高級時計の代名詞であるロレックス。その中でも金無垢モデルに刻まれている「18k刻印」は、時計の品質と価値を保証する重要な証です。しかし近年、精巧な偽物が市場に出回り、見分けることが難しくなってきています。

ロレックスの18k刻印は単なるマーキングではなく、貴金属の純度を証明するホールマークの一部です。この刻印の位置や特徴を知ることで、本物と偽物を見分けるための重要な手がかりになります。今回は、ロレックスの18k刻印について詳しく解説し、偽物を見抜くためのポイントをご紹介します。
記事のポイント!
- ロレックスの18k刻印の基本知識と意味
- 刻印の位置と種類、年代による違い
- 本物と偽物の18k刻印の見分け方
- 18k刻印があるロレックスの価値と注意点
ロレックスの18k刻印について知っておくべき基本情報
- ロレックスの18k刻印は品質を保証する重要な証明
- ロレックスの18k刻印が見つかる代表的な場所はケースとブレスレット
- ロレックスの18k刻印は「750」の数字表記も併用されることが多い
- ロレックスの18k刻印の種類と表記方法はモデルや年代によって異なる
- ロレックスの18k刻印はダイヤルの裏側にも存在することがある
- ロレックスのプラチナモデルには「PT 950」という刻印が使われる
ロレックスの18k刻印は品質を保証する重要な証明

ロレックスの金無垢モデルに刻まれている18k刻印は、その時計が本物の18金で作られていることを証明する重要なマークです。18金とは金の純度が75%(残りの25%は銅や銀などの合金)であることを示しています。これはロレックスが自社製品の品質に対して持つ強いこだわりの表れでもあります。
独自の調査によると、ロレックスは1930年代から金無垢のケースには同じく金無垢の尾錠を合わせるなど、付属品に関しても高い品質基準を設けていました。このような徹底したこだわりは、ブランドの信頼性と価値を高める要因となっています。
18k刻印は単なる装飾ではなく、国際的な貴金属の品質基準に基づいて付けられるものです。多くの国では、貴金属製品にはその純度を示すホールマーク(品質保証のための刻印)を付けることが法律で義務付けられています。ロレックスもこの国際基準に従い、自社の金無垢製品に18k刻印を施しています。
ロレックスの18k刻印は、製品の真正性を証明するだけでなく、将来的な資産価値にも影響します。正規の18k刻印が施された金無垢モデルは、その素材価値だけでも一定の価値を保持するため、コレクターや投資家からも高く評価されています。
さらに、この刻印は偽造品を見分ける重要なポイントにもなっています。偽造業者は外観を模倣することはできても、正確な刻印の再現は難しいため、刻印の詳細を確認することで本物かどうかの判断材料になります。
ロレックスの18k刻印が見つかる代表的な場所はケースとブレスレット
ロレックスの18k刻印は時計のさまざまな部位に施されていますが、最も一般的に見られる場所はケースとブレスレットです。特に注目すべき場所をいくつか紹介します。
まず、リファレンスナンバー(型番)が刻印されている12時側のラグ(ブレスレットを取り付ける突起部分)の内側に18k刻印が施されていることが多いです。この部分はブレスレットを外さないと見えないため、偽物を製作する際に手抜きされやすい箇所でもあります。
次に、クラスプ(留め具)部分にも18k刻印が見られます。デイデイトなどの金無垢モデルのクラスプには、「ROLEX」のロゴとともに18k刻印やホールマークが施されています。
また、6時側のラグの内側にはシリアルナンバーとともに18k刻印が施されていることもあります。ただし、2004年頃からはシリアルナンバーがリューレット(ベゼルの内側のフランジ)の6時位置に移動したため、最新モデルではこの位置に刻印がない場合もあります。
裏蓋やベゼルにも18k刻印が施されていることがあります。特に裏蓋は見えない部分であるため、偽造品では粗雑な仕上げになっていることが多いです。
ブレスレットの各コマの内側にも18k刻印が施されていることがあります。金無垢のデイデイトやデイトジャストでは、コマの穴の形状も本物と偽物を見分けるポイントになります。本物のコマの穴は完全な円形ですが、偽物では三角形や不規則な形になっていることが多いです。
