ガーミンのスマートウォッチには、筋力トレーニングを効率的に記録・管理できる優れた機能が搭載されています。しかし、多くの機能があるからこそ、初めて使う方にとっては「どこから始めればいいの？」と迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、ガーミンの筋トレ機能の基本的な使い方から、プロレベルの活用テクニックまで、実際の操作画面と共に詳しく解説します。自動カウント機能の精度向上方法、種目認識の仕組み、重量記録のコツ、ガーミンコネクトでの詳細な分析方法など、筋トレライフを格段に向上させる情報が満載です。
| この記事のポイント |
|---|
| ✅ ガーミン筋トレ機能の基本操作方法が分かる |
| ✅ 対応機種と初期設定の手順を理解できる |
| ✅ 自動カウントと種目認識の活用方法を習得できる |
| ✅ ガーミンコネクトでの詳細分析テクニックをマスターできる |
ガーミン筋トレ使い方の基本操作とセットアップ
- ガーミン筋トレ機能の基本的な使い方とスタート方法
- 対応機種と初期設定で知っておくべき重要なポイント
- 手首装着位置の設定が自動カウント精度に与える影響
- アクティビティメニューへの筋トレ追加方法
- 基本操作の流れとボタンの役割を理解する方法
- ワークアウト選択とフリーモードの使い分けのコツ
ガーミン筋トレ機能の基本的な使い方とスタート方法
ガーミンの筋トレ機能を使い始める第一歩は、アクティビティメニューから「筋トレ」を選択することです。ウォッチフェイスページでSTARTキーを押し、「筋トレ」を選択してスタートキーを再度押すことで、筋力トレーニングの記録が開始されます。
初回起動時には、デバイスを装着している手首を選択する画面が表示されます。これは自動カウント機能の精度に直接影響するため、正確に設定することが重要です。右手首に装着している場合は「右」を、左手首の場合は「左」を選択してください。
筋トレアクティビティが開始されると、画面には回数（レップ数）、心拍数、経過時間、消費カロリーが表示されます。ガーミンは腕の動きを検知して自動的に回数をカウントしますが、4回完了後から画面に表示される仕組みになっています。
セットの終了はBACKキーを押すだけで簡単に行えます。セット終了後は、カウントされた回数が表示され、必要に応じてその場で修正することが可能です。数秒経過すると自動的に休息タイマーが表示され、次のセットまでの時間を管理できます。
一般的には、筋トレ初心者の方でも直感的に操作できるよう設計されており、複雑な設定は必要ありません。ただし、より正確な記録を取るためには、適切なフォームでトレーニングを行うことが推奨されます。
対応機種と初期設定で知っておくべき重要なポイント
📱 ガーミン筋トレ機能対応機種一覧
| 機種カテゴリ | 主要対応機種 | 特徴 |
|---|---|---|
| ランニングウォッチ | ForeAthlete 945/645/255/965 | 高精度GPS・詳細な分析機能 |
| スマートウォッチ | vívoactive 4/5/6、Venu 2/3 | カラー画面・音楽機能 |
| アクティビティトラッカー | vívosmart 4、vívomove Luxe | コンパクト・長時間バッテリー |
| アウトドアウォッチ | Instinct | 耐久性・長時間バッテリー |
筋トレ機能は初期設定では非表示に設定されている機種が多いため、まずはアクティビティメニューへの追加が必要です。時計画面からSTARTボタンを押し、DOWNボタンで「追加」を選択、「筋トレ」を見つけてお気に入りに設定することで、今後簡単にアクセスできるようになります。
設定時に重要なのは手首装着位置の正確な選択です。右手首装着の場合は「右」、左手首装着の場合は「左」を選択することで、加速度センサーとジャイロスコープが適切に動作し、自動カウントの精度が向上します。
初期設定で確認しておきたい項目には、GPS設定、自動セット検出、重量単位（kg/lb）、画面表示項目のカスタマイズなどがあります。特にGPS設定は、屋外でのトレーニング時に位置情報を記録したい場合に重要です。
おそらく多くのユーザーが見落としがちなのが、心拍数測定の精度を上げるための装着方法です。手首の骨から指1本分上の位置に、適度な締め付けで装着することで、より正確な心拍数データを取得できます。
手首装着位置の設定が自動カウント精度に与える影響
ガーミンの筋トレ機能で最も重要な要素の一つが、手首装着位置の正確な設定です。これは単なる形式的な設定ではなく、自動カウント機能の精度に直接的な影響を与える重要な要素です。
