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ロレックスコラボモデルが超レアな理由!ティファニー×カルティエなど知られざる歴史と価値

ロレックスコラボモデルが超レアな理由!ティファニー×カルティエなど知られざる歴史と価値
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ロレックスといえば、高級腕時計の代名詞として世界中で愛されているブランドです。その長い歴史の中で、ロレックスが他のブランドと手を組んだ「コラボモデル」は存在するのでしょうか?実は、通常のカタログには掲載されない「ダブルネーム」と呼ばれる特別なモデルが、ロレックスの世界には存在しています。

ティファニーやカルティエといった一流ジュエラーから、意外にもドミノ・ピザやコカコーラまで、さまざまな企業とのダブルネームモデルが製作されてきました。現在ではほとんど製造されなくなったこれらの時計は、コレクターの間で「幻の時計」として高額取引されています。今回は、そんなロレックスのコラボモデルについて詳しく解説します。

記事のポイント!

  1. ロレックスのダブルネームとは何か、なぜ作られたのかが理解できる
  2. ティファニーやカルティエなど有名ブランドとのコラボモデルの特徴がわかる
  3. 現在のダブルネームモデルの価値と希少性について知ることができる
  4. ロレックスのシークレットモデルや最新動向について把握できる

ロレックスコラボモデルとダブルネームの違いと歴史

  1. ロレックスのダブルネームは厳密にはコラボレーションではない
  2. ダブルネームモデルが誕生した背景は販売戦略にある
  3. 1990年代以降はダブルネーム時計の製造が減少している
  4. ダブルネームの位置は基本的に6時位置に記載される
  5. 本物のダブルネームモデルは現在非常に希少価値が高い
  6. ロレックスのシークレットモデルはVIP顧客向けに製造されている

ロレックスのダブルネームは厳密にはコラボレーションではない

現代では当たり前となったブランド同士のコラボレーションですが、ロレックスの「ダブルネーム」モデルは、厳密には現代的な意味でのコラボレーションとは異なります。ダブルネームとは、ロレックスの時計の文字盤に、ロレックス以外の企業名が記載されているモデルを指します。

ロレックスの文字盤には通常、12時のアワーマーカーにロレックス社のロゴである王冠マーク、その下にROLEXの社名とモデル名が記載されています。ダブルネームモデルでは、それに加えてロレックス以外の社名が別の位置(多くは6時位置)に記載されています。

これは、現代のコラボレーションのように両社が企画から共同で取り組むというよりも、販売戦略の一環として行われていました。当時のロレックスは各国に自社のブティックを持たず、信頼できる小売業者に卸していたため、その小売店の名前を文字盤に入れることで、小売店の信頼度を高める役割を果たしていたのです。

こうしたビジネス背景から生まれたダブルネームモデルは、現代のブランドコラボレーションとは異なる成り立ちを持っています。しかし、その希少性や歴史的価値から、現在では「ロレックスのコラボモデル」として広く認識されるようになっています。

独自の調査結果によると、ロレックスのダブルネームモデルは現在でも高い人気を誇り、オークションなどで驚くような高値で取引されることがあります。特に状態の良いものや歴史的に価値のあるモデルは、コレクターにとって垂涎の的となっています。

ダブルネームモデルが誕生した背景は販売戦略にある

【ロレックス】ダブルネームモデルが誕生した背景は販売戦略にある

ダブルネームモデルが誕生した背景には、20世紀前半の時計販売の仕組みがあります。当時、多くの時計ブランドは各国に自社ブティックを持たず、現地の信頼できる小売業者を通じて販売を行っていました。ロレックスも例外ではありませんでした。

この時代、消費者はインターネットなどの情報媒体がなかったため、ブランド自体よりも実際に接触する機会が多い地元の小売業者を認識し、信頼する傾向がありました。こうした背景から、小売店は自社の名前を時計に刻印することで、消費者からの信頼を高める戦略を取っていたのです。

ロレックス側にとっても、信頼できる小売店の名前を入れることで、その小売店の評判とともに自社製品の価値を高められるというメリットがありました。これは双方にとって認知度と信頼度を上げる相乗効果をもたらしたといえます。

ダブルネームモデルの中でも特に有名なのが、ティファニーとのコラボレーションです。ロレックスはアメリカでの販売戦略のため、1950年から90年代初頭にかけてティファニー社と契約を結び、多くの「ティファニーダイヤル」を販売していました。

