を取得し、リアルタイムで表示できます。ただし、心拍数が取得できない場合の処理も実装する必要があります。
パフォーマンス最適化とメモリ管理のコツ
パフォーマンス最適化は、Garminウォッチフェイス開発において重要な要素です。限られたリソースで効率的に動作するよう、様々な最適化技術を適用する必要があります。
⚡ 最適化のポイント
項目 | 最適化手法 | 効果 |
---|---|---|
描画処理 | 部分更新の活用 | 高 |
メモリ使用量 | オブジェクトの再利用 | 中 |
計算処理 | 事前計算の活用 | 中 |
リソース管理 | 適切な解放 | 高 |
更新頻度 | 必要最小限に抑制 | 高 |
部分更新の実装では、onPartialUpdate()
メソッドを使用して、画面の一部分のみを更新します。これにより、バッテリー消費を大幅に削減できます。
メモリ管理では、不要なオブジェクトの生成を避け、可能な限り再利用します。特に、頻繁に呼び出されるonUpdate()
メソッド内での新規オブジェクト生成は避けるべきです。
計算の最適化として、三角関数の計算結果をキャッシュしたり、ループ処理を効率化したりすることで、処理速度を向上させることができます。
低電力モードの対応では、onEnterSleep()
とonExitSleep()
メソッドを適切に実装し、不要な処理を停止することで、バッテリー寿命を延ばすことができます。
メモリ使用量の監視では、開発時にメモリ使用量を定期的にチェックし、メモリリークがないことを確認します。Connect IQ SDKには、メモリ使用量を監視するツールが含まれています。
Connect IQストアでの公開手順と注意点
Connect IQストアでの公開は、作成したウォッチフェイスを世界中のGarminユーザーに提供する方法です。公開には、いくつかの手順と注意点があります。
📱 公開の流れ
ステップ | 作業内容 | 所要時間 |
---|---|---|
1 | 開発者アカウント作成 | 15分 |
2 | アプリケーションの準備 | 30分 |
3 | アイコンと説明文の作成 | 60分 |
4 | 審査の申請 | 5分 |
5 | 審査結果の確認 | 1-3日 |
6 | 公開開始 | 即時 |
開発者アカウントの作成では、Connect IQの開発者サイトでアカウントを作成し、必要な情報を入力します。この際、税務情報や連絡先情報を正確に入力することが重要です。
アプリケーションの準備では、manifest.xmlファイルを完成させ、全ての必要な情報を記載します。アプリケーション名、説明文、バージョン情報などを適切に設定しましょう。
アイコンの作成では、複数のサイズのアイコンを作成する必要があります。Connect IQストアでは、80×80、55×55、40×40ピクセルのアイコンが必要です。
説明文の作成では、ウォッチフェイスの機能や特徴を分かりやすく説明します。スクリーンショットも含めることで、ユーザーに魅力を伝えることができます。
審査の注意点として、著作権に関する問題、プライバシーポリシーの記載、適切な分類の選択などがあります。これらの点を事前に確認し、審査をスムーズに通過できるよう準備しましょう。
まとめ:Garminウォッチフェイス自作の成功のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- Garminウォッチフェイス自作には、パソコンとConnect IQ SDKが必要である
- Visual Studio CodeとMonkey C Extensionが開発環境の中核となる
- Monkey C言語は、JavaやC++に似た構文を持つGarmin独自の言語である
- プロジェクト作成時は、対象デバイスを明確にすることが重要である
- シミュレーターでの動作確認と実機テストの両方が必要である
- デジタル時計の実装は、Time.Gregorian.info()を使用する
- アナログ時計の実装には、三角関数を使用した針の描画が必要である
- 画像リソースの活用により、ウォッチフェイスの見栄えが向上する
- バッテリー表示は、System.getSystemStats()で取得できる
- パフォーマンス最適化では、部分更新の活用が効果的である
- Connect IQストアでの公開には、開発者アカウントが必要である
- 審査では、著作権やプライバシーポリシーの確認が重要である
- メモリ管理では、オブジェクトの再利用を心がけることが大切である
- 低電力モードの対応により、バッテリー寿命を延ばすことができる
- 複数デバイスへの対応では、画面サイズの違いを考慮する必要がある
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://alasixosaka.hatenablog.com/entry/2023/11/24/211720
- https://note.com/run_bike_other/m/mab35ddd423f5/hashtag/3436
- https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=lZgGmgQQ018Wjj9O5lrUr8
- https://www8.garmin.com/manuals-apac/webhelp/venu33s/JA-JP/GUID-518D887F-D1C7-449E-B6A3-FB4BB74CBBB2-8320.html
- http://running-smartwatch.com/how_to/garmin-watchface-custom/
- https://haute-chrono.com/gamin-watch-face-rolex/
- https://take4-blue.com/program/garmin/garmin%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%99%82%E8%A8%883/
- https://slowjogger.hatenablog.jp/entry/2023/10/30/072743
- https://take4-blue.com/garmin-develop/
- https://qiita.com/unasenohkoku/items/7d90fb6644247b3591c6