グランドセイコーは日本が世界に誇る高級時計ブランドですが、長く使ううちにベルトの劣化や破損が気になる時が来るでしょう。そんな時、「ベルト交換にいくらかかるのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
グランドセイコーのベルト交換費用は、純正品を選ぶか社外品を選ぶかで大きく変わります。純正のクロコダイルストラップは23,100円〜51,700円、メタルブレスレットなら76,000円〜383,000円と高額です。一方、社外品なら2,000円台から高品質なものが手に入ります。本記事では価格だけでなく、素材や交換方法、修理の選択肢まで詳しく解説します。
記事のポイント！
- グランドセイコー純正ベルトの正確な価格帯と内訳
- 社外品を使ったコストダウン方法と選び方
- 自分でベルト交換する方法と必要な道具
- ベルト交換以外の選択肢(修理や部分直し)と費用
グランドセイコーのベルト交換費用とその内訳
- 純正ベルトの種類と価格帯は23,100円〜51,700円
- メタルブレスレットの交換費用は76,000円〜383,000円
- ベルト交換の工賃は店舗によって異なる
- 純正品は高いが適合性と品質は確実
- 部分修理ならレーザー溶接などで1万円台も可能
- グランドセイコー修理料金は2024年に値上げ
純正ベルトの種類と価格帯は23,100円〜51,700円
グランドセイコーの純正ベルトには、主にクロコダイルストラップとシリコンストラップの2種類があります。独自調査の結果、クロコダイルストラップはさらにオイルマットタイプとグレージング（艶）タイプに分かれており、それぞれの価格帯も異なります。
オイルマットタイプのクロコダイルストラップは、2023年時点で黒、こげ茶、紺の3色が展開されており、価格は34,100円となっています。一方、グレージング（艶）タイプは、パールブラック、グレージング・レッド、パールホワイトの3色があり、価格は23,100円です。
2024年以降は価格改定が行われ、クロコダイルストラップはラグ幅（時計本体とベルトの接続部分の幅）と中留幅によって価格が設定されています。例えば、19mmのラグ幅のモデルであれば37,400円、20mmなら42,900円、22mmであれば51,700円となっています。
シリコンストラップはダイバーズウオッチ専用で、黒色の1色展開となっています。価格は27,500円で、しなやかで腕なじみが良く、夏場の汗にも強いという特徴があります。2024年以降、22mmのシリコンラバーストラップは30,800円となっています。
重要な注意点として、グランドセイコーのストラップには中留（バックル）が付属していないケースが多く、別途購入が必要なことがあります。中留の価格はステンレススチール製の三つ折れプッシュ式で、サイズによって30,800円（13mm）、39,600円（16mm）、44,000円（18mm）となります。つまり、ベルトと中留を合わせると、最大で約10万円程度の費用がかかる可能性があります。
メタルブレスレットの交換費用は76,000円〜383,000円
グランドセイコーの純正メタルブレスレット（メタルバンド）はステンレススチール製で高い品質と耐久性を誇りますが、その分価格も高額です。独自調査によれば、モデルによって価格帯は76,000円から383,000円までと非常に幅広くなっています。
例えば、型番AA1Y213J9のメタルブレスレットはSBGW025やSBM007などの特定モデルに対応しており、価格は83,600円です。一方、高級モデル向けのD103CBは383,000円と非常に高価です。このように、同じグランドセイコーでもモデルによって価格に大きな差があることが分かります。
メタルブレスレットを交換する際に重要なのは、互換性の確認です。グランドセイコーのメタルブレスレットは型番によって互換性が異なるため、購入前に必ずお手持ちの時計との適合性を確認する必要があります。対応モデルを間違えると、取り付けができないというトラブルが発生する可能性があります。
メタルブレスレットの特徴としては、革ベルトに比べて重量がありますが、その分しっかりとした着用感が得られます。また、耐久性に優れ、日常使いに適しており、汗や水に強く、革ベルトに比べてメンテナンスも容易です。さらに、経年変化による劣化も革ベルトよりも少ないという利点もあります。
サイズ調整が可能で手首にフィットする着用感が得られるのもメタルブレスレットの魅力ですが、それだけに頑丈な構造をしており、その分コストも高くなります。純正品にこだわる場合は、相応の予算を用意する必要があるでしょう。
