ガーミンのスマートウォッチを使っていると、いつかは「そろそろ買い替え時期かな?」と考える瞬間が訪れます。バッテリーの持ちが悪くなったり、新しいモデルの魅力的な機能に目移りしたり、あるいは単純に物理的な劣化を感じたりと、買い替えを検討する理由はさまざまです。
この記事では、ガーミンの買い替え時期の目安として、平均寿命や買い替えサイン、バッテリー交換の可否、そして買い替えるならベストなタイミングまで詳しく解説します。また、少しでも長く愛用のガーミンを使い続けるためのコツや、買い替え時に古いガーミンをお得に売却する方法なども紹介します。ランニングや健康管理に欠かせないパートナーだからこそ、最適な買い替え判断ができるように役立ててください。
記事のポイント!
- ガーミンの平均寿命は一般的なスマートウォッチより長く、5年以上使えることも多い
- バッテリーの充電サイクル500回(約2〜4年)が寿命の一つの目安になる
- ガーミンのバッテリー交換は基本的に本体交換となり、費用は9,000円〜18,000円程度
- 不要になったガーミンは買取業者への売却で高額(最大3万円以上)で現金化できる
ガーミン買い替え時期の目安と見極め方
- ガーミンの平均寿命は5年以上も使えることが多い
- バッテリーの減りが早くなったら買い替えのサインである
- 動作の遅さや不安定さも買い替え検討の理由となる
- ソフトウェアのアップデート対象外になったら買い替え時期である
- モデルによって寿命に差があり、fenixシリーズは特に長持ちする
- Forerunnerシリーズの寿命と買い替え時期の考え方
ガーミンの平均寿命は5年以上も使えることが多い
一般的なスマートウォッチの平均寿命は2〜3年と言われることが多いですが、ガーミンの場合はそれよりも長く使えることが多いようです。独自調査の結果、ガーミンは「5年以上問題なく使える」というユーザーの声が数多く確認できました。
これは、ガーミンの製品が持つ「堅牢な作り」と「優れたバッテリー性能」が大きく貢献しています。特にアウトドア向けのモデルは、過酷な環境にも耐えられる高い耐久性を持っており、日常使いであれば長期間にわたって問題なく使用できることが多いのです。
具体的な事例として、ForeAthlete 945は3年半経過してもスマートウォッチモードで1週間程度、アクティビティモードでも27時間以上動作したという報告があります。これは新品時と比較すると約20%程度の劣化に留まっており、十分に実用的な範囲内と言えるでしょう。
ただし、寿命はあくまで平均的な目安であり、使用頻度や使用環境、取り扱い方によって大きく異なります。毎日GPSを使ったランニングを行うヘビーユーザーと、週末のみ使用する軽度のユーザーでは、バッテリーの劣化スピードに差が出るのは当然です。
また、リチウムイオンバッテリーの充電サイクルは約500回が一つの目安とされています。2日に1回充電する場合は約3年、3日に1回なら約4年、7日に1回なら約9年という計算になりますが、これはあくまで理論値であり、実際の使用環境を考慮する必要があります。
バッテリーの減りが早くなったら買い替えのサインである

ガーミン買い替え時期を見極める最も明確なサインは、バッテリーの減りが目に見えて早くなることです。以下のような状態が続く場合は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性が高いでしょう。
- 以前より明らかに充電の頻度が増えた 例えば、以前は週に1回の充電で十分だったのに、最近は2〜3日おきに充電が必要になった場合。
- フル充電しても1日持たなくなった 朝、満タンにしたはずなのに、夕方にはもうバッテリー切れ寸前になるような状況。
- GPSなどの機能を使うと急激にバッテリーを消費する 特にランニングやサイクリングなどのGPSを使用するアクティビティを記録すると、以前より格段に早くバッテリーがなくなる。
- バッテリー残量表示が不安定になる 十分に残量があるはずなのに、急に残量が減ったり、予期せず電源が落ちたりする現象。
