パネライ 112完全ガイド！中古相場から隠れた魅力まで徹底解剖してみた

パネライファンなら誰もが一度は憧れるPAM00112 ルミノールベース。このモデルは、パネライの持つ本質的な魅力を凝縮した究極のシンプルウォッチとして、多くの時計愛好家から愛され続けています。2015年に生産終了となった今でも、その人気は衰えることがありません。

現在の中古市場では約35万円から60万円という価格帯で取引されており、パネライ入門機としても、コレクションの核となる一本としても非常に魅力的な選択肢となっています。この記事では、パネライ112の基本スペックから価格相場、購入時の注意点まで、あらゆる角度から詳しく解説していきます。

この記事のポイント
✅ パネライ112の正式名称と基本スペックの詳細情報
✅ 現在の中古市場価格と相場の変動要因
✅ 前期型と後期型の違いと見分け方のポイント
✅ 実際の購入時に確認すべき重要なチェック項目

パネライ 112の基本スペックと魅力の全貌

パネライ112について知っておくべき基本情報を、以下の順序で詳しく解説していきます。

1. パネライ 112の正式名称はPAM00112 ルミノールベース
2. パネライ 112のケースサイズは44mmで手巻きムーブメント搭載
3. パネライ 112はサンドイッチ文字盤で極めてシンプルなデザイン
4. パネライ 112は2015年に生産終了したロングセラーモデル
5. パネライ 112の防水性能は300m（30気圧）防水
6. パネライ 112のムーブメントはETAユニタス6497ベース

パネライ 112の正式名称はPAM00112 ルミノールベース

パネライ112として親しまれているこのモデルの正式名称は、PAM00112 ルミノールベースです。パネライ特有の番号システムにおいて、この「112」という数字は単なる型番以上の意味を持っています。

このモデルは2002年にPAM00002の後継機種として登場しました。最大の変更点は、裏蓋が通常のソリッドバックからシースルーバックへと変更されたことです。これにより、美しいムーブメントの動きを楽しむことができるようになり、機械式時計としての魅力がさらに高まりました。

「ベース」という名称が示すように、このモデルはパネライのルミノールコレクションにおける基本形とも言える存在です。余計な機能を省き、時刻表示という腕時計の根本的な機能に特化したデザインは、多くの時計愛好家から「パネライらしさの極致」として評価されています。

実際のユーザーレビューでも、そのシンプルさを高く評価する声が多く見られます。価格.comのレビューでは、「究極のシンプル」「パネライの魅力を詰め込んだモデル」といった評価が寄せられており、満足度は4.51点（5点満点）という高いスコアを記録しています。

パネライの歴史を振り返ると、元々は軍用ダイバーウォッチとして開発された背景があります。PAM00112は、その軍用時計としての機能美を現代に蘇らせた、まさにパネライのDNAを受け継ぐモデルと言えるでしょう。

パネライ 112のケースサイズは44mmで手巻きムーブメント搭載

PAM00112の最も特徴的なスペックの一つが、44mmというケースサイズです。これは現代の腕時計基準から見れば確実に大型の部類に入りますが、パネライというブランドの文脈で考えると、むしろ控えめなサイズとも言えます。

📊 パネライ112の基本スペック比較表

項目	PAM00112	一般的な腕時計
ケース径	44mm	38-42mm
厚み	約15mm	8-12mm
ムーブメント	手巻き	自動巻きが主流
パワーリザーブ	約56時間	38-72時間

このサイズ感については、実際の着用者からも興味深い意見が寄せられています。価格.comのユーザーレビューでは、「装着感は意外といい」「デカ厚時計だが、存在感は今でも健在」といったコメントが見られます。

手巻きムーブメントの採用も、このモデルの大きな特徴です。現代では自動巻きが主流の中、あえて手巻きを採用することで、毎日の巻き上げという儀式を通じて時計との絆を深めることができます。これは単なる時計としての機能を超えた、機械式時計ならではの愉しみと言えるでしょう。