ベルト交換の工賃は店舗によって異なる
グランドセイコーのベルト交換を依頼する場合、工賃は店舗によって異なります。SEIKOショップでの交換の場合、独自調査によると純正ベルトの取り付け工賃は約3,000円程度とされています。ただし、これは目安であり、店舗やベルトの種類によって変動する可能性があります。
家電量販店やショッピングセンター内の時計店でも交換サービスを行っている場合があります。例えば、ヨドバシカメラでは同店で購入したベルトであれば交換が無料、他店購入品は1,100円で交換可能というサービスを提供しています。ミスターミニットのような時計修理専門店も、同店でベルトを購入すれば無料で交換してくれるケースが多いです。
タイミングも工賃に影響します。例えば、時計本体と一緒にベルトを購入する場合や、オーバーホールと同時にベルト交換を依頼する場合は、工賃が割引されたり、サービスしてもらえる可能性があります。また、電池交換のタイミングでベルト交換を依頼すると効率的です。
工賃以外にも、店舗によってはバネ棒（ベルトを時計本体に固定するピン）の交換費用や、古いベルトの取り外し費用が別途かかる場合もあります。事前に見積もりを取ることで、予想外の費用が発生するのを防ぐことができます。
正規店や専門店で交換を依頼するメリットは、作業の確実性と安全性です。特にグランドセイコーのような高級時計の場合、不適切な交換方法で本体に傷をつけるリスクを避けるためにも、専門家に依頼することを検討すべきでしょう。ただし、予算に余裕がない場合は、後述する自分での交換方法も選択肢の一つとなります。
純正品は高いが適合性と品質は確実
グランドセイコーの純正ベルトは確かに高価ですが、その分の価値も備えています。純正品の最大のメリットは「確実な適合性」です。時計本体とのフィット感はもちろん、デザイン的な一体感も考慮して作られているため、違和感なく装着することができます。
品質面では、純正品は厳格な品質管理のもとで製造されており、素材の選定から仕上げまで、グランドセイコーの高級感に見合った仕上がりとなっています。クロコダイルストラップであれば最高級の品格を備えた素材が使用され、表面の模様や質感は、天然素材ならではの個性を楽しむことができます。
純正品を選ぶ際に重要なのは、ベルト幅の確認です。グランドセイコーの純正ストラップは13mmから22mmまでのサイズバリエーションがあります。ベルト幅を正確に測るには、時計本体のラグ部分（かん幅）を定規などで確認します。また、中留を使用する場合は中留幅も同様に確認が必要です。
測定時の注意点として、特殊なかん合の場合、ベルトを付け替えできない可能性があるため、特に古いモデルや限定モデルは事前に確認することが重要です。正確な測定のために、デジタルノギスなどの精密な測定器具を使用することも効果的です。
純正品のもう一つのメリットは「保証」です。純正品であれば、装着時のトラブルや初期不良があった場合にメーカーの保証を受けられる可能性が高くなります。高価な時計だからこそ、ベルトもそれに見合った信頼性を持つものを選ぶという考え方も大切です。
部分修理ならレーザー溶接などで1万円台も可能
ベルト全体の交換が高額で悩んでいる方に朗報です。実は、ベルトが破損した場合、必ずしも全体を交換する必要はなく、部分的な修理で対応できるケースがあります。特にメタルブレスレットは、部分的な修理が可能なことが多いです。
独自調査によると、グランドセイコーのメタルブレスレットが破損した場合、レーザー溶接などの技術を用いて修理すれば、税込み1万円台で対応できる事例があります。例えば、ピンや部品の一部が破損した場合、余りコマ（サイズ調整の際に外したコマ）を利用して修理することも可能です。
部分修理のメリットは、何といっても費用を大幅に抑えられることです。先ほど説明したように、グランドセイコーの純正メタルブレスレットは最大で38万円以上するモデルもありますが、部分修理なら数分の一の費用で済むケースが多いです。また、ベルトの一部だけを修理するため、使い慣れたベルトの着け心地を維持できるというメリットもあります。
ただし、部分修理にも注意点があります。それは、ベルト全体が劣化している場合、修理した部分は良くても、他の部分が後日壊れる可能性があるという点です。例えば、ある部分のピンが経年劣化で破損した場合、他の部分のピンも同様に劣化している可能性があります。