- 充電に時間がかかるようになった、または100%まで充電できない 以前よりも充電完了までに時間がかかるようになったり、いくら充電しても100%に到達しなくなったりする場合。
ガーミンの公式情報によると、通常の使用状況下では、数年間充放電を繰り返した後、バッテリー容量は元の約80%程度になることが想定されています。この程度の劣化であれば、多少の不便はあっても使用は可能です。
しかし、バッテリー容量が50%以下に低下すると、使用感が大きく損なわれることが多いです。特に長時間のアクティビティを記録できなくなる場合や、毎日充電が必要になる場合は、買い替えを検討するタイミングと言えるでしょう。
本格的なランナーやトレイルランナーなど、長時間のGPS記録が必要なユーザーは、バッテリー持ちに敏感になりがちです。重要なレースやイベント前に、バッテリーの持ちに不安を感じるようになったら、買い替えを検討する良いタイミングかもしれません。
動作の遅さや不安定さも買い替え検討の理由となる
バッテリーの劣化に次いで、買い替えを検討するべき大きなサインは、デバイスの動作速度の低下や不安定さです。これらの症状が見られるようになったら、買い替えを検討する時期かもしれません。
- アプリの起動や画面の切り替えがもっさりする 使い始めた当初と比べて、メニュー操作やアクティビティ開始までの時間が明らかに長くなった場合。
- タッチ操作への反応が鈍くなった タッチスクリーンモデルの場合、タップやスワイプに対する反応が遅くなったり、意図した操作が認識されなくなったりすることがあります。
- フリーズやリブートが増えた 使用中に突然画面が固まったり、予期せず再起動したりする頻度が増えている場合。
- GPSの捕捉が遅くなった ランニングやサイクリングを始める際に、GPSの補足に時間がかかるようになった場合。GPSチップの劣化が原因である可能性もあります。
- 心拍計などのセンサーの精度低下 心拍数の計測が不安定になったり、明らかに不自然な数値を示すようになったりする場合。
これらの症状は、ハードウェアの物理的な劣化だけでなく、ソフトウェアのアップデートによる影響も考えられます。新しい機能が追加されるたびに、古いモデルでは処理能力がついていけなくなることもあるのです。
また、防水性能の低下も見逃せない問題です。ガーミンの多くのモデルは5ATMなどの防水性能を持っていますが、経年劣化によってシールやガスケットの劣化が進み、防水性能が低下することがあります。特に汗や雨に頻繁にさらされるランニングウォッチでは、この問題は深刻です。
もし水没による故障や、動作の不安定さが日常的なストレスとなっているようであれば、それは買い替えを検討するべき明確なサインと言えるでしょう。特に重要なトレーニングや大会の記録が途中で失われてしまうリスクは避けたいものです。
ソフトウェアのアップデート対象外になったら買い替え時期である
ガーミンは定期的にソフトウェアのアップデートを提供しており、新機能の追加やバグの修正、セキュリティの強化を行っています。しかし、発売から一定期間が経過したモデルは、最新のアップデートの対象から外れることがあります。
このソフトウェアサポートの終了は、買い替えを検討する重要なタイミングと言えるでしょう。具体的には以下のような状況が考えられます:
- 新機能が追加されなくなる 最新モデルには次々と便利な機能が追加されていくのに、手持ちのモデルには新機能が提供されなくなった場合。
- セキュリティリスクの増加 セキュリティアップデートが提供されなくなると、潜在的なリスクが高まる可能性があります。特にスマートフォンと連携して個人情報を扱うデバイスであるため、無視できない問題です。
- アプリ連携の互換性問題 最新のスマートフォンOSやアプリとの互換性が失われ、正常に機能しなくなる可能性があります。
ガーミンの製品サポートや修理受付は、一般的に発売から約5年程度で終了となる場合があるとされています。この期間を過ぎると、修理や部品交換が難しくなることもあります。
