ロレックスの最高峰モデル「デイデイト」は、金やプラチナといった高級素材のみで作られる贅沢な腕時計です。その価値と人気から「買いたい!」と思っても、正確な価格情報を知ることは意外と難しいもの。2025年1月には価格改定があり、モデルによっては20%近い値上げとなったモデルも!

本記事では、2025年5月現在の最新デイデイト正規価格情報をモデル別・素材別に徹底解説します。さらに、ロレックスデイデイトを実際に定価で購入するためのコツや、中古市場の相場情報まで詳しく紹介。これから購入を検討している方は必見の内容となっています。
記事のポイント!
- デイデイト36と40の最新正規価格が素材別・モデル別に分かる
- 2025年1月の価格改定の影響とモデル別の値上げ率が把握できる
- ロレックスデイデイトを正規店で定価購入するための具体的な方法がわかる
- デイデイトの中古相場と資産価値についての最新情報を知ることができる
ロレックスデイデイトの正規価格が知りたい!最新の価格一覧と特徴
- デイデイト36の正規価格は590万円~2,163万円が相場
- デイデイト40の正規価格は640万円~2,019万円が相場
- 2025年1月の価格改定で値上がりしたデイデイトのモデル別価格表
- ロレックスデイデイトが最高峰モデルと呼ばれる理由はプレジデントブレスレットの採用
- デイデイトの特徴である世界初のフルスペル曜日表示機能の価値
- 金やプラチナ素材のみを使用する贅沢なデイデイトの素材別価格差
デイデイト36の正規価格は590万円~2,163万円が相場

ロレックスデイデイト36は、36mmのケースサイズを持つクラシックサイズのモデルです。日本人の平均的な腕周りにもしっくりとなじむことから、男女問わず人気の高いサイズとなっています。2025年5月現在、デイデイト36の正規価格は約590万円から2,163万円と、かなり幅広い価格帯で展開されています。
価格帯に大きな幅があるのは、使用される素材やダイヤモンドセッティングの有無などによります。最もベーシックなモデルであるRef.128238(イエローゴールド)は590万円前後からとなっていますが、文字盤にダイヤがセッティングされたモデルになると価格は大きく上昇します。
特に豪華なモデルでは、ダイヤモンドをふんだんに使ったRef.128348RBR(イエローゴールド、ダイヤモンド装飾)が990万円前後、さらに高級感を追求したRef.128238(レインボーカラーのバケットカットジュエル付き)が1,665万円を超える価格で販売されています。
デイデイト36の中でも特に人気が高いのが、Ref.128235(エバーローズゴールド)で、チョコレートブラウンの文字盤とローズゴールドの組み合わせが上品な印象を与えます。その正規価格は約590万円からとなっており、コレクションの中では比較的手に入れやすい価格帯に位置しています。
また、プラチナ素材を使用したRef.128236は、アイスブルーの文字盤を持つモデルが特に人気で、その希少性から正規価格は910万円前後と高めに設定されています。プラチナモデルはロレックスの中でも最高級のモデルとされ、その価格も素材の価値を反映したものとなっています。
デイデイト40の正規価格は640万円~2,019万円が相場
デイデイト40は、2015年に登場したより大きなケースサイズのモデルで、現代的なデザインと存在感を好む方に人気です。2025年5月現在、デイデイト40の正規価格は約640万円から2,019万円の範囲で設定されています。
最もスタンダードなモデルはRef.228238(イエローゴールド)で、正規価格は約650万円からとなっています。文字盤カラーによって若干の価格差はありますが、基本的な構造は同じです。一方、ホワイトゴールドを使用したRef.228239は約700万円前後、エバーローズゴールドのRef.228235も同程度の価格帯となっています。
デイデイト40のプラチナモデルであるRef.228206は、36mmサイズと同様にアイスブルーダイアルが特徴的で、その正規価格は約920万円から設定されています。このモデルは希少性と素材の高級感から、デイデイト40の中でも特に注目される存在です。
ダイヤモンド装飾が施されたモデルはさらに高価で、例えばRef.228348RBR(イエローゴールド、ダイヤモンド装飾)は約1,000万円前後、さらに豪華なRef.228396TBR(プラチナ、ダイヤモンド装飾)は2,000万円を超える正規価格となっています。