一方、この戦略が必ずしも大成功だったわけではないようです。90年代に入るとロレックスはティファニーとの契約を終了させましたが、皮肉なことにその直後からティファニーダイヤルの人気が爆発し、現在では高額で取引される希少モデルとなっています。

1990年代以降はダブルネーム時計の製造が減少している

時代の変化とともに、ロレックスのダブルネームモデルの製造は徐々に減少していきました。1990年代から見かけることが少なくなり、2000年代に入ってからは基本的に製造されなくなったと言われています。

この変化の背景には、ロレックスが世界的なブランド力を確立し、各国に自社のブティックを展開できるようになったことがあります。自社で直接販売網を構築できるようになったロレックスは、他のブランドブティックに卸すことを基本的にやめ、自社内でロレックスのみを取り扱う小売店を選別するようになりました。

また、インターネットの普及により消費者が直接ブランドの情報を入手できるようになったことも、小売店の名前をつける必要性を減少させた要因の一つと考えられます。消費者はブランド自体の評判や製品情報を直接調べることができるようになり、地元の小売店の名前よりもブランド自体の価値を重視するようになったのです。

ただし、こうした変化により、既存のダブルネームモデルは逆に希少価値が高まることになりました。新しいダブルネームが製造されなくなったことで、過去に製造されたモデルはますます貴重なものとなり、コレクターの間で高い関心を集めるようになったのです。

独自調査の結果、1990年代以前に製造されたダブルネームモデルは、同じモデルのノーマルバージョンと比べて数倍から数十倍の価格で取引されることもあります。特に状態の良いもの、完全なオリジナルパーツを保っているものほど価値が高くなる傾向にあります。

2024年現在、ダブルネームのロレックスモデル群は非常に高値で取引されており、オークションでは数千万円単位の取引も珍しくありません。ロレックスブームと希少性の高さが相まって、今後もその価値は上昇し続けると予想されています。

ダブルネームの位置は基本的に6時位置に記載される

ロレックスのダブルネームモデルでは、どこに別企業の名前が記載されているのかも重要なポイントです。基本的に、ロレックスは12時側にモデル名と社名を記載するため、ダブルネームは6時側に記載されることが多いパターンとなっています。

ただし、デイトナなどの一部モデルでは、デザイン上の都合から12時側の下にネームドされているケースもあります。例えば、Astruaとのダブルネームデイトナ Ref.6263では、12時側にネームドされた珍しいパターンとなっています。これはデイトナのデザインが故の特徴といえるでしょう。

小売店の名前が入る位置はモデルによって異なる場合もありますが、一般的には文字盤の中でも目立ちにくい場所に控えめに配置されています。これはロレックスのブランドイメージを最優先にしつつ、小売店の名前も表示するという配慮からだと考えられます。

ティファニーとのダブルネームモデルの場合、6時位置に「TIFFANY & CO.」の刻印があるのが特徴です。カルティエの場合も同様に、多くは6時位置にカルティエの美しい筆記体のロゴが記載されています。

ダブルネームの位置や書体、サイズは時代によっても変化しており、その違いから製造年代を推定することも可能です。こうした細かな違いを見分けることができるのも、ロレックスのダブルネームモデルの魅力の一つといえるでしょう。

本物のダブルネームモデルは現在非常に希少価値が高い

【ロレックス】本物のダブルネームモデルは現在非常に希少価値が高い

ダブルネームモデルの希少性と人気の高まりによって、偽物や後付けのモデルが市場に出回るようになりました。特に注意が必要なのは、文字盤だけをダブルネームに乗せ替えた偽物です。

経年劣化して見にくくなった文字盤を修理したものを「リダンダイヤル」と呼びますが、ダブルネームのロレックスはリダンダイヤルの偽物が多く、購入時には十分な注意が必要です。リダンダイヤルのロレックスはオーバーホール不可になるため、修理明細書が付いていることが本物の証明になることもあります。

しかし、中には修理明細書も偽造されている悪質なケースも存在するため、レアモデルのアンティークロレックスを購入する際は、信頼できるショップで買うことが重要です。

本物のダブルネームモデルは、その希少性から非常に高値で取引されています。例えば、ティファニーのダブルネームGMTマスターは、フィリップスのオークションで約1890万円で落札されました。また、カルティエのダブルネームモデルは、本物は出回っているモデルの100本に1本程度とも言われており、さらに希少性が高くなっています。

