愛用しているガーミン製品の調子が悪くなってきたけど、「修理サービス終了」と表示されて途方に暮れていませんか?実は、ガーミンの修理は一般的なイメージとは少し異なり、「修理」ではなく「本体交換」が基本方針となっています。そのため、修理サービスが終了したモデルは動作点検なども含めて全てのサポートが受けられなくなってしまいます。

しかし、まだあきらめるのは早いです!独自調査の結果、修理サービス終了後も自分でバッテリー交換を行う方法や、長持ちさせるための設定方法、さらには代替修理サービスの可能性まで、さまざまな対策があることがわかりました。この記事では、ガーミン修理サービス終了後の選択肢から、バッテリー問題への対処法、そして製品を長く使い続けるためのコツまで、詳しく解説していきます。
記事のポイント!
- ガーミン修理サービス終了の対象製品と影響範囲
- 修理サービス終了後の代替手段と選択肢
- バッテリー交換を自力で行う方法とリスク
- ガーミン製品を長持ちさせるための具体的な設定とメンテナンス方法
ガーミン修理サービス終了の現状と対応策
- ガーミン修理サービス終了の対象製品リストは公式サイトで確認可能
- ガーミンの修理は基本的に「本体交換」形式で対応される仕組み
- 修理サービス終了後の製品は動作点検なども受付不可に
- ガーミン修理の問い合わせ方法と必要な情報
- ガーミン製品の保証書は販売店印が必須
- ガーミン修理終了後の選択肢と買い替え検討
ガーミン修理サービス終了の対象製品リストは公式サイトで確認可能

ガーミンでは、一部の製品について修理サービスを終了しています。まず気になるのは、自分の持っている製品が対象になっているかどうかでしょう。修理サービスが終了した製品リストは、ガーミンの公式サイト「修理サービスを終了した商品」ページで確認することができます。
このリストは定期的に更新されるため、最新情報を知りたい場合は公式サイトを確認するのがベストです。一般的に、発売から5年程度経過したモデルが修理サービス終了の対象となることが多いようです。例えば、Edge 510Jなどの比較的古いモデルはすでに修理サービスが終了しています。
修理サービス終了の対象となった製品は、残念ながら公式からのサポートを受けることができなくなります。しかし、その製品自体が使えなくなるわけではありません。むしろ、修理サービス終了を機に、製品の寿命を延ばすための工夫や、最悪の場合に備えた対策を考えるきっかけになるかもしれません。
なお、修理サービス終了の告知は公式サイトのほか、製品登録をしている場合はメールでも通知されることがあります。定期的に公式サイトをチェックするか、ガーミンコネクトアカウントに登録しておくと、自分の製品に関する最新情報を入手しやすくなります。
何らかの不具合が発生したときに備えて、お使いの製品が修理サービス終了の対象かどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。これにより、修理が必要になった場合の対応をあらかじめ検討しておくことができます。
ガーミンの修理は基本的に「本体交換」形式で対応される仕組み
ガーミンの修理サービスには、一般的な家電製品とは異なる大きな特徴があります。それは、「修理」というよりも「本体交換」が基本方針となっている点です。例えば、画面が割れた、ボタンが効かなくなった、バッテリーの持ちが悪くなったなど、どのような不具合であっても、基本的には同じモデルの新品または整備済み品との交換という形で対応されます。
この「修理規定に基づき、同型機種との本体交換修理対応となります」という方針には合理的な理由があります。スマートウォッチなどの精密機器は非常に小型で複雑な設計になっており、内部の個別パーツを取り外して修理するには専門的な技術と設備が必要です。また、防水性能を維持するために、多くの部品が接着剤で固定されています。
修理ではなく交換対応にすることで、ガーミンは以下のようなメリットを得ています:
- 修理専門スタッフの教育・維持コストの削減
- 製造時に交換を前提とした設計が可能になり、コストダウンにつながる
- 高い防水性を低コストで実現できる
- 顧客に新品同様の製品を提供できる
ただし、この方針によるデメリットもあります。特に目立つのは修理費用が高額になりがちな点です。バッテリー交換だけであっても、本体交換となるため、モデルによっては16,000円〜19,500円程度の費用がかかります。また、交換用の在庫がなくなった時点で修理サービスが終了してしまうため、人気モデルでも比較的早く修理サービスが終了することがあります。