🔧 装着位置による精度への影響
| 装着条件 | カウント精度 | 推奨度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 正しい手首・正確な設定 | 85-95% | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 最適な環境 |
| 正しい手首・間違った設定 | 60-75% | ⭐⭐ | 設定要修正 |
| 間違った手首・正確な設定 | 50-65% | ⭐ | 装着要変更 |
| 間違った手首・間違った設定 | 30-50% | ❌ | 要再設定 |
ガーミンのセンサーは加速度センサーとジャイロスコープの組み合わせにより動作します。これらのセンサーは、装着している手首の動きのパターンを学習し、トレーニング動作を認識します。設定が間違っていると、センサーの期待する動きパターンと実際の動きが一致せず、カウント精度が大幅に低下します。
装着位置の設定変更方法は、設定メニューから「システム」→「ユーザープロフィール」→「手首装着位置」で変更可能です。トレーニング中に「あれ？カウントがおかしい」と感じたら、まずはこの設定を確認してみてください。
興味深いことに、一部のユーザーは利き手と反対の手首に装着することで、より正確なカウントが得られると報告しています。これは、利き手でウェイトを持つ動作が、非利き手の動きをより明確に表現するためかもしれません。
一般的には、筋トレ開始前に装着位置の確認とテストカウントを行うことで、そのセッション中の精度を最大化できます。プッシュアップなど自重トレーニングで数回動作を行い、カウントが正確に行われているかを確認することをお勧めします。
アクティビティメニューへの筋トレ追加方法
多くのガーミンデバイスでは、筋トレ機能が初期状態で非表示に設定されています。そのため、まずはアクティビティメニューに筋トレを追加する必要があります。この設定は一度行えば今後ずっと使用できるため、最初にしっかりと設定しておきましょう。
📋 アクティビティ追加の手順
- ウォッチフェイス画面でSTARTキーを押す
- DOWNキーを数回押して「追加」項目を見つける
- 「追加」でSTARTキーを押す
- DOWNキーで「筋トレ」を探してSTARTキーを押す
- 「お気に入りに設定しますか？」で「はい」を選択
- 標準位置（表示順序）を設定して完了
追加が完了すると、今後はSTARTキーを押すだけで筋トレアクティビティにアクセスできるようになります。表示順序は後から変更可能なので、よく使うアクティビティの順番に合わせて調整してください。
一部の機種では、Garmin Connect アプリから追加することも可能です。アプリを開き、デバイス設定からアクティビティとアプリを選択し、筋トレを追加してデバイスに同期することで、同様の結果が得られます。
おそらく初心者の方が迷いやすいのが、「筋トレ」と「筋力トレーニング」の違いです。機種によって表記が異なる場合がありますが、基本的には同じ機能を指しています。見つからない場合は、英語表記の「Strength」も確認してみてください。
推測の域を出ませんが、ガーミンが筋トレ機能を初期非表示にしているのは、ランニングやサイクリングユーザーが多いためかもしれません。しかし、設定さえ行えば他のアクティビティと同様に快適に使用できます。
基本操作の流れとボタンの役割を理解する方法
ガーミンの筋トレ機能を効果的に使うためには、各ボタンの役割と操作の流れを理解することが重要です。特に、トレーニング中は素早く正確な操作が求められるため、事前に操作方法を習得しておくことをお勧めします。
⚡ 基本ボタン操作一覧
| ボタン | 筋トレ中の主な機能 | 使用タイミング |
|---|---|---|
| START/STOP | アクティビティ開始・終了 | 開始時・完全終了時 |
| BACK/LAP | セット終了・次セット開始 | 各セット終了時 |
| UP/DOWN | 回数・重量の編集 | セット終了後の編集時 |
| LIGHT | バックライト点灯 | 暗い環境での確認時 |
基本的な操作の流れは以下のようになります。まず、筋トレアクティビティを開始すると、自動的に1セット目がスタートします。トレーニング中は画面に回数がリアルタイムで表示され、セットが終了したらBACKキーを押します。
セット終了後は回数の確認・編集画面が表示されます。自動カウントが正確でない場合は、UP/DOWNキーで修正できます。回数の確定後、重量を記録したい場合はさらに編集を行い、その後自動的に休息タイマーが開始されます。