また、ユーザーコミュニティからの情報によると、ソフトウェアの大型アップデートが対象から外れるタイミングは、モデルにもよりますが発売から3〜4年程度のケースが多いようです。
例えば、ガーミンの古いモデルであるForeAthlete 235Jは、現在でも動作はするものの、最新のソフトウェア機能の多くは提供されていません。一方、後継のForerunner 255/265では、最新の健康モニタリング機能やトレーニング分析機能が利用できます。
ソフトウェアのサポート状況は購入時には予測しづらい要素ですが、買い替えを検討する際の重要な判断材料となります。特に新しい機能や最新のスマートフォンとの連携性を重視するユーザーは、この点に注目するとよいでしょう。
モデルによって寿命に差があり、fenixシリーズは特に長持ちする

ガーミンのスマートウォッチは、シリーズやモデルによって寿命に明確な差があります。特に「fenixシリーズ」は耐久性に優れ、長期間使用できることで知られています。
fenixシリーズとForerunner 235Jのような一般的なランニングウォッチを比較すると、以下のような違いがあります:
比較項目 | fenixシリーズ | Forerunnerエントリーモデル |
---|---|---|
本体素材 | ステンレス・チタン・サファイアなど高級素材 | 樹脂・シリコンなど軽量素材 |
防水・耐久性 | MIL規格(米国軍基準)準拠モデルあり | 通常のランニング用に最適 |
バッテリー持ち | GPS使用時30〜100時間(ソーラーモデル含む) | GPS使用時約11時間程度 |
定価帯 | 約8〜15万円台 | 約2〜3万円台 |
実際の寿命傾向 | 5年以上使用も多数 | 3〜5年程度 |
fenixシリーズが長寿命である理由は、単に高級な素材を使用しているだけではありません。設計段階から「長期使用」「高耐久」を前提とした仕様になっており、以下のような特徴があります:
- 高品質な素材(チタン、サファイアガラスなど)により、外的な破損リスクが低減
- 優れた防塵・防水・耐衝撃性能により、過酷な環境でも安定して動作
- 大容量バッテリーにより充電サイクルの回数が減少し、バッテリー寿命自体も長持ち
- 一部モデルではソーラー充電対応で、さらにバッテリー寿命を延ばすことが可能
ユーザーレビューでも「7年使ってまだ現役!」「過酷な登山でも壊れなかった」というfenixシリーズの高い信頼性を示す声が多く見られます。
一方、軽量さやコスパを優先したForerunnerエントリーモデルは、激しい使用環境では相対的に消耗しやすくなります。ただし、日常的なランニングや一般的な使用であれば、こちらも3〜5年程度は問題なく使用できるケースが多いようです。
重要なのは、自分の使用スタイルに合ったモデルを選ぶことです。ハードなアウトドア活動が多く、長期間の使用を希望する方はfenixシリーズのような高耐久モデルが、日常的なトレーニング中心でコスパを重視する方はForerunnerシリーズが適しているでしょう。
Forerunnerシリーズの寿命と買い替え時期の考え方
ガーミンの中でも特に人気の高いForerunnerシリーズは、ランナー向けに特化しており、エントリーモデルから高機能モデルまで幅広いラインナップがあります。Forerunnerシリーズの寿命と買い替え時期を考える上で、いくつかの重要なポイントを押さえておきましょう。
Forerunnerシリーズの実際の使用期間は以下のように報告されています:
- バッテリー性能
- ForeAthlete 235J(Forerunner 235の日本版):3年程度でバッテリーの減りが早くなるケースが多い
- Forerunner 245/255:2〜3年使用後もまだまだ現役で使えるという声が多い
- Forerunner 945/955/965:3年以上経過してもバッテリー持ちが比較的良好(3年半使用のForerunner 945でもGPSモードで27時間以上持ったという報告あり)
- 物理的耐久性
- 画面のガラス素材:通常モデルは傷がつきやすいが、Sapphireモデルは非常に耐久性が高い