近年の金価格高騰の影響により、特にゴールドモデルは価格が上昇傾向にあります。2025年1月の価格改定では、デイデイト40の一部モデルが約20%も値上がりした例もあり、素材価格の変動が正規価格に直接反映される傾向が見られます。
2025年1月の価格改定で値上がりしたデイデイトのモデル別価格表
2025年1月1日、ロレックスは多くのモデルで価格改定を実施しました。この改定ではデイデイトも例外ではなく、モデルによって6~20%の値上げとなりました。特にゴールドモデルの値上げ幅が大きい傾向にあります。下記の表は、主要なデイデイトモデルの価格改定前後の比較です。
【デイデイト40 主要モデルの価格改定比較】
モデル名/型番 | 素材 | 改定前価格(税込) | 改定後価格(税込) | 値上げ額 | 値上げ率 |
---|---|---|---|---|---|
デイデイト40 Ref.228238 | イエローゴールド | ¥5,777,200 | ¥6,486,700 | ¥709,500 | 12.3% |
デイデイト40 Ref.228239 | ホワイトゴールド | ¥6,221,600 | ¥6,985,000 | ¥763,400 | 12.3% |
デイデイト40 Ref.228235 | エバーローズゴールド | ¥6,221,600 | ¥6,985,000 | ¥763,400 | 12.3% |
デイデイト40 Ref.228206 | プラチナ | ¥8,948,500 | ¥9,489,700 | ¥541,200 | 6.0% |
【デイデイト36 主要モデルの価格改定比較】
モデル名/型番 | 素材 | 改定前価格(税込) | 改定後価格(税込) | 値上げ額 | 値上げ率 |
---|---|---|---|---|---|
デイデイト36 Ref.128238 | イエローゴールド | ¥5,259,100 | ¥5,896,000 | ¥636,900 | 12.1% |
デイデイト36 Ref.128239 | ホワイトゴールド | ¥5,689,200 | ¥6,222,700 | ¥533,500 | 9.4% |
デイデイト36 Ref.128235 | エバーローズゴールド | ¥5,689,200 | ¥6,119,300 | ¥430,100 | 7.6% |
デイデイト36 Ref.128236 | プラチナ | ¥8,756,000 | ¥9,111,300 | ¥355,300 | 4.1% |
この価格改定の背景には、原材料費(特に金)の高騰、為替相場の変動、そして新型ムーブメントなど最新技術の採用といった要因があります。特に2024年から2025年にかけての金価格の急上昇が、ゴールドモデルの大幅値上げに直結したと考えられます。
興味深いのは、プラチナモデルの値上げ率が比較的抑えられている点です。これは、プラチナモデルがすでに高価格帯に位置しており、更なる値上げが需要に悪影響を及ぼす可能性を考慮したためかもしれません。
また、ダイヤモンド装飾モデルも値上げ率が高い傾向にあり、例えばRef.128348RBR(イエローゴールド、ダイヤモンド装飾)は12%以上の値上げとなりました。これはダイヤモンド自体の価格上昇も影響していると考えられます。
ロレックスデイデイトが最高峰モデルと呼ばれる理由はプレジデントブレスレットの採用
ロレックスデイデイトが「最高峰モデル」と称される理由の一つに、専用設計された「プレジデントブレスレット」の採用があります。このブレスレットは、デイデイトのために特別に開発されたもので、その名前の由来には興味深いエピソードがあります。
プレジデントブレスレットは、半円形のコマが3列に配置された構造を持ち、装着感と見た目の美しさを両立しています。このデザインは、従来の5列構成のジュビリーブレスレットを3列構成に改良したもので、よりシンプルでありながら高級感のある仕上がりとなっています。
「プレジデント」の名前が付いた理由は、アメリカの第35代大統領アイゼンハワー氏にデイデイトが贈呈されたことに由来します。その後、ジョンソン大統領をはじめとする歴代アメリカ大統領の多くがデイデイトを愛用したことから、「プレジデントブレスレット」という呼称が定着しました。
このブレスレットの特徴として、留め具部分にコンシールドタイプ(見えない留め具)を採用している点も挙げられます。これにより、ブレスレットが一続きのように見え、より洗練された印象を与えます。このような細部へのこだわりが、デイデイトの価値をさらに高めています。
プレジデントブレスレットは現在、デイデイト以外のロレックスモデルには採用されていません。この独占的な使用が、デイデイトの特別感を際立たせ、コレクターたちの間でも高い評価を得ている理由の一つです。つまり、デイデイトを購入することは、このプレジデントブレスレットを手に入れる唯一の方法でもあるのです。