ケースの厚みは約15mmと、確かに存在感のある数値です。しかし、この厚みがパネライ特有の堂々とした風格を生み出しており、腕元での存在感は他の時計では味わえない特別なものがあります。日常使いにおいては、シャツの袖口によっては収まりにくい場合もありますが、それもまたパネライを選ぶ醍醐味の一つとして多くのファンに愛されています。

ケース素材にはステンレススチールが使用されており、堅牢性と美しさを両立しています。パネライ独特のサテン仕上げとポリッシュ仕上げの組み合わせにより、上品でありながら道具としての機能美も兼ね備えた外観を実現しています。

パネライ 112はサンドイッチ文字盤で極めてシンプルなデザイン

PAM00112の文字盤は、パネライが誇るサンドイッチ文字盤という特殊な構造を採用しています。これは2枚の文字盤を重ね合わせ、上の文字盤にインデックスの形状をくり抜くことで、下の文字盤に塗布された夜光塗料が浮かび上がる仕組みです。

このサンドイッチ文字盤構造により、昼間は美しいコントラストを楽しむことができ、暗闇では強烈に光る夜光によって優れた視認性を確保しています。軍用時計としての出自を持つパネライならではの実用性重視の設計思想が、美しいデザインと見事に融合した結果と言えるでしょう。

「大きな文字盤にシンプルな2針、12.3.6.9のアラビア数字、5分刻みのバーインデックスなのでスッキリしたデザイン。特にアラビア数字のデザインが秀逸。」

出典：価格.com – パネライ PAM00112 ルミノールベース 手巻き レビュー評価・評判

この引用からも分かるように、PAM00112のデザインは装飾性よりも機能性を重視したものとなっています。12時、3時、6時、9時位置に配置されたアラビア数字は、視認性を最大限に高めるための配置であり、その他の位置にはシンプルなバーインデックスが設置されています。

文字盤上には秒針がありません。これは一見すると不便に思えるかもしれませんが、実際のユーザーからは「秒針が無いのはとくに気になりませんよ」「秒針なしは、せこせこしない、男らしさもあるような気がします」といった肯定的な意見が多く寄せられています。この潔いまでのシンプルさこそが、PAM00112の最大の魅力の一つなのです。

文字盤のカラーは基本的にブラックですが、製造時期によって微妙な違いがあることも知られています。特に初期のものと後期のものでは、文字盤の仕上げや夜光塗料の色合いに違いが見られることがあり、コレクターの間では重要なポイントとして注視されています。

このシンプルなデザインは、ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く対応できる懐の深さも持っています。ベルトを交換することで印象を大きく変えることができるのも、PAM00112の魅力の一つと言えるでしょう。

パネライ 112は2015年に生産終了したロングセラーモデル

PAM00112は2002年の登場から2015年まで約13年間という長期にわたって生産され続けた、パネライの中でも特にロングセラーなモデルです。この長い生産期間は、このモデルがいかに多くの人々に愛されてきたかを物語っています。

生産終了の背景には、パネライのムーブメント戦略の大きな転換がありました。それまでETAムーブメントをベースとしていたパネライが、自社製ムーブメントへの切り替えを進める中で、PAM00112も役目を終えることになったのです。

📈 パネライ112の生産推移と市場価値

期間	特徴	現在の市場価値
2002-2006年	前期型（特殊文字盤）	高値で取引
2007-2012年	中期型（標準仕様）	安定した人気
2013-2015年	後期型（生産終了間近）	プレミアム傾向

生産終了により、現在は中古市場でのみ入手可能となっています。これが皮肉にも、このモデルの価値をさらに高める結果となっています。新品で購入できない希少性と、長年にわたって築き上げられた信頼性が相まって、中古市場では安定した需要を保っています。

ZENMAIのココ東京の記事では、「パネライの人気が低迷していますが、『ベース』は本当に良いです。パネライらしさがストレートに伝わってきます」と評価されており、他のモデルとは一線を画す魅力があることが伺えます。