部分修理を検討する際は、専門の修理店に相談し、ベルト全体の状態を確認してもらうことをおすすめします。状態が良好であれば部分修理で十分ですが、全体的に劣化が進んでいる場合は、安全面を考慮して全交換を検討した方が良いでしょう。特に日常的に使用する時計であれば、突然のベルト破損によるトラブルを避けるためにも慎重な判断が必要です。
グランドセイコー修理料金は2024年に値上げ
グランドセイコーの修理料金は2024年1月から改定され、全体的に値上がりしています。独自調査によると、グランドセイコーのコンプリートサービス（オーバーホール＋ライトポリッシュ）の料金が変更されました。
2023年12月までのコンプリートサービス料金は、クオーツモデルが38,000円＋税、メカニカルとスプリングドライブが55,000円＋税でした。しかし2024年1月からは、クオーツモデルが48,000円＋税（税込58,300円）、メカニカルとスプリングドライブが65,000円＋税（税込79,200円）に値上げされています。
この値上げはグランドセイコーに限らず、セイコー製品全般に適用されており、定価1万円以上の腕時計のメーカー修理はすべて料金が変更されています。例えば、定価10万円〜20万円未満の「Eランク」内装修理料金は、2023年までは24,000円＋税でしたが、2024年からは29,000円＋税となりました。
電池交換やポリッシュサービスなどの料金も値上がりしており、グランドセイコーの場合、電池交換は8,800円、外装リペアポリッシュサービスはケース＋バンドで77,000円以上、ケースのみで46,200円以上、バンドのみで37,400円以上となっています。
料金改定の理由としては、配送料や諸経費の増加などが考えられますが、高級時計であるグランドセイコーのメンテナンスにかかる技術料や部品代も反映されていると思われます。修理を検討している方は、この料金改定を踏まえた上で、予算計画を立てる必要があるでしょう。
なお、この価格改定はメーカー修理に適用されるもので、一般の時計店や修理専門店の料金とは異なる場合があります。重要なのは、修理を依頼する前に必ず見積もりを取ることで、予想外の費用が発生するのを防ぐことです。
グランドセイコーのベルト交換費用を抑える方法
- 社外品ベルトは2,000円〜28,600円と純正品より安価
- ベルト交換を自分で行うと工賃が不要
- ベルト幅を正確に測ることが失敗を防ぐコツ
- 素材選びでイメージと予算のバランスを取る
- グランドセイコー電池交換は正規店で8,800円
- コンプリートサービスを受けるタイミングでベルト交換も検討
- まとめ：グランドセイコーベルト交換費用と賢い選択方法
社外品ベルトは2,000円〜28,600円と純正品より安価
グランドセイコーのベルト交換費用を抑える最も効果的な方法は、社外品のベルトを選ぶことです。社外品とは、グランドセイコー以外のメーカーが製造したベルトを指します。独自調査によると、社外品のベルトは価格帯が2,000円から28,600円程度と、純正品に比べて非常に手頃な価格で購入できます。
社外品の中でも特に人気があるのは、HIRSCH（ヒルシュ）、MORELLATO（モレラート）、CASSIS（カシス）、BONETTO CINTURINI（ボネット・シンチュリーニ）などのブランドです。これらのブランドは時計ベルト専門メーカーとして長い歴史を持ち、品質も高く評価されています。
例えば、MORELLATOのLIVERPOOLモデルは、カーフにクロコダイルサイドの型押しをした薄型のモデルで、価格は6,050円です。これは純正クロコダイルストラップの約1/6の価格で購入できることになります。また、iStrapのDバックル付き革ベルトは2,000円程度で購入可能で、純正Dバックルだけでも3万円以上することを考えると、非常にコストパフォーマンスに優れています。
社外品を選ぶ際の注意点は、適合性です。ラグ幅（時計本体とベルトの接続部分の幅）を正確に測定し、それに合ったサイズのベルトを選ぶ必要があります。また、中留の幅や形状も確認しておくと安心です。
社外品は価格面でのメリットが大きい一方で、デザインや質感が純正品と完全に一致するわけではないため、見た目のこだわりがある方は注意が必要です。ただし、最近の社外品は品質も向上しており、純正品に引けを取らない仕上がりのものも増えています。予算を抑えつつも品質の良いベルトを求める方にとって、社外品は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ベルト交換を自分で行うと工賃が不要
