大切な時計のガラスが割れてしまったり、傷がついてしまったりすると、とても心配になりますよね。特にG-SHOCKは堅牢性が特徴の時計ですが、使用していると意外とガラス面にダメージを受けることがあります。今回は、G-SHOCKのガラス交換について詳しく解説していきます。
G-SHOCKのガラス交換は、メーカーに依頼する方法と時計修理専門店に依頼する方法があります。メーカー修理の場合、ガラスだけでなくケースごと交換になることが多く、費用は14,000円から30,000円程度かかります。また修理期間は5週間から7週間ほどを見込む必要があります。
この記事のポイント!
- G-SHOCKのガラス交換が必要になるケースと判断基準
- メーカー修理と修理店それぞれのメリット・デメリット
- ガラス交換にかかる具体的な費用と期間
- 修理店選びで重視すべきポイントと注意事項
Gショックのガラス交換について詳しく解説
- Gショックのガラス交換が必要になる状況とは
- ガラス交換の前に知っておきたい基礎知識
- Gショック純正ガラスの種類と特徴
- メーカー修理でのガラス交換の特徴と費用
- 時計修理店でのガラス交換の選び方とポイント
- Gショックのガラス交換にかかる期間
Gショックのガラス交換が必要になる状況とは
G-SHOCKのガラス交換が必要になるのは、主に以下のような状況です。まず、落下や衝突によってガラスが割れてしまった場合です。この場合は使用を継続すると破片で怪我をする可能性があるため、すぐに交換が必要です。
次に、ガラスにヒビが入ってしまった場合です。ヒビからの湿気の侵入でムーブメントが錆びたり腐食したりする可能性があります。また、ヒビが進行して完全に割れてしまう危険性もあるため、早めの交換をお勧めします。
使用による擦り傷の場合は、すぐに交換する必要はありません。ただし、文字盤が見にくくなるほど傷が目立つ場合は、交換を検討する価値があります。
傷の程度や状況によっては、ガラス交換だけでなく、ムーブメントの点検やオーバーホールが必要になることもあります。特に強い衝撃でガラスが割れた場合は、内部にも影響が及んでいる可能性があります。
強い衝撃を受けた際は、ガラスの損傷だけでなく、ムーブメントの故障やひげゼンマイの絡まりなども起こる可能性があるため、専門家による総合的な点検をお勧めします。
ガラス交換の前に知っておきたい基礎知識
G-SHOCKのガラス交換を検討する前に、いくつかの重要な基礎知識があります。まず、カシオの製品は生産終了から7年を経過すると部品供給が終了する場合があります。そのため、古いモデルは修理できない可能性があります。
G-SHOCKの場合、ガラス交換はケース交換での対応となることが多いです。これは、ケースとガラスが一体になっている構造が多いためです。防水性能を維持する観点からもこのような対応となっています。
メーカー修理の場合、ガラス交換だけという設定がなく、ケース交換での対応となります。これにより修理費用が高くなる場合がありますが、確実な修理が可能です。
一般的な修理店でも対応は可能ですが、防水性能の確認などが必要になります。また、使用するガラスの品質や修理後の保証内容も確認が必要です。
G-SHOCKの修理は、製品の構造や特性を理解している専門店で行うことをお勧めします。経験豊富な技術者がいる店舗を選ぶことで、より安心な修理が期待できます。
Gショック純正ガラスの種類と特徴
G-SHOCKのガラスには主に3種類があります。最も一般的なのはミネラルガラスで、傷はつきにくいものの、強い衝撃では割れる可能性があります。
高級モデルには人工のサファイアガラスが使用されています。サファイアガラスは非常に硬く、傷がつきにくい特徴があります。ただし、強い衝撃を受けると割れることがあります。
一部のモデルにはプラスチック製の風防が使用されています。プラスチック風防は傷つきやすいものの、割れにくい特徴があります。軽度な傷であれば研磨で補修できる場合もあります。
新しいガラスを購入する場合、腕時計パーツ販売店で購入可能です。ミネラルガラスやプラスチック風防は1,000円から2,000円程度、サファイアガラスは4,000円から5,000円程度が相場となっています。