これらの場所を確認する際は、ルーペなどの拡大鏡を使用すると詳細がよく見えます。ただし、ブレスレットの取り外しなど専門的な知識が必要な場合は、正規販売店や時計専門店に相談することをおすすめします。
ロレックスの18k刻印は「750」の数字表記も併用されることが多い
ロレックスの18k刻印では、「18K」という表記と併せて「750」という数字が刻印されていることが多くあります。この「750」という数字は、金の純度を表す国際的な表記方法で、1000分の750が金であることを示しています。つまり、75%が純金であるという意味で、これは18金と同じ純度を表しているのです。
例えば、ロレックスのダイヤルの裏側やクラスプには「18K 750」と両方の表記が併記されていることがよくあります。これは国際的な基準に準拠するとともに、異なる国や地域の規制にも対応するための措置と考えられます。
また、天秤マークの下に「750」という数字が刻印されていることもあります。天秤マークはスイスの品質保証マークの一つで、この組み合わせによってスイス製の18金製品であることを示しています。
興味深いことに、フランスで販売されていたロレックスには、フランス独自のホールマークが刻印されていたという情報もあります。このように、販売国によって異なる刻印が施されることもあります。
刻印のスタイルは時代によっても変化しています。より古いモデルでは「18K 0.750」という表記も見られます。これは同じく18金を示していますが、小数点表記になっています。
これらの刻印を見る際は、単に「18K」や「750」という文字や数字があるかどうかだけでなく、その刻印の質や深さ、周囲のマークとの整合性なども確認することが重要です。本物のロレックスの刻印は、非常に精巧かつ均一に施されています。
また、「18K」と「K18」の表記の違いにも注意が必要です。一般的に、ロレックスの正規の刻印は「18K」または「750」ですが、「K18」という表記があれば日本の刻印規格に準拠した可能性があります。ただし、偽物の場合は表記ルールが守られていないこともあるため、一概に判断はできません。
ロレックスの18k刻印の種類と表記方法はモデルや年代によって異なる

ロレックスの18k刻印は、製造された年代やモデル、さらには販売国によってもその種類や表記方法が異なります。この多様性を理解することは、本物のロレックスを見分ける上で非常に重要なポイントとなります。
1930年代〜1940年代のアンティークロレックスでは、鳥足王冠マークと呼ばれる特徴的な刻印が使われていました。この時代の金無垢(K18)尾錠には、現行モデルよりも大きなサイズの王冠マークが刻印されていて、コレクターの間でも人気が高いです。
1950年代〜1960年代になると、刻印のデザインがより洗練され、現在の形に近づいていきます。この時期のモデルでは「18K 0.750」という表記が見られることがあります。小数点を含む表記は比較的古いモデルの特徴と言えるでしょう。
1970年代以降のモデルでは、「18K 750」という表記が一般的になりました。また、国際的な基準への対応が進み、様々なホールマークと組み合わせた刻印が増えてきます。
現代のロレックスモデルでは、刻印の場所も変化しています。2004年頃からはシリアルナンバーがケースからリューレット(ベゼルの内側のフランジ)に移動し、それに伴って刻印の配置も変わっています。
またロレックスのクラスプ部分にある「ROLEX SA」の表記にも注目すべきポイントがあります。本物のロレックスでは、「ROLEX SA」の文字間にドットが配置されています。現行モデルでは「R」と「O」の間、「E」と「X」の間、「S」と「A」の間、そして「A」の右側の合計4か所にドットがあります。ただし、やや古い金無垢モデルでは「SA」の部分にのみ2つのドットがある場合もあるため、単純に数だけで判断するのは避けるべきです。
さらに、ロレックスの販売地域によっても刻印が異なる場合があります。例えば、フランスで販売されたモデルにはフランス独自のホールマークが刻印されています。同様に、イギリスやドイツなど、各国の規制に合わせた刻印が施されることもあります。
このように、ロレックスの18k刻印は単一のパターンで統一されているわけではなく、様々な要因によって異なります。そのため、特定のモデルや年代の正確な刻印パターンを知るには、専門書やオーソライズドディーラーの情報を参照することをお勧めします。