- ボタンの耐久性:頻繁に使用するボタンの反応が悪くなるケースがある
- バンド取り付け部:長期使用で破損するリスクがある箇所
Forerunnerシリーズは他のスマートウォッチに比べて長寿命ですが、モデルによって明確な違いがあります。上位モデルほど耐久性やバッテリー持ちが優れる傾向にあります。
買い替え時期を判断する際には、以下の点も考慮するとよいでしょう:
- モデルチェンジのサイクル
- Forerunner 200番台(265/255など):約1.5〜2年の間隔でモデルチェンジ
- Forerunner 900番台(965/955など):約2〜3年ごとのモデルチェンジが一般的
- 機能面での陳腐化
- 最新モデルの登場で、旧モデルでは使えない新機能が増えてくる
- 例:最新のForerunner 265のAMOLEDディスプレイや、Forerunner 965のトレーニングレディネス機能など
- 自分のトレーニングニーズの変化
- より長時間のアクティビティを記録したくなった
- より詳細なトレーニング分析が必要になった
- マルチスポーツ対応が必要になった
Forerunnerシリーズを使用中の方は、バッテリーの劣化だけでなく、自分のトレーニングニーズの変化や、新モデルの機能も考慮して買い替え時期を判断するとよいでしょう。特に本格的なランナーの場合、バッテリーの劣化が大会やトレーニングに支障をきたす前に、余裕をもって買い替えを検討することが重要です。
ガーミン買い替え時期を延ばすための対策と選択肢
- バッテリー交換は公式には本体交換となることが多い
- バッテリー交換の費用はモデルによって9,000円〜18,000円程度である
- 自力でのバッテリー交換は非推奨だがサードパーティ製品も存在する
- 寿命を延ばすためには防塵カバーと保護フィルムの使用が効果的である
- 充電方法と保管環境で寿命が大きく変わることを理解する
- 古いガーミンは買取業者に高値で売却できることを知っておく
- まとめ:ガーミン買い替え時期は使い方と状態によって個人差がある
バッテリー交換は公式には本体交換となることが多い
ガーミンのスマートウォッチを長く使っていると、どうしても気になってくるのがバッテリーの持ちです。「バッテリーだけ交換できれば、まだまだ使えるのに…」と考える方も多いでしょう。しかし、ガーミンの公式な対応として、バッテリー交換は一般的には「本体交換」となるケースがほとんどです。
ガーミンのスマートウォッチに使われているバッテリーは、本体に内蔵されているリチウムイオンバッテリーであり、ユーザー自身が簡単に取り外せるような構造にはなっていません。スマートフォンと違って、バッテリーカバーを開けて交換するといった設計ではないのです。
公式の修理サービスを利用する場合、多くは「バッテリーのみの交換」ではなく、「本体そのものの交換」という対応になります。具体的な流れは以下のようになります:
- ガーミンの公式サイトにある「修理依頼フォーム」から申し込み
- 担当者からの返信を待ち、指示に従って製品を送付
- 同型製品との交換対応が行われる
- 修理費用を支払い、交換された製品が戻ってくる
この方法のメリットは、正規品の新品または整備済み製品が送られてくることで、バッテリーだけでなく他の部分も新しくなる点です。一方で、デメリットとしては費用が比較的高額になることや、データの移行が行われないことが挙げられます。
修理を依頼する前には、必ず自分のデータをバックアップし、本体からデータを消去しておく必要があります。データの消去方法は簡単で、「システム > リセット」からデータ削除と設定のリセットを行うことができます。
また、修理品を送る際の送料は、保証期間内か期間外かなどの条件によってお客様負担となる場合があります(返送時の送料はガーミン負担)。修理期間は在庫状況によって異なりますが、3週間前後かかることもあるようです。