ただし、自己交換は防水性能に影響を与える可能性があるため、専門店での交換をお勧めします。特にG-SHOCKは防水機能が重要な特徴の一つとなっています。
メーカー修理でのガラス交換の特徴と費用
メーカー修理でのガラス交換は、カシオの公式サービスを通じて行います。WEB修理受付サービスを利用すると24時間いつでも修理依頼が可能です。
修理費用は、代用丸型ミネラルガラス・プラスチック風防交換で14,300円から19,800円、サファイアガラス交換で25,300円から30,200円程度です。期間は5週間から7週間程度かかります。
カシオの公式修理では、修理品が修理センターに到着してから、約1週間から10日で修理が完了します。ただし、防水機能がある時計は専用の試験機での検査が必要なため、さらに時間がかかる場合があります。
修理の持ち込み窓口は全国に8ヶ所あり、札幌、仙台、秋葉原、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡にサービスステーションがあります。持ち込み前にはWEB修理受付サービスからの事前登録が必要です。
メーカー保証期間は購入日から1年間となっています。ただし、誤用や乱用、取り扱い不注意による故障や損傷、不当な修理による故障などは、保証期間内でも有償修理となります。
時計修理店でのガラス交換の選び方とポイント
時計修理店を選ぶ際は、いくつかの重要なポイントがあります。まず、G-SHOCKの修理実績があるかどうかを確認します。実際の修理事例や過去の実績を確認できる店舗を選びましょう。
次に、国家資格である時計修理技能士の資格を持つスタッフが在籍しているかどうかを確認します。特に1級時計修理技能士は7年以上の実務経験が必要な資格です。
修理後の保証も重要なポイントです。多くの修理店では3ヶ月から1年間の保証を設けています。保証がない修理店は避けた方が無難です。
店舗によって修理内容や料金、お預かり期間が異なります。また、受け付けできないブランドもある場合があるため、事前に確認することをお勧めします。
防水検査機を導入している時計修理専門店であれば、作業後の防水性能の確認も可能です。G-SHOCKの重要な機能である防水性能を維持するためにも、このような設備のある店舗を選ぶことをお勧めします。
Gショックのガラス交換にかかる期間
G-SHOCKのガラス交換にかかる期間は、修理方法によって異なります。メーカー修理の場合、基本的に5週間から7週間程度かかります。特殊な形状のガラスを新規作成する場合は、さらに時間がかかる可能性があります。
ダイバーズウォッチなどの防水機能が重要なモデルは、専用の試験機での検査が必要なため、約2週間かかります。また、プレミアムブランド専用修理モデルは約3週間程度の期間が必要です。
修理店での期間は店舗によって異なりますが、一般的に1週間から10日程度です。ただし、部品の取り寄せが必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。
修理期間中の代替品が必要な場合は、事前に相談することをお勧めします。また、急ぎの場合は、店舗に相談することで対応できる場合もあります。
修理が完了した時計は、全国のファミリーマート店舗でも受け取りが可能です。
Gショックのガラス交換方法と費用の詳細
- メーカー修理の具体的な手順と流れ
- ガラス交換時の注意点と確認事項
- 修理店選びで重要な3つのポイント
- 修理可能な年数と部品供給について
- ガラス交換に関する保証について
- 自分での交換・研磨は可能なのか
- まとめ:Gショックのガラス交換で知っておくべきポイント
メーカー修理の具体的な手順と流れ
カシオのWEB修理受付サービスを利用すると、24時間いつでも修理依頼が可能です。修理の基本的な流れは、修理料金の確認から始まり、修理に必要な情報の登録を行います。
修理品の送付または持ち込みは、全国8ヶ所のサービスステーションで対応しています。修理センターでの作業期間は約1週間から10日程度かかりますが、防水機能がある時計は専用の試験機での検査が必要なため、さらに時間を要します。