ロレックスのダブルネームモデルの中でも特に価値が高いのは、以下のようなモデルです:

  • ティファニーダイヤル:GMTマスター、サブマリーナー、エクスプローラーⅡ、デイトナなど多種
  • カルティエダイヤル:上顧客向けの限定サービスだったため非常に希少
  • エキゾチックなコラボ:ドミノピザ、コカコーラ、フェラーリなど意外性のあるモデル

これらのモデルは、単に古いというだけでなく、ロレックスの歴史や企業間の関係性を示す貴重な証拠としても価値があります。

ロレックスのシークレットモデルはVIP顧客向けに製造されている

ロレックスは公式には発表していないものの、「シークレットモデル」や「オフカタログモデル」と呼ばれる特別なモデルも製造しています。これらは標準的な製品カタログには含まれない特別なモデルで、主にVIP顧客を対象に販売されています。

シークレットモデルの多くは、ダイヤモンドやサファイア、ルビーといった宝石をセッティングした豪華なデザインが特徴です。これらのモデルは、製造にスキルと時間を要するほか、希少性を確保するという目的もあり、生産数は抑えられています。

2023年には、デイトナの4本に加え、GMTマスターIIに関するシークレットモデルの情報が流出し、話題になりました。例えば、ホワイトゴールド製のGMTマスターIIで、ベゼルにエメラルドとブラックサファイアを配したモデルなどが含まれています。

シークレットモデルを購入するプロセスは一般的な購入とは異なります。まず小売店がVIP顧客に対し、特別モデルを含む全ての商品が掲載された「マスターカタログ」を提示します。顧客から購入希望があった場合、小売店はロレックスに時計の送付を依頼しますが、時計が届くまでには数年もの時間を要することもあるようです。

ロレックスがこうしたオフカタログの時計を作る理由は、最高のVIP顧客に特別な商品を提供するためです。標準カタログに載らないという神秘性や物珍しさがVIPの興味を惹きつけ、より時計の価値を高めています。

これらのシークレットモデルも、ダブルネームモデル同様に希少で入手困難なため、コレクターの間で高い人気を誇っています。特に限定生産のモデルは、今後もその価値が上昇し続けると予想されます。

人気のロレックスコラボモデルと特徴的なモデル紹介

  1. ロレックス×ティファニーのコラボは最も有名で人気が高い
  2. ロレックス×カルティエのダブルネームは極めて希少性が高い
  3. フェラーリやドミノピザとのコラボは意外性のあるレアモデル
  4. コカコーラダイヤルは60年頃の勤続25年記念モデルとして製作された
  5. クロムハーツコラボモデルはアクセサリー好きから高い支持を得ている
  6. 経年変化があるモデルはコレクター間でさらに価値が高まる
  7. まとめ:ロレックスコラボモデルは歴史的価値と希少性を持つ腕時計の宝

ロレックス×ティファニーのコラボは最も有名で人気が高い

【ロレックス】ロレックス×ティファニーのコラボは最も有名で人気が高い

ロレックスのダブルネームモデルの中で、最も広く知られているのが「ティファニーダイヤル」です。ロレックスはアメリカでの販売戦略の一環として、1950年から90年代初頭にかけてティファニー社と契約を結び、多くのティファニーダイヤルモデルを販売していました。

ティファニーダイヤルの特徴は、文字盤の6時位置に「TIFFANY & CO.」の刻印があることです。この刻印のあるロレックスは、約半世紀にわたって製造されたため、様々なモデルのバリエーションが存在します。GMTマスター、サブマリーナー、エクスプローラーⅡ、デイトナなど、ロレックスの人気モデルのほとんどにティファニーダイヤルバージョンがあります。

特にデイトジャストのティファニーダイヤルモデルは人気が高く、ティファニーというジュエリーブランドの名前がしっくりくるドレスモデルとして評価されています。Ref.16220などのモデルは、古典的なデザインとティファニーの洗練されたイメージが融合し、多くのコレクターを魅了しています。

興味深いのは、ティファニーとの契約が終了した直後の90年代後半から、このモデルの人気が爆発的に高まったという点です。当時はそれほど注目されていなかったものが、現在では極めて価値の高いコレクターズアイテムとなっています。そのため、偽物まで出回るほどの人気を博しているのです。