公式修理サービスは安心感がある一方で、コストと時間がかかるというデメリットがあります。そのため、バッテリーの持ちが悪くなったと感じる前に、日頃からバッテリーを長持ちさせる工夫をしておくことが重要です。また、後述するように非公式なバッテリー交換方法も存在しますが、それらにはリスクも伴うことを理解しておきましょう。
バッテリー交換の費用はモデルによって9,000円〜18,000円程度である

ガーミンの公式修理サービスを利用してバッテリー交換(実質的には本体交換)を行う場合、その費用はモデルによってかなり差があります。これは本体価格や機能の違いを反映したものと言えるでしょう。
具体的な費用例として、過去の情報からいくつか紹介します:
- ForeAthlete 55(エントリーモデル)
- 定価16,000円の修理費用が設定されていたが、バッテリー消耗が理由の場合は9,801円(税込)で交換できたというケースあり
- Vivoactive 3(ミドルレンジモデル)
- 17,722円(税込)という修理費用の報告あり
- Forerunner 945やfenixシリーズ(ハイエンドモデル)
- モデルによって異なるが、20,000円前後になるケースが多い
これらの費用は、故障の内容に関わらず一律の価格設定となっている場合が多いです。つまり、ガラスが割れていても、バッテリーの消耗だけでも同じ価格になることがほとんどです。
注意すべき点として、修理費用が新品の価格に近い、あるいは上回る場合もあります。特に発売から数年経過した製品では、後継機が出て価格が下がっていることもあるので、修理と新品購入のどちらがお得かを検討する必要があります。
また、修理または交換された機器には、90日間の保証、または元の製品保証期間の残りのいずれか長い方が適用されます。つまり、新品購入時の1年保証が残っている場合はその期間が、そうでなければ90日間の保証が付くということです。
海外版製品(海外で購入したモデル)は、日本のガーミンでは修理サポートを受けられないという点も覚えておきましょう。その場合は、購入した国の販売店またはガーミンサポートへの問い合わせが必要になります。
修理費用と新しいモデルの価格を比較検討した上で、ご自身の使い方や予算に合わせて、修理(本体交換)を選ぶか、思い切って最新モデルへ買い替えるかを判断するのが良いでしょう。バッテリー消耗以外に不満がなく、同じモデルを使い続けたい場合は修理が、新機能も欲しい場合は買い替えが合理的な選択肢となります。
自力でのバッテリー交換は非推奨だがサードパーティ製品も存在する

ガーミンのスマートウォッチは基本的にユーザー自身でバッテリー交換することを想定していない設計ですが、コストを抑えたい場合や修理に出す時間がない場合には、代替手段も存在します。ただし、これらの方法には一定のリスクがあることを理解した上で検討する必要があります。
非公式なバッテリー交換の選択肢:
- 専門修理店での交換 街中の時計修理店やスマホ修理店の中には、ガーミンのバッテリー交換サービスを提供しているところもあります。料金は店舗によって異なりますが、一般的に公式修理よりも安価な場合が多いです。ただし、これらは非公式サービスであるため、品質や保証の面でリスクが伴います。
- 互換バッテリーの自己交換 AmazonやECサイトではガーミン対応の互換バッテリーが販売されています。価格は2,000円から4,000円程度と比較的安価です。ただし、自己責任での交換となり、防水性能が失われたり、本体を破損させたりするリスクがあります。
互換バッテリーを自分で交換する場合の注意点:
- 技術的なリスク
- ガーミンウォッチは非常に精密な機器で、簡単に開けられる構造ではありません
- 分解時に内部基板を傷つけたり、接続部を破損させたりする可能性がある
- 組み立て後に防水性能が失われる可能性が高い
- 品質面のリスク
- 互換バッテリーの品質はメーカーによってばらつきがある
- 正規品のバッテリーと同等の性能や寿命を期待できない場合がある
- 最悪の場合、過熱や膨張などの安全リスクもある
- 保証の喪失
- 自分で分解・修理を行うと、残っている保証期間があっても無効になる
- その後の公式サポートを受けられなくなる可能性がある