休息中の操作も重要です。休息時間は画面に表示され、準備ができたらBACKキーを押して次のセットを開始します。全てのセットが終了したら、START/STOPキーを押してアクティビティを終了し、保存を選択します。
一般的には、トレーニング中の操作は最小限に抑えることが推奨されます。過度な操作はトレーニングの集中を妨げる可能性があるため、基本的な操作に慣れておくことが重要です。
推測の域を出ませんが、多くのユーザーが最初に戸惑うのがセット間の操作タイミングです。急いでボタンを押す必要はなく、呼吸を整えてから確実に操作することで、正確なデータを記録できます。
ワークアウト選択とフリーモードの使い分けのコツ
ガーミンの筋トレ機能には、事前に設定されたワークアウトを選択する方法と、フリーモードで自由にトレーニングする方法の2つのアプローチがあります。それぞれに特徴とメリットがあるため、トレーニングスタイルに合わせて使い分けることが重要です。
🏋️ ワークアウトモードとフリーモードの比較
| モード | メリット | デメリット | 適用シーン |
|---|---|---|---|
| ワークアウト | 構造化された指示・動画確認可能 | 事前設定が必要・柔軟性に欠ける | 初心者・定型的なトレーニング |
| フリーモード | 完全な自由度・即座に開始可能 | 自己管理が必要・ガイダンスなし | 上級者・変則的なトレーニング |
ワークアウトモードのメリットは、事前に設定されたトレーニングプランに従って、構造化されたセッションを実行できることです。一部のワークアウトでは動画による動作確認も可能で、正しいフォームでのトレーニングをサポートします。
ワークアウトを開始する際は、筋トレアクティビティを選択後、利用可能なワークアウトの一覧から選択します。DOWNキーでワークアウトの詳細を確認し、STARTキーを押すと動画を見ることができる場合があります。
フリーモードは最も一般的な使用方法で、「フリー」を選択してSTARTキーを押すだけで即座にトレーニングを開始できます。ジムでの自由なトレーニングや、その日の気分に応じたメニュー変更に適しています。
おそらく多くのユーザーはフリーモードから始めることになるでしょう。ガーミンの自動種目認識機能により、行った種目は後から確認・編集できるため、最初は深く考えずにトレーニングを開始しても問題ありません。
一般的には、初心者はワークアウトモード、経験者はフリーモードという使い分けが推奨されますが、同じユーザーでも目的に応じて使い分けることで、より効果的なトレーニング管理が可能になります。
ガーミン筋トレ使い方の応用テクニックと詳細分析
- 自動カウント機能の精度を最大化する具体的な方法
- 種目自動認識システムの仕組みと修正テクニック
- レストタイマー機能を活用した効率的なトレーニング管理
- 重量記録と進捗追跡で筋力向上を可視化する方法
- ガーミンコネクトでの詳細分析と編集テクニック
- カスタマイズ設定で自分仕様にカスタマイズする方法
- まとめ：ガーミン筋トレ使い方の完全マスターガイド
自動カウント機能の精度を最大化する具体的な方法
ガーミンの筋トレ機能で最も注目される特徴の一つが自動カウント機能です。しかし、この機能の精度は使用方法や環境によって大きく左右されます。正しい知識とテクニックを身につけることで、カウント精度を大幅に向上させることができます。
🎯 種目別カウント精度の傾向
| 種目カテゴリ | 精度レベル | 精度向上のポイント |
|---|---|---|
| 自重トレーニング | 85-95% | フルレンジでの動作・一定のリズム |
| フリーウェイト | 70-85% | 腕の大きな動作・コントロールされた動作 |
| マシントレーニング | 60-80% | 腕の動きが大きい種目を選択 |
| アイソメトリック | 10-30% | 手動カウント推奨 |
自動カウント機能はガーミンを装着している腕の動きパターンを検知することで動作します。そのため、腕がスタート位置に戻ると1回としてカウントされる仕組みです。この特性を理解することで、より正確なカウントが期待できます。
精度向上のための具体的なテクニックとして、まず一定のリズムでトレーニングを行うことが重要です。急激な動作や不規則な動きは、センサーが正確に検知できない原因となります。また、フルレンジでの動作を心がけることで、明確な動作パターンをセンサーに伝えることができます。
プッシュアップやスクワットなどの自重トレーニングでは非常に高い精度が期待できます。一方、レッグプレスやレッグカールなど、腕の動きが少ない種目では精度が下がる傾向があります。これらの種目では、セット終了後の手動修正を前提として使用することをお勧めします。