デイデイトの特徴である世界初のフルスペル曜日表示機能の価値

ロレックスデイデイトの名前の由来となっているのが、日付(Date)と曜日(Day)を同時に表示する機能です。中でも特筆すべきは、1956年の発売当時、世界で初めて曜日をフルスペルで表示する機能を搭載した腕時計だったという点です。
それまでの腕時計では、曜日表示がある場合でも「MON」(月曜日)や「TUE」(火曜日)といった省略形が一般的でした。しかしデイデイトは、「MONDAY」「TUESDAY」といった完全なスペルで曜日を表示することに成功し、これが革新的な機能として世界中の時計愛好家に認められました。
さらに、多言語対応という点も大きな特徴です。発売当初は11ヶ国語に対応していましたが、現在では26ヶ国語に対応可能となり、グローバルなユーザーのニーズに応えています。この機能は、使う人の国や文化に合わせた設定ができるという点で、国際的なビジネスパーソンからも高い評価を得ています。
12時位置に配置されたこのフルスペル曜日表示は、デイデイトの文字盤デザインの象徴的な要素となっています。この独特の配置は、一目で曜日を確認できる実用性と、視覚的なバランスの良さを兼ね備えており、デイデイトの価値を高める重要な要素となっています。
このように、単なる時間表示機能を超えた実用的な機能性が、多忙な政治家や経営者、成功者たちからデイデイトが支持される理由の一つとなっています。忙しい日々の中で、日付と曜日をひと目で確認できるという利便性は、今でも高く評価されており、それがデイデイトの価格に反映されていると言えるでしょう。
金やプラチナ素材のみを使用する贅沢なデイデイトの素材別価格差
ロレックスデイデイトの大きな特徴の一つに、使用される素材が挙げられます。デイデイトはロレックスの中で唯一、全てのモデルが貴金属(ゴールドまたはプラチナ)のみで作られています。ステンレススチールやコンビネーションモデルは存在せず、この点がデイデイトの高級感と排他性を強調しています。
デイデイトに使用される主な素材は以下の4種類です。それぞれに特徴があり、価格にも大きな差が出ています。
- イエローゴールド:最も伝統的なゴールドの色味で、華やかさと高級感を兼ね備えています。デイデイト36のRef.128238やデイデイト40のRef.228238などがこの素材で、価格は36mmモデルで約590万円、40mmモデルで約650万円からとなっています。
- ホワイトゴールド:洗練された印象のホワイトゴールドは、現代的なスタイルを好む方に人気です。デイデイト36のRef.128239やデイデイト40のRef.228239が該当し、価格はイエローゴールドよりやや高めの設定となっています。
- エバーローズゴールド:ロレックス独自の素材であるエバーローズゴールドは、通常のピンクゴールドに少量のプラチナを混ぜることで色褪せを防止する特殊合金です。デイデイト36のRef.128235やデイデイト40のRef.228235がこの素材で、温かみのある色合いが特徴です。価格はホワイトゴールドと同程度か、やや高めです。
- プラチナ:デイデイトの最高級モデルに使用される素材です。他の素材と比べて約1.5倍の価格設定となることが多く、デイデイト36のRef.128236は約910万円、デイデイト40のRef.228206は約950万円からとなっています。プラチナモデルの特徴として、「アイスブルー」と呼ばれる文字盤カラーが採用されることが多く、これはプラチナモデル専用のカラーとなっています。
さらに、これらの基本素材に加えて、ダイヤモンドや宝石装飾が施されたモデルも多数存在します。例えば、ベゼルにダイヤモンドをセッティングしたモデルや、文字盤全体にダイヤモンドを敷き詰めた「パヴェダイヤル」モデルなどがあり、これらのモデルはさらに高価格となり、最高級モデルでは2,000万円を超えるものもあります。

ロレックスデイデイトの正規価格と買い方の実情
- ロレックスデイデイトを定価で購入するためには正規店を定期的に訪問することが重要
- 比較的入手しやすいデイデイトのモデルはチョコレート文字盤のローズゴールドモデル
- ロレックス正規価格の改定履歴は2019年から2025年まで毎年値上がり傾向
- ロレックスデイデイトの中古相場は定価よりも高いモデルが多数存在
- デイデイトの価格推移からみる資産価値と投資としての可能性
- デイデイトとデイトジャストの価格差から見る最適な選択方法