この仕組みを理解しておくことで、ガーミン製品を購入する際や、不具合が発生した時の対応を考える際の参考になるでしょう。特に、バッテリー交換だけを希望する場合は、公式の修理サービスが割高に感じられるかもしれません。
修理サービス終了後の製品は動作点検なども受付不可に
修理サービスが終了した製品は、単に「修理ができなくなる」だけではありません。実は、動作点検や確認作業などを含む全てのサポートが受けられなくなります。この点は、多くのユーザーが見落としがちな重要なポイントです。
「修理サービス終了製品は動作点検などの受付も終了となります」と公式サイトにも明記されているように、わずかな調整や動作確認のような簡単な作業でさえも、公式からのサポートを受けることができなくなります。例えば、「電源が入らない原因を調べてほしい」「画面の表示がおかしいがどうすればいいか」といった相談も受け付けてもらえない可能性が高いです。
これは、ガーミンの修理システムが「本体交換」を基本としているためです。技術者が製品を個別に分解して点検・修理するような体制ではなく、不具合のある製品を新品または整備済み品と交換するシステムを採用しています。修理サービスが終了した製品は、交換用の在庫がなくなったということでもあるため、どのような対応も難しくなるのです。
ただし、修理サービスが終了していても、ガーミンサポートへの一般的な問い合わせ(ソフトウェアの使い方や設定方法など)は可能です。また、ガーミンコネクトなどのクラウドサービスも、基本的には引き続き利用できます。あくまでも「物理的な製品の修理・点検」が対象外となるということです。
修理サービス終了後に不具合が発生した場合、基本的には自力での対応か、非公式の修理業者を探すか、新しい製品への買い替えを検討するしかありません。このことを念頭に置いて、製品の状態やバックアップの取り方などを日頃から気にかけておくことが大切です。
ガーミン修理の問い合わせ方法と必要な情報
ガーミン製品の修理を依頼する場合、適切な手順を踏むことで、スムーズに対応してもらうことができます。まず、修理サービスが終了していない製品であることを前提に、修理依頼の方法を解説します。
修理依頼は、「各種サービス依頼フォーム」からオンラインで行うのが一般的です。ガーミンの公式サイトにアクセスし、「サポート」→「修理・点検のご案内」→「各種サービス依頼フォーム」と進みます。ここで、製品のシリアルナンバーと購入日を入力します。シリアルナンバーは製品本体や保証書に記載されています。
もし修理サービスが終了している製品の場合は、同じフォームの「製品名/カラー」入力欄に情報を入力して問い合わせることができます。ただし、前述のとおり、修理対応は難しい可能性が高いです。
必要な情報を入力すると、不具合内容の詳細を記入する画面に移ります。ここでは、できるだけ具体的に症状を説明することが重要です。「電源が入らない」「充電できない」「画面が映らない」など、シンプルかつ明確な説明を心がけましょう。文字数制限があるため、50文字程度でポイントを絞って記入します。
その後、お客様情報(氏名、住所、連絡先など)を入力して送信すると、依頼は完了です。すぐに自動返信メールが届き、その後、ガーミンジャパンのスタッフからの返信を待ちます。通常は1〜2営業日以内に返信があります。
返信メールには、製品の送付先住所や、同封すべき書類(保証書など)の案内が記載されています。場合によっては、送付前に試せる簡単な対処法が提案されることもあります。これを試して解決することもあるので、まずは指示に従ってみましょう。
修理依頼をスムーズに進めるためには、購入日が記載された保証書を大切に保管しておくこと、そして製品のシリアルナンバーを控えておくことが重要です。また、修理に出す前には必ずデータのバックアップを取っておきましょう。修理(本体交換)の場合、設定やデータは引き継がれません。
ガーミン製品の保証書は販売店印が必須

ガーミン製品の修理を依頼する際、保証書の存在と内容は非常に重要です。特に注意すべきは、「購入日付と正規販売店印が記入されたオリジナルの保証書(コピー不可)のみ有効」というルールです。これは、無償修理(保証期間内の修理)を受ける際に特に重要となります。