グランドセイコーのベルト交換費用をさらに抑えるためには、自分で交換作業を行うという選択肢もあります。専門店に依頼すると約3,000円の工賃がかかりますが、自分で行えばこの費用を節約できます。
ベルトの交換に必要な道具は主に「バネ棒外し」です。これは時計のラグとベルトを固定しているバネ棒（スプリングを使用したピン）を取り外すための専用工具です。バネ棒外しは時計工具店やインターネットで1,000円前後で購入できます。なお、一部の100円ショップでも販売されていますが、品質は様々です。また、ベルトを購入する際に「バネ棒外し」を同梱してくれる店舗もあるので、購入前に確認してみるとよいでしょう。
交換の手順は以下の通りです：
- 作業前に机の上を片付け、小さな部品が紛失しないようにする（メガネやゴーグルを付けると安全）
- バネ棒外しのY字型側をバネ棒の溝に引っ掛け、押し下げる
- 押し込んだ状態のままずらすと、時計本体とベルトが外れる
- 新しいベルトにバネ棒を通し、まず片側をラグ穴に引っ掛ける
- 反対側をバネ棒外しで押し下げながら、ラグ穴に挿入する
- カチッと音がして、ベルトを引っ張っても外れなければ完了
自分でベルト交換を行う際の注意点は、時計本体に傷をつけないことです。特にラグ部分は傷がつきやすいため、慎重に作業を進める必要があります。また、バネ棒はスプリングを使用しているため、外す際や取り付ける際に部品が飛んでしまう危険性もあります。
初めての方は少し不安かもしれませんが、コツを掴めば洋服を着替えるようにベルトを交換して楽しむことができます。ただし、高級時計であるグランドセイコーを扱うことに不安がある方は、無理をせず専門店に依頼することをおすすめします。万が一、作業中に時計を傷つけてしまうと、修理費用の方が高くつく可能性もあります。
ベルト幅を正確に測ることが失敗を防ぐコツ
グランドセイコーのベルト交換で最も重要なのは、正確なサイズ選びです。間違ったサイズのベルトを購入すると、取り付けができなかったり、取り付けても外れやすくなったりするトラブルが発生します。ここでは、ベルト幅を正確に測る方法を解説します。
最初に確認すべきなのは「ラグ幅」です。ラグとは、時計本体からベルトを固定するために突き出ている2本の爪のような部分のことで、その2つのラグの間隔がラグ幅（またはかん幅）となります。このラグ幅を定規やメジャーなどを使い、1mm単位で正確に測定します。
グランドセイコーの純正ストラップは13mmから22mmまでの様々なサイズがあります。ラグ幅よりも細いベルトであれば取り付け可能ですが、あまりにも細いとベルトが横にずれる恐れがあります。逆に、ラグ幅よりも太いベルトは無理に取り付けようとすると、バネ棒が外れて時計が落下する危険性があります。
中留（バックル）を使用する場合は、中留幅も同様に測定する必要があります。グランドセイコーの純正中留は、13mm、16mm、18mmの3サイズがあります。ベルトと中留のサイズが合っていないと、見た目のバランスが悪くなったり、装着感が悪くなったりする可能性があります。
測定の際のコツは、時計本体を平らな場所に置き、光の当たる角度で正確に見ることです。特に1mmの違いが重要なので、目測ではなく必ず測定器具を使用しましょう。デジタルノギスを使用するとより正確に測定できますが、一般的な定規でも十分な精度で測定可能です。
また、古いモデルや特殊なデザインの時計は、標準的なベルト取り付け方法と異なる場合があります。不安な場合は、時計店や正規販売店に持ち込んで、適合するベルトサイズを確認してもらうことをおすすめします。
素材選びでイメージと予算のバランスを取る
グランドセイコーのベルト交換を考える際、素材選びも重要なポイントです。選ぶ素材によって、時計の印象が大きく変わるだけでなく、価格帯も大きく異なります。ここでは、主な素材の特徴と価格帯を紹介し、イメージと予算のバランスを取る方法を考えてみましょう。
【レザー系ベルト】 レザー素材は軽く、サイズ調整も比較的簡単です。ただし、水分にも乾燥にも弱くデリケートな素材です。レザーには以下のような種類があります：
- カーフ（牛革）：2,000円〜15,000円程度。生後6ヶ月以内の子牛の皮で、やわらかい風合いが特徴。型押しなど様々な加工が可能。
- クロコダイル（ワニ革）：純正品で23,100円〜51,700円、社外品で10,000円〜30,000円程度。独特のウロコ模様が特徴で高級感があり、フォーマルな印象を与えます。
- コードバン（馬革）：15,000円〜40,000円程度。馬の腰部の皮で、繊維組織が非常に緻密。見事な光沢が特徴でエレガントな印象を与えます。