生産終了モデルとなった現在、PAM00112は「最後のユニタス搭載パネライ」としての価値も持っています。ETAユニタス6497という、長い歴史を持つ信頼性の高いムーブメントを搭載した最後の世代として、時計愛好家の間で特別な位置づけにあるのです。

また、生産終了により、今後は中古市場での価格が上昇していく可能性も高いと見られています。腕時計投資の観点からも、注目すべきモデルの一つと言えるでしょう。

パネライ 112の防水性能は300m（30気圧）防水

PAM00112の防水性能は300m（30気圧）防水という、本格的なダイバーズウォッチレベルのスペックを誇ります。これはパネライの軍用時計としての出自を反映したものであり、実際の使用においても十分すぎるほどの性能と言えます。

ただし、この防水性能については実際のユーザーからは興味深い意見も寄せられています。価格.comのクチコミ掲示板では、防水性能に関する活発な議論が展開されており、実用性について様々な観点から検証されています。

「PAM112をダイビングに使う意味なんてまったくない。スキューバ程度ならダイブコンピューターを使うのが普通だし、経過時間を計るにもPAM112にはサブマリーナのような回転ベゼルすら無いのに。」

出典：価格.com – 『なかなか･…』 パネライ PAM00112 ルミノールベース 手巻き のクチコミ掲示板

この意見は確かに的を射ており、PAM00112には回転ベゼルが搭載されていないため、実際のダイビングには不向きかもしれません。しかし、300m防水という性能自体は、日常生活における水回りの作業や突然の雨などに対しては十分すぎる性能を提供します。

⚠️ 防水性能使用時の注意点

シーン	推奨度	備考
手洗い・洗顔	◎	全く問題なし
シャワー・入浴	△	高温により劣化の可能性
プール・海水浴	○	基本的には問題なし
本格的なダイビング	△	回転ベゼルなしで不便

防水性能については、メンテナンスの重要性も指摘されています。パッキンの劣化や経年変化により防水性能は徐々に低下するため、定期的なメンテナンスが必要です。特に海水での使用後は、必ず真水での洗浄を行うことが推奨されます。

また、リューズガードという特殊な機構により、リューズ自体の防水性も高められています。この機構はパネライの特許技術であり、軍用時計として開発された際の厳しい要求水準を満たすために開発されました。日常使用において、この機構が提供する安心感は計り知れないものがあります。

パネライ 112のムーブメントはETAユニタス6497ベース

PAM00112の心臓部には、ETAユニタス6497をベースとしたパネライ キャリバー OP Xが搭載されています。このムーブメントは、懐中時計用として開発された歴史あるキャリバーで、その信頼性の高さから多くの時計メーカーで採用されてきた名機です。

ユニタス6497の最大の特徴は、その堅牢性と整備のしやすさにあります。構造がシンプルで部品点数も比較的少ないため、メンテナンスが容易で、長期間にわたって使用することができます。また、手巻き専用設計のため、自動巻き機構特有の複雑さがなく、純粋な機械式時計の魅力を存分に味わうことができます。

🔧 ユニタス6497の技術スペック

項目	数値・特徴
振動数	18,000回/時（2.5Hz）
パワーリザーブ	約56時間
石数	17石
直径	16.5リーニュ（約36.6mm）
厚み	4.5mm

このムーブメントの魅力について、実際のユーザーからも高い評価が寄せられています。価格.comのレビューでは、「巻き上げがすごく軽くて快適です。ユニタスを搭載した腕時計は他にも所有していますが、際立って軽いです」という意見が見られます。

ユニタス6497の歴史は古く、1950年代から基本設計は変わらずに作り続けられている、まさに時計界の名機と呼ぶにふさわしいムーブメントです。その信頼性は実証済みで、適切なメンテナンスを行えば何十年でも使い続けることができます。

シースルーバックから見えるムーブメントの美しさも、PAM00112の魅力の一つです。装飾は最低限に留められていますが、機能美を重視したデザインは見ていて飽きることがありません。特に、大きなテンプの動きは迫力があり、機械式時計ならではの生命感を感じることができます。