保証書に販売店印や購入日の記載がない場合、たとえ購入して間もない製品であっても、保証対象外として有償修理となってしまう可能性があります。また、販売店名が手書きの保証書なども無効となる場合があります。これは、正規の販売ルートで購入された製品であることを確認するためのルールです。
購入時には、必ず保証書に販売店の印章が押されているか、購入日が正確に記入されているかを確認しましょう。もし記入漏れがあれば、その場で販売店に依頼することが大切です。後から印鑑を押してもらいに行くのは難しい場合もあります。
また、保証書は購入時に受け取ったオリジナルのものでなければなりません。コピーは認められませんので、原本を大切に保管しておくことが重要です。紛失してしまうと、保証期間内であっても有償修理となってしまいます。
保証期間はモデルによって異なりますが、一般的には購入日から1年間です。この期間内であれば、製品の不具合(自然故障)に対して無償で修理(本体交換)が行われます。ただし、落下や水没などの明らかな過失による故障は、保証期間内であっても有償修理となります。
修理を依頼する際には、製品本体と一緒に保証書も同封する必要があります。保証書を送る際には、コピーを取っておくと安心です。また、保証書には個人情報も記載されていますので、配送時には追跡可能な方法で送付することをおすすめします。
ガーミン修理終了後の選択肢と買い替え検討
修理サービスが終了した場合、ユーザーにはいくつかの選択肢があります。一つひとつの選択肢について、メリットとデメリットを考えてみましょう。
まず考えられるのは「そのまま使い続ける」という選択です。製品が正常に動作している場合は、特に問題なく使用を継続できます。ただし、いつ不具合が発生するかわからない状態であることを認識しておくべきです。特にバッテリーの劣化は避けられないため、充電の持ちが短くなることを想定しておきましょう。重要なアクティビティの記録などには、バックアップ手段(スマートフォンアプリなど)を用意しておくと安心です。
次に「自力で修理・バッテリー交換を試みる」という選択があります。Amazonなどのオンラインショップでは、一部のガーミン製品に対応した互換バッテリーや修理キットが販売されています。技術的な知識と自己責任で行う必要がありますが、バッテリー交換であれば数千円程度で対応可能な場合もあります。ただし、防水性能が失われる可能性や、修理中に他の部分を破損させるリスクがあることを理解しておきましょう。
三つ目の選択肢は「非公式の修理業者に依頼する」というものです。街の修理店では対応できないケースが多いですが、スマートウォッチ専門の修理業者であれば対応可能な場合もあります。ただし、品質や保証の面で不安が残るため、口コミなどで評判を確認することをおすすめします。
最後に「新しい製品に買い替える」という選択肢です。特に、5年以上使用している製品や、バッテリーの持ちが極端に悪くなってきた製品は、買い替えを検討する良いタイミングかもしれません。最新モデルはバッテリー性能や機能が向上していることが多く、長期的に見れば効率的な選択となる場合もあります。
買い替えを検討する際のポイントとしては以下のことが挙げられます:
- 現在の製品の使用状況(どの機能を主に使っているか)
- 新製品で追加された機能の必要性
- バッテリー持続時間の比較
- 価格と投資回収期間(何年使う予定か)
また、修理サービスが終了した製品を中古市場で売却するという方法もありますが、「バッテリーが劣化している」「サポートが終了している」といった点を明記して販売する誠実さが求められます。

ガーミン修理サービス終了後のバッテリー問題と対策
- ガーミンのバッテリー寿命は平均で5年以上持続可能
- ガーミンのバッテリー交換を自力で行う方法はあるがリスクも伴う
- ガーミンバッテリー交換の費用は機種によって大きく異なる
- ガーミンバッテリーの持ちを長持ちさせる設定と節電方法
- ガーミンの修理や電池交換をヨドバシカメラなど販売店に依頼するのは困難
- ガーミン製品を長持ちさせるための日常的なお手入れ方法
- まとめ:ガーミン修理サービス終了後も諦めずに長く使うためのポイント
ガーミンのバッテリー寿命は平均で5年以上持続可能