もし自力でのバッテリー交換を検討する場合は、互換バッテリーの評価レビューをしっかりと確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。また、分解方法や交換方法を解説した動画や記事を事前に確認し、必要な工具(特殊なドライバーセットなど)を揃えておくことも必要です。
ただし、特に高価なモデルや日常的に頼りにしているモデルの場合は、リスクを取らず公式修理を選択することをおすすめします。結局のところ、バッテリー交換のために本体を破損させてしまっては元も子もありません。
技術的な自信がない場合や、防水性能が重要なケース(水泳やトライアスロンでの使用など)では、非公式な修理方法は避け、公式修理または新製品への買い替えを検討した方が長期的には安心でしょう。
寿命を延ばすためには防塵カバーと保護フィルムの使用が効果的である
ガーミンのスマートウォッチの寿命を延ばし、買い替え時期を少しでも先に延ばすためには、日頃からのケアが重要です。特に効果的なのが「防塵カバー」と「保護フィルム」の使用です。これらの比較的安価なアクセサリを活用することで、デバイスの主要な故障原因を予防できます。
- 防塵カバーの重要性
ガーミンの充電ポートは常に露出しており、汗やホコリ、雨水などが入り込みやすい状態です。この充電ポートは以下のようなリスクがあります:
- 汗や汚れによる接触不良:充電できなくなる原因に
- 雨水の侵入:内部の腐食を引き起こす可能性
- 充電端子の劣化:繰り返しの使用で端子が傷みやすい
防塵カバー(防塵キャップ)は、これらの問題を効果的に予防できます。価格は数百円程度で、多くのモデルに対応したものが市販されています。特にランニングや屋外で汗をかくことが多い方には必須アイテムと言えるでしょう。
使用しないときだけでなく、充電時以外は常に装着しておくことで、長期的に見れば故障リスクを大幅に下げることができます。
- 保護フィルムの効果
ガーミンウォッチのディスプレイは、日常使用の中でさまざまな接触や衝撃にさらされます。保護フィルムを貼ることで、以下のような効果が期待できます:
- 傷からの保護:日常的な接触による微細な傷を防止
- 衝撃吸収:落下時の衝撃を軽減し、画面割れのリスクを減少
- 指紋や汚れの軽減:フィルムによっては防指紋加工がされているものも
特に高価なモデルや、販売終了でもう入手が難しいお気に入りモデルの場合は、ディスプレイの保護は重要です。ガーミン純正のフィルムもありますが、サードパーティー製の安価なものでも十分な保護効果が期待できます。
- 定期的なクリーニングの重要性
防塵カバーや保護フィルムに加えて、定期的なクリーニングも寿命延長に効果的です:
- 本体やベルトの汚れ:柔らかい布で定期的に拭き取る
- 防水モデルなら、水で軽くすすぐのも効果的
- 充電端子部分:ゴミや皮脂が溜まりやすいので、柔らかいブラシやエアダスターで優しく掃除
週に1回程度のお手入れが目安となります。スマホ用のクリーニングキットがあれば、それを活用するのも良いでしょう。
これらの基本的なケアを日常的に行うことで、ガーミンウォッチの寿命を大幅に延ばすことができます。特に防塵カバーと保護フィルムは初期投資も少なく、効果も高いので、ガーミンユーザーには強くおすすめしたいアクセサリです。いざ故障してから修理費用を考えるよりも、予防的な投資を行う方がはるかに経済的です。
充電方法と保管環境で寿命が大きく変わることを理解する
ガーミンのスマートウォッチの寿命は、日々の充電方法と保管環境によって大きく左右されます。適切な使い方を心がけることで、バッテリーの劣化を抑え、デバイス全体の寿命を延ばすことができます。
最適な充電習慣
- 過充電を避ける
- 充電が100%になったら、ケーブルを繋ぎっぱなしにしないようにしましょう。
- 一晩中充電し続けることは、バッテリーに過度な負担をかけることになります。
- 充電完了後は速やかにケーブルを外すのが理想的です。
- 過放電を避ける
- バッテリー残量が0%になる前に充電するのが理想的です。
