ブライトリングは1884年に設立された歴史あるスイスの高級時計ブランドです。パイロットウォッチの名門として知られ、航空業界での高い信頼を得ていますが、一部では「人気がない」「リセール価値が低い」といった声も聞かれます。
実際のところ、ブライトリングの評価は国内外で異なる面があります。特に日本では、大きめのケースサイズやメンテナンス費用の高さが指摘される一方、海外では堅牢性と精度の高さが評価されています。また、2017年以降は世界的な売り上げを伸ばし、2023年には高級時計ブランドの売上ランキングで9位にまで上昇しています。
この記事のポイント!
- ブライトリングの評判が良くない理由と実際の価値
- 正規店購入のメリットとメンテナンス費用の実態
- 海外での評価と日本市場での位置づけ
- ナビタイマーやクロノマットなど人気モデルの特徴
ブライトリング人気ないと言われる理由を徹底解説
- 知名度が低く、デザインが伝統的な点が影響
- ロレックスやオメガと比べてリセール価値が異なる
- メンテナンス費用の高さが評判に影響
- 正規店購入でメリットを得られる理由
- ケースサイズの大きさが日本人向きではない声も
- 海外では実は高い評価を獲得している
知名度が低く、デザインが伝統的な点が影響
ブライトリングは、ロレックスやオメガと比較すると、一般的な認知度が低い傾向にあります。これは高級時計ブランドとしての地位を確立しているにもかかわらず、特に日本市場において顕著です。
デザインについては、大きめで厚みのあるケースが特徴的です。これは航空計器としての歴史から来る機能性を重視した結果ですが、一部のユーザーからは派手すぎる、重厚すぎるという声も聞かれます。
パイロットウォッチとしての機能性を重視する一方で、クロノグラフやフライトコンピューターといった複雑な機能を搭載しているため、シンプルさを求めるユーザーには敬遠される傾向があります。
特にビジネスシーンでは、その存在感のある外観が場違いに感じられることもあり、これが「人気がない」という印象につながる一因となっています。
しかし、このような特徴は同時にブライトリングならではの個性でもあり、むしろその独自性を評価するファンも多く存在します。メカニカルな魅力や技術的な先進性は、時計愛好家から高い評価を受けている点です。
ロレックスやオメガと比べてリセール価値が異なる
ブライトリングのリセール価値について、一般的な高級時計の平均リセール率は30~40%程度とされています。これはオメガやカルティエと同等の水準です。
しかし、生産台数の多さや並行輸入品の流通量が多いことが、リセール価値に影響を与えています。特に、正規品と比較して3割程度安い並行輸入品の存在が、中古市場での価格形成に大きく影響しています。
中古市場では、ブライトリングの一部のモデルは安定した取引相場を保っています。特に生産終了モデルは、大きな値崩れを起こすことは少ないとされています。
ただし、ETAムーブメントを採用しているモデルは、時計に精通した層からは「カスタマイズが少ない」「独自性が欠ける」という理由で、リセール時の評価が低くなる傾向があります。
市場価値については、新品を正規店で購入した場合と中古市場での売却時の価格差が大きいことが、購入者の不満につながることもあります。
メンテナンス費用の高さが評判に影響
ブライトリングのメンテナンス費用は、オーバーホールを例にとると基本料金で10万円から16万円ほどかかります。これは高級時計としては比較的高額な部類に入ります。
並行輸入品や中古品でブライトリングを購入した場合、メーカーでのオーバーホールは基本料金だけで10万円以上必要となり、正規店購入時の半額特典を受けることができません。
正規店での購入者は「クラブ・ブライトリング」に加入でき、オーバーホールなどのメンテナンス費用が永久的に半額になるという特典があります。これは5万円から8万円程度で済むことを意味します。
定期的なメンテナンスは、機械式時計の精度と寿命を維持するために不可欠です。特にクロノグラフ機能を搭載したモデルは、より慎重なメンテナンスが必要となります。
このように、メンテナンス費用の高さは、特に並行輸入品や中古品の購入者にとって大きな負担となる可能性があり、これが評判に影響を与える要因の一つとなっています。
正規店購入でメリットを得られる理由
ブライトリングを正規店で購入する最大のメリットは、「クラブ・ブライトリング」への加入資格が得られることです。このクラブ会員になると、オーバーホールなどのメンテナンス費用が半額になる特典を永続的に受けることができます。
正規店では、各種イベントへの招待や専用ラウンジの使用権など、オーナーとしての特別な体験も提供されています。これらの特典は、時計の所有価値を高める要素となっています。