ただし、現在では生産終了により、新品でユニタス搭載のパネライを購入することはできません。これにより、PAM00112は「最後のユニタス搭載パネライ」として、さらに特別な価値を持つモデルとなっています。

パネライ 112の価格相場と賢い購入戦略

パネライ112を購入する際に知っておくべき価格情報と選び方のポイントを、以下の順序で詳しく解説していきます。

1. パネライ 112の中古相場は約35万円から60万円程度
2. パネライ 112の前期型と後期型で価格差が存在する理由
3. パネライ 112を購入する際の注意点は個体差の確認
4. パネライ 112と類似モデル111番との違いと選び方
5. パネライ 112のメンテナンス費用と頻度の目安
6. パネライ 112の将来的な資産価値と投資観点
7. まとめ：パネライ 112は極上のシンプル美を追求した名機

パネライ 112の中古相場は約35万円から60万円程度

2025年現在、PAM00112の中古市場価格は約35万円から60万円という幅広いレンジで取引されています。この価格差は、時計の状態、製造年、付属品の有無などによって決まります。

腕時計投資新聞の相場分析によると、興味深い価格動向が見て取れます。

「2017年9月水準は約42万円だったわけですが、それと比べて7万円という値下がり状態となっているのです。」

出典：約35万円という水準、ルミノールベースPAM00112 – 腕時計投資新聞

この価格下落は、パネライ全体の人気が一時期ほど高くない状況を反映していると考えられます。しかし、これは購入を検討している方にとっては絶好のチャンスとも言えるでしょう。

💰 PAM00112価格帯別の特徴

価格帯	状態・特徴	期待される内容
35-40万円	使用感あり/付属品少なめ	日常使用向け、コストパフォーマンス重視
40-50万円	良好な状態/基本付属品あり	バランスの取れた選択肢
50-60万円	未使用に近い/フルセット	コレクション向け、将来的価値重視

楽天市場での検索結果を見ると、現在多くの店舗でPAM00112が取り扱われており、価格競争も活発に行われています。特に、E番（2005年製）やH番（2008年製）といった比較的古い個体でも、良好な状態のものは50万円を超える価格で取引されています。

価格形成の要因として、製造年による希少性の違いも重要です。前期型とされる2006年以前の個体は、文字盤の特徴や仕上げの違いから、コレクターの間で特に人気が高く、相場も高めに形成される傾向があります。

また、付属品の有無も価格に大きく影響します。箱、保証書、取扱説明書がすべて揃ったフルセットの個体は、それらが欠品している個体と比べて5-10万円程度の価格差が生じることも珍しくありません。

購入を検討する際は、単純に最安値を狙うのではなく、自分の用途と予算に応じて適切なグレードを選ぶことが重要です。日常使用が目的であれば、多少の使用感があっても機能面で問題のない個体を選ぶのが賢明でしょう。

パネライ 112の前期型と後期型で価格差が存在する理由

PAM00112には製造時期による前期型と後期型の違いがあり、これが価格差を生む重要な要因となっています。この違いを理解することは、適切な選択をするために不可欠です。

最も重要な違いは文字盤にあります。価格.comのレビューでも指摘されているように、「製造初期はサンドイッチ文字盤ではないので注意が必要です。型番もまったく同じなので、個体を見て判断するしかありません」という状況があります。

前期型（2002-2005年頃）の特徴は以下の通りです：

• 文字盤がペイントダイヤル（塗装）
• より深みのある黒色
• 夜光塗料の色合いが独特
• 製造本数が相対的に少ない

後期型（2006年以降）の特徴：

• サンドイッチダイヤル採用
• より立体感のある文字盤
• 標準的な夜光塗料
• 大量生産により個体数多い

📊 前期型と後期型の市場価値比較

タイプ	平均相場	希少性	コレクター人気
前期型	50-70万円	高	極めて高い
後期型	35-50万円	中	高い

前期型が高価格で取引される理由は、その希少性にあります。生産初期の個体は製造本数が少なく、現在市場に出回る個体も限られています。また、コレクターの間では「初期型の方が完成度が高い」という評価もあり、これが価格を押し上げる要因となっています。