ガーミン製品のバッテリー寿命について、実際のところはどうなのでしょうか。ガーミン公式の見解によれば、「通常の動作条件下では、数年間の頻繁な充放電サイクルの後、元の容量の約80%になるはず」とされています。つまり、数年使うと新品時の8割程度のバッテリー持ちになるというのが一つの目安です。
実際のユーザー体験からは、7年使用したVivoactive3でもGPSモードで5時間40分、約120kmの走行記録が可能だったという報告があります。これは公式スペックの約半分の持続時間ですが、7年使用した製品としては十分な性能と言えるでしょう。一方、別のユーザーからは3年半使用したモデルでもGPSモードで27時間以上動作したという報告もあり、使用状況や個体差によって大きく異なることがわかります。
一般的にリチウムイオンバッテリーは500回の充電サイクルが一つの目安と言われています。ガーミンはバッテリー持ちが良いため、例えば3日に1回の充電なら約1500日(約4年)、使い方によってはもっと長く持つ計算になります。理論上は5年以上使用できる可能性も十分にあるわけです。
バッテリー寿命を左右する主な要因は以下の通りです:
- GPSの使用頻度(GPSはバッテリーを大きく消費します)
- ディスプレイの明るさや点灯時間の設定
- 通知機能やBluetoothの使用状況
- 温度環境(極端な高温や低温はバッテリーに負担をかけます)
- 充電の仕方(常に100%まで充電し続けると劣化が早まります)
フォレアスリート235Jとfenixシリーズのようにモデルによってもバッテリー寿命には差があります。特にfenixシリーズはハイエンドモデルで、堅牢な設計とバッテリー持続時間の長さから5年以上使用しているユーザーも多く見られます。
バッテリーの寿命が近づいているサインとしては、「以前より明らかに充電の頻度が増えた」「フル充電しても1日持たなくなった」「バッテリー残量表示が不安定になった」などが挙げられます。このような症状が現れたら、バッテリーの劣化が進んでいる可能性が高いです。
ガーミンのバッテリー交換を自力で行う方法はあるがリスクも伴う

ガーミン公式は「デバイスの電池はご自身では交換できません」と明記していますが、実際にはAmazonなどで互換バッテリーが販売されており、自力で交換を試みるユーザーも存在します。しかし、これは公式にサポートされた方法ではないため、様々なリスクを伴うことを理解しておく必要があります。
自力でバッテリー交換を行うメリットとしては、費用が安く済む点が挙げられます。互換バッテリーは通常2,000円〜4,000円程度で購入でき、公式の修理(本体交換)費用と比べると大幅に安価です。また、修理サービスが終了した製品でも対応できる可能性があります。
一方で、以下のようなリスクが存在します:
- 防水性能の喪失:多くのガーミン製品は防水設計されていますが、分解して再組み立てすると、元の防水性能を維持できない可能性が高いです。
- 製品破損のリスク:分解時に内部のパーツや配線を傷つけてしまうと、製品が完全に使用不能になることもあります。特に接着されている部品を無理に外そうとすると、画面割れなどの深刻な損傷を招くことがあります。
- 保証の喪失:自分で分解した時点で、残っている保証期間があっても無効になります。
- 互換バッテリーの品質問題:非純正のバッテリーは品質にばらつきがあり、容量不足や早期劣化、発熱・膨張などのリスクがあります。
実際に自力交換を検討する場合は、まず自分の技術的なスキルを正直に評価することが大切です。特に電子機器の分解経験やはんだ付けなどの基本的なスキルがない場合は、リスクが高まります。
また、モデルによって分解の難易度が異なります。一部のモデルでは本体裏面に内部にアクセスするための凹みが見られるものもありますが、これは気圧センサー用の穴であり、無理に開けようとすると内部を破損させる可能性があります。
どうしても自力で交換したい場合は、YouTubeなどで具体的な分解手順の動画を複数確認し、必要な工具や部品を正確に把握してから挑戦することをおすすめします。また、万が一失敗した場合に備えて、新しい製品の購入資金も用意しておくと安心です。
総じて言えば、自力でのバッテリー交換は「最後の手段」として検討するべきでしょう。修理サービスが継続中の製品であれば、多少高額でも公式の修理サービスを利用するほうが安全です。
ガーミンバッテリー交換の費用は機種によって大きく異なる
ガーミンの公式修理サービスにおけるバッテリー交換(本体交換)の費用は、機種によって異なります。独自調査によると、主要モデルの修理費用はおおよそ以下のような範囲です:
- Edge 530:16,900円
- Edge 830:18,200円
- Edge 1030:19,500円
- Vivoactive3:17,722円(税込)
- ForeAthlete 55:16,000円(バッテリー劣化の場合は9,801円で対応されたケースあり)
これらの費用は、不具合の内容に関わらず基本的に一律です。つまり、バッテリーの消耗だけでも、画面が割れていても、同じ費用がかかります。これはガーミンの修理方針が「修理」ではなく「同一モデルとの交換」を基本としているためです。
修理費用が高額に感じられるかもしれませんが、新品購入と比較すると割安な場合が多いです。例えば、Edge 830の新品価格は約45,000円程度なので、修理費用の18,200円は新品の約4割程度で済みます。このため、お気に入りの機種をできるだけ長く使いたい場合には、公式修理サービスを利用する価値はあるでしょう。
一方、非公式の修理方法としては、自力でのバッテリー交換や、専門の修理業者に依頼する方法があります。互換バッテリーは2,000円〜4,000円程度で入手可能で、工具付きのキットも販売されています。ただし、前述のとおり、自力交換にはリスクが伴います。
また、スマートウォッチ専門の修理業者に依頼する場合、一般的なバッテリー交換で10,000円前後の費用がかかることが多いようです。ガーミン専門ではない業者も多いため、事前に対応可能か確認する必要があります。
修理費用を検討する際のポイントとしては、以下の点が挙げられます:
- 現在の製品の価値と状態(購入からの経過年数や劣化状況)
- 新製品の価格との比較
- データの引き継ぎの必要性(公式修理では基本的にデータは引き継がれません)
- 修理後の保証期間(公式修理では90日間または元の保証期間の残りのいずれか長い方)
修理費用が製品価格の半分を超える場合や、発売から5年以上経過している場合は、新製品への買い替えを検討する良いタイミングかもしれません。また、修理サービスが終了している製品の場合は、公式修理を受けられないため、自力交換や買い替えが選択肢となります。
いずれにせよ、バッテリー交換の必要性を感じた時点で、複数の選択肢とそれぞれのコストを比較検討することをおすすめします。
ガーミンバッテリーの持ちを長持ちさせる設定と節電方法
ガーミン製品のバッテリー寿命を延ばすためには、日常的な使い方や設定の見直しが効果的です。特に修理サービスが終了した製品を長く使い続けたい場合、これらの対策は非常に重要です。具体的な設定と節電方法を見ていきましょう。
まず、ディスプレイ関連の設定は消費電力に大きく影響します。以下の調整を検討してみてください:
- バックライトの輝度を下げる(10%程度の低い設定でも十分視認できる場合が多いです)
- バックライトの点灯時間を短くする(例:「短い」や「8秒」などの設定)
- 「持ち上げて点灯」機能をオフにする(腕を上げるたびに画面が点灯する機能)
- 常時表示(Always On Display)機能をオフにする
次に、接続機能の見直しも効果的です:
- 使わない時はBluetoothをオフにする
- Wi-Fi機能をオフにする(データ同期時のみオンにする)
- スマートフォンとの接続状態をオフにする(「ステータスオフ」設定)
- 通知機能を最小限にする(本当に必要な通知のみを受け取る設定に)
ヘルスケアモニタリング機能も電力を消費します:
- 心拍計の常時測定をオフにする(アクティビティ時のみ測定する設定も可能)
- ライフログ機能をオフにする
- 睡眠時の血中酸素測定(SpO2)機能をオフにする
GPS設定の見直しも重要です:
- GPSの記録モードを「スマート記録」に変更する(毎秒ではなく変化があった時のみ記録)
- アクティビティの自動検出機能をオフにする
- GPSを使用しない室内トレーニングの際は、GPSをオフにする
実際に、独自調査のバッテリー検証例では、以下の節電設定を行うことで、7年使用したVivoactive3でも100km以上のサイクリングが可能でした:
- バックライト:10%(点灯時間:短い)
- ライフログ:オフ
- Bluetooth:オフ
- 通知:オフ
- スマートフォン:ステータスオフ
- 心拍計:オン
- オートストップ:停止時
- GPS:スマート計測