- まとめ:ロレックスデイデイトの正規価格と購入時の注意点
ロレックスデイデイトを定価で購入するためには正規店を定期的に訪問することが重要

ロレックスデイデイトを正規価格で購入するためには、いくつかの戦略が必要です。スポーツモデルほどではないものの、デイデイトも人気が高く、すぐに購入できるとは限りません。以下に定価購入のための重要なポイントを紹介します。
まず最も重要なのは、ロレックスの正規販売店を定期的に訪問し、店舗スタッフとの信頼関係を構築することです。月に1〜2回程度の来店を継続することで、スタッフに顔を覚えてもらい、入荷情報などを優先的に教えてもらえる可能性が高まります。単なる「デイデイトが欲しい」という漠然とした希望ではなく、具体的なモデルや好みを明確に伝えることも効果的です。
興味深いのは、デイデイトは他のロレックスモデル(特にスポーツモデル)とは異なり、ロレックスの購入制限の対象外となっている点です。つまり、店舗に在庫があれば通常購入が可能です。ただし、購入制限がないからといって、いつでも気になるデイデイトが購入できるわけではありません。ロレックスの最高峰モデルであり、高い人気がある点は変わりないからです。
また、購入履歴を作ることも重要な戦略の一つです。他のロレックスモデル(特に入手しやすいモデル)を先に購入することで、「信頼できる顧客」としての地位を確立し、より希少性の高いデイデイトモデルを紹介してもらいやすくなります。
地方の正規店を訪れるという方法も効果的です。都会の店舗に比べて購入希望者が少ないため、デイデイトを購入できる可能性が高まります。地方店舗では在庫の回転率が比較的低く、人気モデルが長く店頭に残りやすい傾向があるからです。
最後に、忍耐強く待つ姿勢も重要です。特に希少なモデルや人気の高いモデルは、入荷までに数ヶ月から1年以上かかることもあります。しかし、その待ち時間は定価で購入するための「投資」と考えれば、決して無駄ではないでしょう。
比較的入手しやすいデイデイトのモデルはチョコレート文字盤のローズゴールドモデル
ロレックスデイデイトの中でも、比較的入手しやすいモデルがいくつか存在します。これらのモデルは、他のモデルに比べて待機期間が短かったり、正規店で見かける頻度が高かったりします。独自の調査結果によると、以下のモデルが比較的入手しやすいと言われています。
エバーローズゴールド素材のRef.128235(デイデイト36)やRef.228235(デイデイト40)は、特にチョコレート文字盤のモデルが比較的入手しやすい傾向にあります。エバーローズゴールドは、イエローゴールドやホワイトゴールドと比べるとやや好みが分かれる色味であるため、需要が分散される傾向があります。
また、ローマンインデックスを採用したモデルも、バーインデックスやダイヤモンドインデックスのモデルと比較すると、やや入手しやすい傾向があります。これは、より現代的なデザインを好むユーザーが増えていることから、クラシカルなローマンインデックスのモデルの需要がやや落ち着いているためかもしれません。
文字盤カラーに関しては、オリーブグリーンやスレートグレーといった特殊な色よりも、シルバーやホワイトなどのスタンダードなカラーの方が在庫回転率が高く、結果として入手の機会が増える傾向があります。
一方で、最も入手困難なモデルは、プラチナ素材のアイスブルー文字盤モデル(Ref.128236やRef.228206)や、ダイヤモンド装飾が施された限定モデルです。これらは生産数自体が少なく、世界中のコレクターから高い人気を集めているため、正規店での入手は非常に困難となっています。
また、入手のしやすさは地域によっても異なります。日本国内では、都市部よりも地方の正規店の方が比較的入手しやすい傾向があります。また、アジア圏と比較すると、欧米圏の方がデイデイトの在庫状況は良い傾向にあり、海外旅行の際に現地の正規店を訪れるという方法も検討の価値があるでしょう。
ロレックス正規価格の改定履歴は2019年から2025年まで毎年値上がり傾向
ロレックスの価格改定の頻度は、近年急速に高まっています。かつては「数年に1回」程度だった価格改定が、ここ数年では「年に2回」という頻度で行われるようになりました。以下に、2019年から2025年までの主な価格改定の履歴を示します。
- 2019年10月1日:消費税増税に合わせた価格改定(平均1%程度の値上げ)
- 2020年1月1日:モデルによって2~5%の値上げ
- 2021年8月1日:全モデルの商品代金と修理代金を対象に5%値上げ
- 2022年1月1日:モデルによる値上げ
- 2022年9月1日:ほぼ全モデルで7%値上げ