ロレックスの18k刻印はダイヤルの裏側にも存在することがある
ロレックスの高級モデル、特に金無垢モデルではダイヤルにも貴金属が使用されていることがあり、その場合はダイヤルの裏側にも18k刻印が施されています。これはあまり知られていない事実ですが、時計の真贋を判断する上で非常に重要なポイントとなります。
一般的なロレックスのダイヤルは真鍮製(亜鉛が20%以上含まれている銅と亜鉛の合金)ですが、高級モデルでは18kゴールドのダイヤルが使用されることがあります。表面からは真鍮とゴールドの見分けが難しいため、ダイヤルの裏側に刻印を確認することで素材を判別できます。
独自調査によると、ロレックスのダイヤルの裏側には様々な形式の18k刻印が見られます。「18K 750」、「750」のみ、「G」のみ、あるいは古いモデルでは「18K 0.750」など、表記方法は一定していません。さらに、黒い塗装が施されたダイヤルでも同様の刻印が確認できます。
興味深いことに、デイトナなどの一部モデルでは、真鍮製ダイヤルと金製ダイヤルでは重さに違いがあります。例えば、デイトナの場合、真鍮製ダイヤルは約2g、金製ダイヤルは約3.8gと、金の方が約1.9倍重いことが分かっています。頻繁にダイヤルを扱う専門家であれば、この重さの違いだけでも素材を判別できるでしょう。
ダイヤルの裏側の刻印を確認するには時計を分解する必要があるため、一般の所有者が簡単に確認できるものではありません。しかし、オーバーホールやメンテナンスの際に専門店で確認してもらうことは可能です。
また、偽物のロレックスではダイヤルの素材や刻印を偽装することが難しいため、この部分は真贋判断の重要なポイントとなります。本物のロレックスでは、たとえ見えない部分であっても、品質と素材に妥協がないことがよく分かります。
このように、ロレックスの18k刻印はケースやブレスレットだけでなく、ダイヤルの裏側にも存在することがあります。これはロレックスの徹底した品質管理と素材へのこだわりを示す証と言えるでしょう。
ロレックスのプラチナモデルには「PT 950」という刻印が使われる

ロレックスは18kゴールドだけでなく、プラチナを使用した高級モデルも展開しています。これらのプラチナモデルには、金モデルの「18K 750」に相当する「PT 950」という刻印が施されています。この刻印についても理解しておくことで、ロレックスの貴金属モデルをより深く知ることができます。
「PT」はプラチナ(Platinum)を表し、「950」は1000分の950、つまり95%がプラチナであることを示しています。これは18kゴールド(75%純金)よりも純度が高く、より高級な素材であることを意味しています。
プラチナモデルの代表例としては、デイデイト、デイトジャスト、ヨットマスターなどがあります。特にデイデイトのプラチナモデルは「アイスブルー」と呼ばれる特徴的な文字盤を持ち、コレクターの間でも高い人気を誇っています。
プラチナモデルの刻印は、ゴールドモデルと同様にケース、ブレスレット、クラスプ、そしてダイヤルの裏側などに施されています。ダイヤルの裏側の「PT 950」刻印も、その時計がプラチナダイヤルを使用していることを証明する重要な要素です。
プラチナはゴールドよりも比重が大きいため、同じデザインでもプラチナモデルの方が重くなります。この重さの違いも、本物と偽物を見分ける手がかりになることがあります。一般的に、プラチナは金よりも約1.5倍重いとされています。
また、プラチナはゴールドよりも硬い素材であるため、傷がつきにくいという特徴があります。しかし、表面が曇りやすく、経年変化によってマットな質感になることがあります。これはプラチナの自然な特性であり、むしろ愛用の証として価値を高めることもあります。
プラチナモデルは通常、ロレックスの中でも最も高価なカテゴリーに位置しています。そのため、偽造品も数多く存在します。本物のプラチナロレックスを見分けるためには、「PT 950」刻印の質や位置、そして時計全体の重量感などを総合的に判断することが重要です。

ロレックスの18k刻印で偽物を見分ける方法
- ロレックスの偽物に見られる18k刻印の特徴と見分け方
- 本物のロレックスの18k刻印は精巧で深く刻まれている
- 偽物のロレックスでは「18K」と「K18」の表記に注意が必要
- 偽物の18k刻印はレーザー刻印である可能性が高い