実際の購入を検討する際は、前期型と後期型のどちらを選ぶかは個人の価値観によります。コレクション性を重視するなら前期型、実用性とコストパフォーマンスを重視するなら後期型が適しているでしょう。

ただし、前期型を狙う場合は偽物や改造品に注意が必要です。市場価値の高さから、後期型の文字盤を前期型風に改造したものや、全くの偽物も存在するため、信頼できる販売店での購入が特に重要となります。

また、前期型と後期型の見分け方を事前に学んでおくことも重要です。文字盤の質感、夜光の色合い、細部の仕上げなど、微細な違いを見極める目を養うことで、適正価格での購入が可能になります。

パネライ 112を購入する際の注意点は個体差の確認

PAM00112を中古で購入する際は、個体差の確認が極めて重要です。手作業による組み立てが多いパネライでは、同一モデルでも個体による差が生じることがあります。

最も重要なチェックポイントは防水性能です。価格.comのクチコミ掲示板では、防水に関する実体験が多く語られています。

「私はパネライを風呂で水没させた経験者です。もちろんメーカーの保証も無しでした。パネライってこんなものなの!?って感じでしばらく気分が滅入りました。」

出典：価格.com – 『なかなか･…』 パネライ PAM00112 ルミノールベース 手巻き のクチコミ掲示板

このような体験談からも分かるように、パネライは個体によって防水性能にばらつきがある可能性があります。購入前には必ず防水テストを行っている販売店を選ぶか、購入後すぐに専門店でのチェックを受けることをお勧めします。

🔍 購入前チェックリスト

チェック項目	重要度	確認方法
防水性能	★★★	専門店でのテスト
ムーブメントの精度	★★★	数日間の携帯テスト
外装の状態	★★☆	傷・打痕の確認
付属品の有無	★☆☆	箱・保証書・説明書
改造・修理履歴	★★★	販売店への確認

ムーブメントの状態確認も重要です。ユニタス6497は基本的に頑丈なムーブメントですが、メンテナンス不足や乱暴な扱いにより、精度に問題が生じている個体もあります。購入前には必ず数日間の精度測定を行い、日差が±30秒以内に収まっているかを確認しましょう。

また、ゼンマイの状態も重要なポイントです。価格.comのレビューでも「前回のOHから10年ほどでゼンマイが切れました」という体験談があり、古い個体ではゼンマイの交換が必要になる可能性があります。

文字盤の状態確認では、夜光塗料の劣化具合をチェックします。経年により夜光塗料は徐々に発光能力を失い、色も変化します。これ自体は自然な経年変化ですが、あまりにも劣化が激しい場合は、過酷な環境で使用されていた可能性があります。

購入する販売店の選択も重要です。パネライの正規販売店や、時計専門店での購入であれば、ある程度の品質保証を期待できます。また、購入後のアフターサービスについても事前に確認しておくことで、安心して長期間使用することができます。

パネライ 112と類似モデル111番との違いと選び方

PAM00112とよく比較されるモデルにPAM00111があります。この2つのモデルは外見が非常に似ているため、購入を検討する際に迷う方も多いでしょう。しかし、実際には重要な違いがあります。

最も大きな違いは、PAM00111にはスモールセコンド（小秒針）が搭載されていることです。9時位置に配置された小さな秒針により、より正確な時刻の読み取りが可能になります。

🕐 PAM00112とPAM00111の比較表

項目	PAM00112	PAM00111
秒針表示	なし	あり（9時位置）
文字盤デザイン	完全対称	9時位置に小ダイヤル
シンプルさ	より高い	やや複雑
実用性	十分	より高い
価格帯	35-60万円	40-70万円

価格.comのクチコミでは、この2つのモデルで悩んだユーザーの体験談が語られています。

「112のシンプルさと独特の９の文字、111のスモセコのかわいらしさ、で購入を迷ってしまいます。秒針の無い時計は使用感はどうでしょうか」

出典：価格.com – 『なかなか･…』 パネライ PAM00112 ルミノールベース 手巻き のクチコミ掲示板

この質問に対する回答では、「秒針が無いのはとくに気になりませんよ」「秒針なしは、せこせこしない、男らしさもあるような気がします」といった意見が寄せられており、PAM00112の魅力が語られています。