推測の域を出ませんが、ガーミンの機械学習機能により、使用を続けることで個人の動作パターンを学習し、精度が向上する可能性があります。継続的な使用により、より正確なカウントが期待できるかもしれません。
興味深いことに、一部のユーザーは意図的に腕の動きを大きくすることで、精度を向上させています。例えば、ベンチプレスの際に肘をより大きく動かすことで、センサーがより明確に動作を検知できるようになります。
種目自動認識システムの仕組みと修正テクニック
ガーミンの筋トレ機能で特に印象的なのが種目自動認識システムです。このシステムは、トレーニング中の動作パターンを分析し、実行している種目を自動的に判別します。ただし、この機能の仕組みを理解することで、より効果的に活用できます。
⚙️ 種目認識システムの技術的仕組み
| 認識要素 | 分析内容 | 精度への影響度 |
|---|---|---|
| 動作方向 | 垂直・水平・斜方向の動き | 高 |
| 動作範囲 | 移動距離と角度 | 高 |
| 動作速度 | テンポとリズム | 中 |
| 持続時間 | 1レップあたりの時間 | 低 |
システムは事前に登録された動作パターンと実際の動作を比較して種目を判別します。例えば、「スクワットなら垂直方向に1m下がって上がる」「ベントオーバーローなら水平10cm垂直方向に30cm上がって下がる」といった具合に、種目ごとの特徴的な動作パターンが登録されています。
認識精度が高い種目には、スクワット、プッシュアップ、ベンチプレス、ショルダープレスなどがあります。これらは動作パターンが明確で、腕の動きが大きい特徴があります。一方、認識が困難な種目として、レッグプレス、アブドミナル系の種目、アイソメトリック系の種目などが挙げられます。
種目が間違って認識された場合の修正方法は、トレーニング終了後にガーミンコネクトアプリから行います。該当するセッションをタップし、「編集」を選択することで、種目名、回数、重量をすべて修正できます。
一般的には、正しい動きでトレーニングを行うことが最も重要です。認識精度を上げるためにフォームを変えるのは本末転倒なので、正しいフォームでトレーニングを行い、必要に応じて後から修正することをお勧めします。
おそらく将来的には、機械学習の進歩により認識精度は向上していくと考えられます。現在認識できない種目についても、アップデートによって対応される可能性があります。
レストタイマー機能を活用した効率的なトレーニング管理
ガーミンの筋トレ機能に搭載されているレストタイマー機能は、科学的なトレーニング理論に基づいた効率的なワークアウトを実現するための重要なツールです。適切な休息時間の管理は、トレーニング効果を最大化するために欠かせない要素です。
🕐 目的別推奨レスト時間
| トレーニング目的 | 推奨レスト時間 | セット間の心拍数目標 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 筋力向上 | 3-5分 | 100-110 bpm | 最大重量での反復可能 |
| 筋肥大 | 1-3分 | 110-120 bpm | 代謝ストレス最大化 |
| 筋持久力 | 30秒-1分 | 120-140 bpm | 有酸素能力向上 |
| パワー向上 | 3-5分 | 100-110 bpm | 爆発的動作の維持 |
レストタイマーは自動的に作動し、セット終了後に開始されます。画面には休息時間と心拍数が表示されるため、客観的に回復状況を把握できます。心拍数が目標値まで下がったタイミングで次のセットを開始することで、効率的なトレーニングが可能になります。
心拍数を指標とした休息管理は、従来の時間だけに頼る方法よりも科学的です。同じ1分間でも、その日の体調や疲労レベルによって回復度は異なります。ガーミンの心拍数データを活用することで、より個別化されたトレーニング管理が可能になります。
レスト時間のカスタマイズも可能で、設定メニューから変更できます。初期設定では種目に応じた標準的な時間が設定されていますが、個人のトレーニングスタイルに合わせて調整することをお勧めします。
一般的には、重い重量でのトレーニングほど長い休息時間が必要になります。1RM（1回挙上最大重量）の85%以上でトレーニングする場合は、3-5分の休息が推奨されています。一方、軽い重量での高回数トレーニングでは、1-2分の短い休息で十分です。
推測の域を出ませんが、将来的にはAIによる個別化されたレスト時間提案機能が追加される可能性があります。過去のトレーニングデータと心拍数回復パターンを分析し、最適な休息時間を自動提案する機能が実装されるかもしれません。