- ロレックスの金無垢モデルの重さは偽物と本物を見分ける指標になる
- K18刻印のロレックスでも偽物と判断するポイントがある
- まとめ:ロレックスの18k刻印を正しく理解して偽物を回避する方法
ロレックスの偽物に見られる18k刻印の特徴と見分け方
ロレックスの偽物市場は年々巧妙化しており、18k刻印も精巧に模倣されるようになってきました。しかし、偽物の刻印には特徴的な欠陥があり、これを知ることで本物と偽物を見分けることができます。
まず、偽物の18k刻印はしばしば浅く、鮮明さに欠ける傾向があります。本物のロレックスの刻印は深く、はっきりと刻まれているのに対し、偽物の刻印は表面的で、時間が経つと摩耗して見えなくなることがあります。
また、偽物の刻印は配置や間隔が不規則であることが多いです。本物のロレックスでは、刻印の位置や文字間隔が非常に正確であり、統一感があります。偽物では「18K」の「1」と「8」の間隔が不自然だったり、「K」の形が微妙に歪んでいたりすることがあります。
刻印の字体も重要な判断材料です。本物のロレックスでは時代やモデルによって一貫した字体が使用されていますが、偽物では字体が不統一だったり、明らかに異なる字体が使われていることがあります。特に「K」の形状や「750」の数字の太さなどを注意深く観察するとよいでしょう。
さらに、偽物では刻印の周囲に余分な傷や不自然な加工痕が見られることがあります。本物のロレックスの刻印は非常に繊細かつ精密に施されており、周囲に余計な傷はありません。
一般的に、偽物の製造者は見える部分の模倣に力を入れる傾向があります。そのため、ブレスレットを外した内側の刻印や、裏蓋の内側の刻印などの見えにくい部分を確認することが効果的です。これらの場所は手抜きされやすいため、偽物の場合は粗雑な刻印になっていることが多いです。
また、デジタル顕微鏡やルーペなどの拡大鏡を使用すると、刻印の細部まで確認することができます。本物のロレックスの刻印はどんなに拡大しても美しく整っていますが、偽物は拡大すると不規則さや粗さが目立ちます。
ただし、近年のスーパーコピーと呼ばれる高級偽造品は、これらの点もかなり改善されてきています。そのため、刻印だけでなく複数のポイントを総合的に判断することが重要です。不安な場合は、必ず正規販売店や信頼できる時計専門店で鑑定を受けることをお勧めします。
本物のロレックスの18k刻印は精巧で深く刻まれている

本物のロレックスの18k刻印は、その精巧さと深さで際立っています。これはロレックスの品質へのこだわりを象徴するもので、偽物との重要な見分けポイントとなります。
まず、本物の刻印の特徴として、非常に深く刻まれているという点が挙げられます。ロレックスの金無垢モデルの刻印は、表面に軽く彫られているわけではなく、金属にしっかりと刻み込まれています。この深さがあるため、長年使用しても刻印が消えることはほとんどありません。
また、本物の刻印の縁は非常に鮮明で、文字や数字のエッジがはっきりしています。拡大してみると、文字の輪郭が滑らかで均一であり、プロフェッショナルな仕上げがなされていることが分かります。
リファレンスナンバー(型番)やシリアルナンバーの刻印も同様に、しっかりと深く刻まれています。これらの刻印は金属を削って作られており、偽物に多いレーザー刻印とは明確に異なります。レーザー刻印の場合、刻印の中を見ると細かい点の集まりのように見えますが、本物のロレックスではそのような特徴はありません。
本物のロレックスの刻印の特徴として、どの文字も均一の深さで刻まれていることも挙げられます。偽物の場合、文字によって刻印の深さが異なることがありますが、本物ではすべての文字が同じ深さで刻まれています。
さらに、本物の刻印はどの角度から見ても美しく、光の当たり方によって異なる表情を見せます。これは熟練した職人の技術によるもので、単純な機械加工では再現が難しい特徴です。
ホールマークと呼ばれる品質保証の刻印も、本物のロレックスでは非常に精密に作られています。例えば、スイスの品質を示す天秤マークや女性の横顔の刻印は、細部まで繊細に表現されています。これらのマークの形状や比率も、本物と偽物を見分ける重要な指標となります。
このように、本物のロレックスの18k刻印は、その精巧さと深さにおいて偽物とは一線を画しています。ただし、これらの特徴を正確に判断するには経験と専門知識が必要です。購入を検討する際は、できるだけ正規販売店や信頼できる専門店で確認することをお勧めします。