選び方のポイントとしては、以下の点を考慮することが重要です：

PAM00112を選ぶべき人：

• 究極のシンプルさを求める方
• パネライらしさを最も純粋な形で楽しみたい方
• 左右対称の美しいデザインを重視する方
• コストパフォーマンスを重視する方

PAM00111を選ぶべき人：

• 実用性を重視する方
• 秒針での時間確認を必要とする方
• 適度な複雑さのあるデザインを好む方
• スモールセコンドの動きを楽しみたい方

市場での人気度を見ると、PAM00112の方がよりコアなファンに支持される傾向があります。その理由は、パネライの本質的な魅力である「シンプルで力強いデザイン」を最も純粋に体現しているからです。

一方、PAM00111は実用性の高さから、初めてパネライを購入する方にとっては扱いやすいモデルと言えます。秒針があることで時刻合わせも容易になり、日常使用における利便性が向上します。

パネライ 112のメンテナンス費用と頻度の目安

PAM00112を長期間愛用するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。メンテナンス費用と頻度について、実際のユーザー体験を交えながら詳しく解説します。

基本的なオーバーホール（分解掃除）の頻度は、3-5年に1回が推奨されています。ユニタス6497は比較的シンプルなムーブメントのため、メンテナンスコストは他の複雑な機構を持つ時計と比べると抑えめです。

💸 メンテナンス費用の目安

作業内容	正規サービス	時計専門店	頻度
オーバーホール	6-8万円	4-6万円	3-5年
部分修理	2-4万円	1-3万円	必要時
防水テスト	5千-1万円	3千-5千円	年1回
外装研磨	2-3万円	1-2万円	5-10年

実際のユーザー体験では、メンテナンスの重要性を物語るエピソードが多く見られます。価格.comのレビューでは、「前回のOHから10年ほどでゼンマイが切れました」という体験談があり、定期的なメンテナンスの重要性が示されています。

パネライの正規サービスを利用する場合、品質は保証されますが費用は高めになります。一方、信頼できる時計専門店であれば、コストを抑えながらも適切なメンテナンスを受けることができます。

メンテナンス時期の判断指標としては、以下の症状が現れた時が目安となります：

• 日差が±60秒を超えるようになった
• パワーリザーブが大幅に短くなった
• リューズの操作が重くなった
• 文字盤に曇りが生じた

また、使用環境によってもメンテナンス頻度は変わります。毎日着用する場合は短いスパンでのチェックが必要ですが、週末のみの着用であれば、もう少し長い間隔でも問題ありません。

防水性能の維持には特に注意が必要です。パッキンの劣化により防水性能は徐々に低下するため、年に1回程度の防水テストを受けることをお勧めします。特に海やプールで使用した後は、必ず専門店でのチェックを受けるべきです。

メンテナンス費用を含めた総所有コストを考えると、10年間の所有で15-20万円程度の追加費用が必要と見込まれます。これを購入価格に加えて総コストを計算することで、より現実的な所有計画を立てることができます。

パネライ 112の将来的な資産価値と投資観点

PAM00112の資産価値について、投資的な観点から分析してみましょう。生産終了モデルという希少性と、パネライブランドの市場での位置づけを考慮した長期的な価値変動を検証します。

腕時計投資新聞の分析によると、PAM00112の価格推移には興味深い傾向が見られます。

「2017年9月水準は約42万円だったわけですが、それと比べて7万円という値下がり状態となっているのです。」

出典：約35万円という水準、ルミノールベースPAM00112 – 腕時計投資新聞

この短期的な価格下落は、パネライ全体の人気が一時期ほど高くない状況を反映していますが、長期的には異なる見方も可能です。

📈 PAM00112の投資価値分析

要因	プラス要因	マイナス要因
希少性	生産終了による供給停止	知名度の相対的低下
ブランド力	パネライの確立された地位	新作モデルへの注目移行
技術的価値	最後のユニタス搭載	自社ムーブへの転換
デザイン	時代を超越した普遍性	大型ケースの流行変化