【ラバー系ベルト】 ラバーベルトは夏場におすすめの素材です。汗や水に強く、乾きも早いため、ダイバーズウォッチやスポーツコレクションとの相性が良いです。
- シリコンラバー：純正品で27,500円〜30,800円、社外品で3,000円〜15,000円程度。しなやかで腕なじみが良く、夏場の汗にも強い特徴があります。
- ウレタンラバー：2,000円〜10,000円程度。耐久性があり、水や汗に強い特性を持っています。
【ナイロンベルト】 ナイロンベルトはタフでスポーティな印象を与えます。汚れや汗に強く、洗うこともできるため、日常使いに適しています。
- NATOベルト：1,000円〜5,000円程度。引き通し式のデザインで、NATO軍の腕時計に使われていたミリタリーベルトが由来です。カジュアルな印象を与えます。
素材選びのポイントは、使用シーンとの相性です。ビジネスシーンではレザーベルト、特に黒やこげ茶のカーフやクロコダイルが定番です。カジュアルな場面や夏場はラバーやナイロンが実用的です。また、季節によって素材を替えるという使い方もおすすめです。
予算とのバランスを考慮すると、純正品にこだわらなければ、社外品の高品質レザーベルトで十分に高級感を演出できます。特に、MORELLATOやHIRSCHなどの専門メーカーの製品は、純正品の数分の一の価格で、見た目も遜色ないものが多いです。
グランドセイコー電池交換は正規店で8,800円
グランドセイコーのクオーツモデルを所有している方は、電池交換のタイミングでベルト交換も検討するのが効率的です。ここでは、グランドセイコーの電池交換費用とベルト交換を一緒に行うメリットについて解説します。
セイコータイムラボでのグランドセイコー電池交換の正規料金は8,800円です。これには、電池の交換だけでなく、ケースやバンドの洗浄も含まれています。また、「バッテリープラスサービス」という、電池交換に精度保証を加えたサービスもあり、こちらは11,000円となっています。
電池交換のタイミングでベルト交換を一緒に依頼するメリットはいくつかあります。まず、時計を預ける回数が減るため、手間と時間を節約できます。また、電池交換時には時計のケースを開けるため、この機会に内部の状態も確認してもらえます。さらに、電池交換とベルト交換を同時に行うことで、工賃が割引になる場合もあります。
ただし、正規店での電池交換は他の修理店よりも高額な傾向があります。予算を抑えたい場合は、一般の時計店やスーパーの時計コーナーなどでも電池交換は可能です。価格は2,000円〜5,000円程度と、正規店よりも安価なことが多いです。ただし、この場合はグランドセイコーの精密機械としての品質を考慮し、信頼できる店舗を選ぶことが重要です。
電池交換を安く済ませる方法としては、以下のようなオプションが考えられます：
- 大手家電量販店の時計コーナーを利用する
- スーパーマーケットの時計コーナーで交換する
- ネットで実績のある修理店を探す
ただし、グランドセイコーのような高級時計の場合、安さだけを重視するのではなく、技術力や実績も考慮して選ぶことをおすすめします。特に防水性を維持するためには、適切なガスケット（パッキン）の交換や防水検査が必要です。
また、電池交換と同時にベルト交換を検討する場合は、事前に希望するベルトのタイプやサイズを確認しておくと、スムーズに進められます。電池が切れて時計が止まった状態でも、ラグ幅などは測定できるので、新しいベルトを選ぶ参考にしてください。
コンプリートサービスを受けるタイミングでベルト交換も検討
グランドセイコーを長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。特に「コンプリートサービス」（オーバーホール＋ライトポリッシュ）は時計の性能と外観を維持するための重要なサービスですが、このタイミングでベルト交換も一緒に検討すると効率的です。
セイコータイムラボによるグランドセイコーのコンプリートサービス料金は、2024年の価格改定後、クオーツモデルで58,300円〜、メカニカルモデルとスプリングドライブモデルで79,200円〜となっています。この費用は決して安くはありませんが、時計の内部機構を分解・洗浄・注油・調整するオーバーホールと、外装の小さな傷を研磨で除去するライトポリッシュが含まれており、時計を新品同様の状態に近づけるための総合的なサービスです。