偽物のロレックスでは「18K」と「K18」の表記に注意が必要
ロレックスの18金刻印に関して、表記方法の違いは偽物を見分ける重要な手がかりになります。特に「18K」と「K18」の表記の違いは、時計の真贋判断において注目すべきポイントです。
本物のロレックスでは、金の純度を示す刻印は基本的に「18K」または「750」という形式で表記されます。「K」の前に数字が来るこの表記方法は、欧米で一般的に使われている形式です。対して「K18」という表記(「K」が先に来る形式)は、主に日本や一部のアジア諸国で使われる表記方法です。
独自調査によると、「K18」という表記がされたロレックスは偽物である可能性が高いとされています。特に中国製の偽金製品に「18K」ではなく「K18」という刻印が多く見られるという情報もあります。この「K18」は日本の規格に合わせたように見えますが、実際には偽装の一環である場合が多いのです。
しかし、この判断も絶対ではありません。なぜなら、日本市場向けに特別に製造された一部のロレックスモデルでは、日本の規格に合わせて「K18」表記が使用されている可能性も否定できないからです。また、ロレックスが公式に認めた正規の修理やカスタマイズの過程で、パーツが交換され、その際に「K18」表記のパーツが使用されるケースも考えられます。
また、刻印の表記だけでなく、その質も重要です。本物のロレックスの刻印は非常に精巧で、文字の形状や深さが均一です。一方、偽物の刻印は粗雑で、文字の形状が不揃いだったり、深さにムラがあったりすることが多いです。
「18K」と表記されていても、その周囲の他の刻印(ロレックスのロゴや王冠マークなど)に不自然さがあれば、全体として偽物である可能性が高まります。例えば、本物のロレックスではクラウンマーク(王冠)の5本の線が先端に向けて細くなっていきますが、偽物ではこの特徴が正確に再現されていないことがあります。
結論として、「18K」と「K18」の表記の違いは偽物を見分ける一つの手がかりになりますが、それだけで判断するのではなく、刻印の質や他の特徴と合わせて総合的に判断することが重要です。不確かな場合は、必ず正規販売店や信頼できる時計専門店で鑑定を受けることをお勧めします。
偽物の18k刻印はレーザー刻印である可能性が高い

近年の偽物ロレックスにおいて、18k刻印の特徴的な特徴の一つがレーザー刻印の使用です。これは本物と偽物を見分ける重要なポイントとなります。
本物のロレックスの刻印は、金属を物理的に削り取って作られています。これにより、刻印に深みと立体感が生まれ、光の当たり方によって異なる表情を見せます。一方、偽物ではコスト削減や大量生産の都合上、レーザー技術を使用して刻印を施すことが多いです。
レーザー刻印の特徴として、刻印の内部に無数の小さな点(ドット)が見られることが挙げられます。ルーペや顕微鏡で拡大すると、この点の集合体がはっきりと確認できます。これに対し、本物のロレックスの刻印にはこのような点の集合体は見られません。
また、レーザー刻印は表面的で深さが不足しているのが特徴です。本物のロレックスの刻印は金属深くまで刻まれていますが、レーザー刻印は表面のごく浅い部分だけを処理しているため、時間が経つと摩耗して不鮮明になることがあります。
リファレンスナンバー(型番)やシリアルナンバーの刻印も、偽物ではレーザー技術が使われていることが多いです。これらの番号は時計の個体を識別する重要な情報であり、本物のロレックスでは非常に丁寧に刻まれています。しかし、偽物のレーザー刻印では、数字の形状が不揃いだったり、深さが均一でなかったりします。
特に注意すべきは、2000年代以降のロレックスモデルでは、シリアルナンバーがケースからリューレット(ベゼルの内側のフランジ)に移動したことです。この変更に伴い、シリアルナンバーの刻印方法も変わりました。現在の正規ロレックスでは、リューレット上のシリアルナンバーはレーザーエングレービングという特殊な技術で刻まれています。このレーザーエングレービングは一般的なレーザー刻印とは異なり、非常に精密で複製が難しいものです。
偽物を見分けるためには、刻印の質感や深さを注意深く観察することが重要です。また、リューレット上のシリアルナンバーの場合は、特殊な角度からしか見えないようになっています。この特徴も偽物との重要な違いになります。