また、充電の仕方もバッテリー寿命に影響します:
- 過充電を避ける(100%になったら充電器から外す)
- 過放電を避ける(0%になる前に充電する)
- 長期間使用しない場合は30~50%程度充電した状態で保管する
- 極端な高温・低温環境での充電を避ける
これらの設定を組み合わせることで、バッテリーの充電サイクル数を減らし、結果的にバッテリーの寿命を延ばすことができます。特に、普段使わない機能をオフにするだけでも大きな効果が期待できるので、一度設定を見直してみることをおすすめします。
ガーミンの修理や電池交換をヨドバシカメラなど販売店に依頼するのは困難

ガーミン製品の修理や電池交換をヨドバシカメラなどの家電量販店に依頼できるかどうかについて、多くのユーザーが気になるところでしょう。結論から言うと、一般的な家電量販店や時計店では、ガーミンのスマートウォッチなどの修理対応は難しいケースがほとんどです。
独自調査によると、実際に店舗に問い合わせたところ、「充電式のスマートウォッチ類は対応できません」という回答が得られています。これは、一般的な時計の電池交換とは異なり、スマートウォッチは精密機器であり、防水構造や複雑な電子回路を含むため、特殊な技術や機材が必要になるからです。
さらに、2023年11月には「GARMIN 店頭からの修理受付サービスが終了になりました」という情報もあります。ガーミンジャパンは、ユーザーサポートを一本化するため、販売店経由での修理受付が終了となったようです。この変更により、以前は一部の販売店で受け付けていた修理依頼も、現在ではユーザーが直接ガーミンジャパンに問い合わせる必要があります。
では、修理サービスが終了した製品の場合、どのような選択肢があるのでしょうか。大きく分けて以下のような選択肢が考えられます:
- スマートウォッチ専門の修理業者を探す: 一般の家電量販店ではなく、スマートウォッチ専門の修理業者であれば対応できる場合があります。ただし、ガーミン製品に特化した業者は少なく、品質や保証面でのリスクも考慮する必要があります。
- 自力でのバッテリー交換を検討する: 前述のとおり、互換バッテリーと専用工具を使って自力で交換する方法もありますが、リスクを伴います。
- 公式サポートに相談する: 修理サービスが終了していても、ガーミンのサポートに問い合わせてみる価値はあります。場合によっては代替品の提案や、特別対応が受けられることもあるかもしれません。
- 新製品への買い替えを検討する: 修理が困難な場合は、最新モデルへの買い替えが最も確実な解決策となります。
ヨドバシカメラなどの大手家電量販店では、ガーミン製品の取り扱いはあっても、修理サービスまでは提供していないのが現状です。購入時の延長保証サービスには加入できる場合もありますが、それはメーカー修理への取次ぎサービスであることが多く、家電量販店自体が修理を行うわけではありません。
修理が必要な場合は、まずガーミン公式のサポートに問い合わせるのが最も確実な方法です。修理サービスが終了している製品であっても、どのような選択肢があるか相談することで、より良い解決策が見つかるかもしれません。
ガーミン製品を長持ちさせるための日常的なお手入れ方法
ガーミン製品を長く快適に使い続けるためには、日常的なお手入れが欠かせません。特に修理サービスが終了した製品の場合、自分で大切に扱うことがより重要になります。以下に、効果的なメンテナンス方法をご紹介します。
まず、定期的な清掃は最も基本的かつ重要なお手入れです。ガーミン製品は汗や汚れに常にさらされているため、放置すると故障の原因になることもあります。
- 本体の清掃:
- 柔らかい布で本体やベルトを定期的に拭きましょう。
- 防水モデルなら、水で軽くすすぐことも効果的です。
- 特に汗をかいた後は必ず清掃することをおすすめします。
- 週に1回程度の定期的な清掃を習慣にすると良いでしょう。
- 充電端子のお手入れ:
- 充電端子は汚れや酸化によって接触不良を起こすことがあります。
- 柔らかいブラシや綿棒で優しく清掃しましょう。
- エアダスターを使って細かなゴミを吹き飛ばすのも効果的です。
- 充電端子用の防塵プラグ(キャップ)を使用すると、端子部分の汚れや腐食を防げます。
- ベルトのメンテナンス:
- シリコンベルトは汗や皮脂で劣化しやすいため、定期的に洗浄しましょう。
- ベルトに亀裂や損傷が見られたら、早めに交換することをおすすめします。