- 2023年1月1日:モデルによりばらつきがあるが2~6%値上げ
- 2023年9月1日:平均10%の値上げ
- 2024年1月1日:平均10%の値上げ
- 2024年6月1日:金無垢・ロレゾールモデルが約3~4%の値上げ
- 2025年1月1日:モデル、素材により6~20%前後の値上げ
この価格改定の背景には、主に以下の要因があると考えられます。
- 原材料費の高騰:特に金やプラチナなどの貴金属価格の上昇が、デイデイトのような貴金属素材のみで作られるモデルの価格上昇に直結しています。2024年から2025年にかけての金価格の急騰は、2025年1月の大幅値上げの最大の要因と考えられます。
- 為替相場の変動:円安の進行も価格上昇の一因です。特に並行輸入品は為替の影響を直接受けやすく、円安時には価格が上昇しやすい傾向があります。
- 最新技術の採用:ロレックスは常に技術革新を続けており、新型ムーブメントやより高度な加工技術の採用が製造コストを押し上げています。デイデイトに採用されているCal.3255ムーブメントは、従来のCal.3155と比較して大幅に性能が向上しており、その開発コストが価格に反映されています。
- ブランド価値の向上:ロレックス全体のブランド価値が向上していることも、価格改定の背景にあります。世界的な富裕層の増加により高級時計への需要が増し、それがロレックスの価格設定に影響しています。
興味深いのは、2025年1月の価格改定では、デイデイトのプラチナモデルよりもゴールドモデルの方が値上げ率が高かった点です。これは金価格の上昇率がプラチナを上回ったことを反映していると考えられます。
このような頻繁な価格改定が続く限り、ロレックスデイデイトの正規価格は今後も上昇トレンドが続くと予想されます。そのため、購入を検討している方は、価格改定前の購入を検討することも一つの戦略となるでしょう。
ロレックスデイデイトの中古相場は定価よりも高いモデルが多数存在

ロレックスデイデイトの中古市場は非常に活発で、多くのモデルが定価を上回る価格で取引されています。2025年5月現在の中古相場を見ると、人気モデルは正規価格の1.2倍から1.5倍程度の価格で取引されていることがわかります。
例えば、デイデイト40のイエローゴールドモデル(Ref.228238)は、正規価格が約650万円ですが、中古市場では状態の良いものであれば800万円前後で取引されています。さらに希少性の高いプラチナモデル(Ref.228206)は、正規価格が約950万円に対し、中古価格は1,200万円を超えることもあります。
中古市場での価格形成には、以下のような要因が影響しています:
- 入手難易度:正規店での入手が困難なモデルほど、中古価格が高騰する傾向があります。特に人気の高いダイヤルカラーや特別なダイヤルデザインを持つモデルは、入手困難度が高く、中古価格も高くなります。
- 生産期間と生産数:既に生産終了しているモデルや、生産数が限られていたモデルは、希少性が高まるため中古価格が上昇しやすくなります。例えば、2019年以前のCal.3155搭載モデル(Ref.118シリーズ)も、今では希少性が高まり、価格が上昇しています。
- コンディション:未使用・未開封(いわゆる「フルコンプリート」)の状態で保管されていたモデルは、特に高値で取引される傾向があります。付属品(保証書、箱、タグなど)が全て揃っているかどうかも価格に大きく影響します。
- 市場の需要と供給バランス:世界的な景気動向や投資マネーの流入など、様々な要因が中古市場の価格形成に影響します。2020年以降のコロナ禍の影響で供給が減少した一方、需要は衰えなかったため、価格が高騰しました。
特に注目すべきは、2019年以降に導入された新型ムーブメント(Cal.3255)搭載モデル(Ref.128シリーズ、Ref.228シリーズ)は、旧モデルと比較して中古市場でも高い価格を維持している点です。これは、パワーリザーブが従来の48時間から70時間へと延長され、精度も向上したことなど、性能面での大きな進化が評価されているためです。
中古市場では、デイデイトの人気カラーとして、プラチナモデルの「アイスブルー文字盤」、エバーローズゴールドの「チョコレート文字盤」、そして近年人気が高まっている「オリーブグリーン文字盤」などが特に高価で取引される傾向があります。
また、限定モデルや特殊なダイヤルを持つモデルは、通常のモデルよりもさらに高い価格で取引されることがあります。例えば、10時と2時の位置にバケットカットダイヤモンドが施されたスペシャルダイヤルモデルなどは、中古市場でプレミアが付きやすい傾向があります。