ティファニーダイヤルの価格は、通常の同モデルと比較して数倍から数十倍の価値がつくこともあります。特に状態の良いもの、オリジナルの箱や保証書が揃っているものは、さらに高値で取引される傾向にあります。

コレクターの間では、ティファニーブルーと呼ばれるティファニーの象徴的な水色を文字盤に採用したモデルも人気を集めています。これは公式のロレックス×ティファニーコラボではない可能性もありますが、両ブランドを象徴するモデルとして注目を集めています。

ロレックス×カルティエのダブルネームは極めて希少性が高い

「宝石商の王」と称されるカルティエとロレックスのダブルネームモデルは、ティファニーダイヤルに次いで有名ですが、その希少性はさらに高いものとなっています。ティファニーダイヤルと同様に、カルティエでロレックスを購入した際に、カルティエのブランド名を後付けで文字盤に刻印するサービスが行われていました。

しかし、カルティエのダブルネームは、全ての顧客向けのサービスではなく、上顧客向けの特別サービスだったとされています。このため、カルティエダイヤルの流通量はティファニーダイヤルよりもさらに少なく、出回っているカルティエダイヤルのうち、本物は100本に1本程度とも言われています。

カルティエダイヤルの特徴は、6時位置に美しいカルティエの筆記体ロゴが入っていることです。デイトジャストのような洗練されたドレスウォッチにカルティエの優雅な筆記体が加わることで、類稀な高級感を醸し出しています。

カルティエダイヤルのデイトジャスト Ref.1601は1969年製のモデルが知られており、シンプルながらも気品のあるデザインが特徴です。赤い文字の6時位置のカルティエロゴが、文字盤に絶妙なアクセントを加えています。

このように希少なカルティエダイヤルは、現在では非常に高値で取引されています。オークションなどでは、通常のモデルの数倍から数十倍の価格がつくこともあります。また、偽物も多く出回っているため、購入を検討する際には専門家の鑑定を受けることが重要です。

カルティエとロレックスという、時計とジュエリーの世界を代表する2大ブランドのコラボレーションは、時計コレクターのみならず、ラグジュアリーブランドのファンにとっても垂涎の的となっています。その歴史的背景と希少性から、今後もその価値は上昇し続けると予想されています。

フェラーリやドミノピザとのコラボは意外性のあるレアモデル

【ロレックス】フェラーリやドミノピザとのコラボは意外性のあるレアモデル

ロレックスのダブルネームモデルの中には、高級ジュエラーとのコラボレーションだけでなく、意外なブランドや企業とのコラボレーションも存在します。特に注目されるのが、フェラーリやドミノピザとのコラボモデルです。

フェラーリとのコラボレーションモデルとして知られるのが、エアキング Ref.14000のフェラーリダイヤルです。シンプルなオールステンレスケースと真っ黒なブラックダイヤルにフェラーリのエンブレムが映える、特徴的なデザインとなっています。跳ね馬のエンブレムが文字盤に配置されており、フェラーリファンにとっては垂涎の逸品です。

一方、ロレックスとドミノピザのコラボレーションは、さらに意外性があります。ドミノピザ エアキング Ref.14000は、ドミノピザが販売目標を達成した優秀なフランチャイズ・オーナーに送るために作られた記念モデルです。文字盤にはドミノピザのロゴが配置されており、現代では考えられないような異色のコラボレーションとなっています。

これらのモデルの価値は、単なる希少性だけでなく、その意外性にも起因しています。高級腕時計メーカーであるロレックスと、ピザチェーンやスポーツカーメーカーという異なる業界のブランドのコラボレーションは、時計コレクターの想像力を刺激し、強い関心を集めています。

例えば、ドミノピザのエアキングは、エアキングがシンプルなデザインであるため、ドミノピザのロゴが特に目立つ仕上がりとなっています。このようなユニークなデザインに惹かれて、通常のロレックスには興味がなくても、コレクションとして所有したいと考えるコレクターも多いようです。

これらの意外性のあるコラボレーションモデルは、現在では製造されることはなく、すでに存在するモデルの価値は年々高まっています。コレクターの間では「こんなユニークな受注生産は今後もないだろう」と考えられており、その希少性からプレミア価格で取引されています。