- 交換用ベルトは1,000円〜3,000円程度で入手可能で、自分で簡単に交換できます。
- 画面の保護:
- 液晶保護フィルムを貼ると、画面の傷を防止できます。
- 保護フィルムは定期的に交換するとより効果的です。
- サファイアガラスを採用していないモデルは特に保護フィルムの使用をおすすめします。
- 保管方法:
- 極端な高温・低温環境での保管は避けましょう。
- 直射日光が当たる場所や湿気の多い場所も避けるべきです。
- 長期間使用しない場合は、バッテリー残量を30〜50%程度にして保管します。
- 完全放電状態での長期保管はバッテリーにダメージを与えます。
- ソフトウェアのメンテナンス:
- 定期的にソフトウェアアップデートを確認し、最新版に更新しましょう。
- 更新には、バッテリー効率の向上や不具合の修正が含まれていることがあります。
- 異常動作が発生した場合は、再起動やマスターリセットが効果的なこともあります。
これらの日常的なメンテナンスに加えて、使用環境にも注意が必要です。特に以下のような環境はガーミン製品に負担をかける可能性があります:
- サウナや温泉などの高温多湿な環境
- 砂浜や土ぼこりの多い環境
- 強い振動や衝撃がある環境
- 塩水環境(海水浴後は必ず真水ですすぎましょう)
また、ケースやバンパーを装着することで、落下時の衝撃から本体を保護することもできます。市販のシリコンカバーなどを利用するのも一つの方法です。
こうした日常的なお手入れを継続することで、ガーミン製品の寿命を延ばし、修理サービスが終了した後も長く使い続けることができるでしょう。予防的なメンテナンスは、後々の大きなトラブルを回避するための賢明な投資と言えます。

まとめ:ガーミン修理サービス終了後も諦めずに長く使うためのポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- ガーミン修理サービス終了の対象製品は公式サイトで確認できる
- ガーミンの修理は「修理」ではなく「本体交換」が基本方針である
- 修理サービス終了製品は動作点検なども含めて全てのサポートが受けられなくなる
- ガーミンのバッテリー寿命は一般的に5年以上維持可能であり、7年使用した製品でも機能する場合がある
- バッテリーの劣化兆候は「充電の頻度増加」「1日持たない」「残量表示の不安定さ」などで判断できる
- 自力でのバッテリー交換は可能だが防水性能の喪失や製品破損のリスクがある
- 修理費用は機種により異なり、16,000円〜19,500円程度が相場である
- バッテリー持ちを延ばすには画面輝度の調整やGPS設定の見直しが効果的である
- 家電量販店や時計店では基本的にガーミン製品の修理・電池交換は行っていない
- 日常的な清掃や充電端子のお手入れは故障予防に重要である
- 液晶保護フィルムや防塵プラグの使用で製品寿命を延ばせる
- 修理サービス終了後の選択肢には「使い続ける」「自力修理」「買い替え」などがある
- 高温環境や極端な充放電はバッテリー劣化を早める要因である
- 長期保管時はバッテリー残量30〜50%が推奨される
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.garmin.co.jp/support_charge/
- https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=kCLzIcFKiP9xoiGa3wxHg8
- https://repair.garmin.co.jp/
- https://ameblo.jp/kagekiyo-team-meister/entry-12835906207.html
- https://suzupower.com/soka/blog/2023/11/21/8674/
- https://modama.net/solar/vivo3_11.html
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10286283040
- https://chari100.com/vivoactive3-battery/
- https://akira779.com/archives/5569
- https://smartwatcher-navi.com/garminlimit/