投資的な観点から見ると、PAM00112はミドルリスク・ミドルリターンの位置づけにあると考えられます。ロレックスのスポーツモデルのような急激な価格上昇は期待しにくい一方で、大幅な価値下落のリスクも限定的です。

特に注目すべきは「最後のユニタス搭載パネライ」という価値です。時計愛好家の間では、歴史あるムーブメントへの関心が高まっており、将来的にはこの希少性が評価される可能性があります。

また、パネライ自体のブランド価値も重要な要素です。リシュモングループの一員として安定した地位を築いており、突然のブランド価値崩壊リスクは低いと考えられます。

長期保有（10-20年）を前提とした場合の価値予測では、以下のシナリオが考えられます：

楽観シナリオ：

• ヴィンテージパネライとしての評価向上
• ユニタス搭載モデルの希少価値上昇
• 現在価格から20-30%の上昇

中間シナリオ：

• インフレ率程度の緩やかな上昇
• 現在価格の維持からやや上昇

悲観シナリオ：

• パネライ人気のさらなる低下
• 現在価格から10-20%の下落

ただし、投資目的での購入には注意が必要です。腕時計は実用品でもあるため、メンテナンス費用や保険料なども考慮する必要があります。また、市場の流動性も株式などと比べると低く、売却時に時間がかかる場合もあります。

最も重要なのは、PAM00112を純粋に愛用できるかどうかです。長期間身に着けて楽しめる時計であれば、価格変動に一喜一憂することなく、真の価値を享受することができるでしょう。

まとめ：パネライ 112は極上のシンプル美を追求した名機

最後に記事のポイントをまとめます。

1. PAM00112はパネライの基本デザインを体現した究極のシンプルウォッチである
2. 44mmケースに手巻きムーブメントを搭載した存在感のあるスペックを持つ
3. サンドイッチ文字盤構造により優れた視認性と美しいデザインを両立している
4. 2015年生産終了により現在は中古市場でのみ入手可能な希少モデルとなった
5. 300m防水性能を持つが実際の使用では個体差に注意が必要である
6. ETAユニタス6497ベースの信頼性の高いムーブメントが心臓部に搭載されている
7. 中古相場は35万円から60万円で状態と製造時期により価格が変動する
8. 前期型と後期型では文字盤構造が異なりコレクター間で価格差が生じている
9. 購入時は防水性能とムーブメント精度の確認が最重要ポイントとなる
10. PAM00111との比較では秒針の有無が最大の違いでシンプルさを求めるなら112が最適
11. メンテナンス頻度は3-5年に1回で費用は正規で6-8万円程度を見込む必要がある
12. 投資的価値はミドルリスクミドルリターンで長期保有に適したモデルと言える
13. 最後のユニタス搭載パネライとして将来的な希少価値向上の可能性を秘めている
14. 究極のシンプルデザインは時代を超越した普遍的な魅力を持っている
15. パネライ入門機としても上級者のコレクションとしても価値のある一本である

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記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

• 【楽天市場】パネライ 112の通販
• パネライ112 | はじめひとしの日々雑感ブログ
• 価格.com – パネライ PAM00112 ルミノールベース 手巻き レビュー評価・評判
• パネライ ルミノール112 | はじめひとしの日々雑感ブログ
• 【レビュー】パネライ PAM00112 ルミノールベース 44mm 手巻き 生産終了モデル | ZENMAIのココ東京
• 約35万円という水準、ルミノールベースPAM00112 – 腕時計投資新聞
• Pin by 黒木新一 on パネライ | Watches for men, Best looking watches, Panerai watches
• 価格.com – 『なかなか･…』 パネライ PAM00112 ルミノールベース 手巻き のクチコミ掲示板
• Panerai ルミノール ベース PAM 915 44mm Manual Wind | JP パネライ公式ウェブサイト

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