プレミアムブランド専用修理サービスの「あんしん点検パック」は、OCEANUS、G-SHOCK(MR-G・MT-G)、PRO TREK MANASLUの各モデルが対象です。製品価格が30万円以下の場合は27,500円、30万円を超える場合は38,500円となっています。
修理が完了した時計は、自宅への配送か全国のファミリーマート店舗での受け取りが可能です。修理金額の支払いは、修理完了後に行います。
カシオのメーカー保証期間は購入日から1年間で、この期間内であれば保証書の提示により無料で修理を受けられます。ただし、誤用や乱用による故障は有償となります。
ガラス交換時の注意点と確認事項
ガラスが割れている場合、細かい破片が内部に散らばっている可能性があります。これらの破片が機械内部に入ると、歯車に挟まって時計が止まるなどの不具合の原因となります。
文字盤に残ったガラス片は、針や文字盤を傷つける可能性があります。また、破片が機械内部まで侵入すると、ムーブメントの故障を引き起こす可能性があります。
作業中は時計内部にホコリやゴミが入らないよう注意が必要です。文字盤にホコリやゴミが入ると、視認性が悪くなるだけでなく、歯車内部に侵入すると遅れや止まりの原因となります。
G-SHOCKには基本的に防水機能が付いています。裏蓋やガラス、リューズなどには、隙間から湿気やゴミが入らないようゴムやシリコンのパッキンが取り付けられています。
ガラス交換後、これらのパッキンがずれていると防水性能が維持できなくなる可能性があります。防水検査機を導入している専門店であれば、作業後の防水性能確認が可能です。
修理店選びで重要な3つのポイント
修理店を選ぶ際は、まずG-SHOCKの修理実績があるかどうかを確認します。過去の修理事例や実績を確認できる店舗は信頼性が高いと言えます。
国家資格である時計修理技能士の資格を持つスタッフが在籍しているかも重要です。特に時計修理技能士1級は、7年以上の実務経験が必要な高度な資格です。
ネジなどの細かい部品の取り扱いには細心の注意が必要です。床や絨毯に落とすと見つけるのが困難なため、部品を仕分け容器で管理できる設備が整っているかも確認しましょう。
リューズのマキシンなど細い部品は折れやすいため、慎重な作業が必要です。ムーブメントをケースから取り出す際の技術力も重要です。
修理後の保証期間も重要な選択基準です。多くの修理店では3ヶ月から1年間の保証を設けています。保証がない修理店は避けることをお勧めします。
修理可能な年数と部品供給について
カシオの製品は、生産終了から7年を経過すると部品供給が終了する場合があります。そのため、古いモデルは修理ができない可能性があります。
ガラス交換の場合、G-SHOCKは多くの場合ケース交換での対応となります。これはケースとガラスが一体になっている構造のためです。
防水機能の維持のため、パッキンなどの部品も同時に交換が必要になることがあります。これらの部品も製造終了から7年経過すると入手が困難になります。
修理可能かどうかは、まずカシオの公式サイトで確認できます。製品名やモデル名から簡単に検索が可能です。
製造終了から7年以上経過したモデルでも、時計修理専門店では代替部品での修理が可能な場合があります。ただし、この場合は防水性能などの保証が限定される可能性があります。
まとめ:Gショックのガラス交換で知っておくべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- メーカー修理では主にガラス交換ではなくケース交換での対応となる
- ガラス交換の費用は14,300円から30,200円程度
- 修理期間は基本的に5週間から7週間程度が必要
- カシオの部品供給は製造終了後7年までが基本
- 全国8ヶ所のサービスステーションで修理受付が可能
- メーカー保証期間は購入から1年間
- 修理店選びでは技能士の在籍と実績確認が重要
- 防水機能の確認には専用の試験機が必要
- プレミアムモデルは専用の修理サービスがある
- ガラスが割れた場合は内部への破片混入に注意が必要
- 修理後の保証は3ヶ月から1年が一般的
- 修理完了品はファミリーマートでも受け取り可能