重量記録と進捗追跡で筋力向上を可視化する方法
筋力トレーニングにおいて重量の記録と進捗の追跡は、モチベーション維持と効果的なプログラム管理のために極めて重要です。ガーミンの筋トレ機能では、詳細な重量記録と長期的な進捗分析が可能になっています。
📊 重量記録の入力方法と管理システム
| 入力タイミング | 入力方法 | 利点 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| セット直後 | デバイス上で入力 | リアルタイム記録・正確性 | 操作に慣れが必要 |
| レスト中 | デバイス上で修正 | 落ち着いて確認可能 | 次セット開始が遅れる可能性 |
| トレーニング後 | アプリで一括入力 | 効率的・詳細な編集可能 | 記憶に依存・忘れやすい |
重量の入力は各セット終了後に行います。回数の確認画面の後に重量入力画面が表示され、UP/DOWNキーで重量を調整できます。百の位は別項目として扱われており、長押しで5kgずつ調整できるため、大幅な重量変更も効率的に行えます。
2セット目以降は前セットの重量が自動的に表示されるため、同じ重量でトレーニングする場合は追加の入力は不要です。これにより、ドロップセットや増加セットを組まない限り、効率的に記録できます。
ガーミンコネクトでの進捗分析では、種目別の重量推移、1RM推定値の変化、トレーニング頻度などを視覚的に確認できます。長期的なデータの蓄積により、プラトー（停滞期）の発見や新しいトレーニング戦略の立案に役立ちます。
興味深い機能として、体重との連携機能があります。ガーミンコネクトに記録された体重データと連携し、体重比での筋力指標を自動計算する機能が一部の機種で利用可能です。例えば、ベンチプレスで体重の1.5倍を挙上できるかなどの指標を確認できます。
一般的には、週単位や月単位での進捗確認が推奨されています。日々の小さな変動に一喜一憂するよりも、中長期的なトレンドを把握することで、より効果的なトレーニング計画を立てることができます。
ガーミンコネクトでの詳細分析と編集テクニック
ガーミンコネクトは、ガーミンデバイスで記録したデータを詳細に分析・編集するための強力なプラットフォームです。筋トレデータについても、デバイス上では確認できない詳細な情報の閲覧と編集が可能です。
💻 ガーミンコネクトの主要機能
| 機能カテゴリ | 具体的な機能 | 活用メリット |
|---|---|---|
| データ編集 | 種目名・回数・重量の修正 | 正確なデータ管理 |
| 視覚化 | 筋肉部位別の視覚表示 | トレーニングバランス確認 |
| 進捗分析 | 重量・回数の推移グラフ | 長期的な成長確認 |
| 比較機能 | 過去セッションとの比較 | パフォーマンス変化の把握 |
アプリでの編集手順は直感的で使いやすく設計されています。該当するワークアウトをタップし、右上の「編集」ボタンを選択することで、すべてのデータを修正できます。特に種目名の変更は重要で、自動認識が間違っていた場合の修正により、正確な筋肉部位の分析が可能になります。
筋肉部位の視覚化機能は特に優れており、実行した種目に基づいて効いている筋肉を色分けで表示します。これにより、トレーニングのバランス確認や、次回のセッションで重点的に鍛えるべき部位の特定が容易になります。
複数セッションの同時編集も可能で、インターバル中にアプリを開いて編集作業を行うことができます。ただし、トレーニングの集中を妨げる可能性があるため、基本的にはトレーニング終了後の編集が推奨されます。
おそらく多くのユーザーが見落としているのが、ワークアウトのメモ機能です。その日の体調、使用したトレーニング器具、特記事項などを記録することで、より詳細なトレーニング日誌として活用できます。
推測の域を出ませんが、今後のアップデートによりAI による自動データ補完機能が追加される可能性があります。過去のパターンを学習し、未入力の重量や回数を自動提案する機能が実装されるかもしれません。
カスタマイズ設定で自分仕様にカスタマイズする方法
ガーミンの筋トレ機能は、豊富なカスタマイズオプションにより、個人のトレーニングスタイルに完全に適応させることができます。初期設定のままでも十分使用できますが、カスタマイズにより使い勝手を大幅に向上させることが可能です。
🔧 主要カスタマイズ項目一覧
| カスタマイズ項目 | 調整可能な内容 | 推奨設定 |
|---|---|---|
| 画面表示項目 | 表示するデータフィールド | 心拍数・時間・回数 |