コカコーラダイヤルは60年頃の勤続25年記念モデルとして製作された

ロレックスのダブルネームモデルの中でも、特にビンテージ感溢れるモデルとして人気なのが、コカコーラダイヤルです。このモデルは1960年頃に製造され、コカコーラ社が勤続25年の社員に贈る記念品として作られたものです。

「オイスターパーペチュアル Ref.1003 コカコーラダイヤル」は、14金の金無垢モデルという豪華な仕様で作られており、文字盤にはコカコーラのロゴが刻印されています。当時のコカコーラはかなり上層部の社員に向けて贈呈していたと考えられ、非常に限られた数しか製造されなかったと推測されます。

興味深いのは、この時代のロレックスの知名度です。1960年代はロレックスがアメリカ進出を本格化させる前の時期であり、ロレックスの知名度はまだそれほど高くありませんでした。それにも関わらず、コカコーラが社員への記念品としてロレックスを選んだという事実は、当時からロレックスの品質が高く評価されていたことを示しています。

コカコーラダイヤルの正確な製造数は不明ですが、現在では極めて希少なモデルとなっています。アンティーク感あふれるデザインと、世界的に有名な企業とのコラボレーションという点で、コレクターから高い評価を受けています。

オイスターパーペチュアル Ref.1003 コカコーラダイヤルは、ゴールドケースにコカコーラのロゴが映える、クラシックでありながら遊び心のあるデザインとなっています。ヴィンテージロレックスの魅力と、コカコーラの持つ親しみやすいブランドイメージが融合した、ユニークな一本といえるでしょう。

このように、企業記念モデルとして製作されたダブルネームは、その企業の歴史とロレックスの歴史が交差する貴重な証拠として、時計収集家だけでなく、企業の歴史研究者からも注目されています。

クロムハーツコラボモデルはアクセサリー好きから高い支持を得ている

【ロレックス】クロムハーツコラボモデルはアクセサリー好きから高い支持を得ている

近年のロレックスコラボモデルとして注目されているのが、アメリカのシルバーアクセサリーブランド「クロムハーツ」とのコラボレーションモデルです。クロムハーツは高級なシルバーアクセサリーで知られており、そのエッジの効いたデザインと職人技が評価されています。

クロムハーツのコラボモデルは、典型的なロレックスの時計にクロムハーツのデザイン要素を取り入れたものになっています。特徴的なのは、比較的小振りなサイズを選んでいる点で、これはクロムハーツのアクセサリーが重量感のあるデザインが多いことから、時計とのバランスを考慮した選択と言われています。

アパレル業界で成功を収めた経営者の石川涼氏も、このクロムハーツコラボモデルを所有しており、「クロムハーツはアクセサリーとしても気に入っているブランドで、今もウォレットチェーンなどを愛用しています。ただし、クロムハーツはブレスレットにしてもそれ自体が重い物が多い。なので、時計はレディースサイズくらいの小さめを狙って探していました。」と述べています。

クロムハーツコラボモデルは、ロックなイメージのクロムハーツと伝統的な高級時計ブランドのロレックスという、一見相反するイメージのブランドが融合することで生まれる独特の世界観が魅力となっています。アクセサリー好きな層や、従来のロレックスのイメージにとらわれないスタイルを好む人々からの支持を集めています。

このモデルは非常に限定的な生産となっているため、中古市場でも高値で取引されています。特にオリジナルの状態を保っているものや、クロムハーツらしい特徴的なデザイン要素が目立つモデルほど、コレクターの間で人気が高くなっています。

ロレックスとクロムハーツというコンビネーションは、時計業界とアクセサリー業界の境界を超えた希少なコラボレーションであり、両ブランドのファンにとって特別な存在となっています。

経年変化があるモデルはコレクター間でさらに価値が高まる

アンティークロレックスには、時間の経過とともに文字盤が変化する「経年変化」が見られるモデルがあります。こうした経年変化は、時計に独特の風合いや個性を与え、コレクターの間でさらに価値を高める要素となっています。

特に有名な経年変化として、「トロピカルダイヤル」があります。これは1967年以前に製造されていた「ミラーダイヤル」と呼ばれる鏡のような艶と輝きが特徴の文字盤が、日焼けによって茶色に変色したものです。ミラーダイヤル自体も希少価値が高いですが、その中でも美しく均一に変色したトロピカルダイヤルは特に価値が高いとされています。