ただし、近年のスーパーコピーと呼ばれる高級偽造品では、レーザー技術も非常に発達しており、一見しただけでは本物と見分けるのが難しいケースも増えています。そのため、刻印だけでなく、時計全体の質感や重量、ムーブメントの動きなど、複数の要素を総合的に判断することが重要です。
ロレックスの金無垢モデルの重さは偽物と本物を見分ける指標になる
ロレックスの金無垢モデルを見分ける上で、時計の重さは非常に有効な判断材料になります。18kゴールドは比重が高く、同じサイズでも他の金属と比べて明らかに重いという特徴があります。
一般的に、18kゴールド(密度約15.5g/cm³)はステンレススチール(密度約7.8g/cm³)の約2倍の重さがあります。このため、本物の金無垢ロレックスは同じモデルのステンレス版と比較して、明らかに重量感があります。例えば、デイトナのステンレスモデルが約130gであるのに対し、金無垢モデルは約200g前後と大きな差があります。
また、ダイヤルの素材も重量に影響します。先述のように、デイトナの場合、真鍮製ダイヤルは約2g、金製ダイヤルは約3.8gと、金の方が約1.9倍重いことが確認されています。これは微細な差ですが、熟練した鑑定士であれば、この重さの違いだけでもダイヤルの素材を判断できることがあります。
偽物の金無垢ロレックスでは、外観は金色に見えていても、実際には金メッキを施したステンレスや真鍮が使用されていることが多いです。そのため、本物に比べて明らかに軽いのが特徴です。手に取った瞬間に「思ったより軽い」と感じる場合は、偽物の可能性が高いと言えるでしょう。
さらに、偽物では金メッキの下の素材が磁石に反応することがあります。18kゴールドは非磁性体であるため、磁石には反応しません。したがって、時計に小さな磁石を近づけてみて、引き寄せられるような反応があれば偽物の可能性が高いと言えます。ただし、この方法はケースを傷つける可能性があるため、貴重な時計に対しては推奨されません。
重量の違いは特に、ブレスレットの各コマで顕著に現れます。本物の金無垢ブレスレットでは、各コマが均一に重く、全体にしっかりとした重量感があります。一方、偽物では各コマが軽く、ブレスレット全体がチープな印象を与えることが多いです。
ただし、近年のスーパーコピーでは、本物に近い重量感を再現するために、ケースの内部におもりを入れるなどの工夫をしている場合もあります。そのため、重量だけで判断するのではなく、他の特徴と合わせて総合的に判断することが重要です。
また、金無垢モデルを購入する際は、できるだけ同じモデルの本物と比較することが理想的です。正規販売店やブティックで同じモデルを手に取らせてもらい、その重量感を体感してから購入を検討すると良いでしょう。
K18刻印のロレックスでも偽物と判断するポイントがある

「K18」や「18K」の刻印があるからといって、必ずしもそのロレックスが本物であるとは限りません。偽物の中にも、本物と同じような刻印を施したものが存在します。ここでは、18k刻印があっても偽物と判断できるポイントをいくつか紹介します。
まず重要なのは、刻印があっても実際の素材が18kゴールドであるとは限らないということです。偽物の製造者は外観だけを模倣し、中身は全く別の素材を使用していることがほとんどです。金メッキを施した真鍮やステンレスに「18K」と刻印していることも多く、これはれっきとした偽装行為です。
また、刻印の質も重要な判断材料になります。本物のロレックスの刻印は非常に精巧で整っていますが、偽物の刻印は粗雑であることが多いです。例えば、文字の形状が不揃いだったり、深さにムラがあったり、アルファベットの「K」の形が微妙に異なっていたりします。
さらに、刻印の場所も重要です。本物のロレックスでは、刻印の位置が明確に決められています。もし、通常とは異なる場所に刻印がある場合は、偽物の可能性が高いでしょう。例えば、通常裏蓋に刻印がないモデルで裏蓋に刻印がある場合や、通常ブレスレットの内側に刻印があるのにそれがない場合などは要注意です。
ロレックスのホールマーク(品質保証のための刻印)の特徴も見分けるポイントになります。本物のホールマークは非常に精密で、例えば天秤マークの下の「750」という数字や、女性の横顔の下の「G」という文字(これはスイスのジュネーブを意味します)も明確に刻まれています。偽物ではこれらの細部が不明瞭だったり、異なる形状になっていたりすることがあります。