| 自動セット検出 | ON/OFF・感度調整 | OFF（手動操作推奨） |
| 重量単位 | kg/lb | 地域に応じて選択 |
| レスト時間設定 | デフォルト休息時間 | 目的に応じて1-3分 |
| GPS設定 | GPS使用有無 | 屋外トレーニング時ON |
| アラート設定 | 音・振動・画面 | 個人の好みに応じて |
画面表示項目のカスタマイズは、トレーニング効率に直接影響する重要な設定です。初期設定では複数のデータフィールドが表示されますが、個人にとって最も重要な情報だけを大きく表示することで、トレーニング中の視認性が向上します。
自動セット検出機能については、使用を推奨しないユーザーが多数存在します。この機能は動きが止まると自動的にレストに移行しますが、トレーニング中に意図せずレストに入ってしまうことがあり、集中を妨げる可能性があります。
重量単位の設定は地域や個人の慣れに応じて選択しますが、日本国内では一般的にkg表示が使用されます。ただし、一部のトレーニング理論やプログラムではlb（ポンド）単位が使用される場合があるため、必要に応じて変更してください。
ワークアウトの作成とカスタマイズも可能で、ガーミンコネクトから独自のワークアウトプランを作成し、デバイスに送信できます。サーキットトレーニングやタバタプロトコルなど、特殊なトレーニング形式も設定可能です。
一般的には、使い始めは初期設定のまま使用し、慣れてきてから段階的にカスタマイズすることが推奨されます。すべての設定を一度に変更すると、逆に使いづらくなる可能性があります。
まとめ：ガーミン筋トレ使い方の完全マスターガイド
最後に記事のポイントをまとめます。
- ガーミン筋トレ機能は初期設定で非表示のため、まずアクティビティメニューへの追加が必要である
- 手首装着位置の設定は自動カウント精度に直接影響するため、正確に設定することが重要である
- 自動カウント機能は腕の動きパターンを検知するため、一定のリズムとフルレンジでの動作が精度向上につながる
- 種目自動認識システムは事前登録された動作パターンとの比較により動作するため、正しいフォームでのトレーニングが重要である
- レストタイマー機能は心拍数と時間の両方を表示するため、科学的な休息管理が可能である
- 重量記録は各セット終了後にリアルタイムで入力でき、2セット目以降は前セットの重量が自動表示される
- ガーミンコネクトでは詳細な編集と分析が可能で、筋肉部位の視覚化機能も利用できる
- 自重トレーニングの認識精度は85-95%と高いが、腕の動きが少ない種目では精度が下がる傾向がある
- フリーモードとワークアウトモードは目的に応じて使い分けることで、より効果的なトレーニング管理が可能である
- カスタマイズ設定により個人のトレーニングスタイルに適応させることができるが、段階的な調整が推奨される
- 対応機種にはForeAthlete、vívoactive、Venu、Instinctシリーズなどがあり、機種により機能に差がある
- 基本操作はSTARTキーでアクティビティ開始、BACKキーでセット終了という直感的な設計である
- トレーニング終了後のデータ編集により、自動認識の間違いや記録漏れを修正できる
- 心拍数データを活用することで、筋トレの消費カロリーや回復状況を客観的に把握できる
- 継続的な使用により個人の動作パターンを学習し、認識精度が向上する可能性がある
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=LcYGZd4EOZ9PkTY5YRvin5
- https://ameblo.jp/kazzz10/entry-12767344194.html
- https://www8.garmin.com/manuals-apac/webhelp/forerunner245245music/JA-JP/GUID-A19445DD-ABBE-4CD1-8441-5361D0096762-5054.html
- https://www.garmin.co.jp/products/wearables/vivoactive-6-black/
- https://rumiokan.com/?p=4758
- https://blog.gensobunya.net/post/2023/04/garmin_gym_workout_detection/
- https://myog-jp.com/buy-gear/garmin-instinct/1545/
- https://static.garmin.com/pumac/vivoactive5_OM_JA-JP.pdf