また、「スパイダーダイヤル」と呼ばれる経年変化もあります。これはミラーダイヤルのラッカー加工が経年によって蜘蛛の巣のようにひび割れたもので、ひび割れの形が美しいものほど高値で取引されます。スパイダーダイヤルは主に80年代のスポーツモデルに見られる現象ですが、稀に1950年代のモデルにも発生することがあります。

これらの経年変化は、同じモデルでも一つとして同じものがないという唯一無二の価値を生み出しています。コレクターは自分好みの経年変化を探し求め、その風合いに魅了されています。

経年変化のあるダブルネームモデルは、さらに希少性が高まります。例えば、ティファニーダイヤルでトロピカル変色したものや、カルティエダイヤルでスパイダー模様が入ったものなどは、二重の希少性を持つことになり、非常に高額で取引されることがあります。

これらの経年変化は人工的に再現することが難しく、時間の経過によってのみ生み出される自然な美しさを持っています。そのため、アンティークロレックスの魅力の一つとして、多くのコレクターに高く評価されているのです。

唯一無二の風合いを持つこれらのモデルは、大量生産された現代の時計にはない深い味わいと物語を持っており、単なる時計以上の価値を持っているといえるでしょう。

まとめ:ロレックスコラボモデルは歴史的価値と希少性を持つ腕時計の宝

【ロレックス】まとめ:ロレックスコラボモデルは歴史的価値と希少性を持つ腕時計の宝

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. ロレックスのダブルネームモデルは厳密には現代的な意味でのコラボレーションではなく、販売戦略から生まれた
  2. ダブルネームモデルは20世紀前半、ロレックスが各国の信頼できる小売業者に卸していた時代に誕生した
  3. 基本的にダブルネームは文字盤の6時位置に記載されるが、デイトナなど一部モデルでは12時側に記載されることもある
  4. 1990年代以降、ロレックスの直営店展開に伴いダブルネームモデルの製造は減少し、現在はほぼ製造されていない
  5. ティファニーダイヤルは最も有名なダブルネームで、約半世紀にわたり様々なモデルで製造された
  6. カルティエダイヤルは上顧客向けの特別サービスで、ティファニーダイヤルよりさらに希少性が高い
  7. フェラーリやドミノピザとのコラボモデルは意外性があり、コレクターから高い関心を集めている
  8. コカコーラダイヤルは1960年頃、勤続25年の社員への記念品として製作された14金の金無垢モデル
  9. クロムハーツコラボモデルは、重厚なアクセサリーとのバランスを考慮して小振りなサイズが選ばれている
  10. トロピカルダイヤルやスパイダーダイヤルなどの経年変化があるモデルは、さらに価値が高まる
  11. ダブルネームモデルは、オリジナルの状態を保っているものほど価値が高い
  12. シークレットモデルやオフカタログモデルは、VIP顧客向けに販売される特別なモデルとして現在も存在する
  13. ダブルネームモデルの偽物も多く出回っているため、購入時は信頼できるショップでの購入が重要
  14. ロレックスのダブルネームモデルは、時計の機能性だけでなく、歴史的価値や希少性からコレクターの間で高い評価を受けている
  15. 今後もダブルネームモデルの価値は上昇し続けると予想される

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://kaito-rich.com/archives/31555
  2. https://brandrevalue.com/rnm/antique-rolex
  3. http://reuse-watch-wp.kitamura.jp/watch/column/rolex_antique/
  4. https://piazo.jp/article/20230803-secret-rolex-off-catalog-special-edition-watches/
  5. https://goetheweb.jp/watch/article/20240311-ryo-ishikawa-2
  6. http://www.pmkvyofficial.org/?m=5811678021202&channel=fdbc5d&from=jp.php%3Fid%3D780212-247%26name%3D58%E4%BB%8A%E3%81%99%E3%81%90%E8%B3%BC%E5%85%A5%E3%81%B8%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D%21+%EF%BC%81ROLEX%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB+%E5%87%BA%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%B0%E3%82%8A+12651861
  7. https://fashion-archive.com/about-rolex-doublesign/
  8. https://www.instagram.com/katemarelie/reels/
  9. https://www.renzu.jp/blog/column/kith_tag_2024/
  10. https://www.chrono24.jp/magazine/%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%96%B0%E6%88%A6%E7%95%A5%EF%BC%9A%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC-p_133448/