コンプリートサービスと同時にベルト交換を依頼するメリットは主に3つあります。まず、時計を預ける回数が減るため、時間と手間を節約できます。次に、時計全体のメンテナンスを一度に行うことで、内部機構と外装のバランスが取れた状態で使用を再開できます。そして、場合によっては同時依頼による料金割引や特典が適用される可能性もあります。
特に注目すべきは、コンプリートサービスにはライトポリッシュが含まれているため、ケースとベルトの接続部分（ラグ部分）も美しく仕上げられるという点です。新しいベルトを装着する際、この部分が美しく整っていると、全体の印象が格段に良くなります。
ただし、コンプリートサービスの所要期間は約2週間〜4週間と長めです。重要な予定がある前にはサービスを受けておくか、代替の時計を用意しておく必要があります。また、スプリングドライブなどの特殊なムーブメントを搭載したモデルは、修理期間がさらに長くなる可能性もあります。
特に機械式時計やスプリングドライブは、3〜5年に一度のオーバーホールが推奨されていますので、このタイミングでベルト交換も一緒に検討すると良いでしょう。クオーツモデルでも、7〜10年に一度のオーバーホールが推奨されています。時計本体の調子が良くても、ベルトの劣化は別のペースで進行するため、状態を定期的にチェックすることが重要です。
まとめ：グランドセイコーベルト交換費用と賢い選択方法
最後に記事のポイントをまとめます。
- グランドセイコーの純正クロコダイルストラップは23,100円～51,700円で、中留は別売りで30,800円～44,000円
- 純正メタルブレスレットは76,000円～383,000円と高額で、モデルによって価格に大きな差がある
- 社外品のベルトは2,000円～28,600円と純正品より大幅に安く、品質も良好なものが多い
- ベルト交換の工賃は店舗によって異なり、正規店で約3,000円、購入店なら無料の場合も
- 自分でベルト交換すれば工賃が不要、バネ棒外しという専用工具があれば簡単に交換可能
- ベルト幅を正確に測ることが失敗を防ぐ鍵、ラグ幅と中留幅を1mm単位で確認する
- レザー、ラバー、ナイロンなど素材によって価格帯と特性が異なり、使用シーンに合わせて選ぶことが重要
- 部分修理ならレーザー溶接などで1万円台での修理も可能だが、全体的な劣化状況を考慮する必要がある
- グランドセイコーの電池交換は正規店で8,800円、このタイミングでベルト交換も検討すると効率的
- コンプリートサービス（オーバーホール＋ライトポリッシュ）は2024年から値上げされ、クオーツで58,300円～、メカニカル・スプリングドライブで79,200円～
- ベルト交換によって時計の印象は大きく変わり、服装や利用シーンに合わせて付け替えを楽しむこともできる
- ベルトをローテーションして使うことで、ベルトの劣化を抑え時計を長持ちさせることができる
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト https://haute-chrono.com/grand-seiko-belt-koukan/ https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/strap-and-clasp https://www.seiko-stl.co.jp/service/price/grand-seiko https://blog.goo.ne.jp/zone_glory_colors/e/f0b4871ad53c6a606dbfe30a4bd1f1d2 https://search.kakaku.com/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89%20%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%BC%20%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88/ https://smart-navigator.com/belt/ https://shop.seiko-stl.co.jp/ https://www.kiryu-fukudatokei.net/seikogs-watchband-syuuri20211104/ https://www.mano-a-mano.jp/c/0000000239/0000000373/0000000357/u0751376sekgrd https://www.kiryu-fukudatokei.net/2024seiko-syuuri-price-20231208/