- 完全に空っぽの状態で放置するのはバッテリーに良くありません。
- 目安として、20%を下回る前に充電するとバッテリー寿命を延ばせます。
- 長期間使用しない場合の保管
- もしガーミンを長期間使わない場合は、バッテリー残量を約30%~50%程度にしてから電源をオフにしましょう。
- 数ヶ月に一度は50%程度まで充電してあげるとよいでしょう。
最適な保管環境
- 温度管理の重要性
- 高温環境はバッテリー劣化の大きな要因です。
- 真夏の車内、直射日光が当たる場所、ストーブの近くなどは避けましょう。
- 極端な低温も同様にバッテリーに負担をかけます。
- 湿気への対策
- 湿度の高い場所での保管も避けるべきです。
- 湿気は内部の部品やコネクタの腐食を引き起こす可能性があります。
- 風通しの良い乾燥した場所が理想的です。
- 屋外活動後のケア
- 汗や雨で濡れた状態のままにせず、軽く拭き取りましょう。
- 防水モデルでも、長時間水に浸した状態は避けるべきです。
ソフトウェアの管理
- 定期的なアップデート
- ソフトウェアのアップデートには、バッテリー効率の向上や不具合の修正が含まれていることがあります。
- アップデート通知が来たら、できるだけ早めに適用しておくと安心です。
- 不要な機能をオフに
- 常時心拍数測定、通知、バックライトの常時点灯など、使わない機能はオフにしておくことで、バッテリーの負担を減らせます。
- 特にGPSの使用は電力消費が大きいので、必要なときだけオンにするのがおすすめです。
実際のユーザー体験からも、これらの対策を取ることでバッテリーの劣化速度を遅らせることができるという報告が多く見られます。例えば、同じForerunner 245を2年使用した場合でも、充電方法に気を付けていたユーザーはバッテリー持ちの低下がわずかだったのに対し、毎晩充電器につないだままにしていたユーザーはバッテリー持ちが半分以下になったというケースもあります。
これらの対策は特別な知識や道具が必要なく、日常的な心がけだけで実践できるものばかりです。少しの工夫で大きな違いが生まれるので、ぜひ取り入れてみてください。愛用のガーミンウォッチをより長く使い続けるための、最も簡単で効果的な方法と言えるでしょう。
古いガーミンは買取業者に高値で売却できることを知っておく
ガーミンのスマートウォッチは、一般的な電子機器と比べてリセールバリューが高いことで知られています。新しいモデルに買い替える際に、使わなくなった古いガーミンを買取業者に売却することで、意外と高額で現金化できる可能性があります。
実際の買取事例として、以下のような金額が報告されています:
モデル | 使用状態 | 買取時期 | 買取金額 |
---|---|---|---|
ForeAthlete 220J | 使用期間約3年、目立たない傷あり、付属品なし | 2017年6月 | 6,000円 |
ForeAthlete 935 | 使用期間約2年、目立たない傷あり、付属品あり | 2019年10月 | 10,000円 |
ForeAthlete 945 | 使用期間約1年、傷なし、付属品あり | 2020年2月 | 17,000円 |
fenix 6X | 使用期間約2年、目立たない傷あり、付属品あり | 2022年8月 | 32,025円 |
Forerunner 255S | 使用期間1年未満、傷なし、付属品あり | 2023年3月 | 10,500円 |
これらの事例からわかるように、高級モデルや状態の良いものほど高額での買取が期待できます。特にfenixシリーズなどのハイエンドモデルは、使用期間が長くても買取価格が高く維持される傾向にあります。
買取業者を選ぶ際には、以下のような選択肢があります:
- ビックカメラ・グループが運営する「ラクウル」
- 専用アプリが使いやすく、査定・集荷依頼・買取が簡単
- 対象商品が豊富なため、他の不要電化製品とまとめて買取可能
- 家電買取・販売ショップ「じゃんぱら」
- 全国に50店舗を展開
- ガーミン製品の買取上限金額が高い傾向がある
売却プロセスは一般的に以下のような流れになります:
- アプリやウェブサイトで買取商品を検索・登録
- 集荷を依頼(自分で発送する、集荷を依頼する、買取出張を依頼するなど選択可)
- 商品が査定されて買取金額が確定
- 売却を確定すると、指定の方法で支払いが行われる
買取価格を上げるためのコツとしては、以下のポイントが挙げられます:
- 端末に傷がつかないようにする(保護フィルムの使用が効果的)
- 箱や付属品を保管しておく(付属品完備だと買取額アップ)
- 査定の前にしっかりクリーニングする(見た目の印象が良くなる)
ただし、売却前には必ず個人情報の消去を行う必要があります。ガーミンを売る前の準備として以下の手順を踏むことが重要です:
- アカウントは削除しない(過去のアクティビティデータが消えてしまう)
- ペアリングをリセットする(Garmin Connectのアカウント情報から端末を削除)
- 端末を工場出荷状態に戻す(システム > リセットからデータ削除と設定リセット)
このように、ガーミンは買い替えの際に下取りや売却で一部の費用を回収できる点も魅力です。新しいモデルの購入費用の一部として古いモデルの売却を検討することで、経済的な負担を軽減できるでしょう。例えば、3万円台のモデルを2年使って1万円で売却できれば、実質的な月々のコストは約830円程度に抑えることができます。
まとめ:ガーミン買い替え時期は使い方と状態によって個人差がある
最後に記事のポイントをまとめます。
- ガーミンの平均寿命は一般的なスマートウォッチより長く、5年以上使えることも多い
- バッテリーの充電サイクル500回(約2〜4年)が寿命の一つの目安となる
- バッテリーの減りが早くなったり、充電の頻度が増えたりしたら買い替えのサインである
- 動作の遅さや不安定さ、ソフトウェアのアップデート対象外になった場合も買い替え時期に該当する
- モデルによって寿命に差があり、fenixシリーズは特に長持ちする傾向がある
- ガーミンのバッテリー交換は基本的に本体交換となり、費用は9,000円〜18,000円程度である
- 新しいモデルの価格と修理費用を比較し、コスパが良い方を選ぶとよい
- 自力でのバッテリー交換は非推奨だが、サードパーティ製品も存在する
- 防塵カバーと保護フィルムの使用でガーミンの寿命を延ばすことができる
- 過充電や過放電を避け、適切な温度環境で保管することが寿命延長につながる
- 不要になったガーミンは買取業者に売却可能で、状態が良ければ高額(最大3万円以上)になることもある
- 買い替え時期は使い方やモデル、個人の目的によって大きく異なるため、自分の使用状況に合わせて判断することが重要である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://genmaigenmai.hatenablog.com/entry/20230723/1690093325
- https://ameblo.jp/run42195100/entry-12803615487.html
- https://goopass.jp/magazine/smartwatch-lifespan/
- https://runstagramer.com/2024/11/11/cycle_runningwatch/
- https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=MRS4iKokKE7I2TT6AwsxG7
- https://smartwatcher-navi.com/garminlimit/
- https://note.com/nakanoryo/n/n078204cbc388
- https://smartwatcher-navi.com/garminmodelchange/
- https://maru-run-blog.com/2023/08/10/garmin-smart-watch-mechanical-life/
- https://tomo.run/garmin-before-selling