購入後のアフターサービスも正規店購入のメリットの一つです。正規保証やメンテナンスの優遇を受けられ、長期的な視点で見ると維持費の削減につながる可能性があります。
並行輸入品と比較すると、正規店での購入価格は確かに高くなりますが、長期的な維持費を考慮すると、必ずしも割高とは言えない場合もあります。
また、正規店では純正パーツの使用が保証され、信頼性の高いサービスを受けることができます。これは時計の長期的な価値を保つ上で重要な要素となっています。
ケースサイズの大きさが日本人向きではない声も
ブライトリングの時計は、多くのモデルで42mm以上の大きめのケースサイズを採用しています。例えば、クロノマットは42mm、アベンジャーは45mmと、比較的大きなサイズ感が特徴です。
この大きめのケースサイズは、日本人の平均的な体格や腕周りを考えると、やや大きすぎると感じる人も少なくありません。特に、ビジネスシーンでは目立ちすぎると感じる声も聞かれます。
ただし、近年のモデルでは、ケースの形状や装着感が改良され、実際の着用時には見た目ほどの違和感がないように設計されています。例えば、ラグの形状を工夫することで、腕へのフィット感が向上しています。
文字盤の視認性という観点では、大きめのケースサイズはむしろメリットとなります。特に、クロノグラフなどの複雑な機能を搭載したモデルでは、情報を読み取りやすい利点があります。
さらに、ブレスレットの設計にも工夫が見られ、細かなコマを組み合わせることで腕にフィットしやすい構造となっています。これにより、大きめのケースサイズでありながら、快適な装着感を実現しています。
海外では実は高い評価を獲得している
ブライトリングは、特にアメリカやヨーロッパの市場で高い評価を獲得しています。2017年から2023年にかけて、世界的な売上ランキングを19位から9位まで上昇させました。
海外市場では、ブライトリングの堅牢性と精度が高く評価されています。特に、すべてのモデルがクロノメーター認定を受けている点は、技術力の証として認識されています。
航空業界との深い結びつきも、海外での評価を高めている要因の一つです。パイロットウォッチとしての機能性や信頼性は、プロフェッショナルからの支持を得ています。
米国空軍やイタリア空軍のアクロバット飛行チームとの関係も、ブランドの信頼性を高める要素となっています。このような実績は、海外市場での評価に大きく貢献しています。
また、2020年以降は自社製キャリバー01の搭載モデルを増やすなど、技術的な進化も続けています。これらの取り組みが、国際的な評価の向上につながっています。
ブライトリング人気ない?実は知られていない魅力とは
- パイロットウォッチとしての確かな性能
- 自社製ムーブメントの高い信頼性
- 日本限定モデルの充実したラインナップ
- クロノマットとナビタイマーの根強い人気
- 30代〜40代のビジネスマンに選ばれる理由
- まとめ:ブライトリング人気ないは誤解?正しい選び方で後悔しない購入を
パイロットウォッチとしての確かな性能
ブライトリングは1884年の創業以来、航空計器としての機能を重視した時計作りを続けています。特に、ナビタイマーは1952年に世界初の航空計算尺付きクロノグラフとして誕生しました。
全てのモデルがクロノメーター認定を取得しており、高い精度と信頼性を保証しています。このクロノメーター認定は、スイス公認の品質規格であり、厳しい条件をクリアする必要があります。
パイロットウォッチとしての性能は、英国空軍やイタリア空軍アクロバット飛行チームなどのプロフェッショナルからも高い評価を得ています。航空業界での実績は、時計の信頼性を裏付けています。
2017年以降、ブランドは大きく進化を遂げ、従来の性能を維持しながら、よりモダンで洗練されたデザインへと進化を続けています。クラシカルな要素を残しつつ、現代のニーズに応える改良が加えられています。
特に防水性能は、モデルによって200mから300mの高い防水性を確保しており、実用的な性能を重視する姿勢が貫かれています。
自社製ムーブメントの高い信頼性
ブライトリングは自社製ムーブメントの開発に力を入れており、「キャリバー01」は5年の歳月をかけて開発された自社製の機械式自動巻きムーブメントです。高い精度と耐久性を備え、メンテナンス性にも優れています。
Cal.01搭載モデルの特徴として、約70時間のパワーリザーブを実現しています。また、日付変更に制限時間がないという特殊な機能を持っており、これは一般的な機械式時計にはない利点です。
自社ムーブメントの開発は、時計メーカーとしての技術力を示す重要な要素となっています。チューダーとのムーブメント供給の協力関係も築いており、技術交流によって更なる品質向上を実現しています。