また、偽物ではクラスプ部分のロゴやホールマークがプリントで作られていることがあります。本物は必ず刻印(溝がある)であるため、表面が平らであれば偽物と判断できます。
特に金無垢モデルの偽物では、コマの内側の穴の形状も注目すべきポイントです。本物のコマの穴は完全な円形ですが、偽物では三角形や不規則な形になっていることが多いです。
さらに、同じ時計内での刻印の一貫性も重要です。本物のロレックスでは、ケース、ブレスレット、クラスプなど、すべての部分の刻印が整合性を持っています。例えば、ある部分は「18K」、別の部分は「K18」というように表記が異なる場合は、偽物やアフターパーツが混入している可能性があります。
これらのポイントは、ルーペや顕微鏡などの拡大鏡を使用すると効果的に確認できます。しかし、最も確実なのは、正規販売店や信頼できる専門店での購入、または専門家による鑑定です。高価な投資であるロレックスの購入には、慎重な判断が欠かせません。

まとめ:ロレックスの18k刻印を正しく理解して偽物を回避する方法
最後に記事のポイントをまとめます。
- ロレックスの18k刻印は金無垢モデルの品質と真正性を証明する重要な要素である
- 本物の刻印は深く精巧で、「18K」または「750」の表記が一般的である
- 刻印はケース、ブレスレット、クラスプ、ダイヤルの裏側など様々な場所に施されている
- 偽物の刻印はレーザー加工されていることが多く、表面的で点の集合体に見える
- 「K18」という表記は偽物の可能性を示唆するが、日本市場向けモデルなど例外もある
- 金無垢ロレックスの重さはステンレスモデルの約2倍あり、重量感は真贋判断の重要な指標となる
- ホールマークの細部(天秤マーク、数字の形状など)も偽物を見分ける重要なポイントである
- 刻印の表記方法は時代やモデルによって異なり、アンティークモデルでは「18K 0.750」など独自の表記もある
- プラチナモデルには「PT 950」という刻印が使われ、より高い純度を示している
- 偽物判断は刻印だけでなく、時計全体の質感、重量、ムーブメントなど複数の要素を総合的に行うべきである
- スーパーコピーと呼ばれる高級偽造品は非常に精巧で、素人判断は困難なケースも多い
- 最も確実な真贋判断は正規販売店や信頼できる専門店での購入、または専門家による鑑定である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://brand-hands.co.jp/brand/rolex/genuine-checkpoint/
- https://www.909.co.jp/rolex_column/overhaul_history/20210907.html
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10211852165
- https://www.909.co.jp/rolex_column/overhaul_history/20210914.html
- https://centre-smart.com/product/edit/28272950
- https://jp.mercari.com/item/m59713205674
- https://altep.by/potentiometer/k533939756
- https://snowtouch.co.za/hemiglyph/1901309877
- https://www.hazen.it/?a=1275898790504&channel=4f9719&from=jp.php%3Fid%3D987905-20098%26name%3D%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3+%E7%A8%BC%E5%83%8D+%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4+WG+18K+%E5%88%BB%E5%8D%B0+2635+%E7%BE%8E%E5%93%81
- https://ameblo.jp/ozisannfurutokei/entry-12847689121.html