デイデイトの価格推移からみる資産価値と投資としての可能性
ロレックスデイデイトは、単なる時計以上の価値を持つ存在として、投資対象としても注目されています。過去10年間の価格推移を分析すると、デイデイトが高い資産価値を維持している理由が見えてきます。
ロレックスデイデイトは、2015年頃から中古市場価格が徐々に上昇し始め、2020年以降は急激な上昇を示しました。例えば、2015年時点で中古市場価格が350万円程度だったデイデイト36のイエローゴールドモデル(当時のRef.118238)は、2025年現在では600万円前後で取引されており、約70%の値上がりとなっています。
デイデイトが投資対象として優れている理由は以下のとおりです:
- 素材価値の安定性:デイデイトは金やプラチナといった貴金属のみで作られているため、素材自体に価値があります。金やプラチナの価格が上昇すれば、デイデイトの素材価値も上昇します。
- 希少性の高さ:ロレックスの生産数は限られており、特にデイデイトのような高級モデルはさらに生産数が少ないと考えられます。この希少性が価格の安定性と上昇傾向を支えています。
- ブランド価値の強さ:ロレックスは世界で最も認知度の高い高級時計ブランドであり、そのブランド力は長期にわたって安定しています。デイデイトはその中でも最高峰に位置するモデルであり、ブランド価値の恩恵を最も受けるモデルの一つです。
- 耐久性と長寿命:ロレックスの時計は頑丈で長持ちするため、適切なメンテナンスを行えば何十年も使用できます。この耐久性が中古市場での価値を維持する要因となっています。
投資として考える場合、以下のようなポイントに注目するとよいでしょう:
- モデル選び:プラチナモデルやレアダイヤルモデルなど、希少性の高いモデルは値上がり率が高い傾向があります。特に「アイスブルー文字盤」のプラチナモデルは、過去10年間で最も高い値上がり率を示しています。
- コンディション管理:投資目的であれば、できるだけ新品に近い状態で保管し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。特に付属品(箱、保証書、タグなど)を全て保管しておくことで、将来的な価値が大きく変わります。
- 購入タイミング:価格改定前や、市場が一時的に冷え込んでいる時期は、購入の好機となることがあります。例えば、2022年後半から2023年前半にかけては、世界的な景気後退懸念から高級時計市場が一時的に調整局面となり、比較的安価に購入できるチャンスがありました。
ただし、いかなる投資にもリスクはつきものです。高級時計市場も景気動向や消費トレンドの変化に左右される可能性があります。また、メンテナンスコストや保管コストも考慮する必要があるでしょう。
デイデイトを投資目的で購入する場合は、純粋な投資対象というよりも、「価値が下がりにくい贅沢品」として捉え、実際に身につけて楽しみながら、長期的な資産価値の上昇を期待するという姿勢が現実的かもしれません。
デイデイトとデイトジャストの価格差から見る最適な選択方法

ロレックスの二大看板モデルであるデイデイトとデイトジャストは、外見は似ていますが、素材やブレスレット、そして価格帯に大きな違いがあります。ここでは、両者の価格差に焦点を当て、どちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。
デイデイトとデイトジャストの最大の違いは使用素材です。デイデイトは金やプラチナの貴金属のみで作られるのに対し、デイトジャストはステンレススチール単体や、ステンレスと貴金属のコンビネーション(ロレゾール)モデルも存在します。この素材の違いが、両者の価格差の最大の要因となっています。
【デイデイトとデイトジャストの価格比較】
モデル | 素材 | 価格帯(税込) |
---|---|---|
デイトジャスト41 Ref.126300 | ステンレススチール | 約124万円 |
デイトジャスト41 Ref.126333 | ステンレス×イエローゴールド | 約236万円 |
デイトジャスト41 Ref.126331 | ステンレス×エバーローズゴールド | 約233万円 |
デイデイト40 Ref.228238 | イエローゴールド | 約649万円 |
デイデイト40 Ref.228235 | エバーローズゴールド | 約699万円 |
デイデイト40 Ref.228206 | プラチナ | 約949万円 |
この価格比較から見えてくるのは、デイトジャストの最高級モデル(ステンレスとゴールドのコンビモデル)とデイデイトの最もベーシックなモデル(イエローゴールド)との間には、約400万円以上の価格差があるという事実です。