ブライトリングのムーブメントは、COSCによるクロノメーター認定を受けており、高精度な時間計測を保証しています。インダイアルが横並びになっているモデルは、全て自社製マニュファクチュールムーブメントを搭載しています。
また、自社ムーブメントは耐衝撃性にも優れており、日常使用における信頼性も高く評価されています。
日本限定モデルの充実したラインナップ
ブライトリングは日本市場向けに多くの限定モデルを展開しています。特にマザー・オブ・パールダイアルを採用したモデルは、日本市場で高い評価を得ています。
クロノマットやナビタイマーといった人気モデルにも日本限定バージョンが用意されており、それぞれに特別なカラーリングや仕様が施されています。例えば、ブラックマザー・オブ・パールダイアルを採用したクロノマットB01 42は、日本限定モデルとして展開されています。
これらの限定モデルは、日本人の好みを考慮して設計されており、グローバルモデルとは異なる魅力を持っています。アイスブルーやホワイトなど、日本市場に合わせた落ち着いたカラーリングが特徴です。
限定モデルは、通常のラインナップには無い特別な仕様や組み合わせを提供することで、コレクターからの支持も得ています。天然素材であるマザー・オブ・パールは、1枚1枚異なる表情を持つため、世界に一つだけの個性的な時計となります。
また、日本限定モデルは、グローバルモデルと同様の高い品質基準で製造されており、信頼性も確保されています。
クロノマットとナビタイマーの根強い人気
クロノマットとナビタイマーは、ブライトリングを代表する2大コレクションとして知られています。特にナビタイマーは、2022年に70周年を迎え、新たなデザインで生まれ変わりました。
クロノマットは2020年にリニューアルされ、従来の武骨なイメージからよりエレガントなスポーツウォッチへと進化しました。ルーローブレスレットと呼ばれる独特のブレスレットデザインは、装着感の良さでも評価が高いです。
両モデルともに自社製キャリバー01を搭載し、約70時間のパワーリザーブを実現しています。機械式クロノグラフとしての高い性能と、実用的な機能性を兼ね備えています。
ナビタイマーは、12時位置にAOPAのロゴを復活させるなど、クラシカルな要素を残しつつ、現代的な洗練さも加えられています。新しいカラーバリエーションも追加され、選択肢が広がっています。
また、両モデルとも200m防水性能を備えており、実用的な性能も確保されています。クロノグラフ機能と日付表示、さらにナビタイマーには航空計算尺も搭載されています。
30代〜40代のビジネスマンに選ばれる理由
ブライトリングは、特に30代から40代の男性に支持されています。これは、仕事でもプライベートでもアクティブに活動する世代のライフスタイルに適していることが大きな要因です。
機械式時計に対する価値観が成熟している30代後半から40代の男性には、デザインだけでなく、時計の機能やブランドの歴史、技術力も重要な選択基準となっています。ブライトリングはこれらの要素を高いレベルで満たしています。
近年では、「プレミエ」シリーズのような洗練されたデザインのモデルも展開され、ビジネスシーンでの使用にも適したラインナップが充実しています。スポーティーさと品格を両立させたデザインは、成熟した大人の男性に似合います。
クロノグラフやGMT機能など、実用的な機能を搭載したモデルが多いのも特徴です。これらの機能は、ビジネスシーンでも実際に活用できる実用性を備えています。
また、メタルブレスレットを採用したモデルが多いことも、ビジネス用途での使いやすさにつながっています。雨や汗を気にせず使用できる実用性は、ビジネスマンのニーズに合致しています。
まとめ:ブライトリング人気ないは誤解?正しい選び方で後悔しない購入を
最後に記事のポイントをまとめます。
- 2017年から2023年にかけて世界的な売上ランキングが19位から9位まで上昇している
- 全モデルがクロノメーター認定を取得し、高い精度を保証している
- 自社製キャリバー01は約70時間のパワーリザーブを実現している
- 正規店購入でクラブ・ブライトリング会員となり、メンテナンス費用が半額になる
- リセール価値は平均30~40%程度で、オメガやカルティエと同等レベル
- 日本限定モデルが充実しており、マザー・オブ・パールダイアルなど特別仕様を展開
- ナビタイマーとクロノマットが2大主力モデルとして高い人気を誇る
- 30代~40代のビジネスマンに特に支持されている
- 航空業界との深い結びつきがあり、パイロットウォッチとしての信頼性が高い
- 海外市場では堅牢性と精度の高さが高く評価されている
- メタルブレスレットモデルが豊富で、実用的な使用が可能
- 200m~300mの高い防水性能を備えたモデルを多数展開している