両モデルを選ぶ際の判断基準として、以下のポイントが挙げられます:
- 予算:最も現実的な判断基準は予算です。デイトジャストであれば200万円前後から選択肢があり、デイデイトよりも手が届きやすい価格帯から始まります。
- 使用シーン:デイトジャストのステンレスモデルは、日常使いやスポーティーな場面にも適しており、傷がつきにくいという利点があります。一方、デイデイトはフォーマルな場や、ビジネスシーンでの存在感を重視する方に向いています。
- ステータス性:デイデイトは「成功の象徴」としての側面が強く、高いステータス性を求める方に適しています。一方、デイトジャストはより幅広い層に受け入れられるモデルです。
- 投資価値:長期的な価値保全を考える場合、一般的にはデイデイトの方が資産価値が高いと言えるでしょう。特にプラチナモデルは、素材価値と希少性から長期的な価値上昇が期待できます。
- コレクション性:複数のロレックスを所有することを目指す場合、まずはデイトジャストからコレクションを始め、徐々にデイデイトへとステップアップしていく方法も考えられます。
実際のところ、デイトジャストのゴールドコンビモデルとデイデイトのイエローゴールドモデルの外観は一見似ていますが、細部の作りやブレスレットの質感、そして腕に着けた時の重量感などに大きな違いがあります。予算や使用目的に応じて、どちらがより自分に合っているかを慎重に検討することをおすすめします。
また、中古市場を視野に入れると、選択肢はさらに広がります。特に旧モデルのデイデイト(Ref.118シリーズなど)は、新品の最新モデルよりも手頃な価格で入手できる可能性があります。ただし、中古市場で購入する場合は、信頼できる販売店を選び、時計の状態や付属品の有無を十分に確認することが重要です。

まとめ:ロレックスデイデイトの正規価格と購入時の注意点

最後に記事のポイントをまとめます。
- ロレックスデイデイト36の正規価格は590万円~2,163万円、デイデイト40は640万円~2,019万円が相場
- 2025年1月の価格改定では、ゴールドモデルが約12%、プラチナモデルが約6%の値上げとなった
- デイデイトは「プレジデントブレスレット」と呼ばれる専用設計ブレスレットを採用している
- 世界初のフルスペル曜日表示機能を搭載し、現在は26ヶ国語に対応している
- 素材には4種類(イエローゴールド、ホワイトゴールド、エバーローズゴールド、プラチナ)が使用されている
- デイデイトを定価で購入するには、正規店との信頼関係構築が重要である
- エバーローズゴールドのチョコレート文字盤モデルは比較的入手しやすい傾向がある
- ロレックスの価格改定は2019年から2025年まで年1~2回のペースで継続している
- 中古市場では多くのデイデイトモデルが定価を上回る価格で取引されている
- 投資目的ではプラチナモデルやレアダイヤルモデルが注目されている
- デイトジャストの最高級モデルとデイデイトの間には400万円以上の価格差がある
- 購入時は予算、使用シーン、ステータス性、投資価値などを総合的に判断することが大切
- 中古市場も選択肢として検討する価値があるが、信頼できる販売店選びが重要
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト https://www.brandadorer.com/column/day-date-list-price/ https://www.rasin.co.jp/blog/rolex/fixed-pricelist/ https://www.jackroad.co.jp/blog/post/rolex_listprice https://www.g-rare.com/column/rolex-daydate-regularprice/ https://brandrevalue.com/rnm/w-rolex-pricelist https://housekihiroba.jp/shop/c/c01rxnw07/ https://www.rolex.com/ja/watches/find-rolex/woman https://piazo.jp/article/rolex-pricelist/ https://www.rolex.com/ja https://www.otakaraya.jp/contents/brand-watch/rolex/datejust/rolex-datejust-listprice/