ブローバの腕時計について「ダサい」という評価を目にすることがありますが、実は世界的に評価の高い実力派ブランドです。1875年の創業以来、世界初の音叉式電子時計「アキュトロン」の開発や、NASAのアポロ計画への参加など、革新的な技術開発の歴史を持っています。
現在では後藤輝基さんや片岡愛之助さんなど、多くの著名人も愛用しているブローバ。独自開発の高精度ムーブメントや、マリンスターシリーズに代表される洗練されたデザイン、そして手頃な価格帯が特徴的です。
この記事のポイント!
- ブローバの歴史と技術革新の実績について
- ブローバの時計がダサいと評価される背景
- 実際の製品ラインナップと各シリーズの特徴
- 著名人の愛用例と現代における評価
ブローバ時計はダサいって本当?歴史と実力を徹底解説
- 創業150年の歴史を持つアメリカの老舗時計メーカー
- NASAや米軍も認めた確かな技術力の持ち主
- 独自の技術開発で時計業界に革新をもたらす
- 高級時計メーカーと比較して手頃な価格帯が魅力
- 芸能人やセレブにも愛用者が多数存在
- 世界初の音叉式電子時計「アキュトロン」の開発者
創業150年の歴史を持つアメリカの老舗時計メーカー
ブローバは1875年にニューヨークでジョセフ・ブローバによって創業されました。当初から「最高品質の時計を作りたい」という理念を掲げ、量より品質、生産より完璧性を追求してきました。
1912年には、スイスのビエンヌに時計製造・組立工場を設立し、時計業界で初めて部品の規格化を促進。これにより品質の均一化と量産化を実現し、高品質な時計を手頃な価格で提供することを可能にしました。
1920年には本社をマンハッタン5番街に移設し、世界で初めて高層ビルの最上階に天文台を設置。さらに1926年には、時計メーカーとして初めて国内ラジオコマーシャルを展開し、マーケティングでも革新的な取り組みを行いました。
1941年には世界初のテレビコマーシャルを放送し、同時期に米軍への軍用時計の納入も開始。幅広い分野で時計業界をリードする存在となっていきました。
ニューヨーク市長により、10月4日が「ブローバの日」と定められるなど、アメリカを代表する時計ブランドとしての地位を確立しています。
NASAや米軍も認めた確かな技術力の持ち主
ブローバは1958年にアメリカ海軍の宇宙計画であるヴァンガード衛星計画に協力を開始し、宇宙での時計技術の応用に取り組みました。
1969年には、アポロ11号に搭載された計時装置が月面の「静かの海」に設置され、現在でもその時計は月面に残されています。この実績は、ブローバの技術力の高さを象徴する出来事となりました。
第二次世界大戦中には、米軍向けにA-11やA17Aなどの軍用時計を供給。その信頼性と耐久性の高さから、兵士やパイロットの間で広く使用され、戦場の必需品となっていました。
1967年にはアメリカ大統領専用機エアフォースワンの公式時計に採用され、また公式ギフトとして各国首脳や要人に進呈されるなど、高い信頼を得ていました。
アメリカの宇宙開発にとって必要不可欠な存在として、NASAとともに歴史に残る成果を残しています。
独自の技術開発で時計業界に革新をもたらす
1960年、ブローバは世界初の音叉式電子時計「アキュトロン」を発表しました。月差1分以内という高精度を実現し、時計業界に革命をもたらした画期的な製品でした。
2010年には「ブローバプレシジョニスト」を発表。通常の8倍にあたる262.144kHzの高振動を生成する高精度クオーツを搭載し、なめらかなスイープ運針を実現しました。
2016年には世界初のカーブしたクロノグラフムーブメント「カーブ」を発表。人間工学に基づいた設計で、装着感を追求した革新的なモデルを生み出しています。
ブローバは1970年には、アメリカで初めてのクオーツ式腕時計「アキュクオーツ」を発表するなど、常に新しい技術開発に挑戦し続けています。
歴史の中で培われた技術力は、現代の製品にも受け継がれ、高い精度と信頼性を実現しています。
高級時計メーカーと比較して手頃な価格帯が魅力
ブローバは創業当初から、高品質な時計を手頃な価格で提供することを目指してきました。早くから部品の規格化と量産化を実現し、品質を維持しながらコストを抑える努力を続けています。
現在の主力製品であるマリンスターシリーズは、200メートルの防水性能を備えながら、10万円を大きく下回る価格帯で提供されています。高級感のあるデザインと実用的な機能を兼ね備えた製品として評価されています。
クラシックシリーズでは、機械式自動巻きのモデルも4万円台から展開されており、本格的な機械式時計を手に入れやすい価格設定となっています。
ヴィンテージモデルは、その希少性や歴史的価値から高額で取引されることもありますが、新作モデルは比較的手頃な価格帯を維持しています。
時計の品質や機能に比べて価格が抑えめに設定されているため、コストパフォーマンスの高さが特徴となっています。
芸能人やセレブにも愛用者が多数存在
後藤輝基さんは「行列のできる法律相談所」でアキュトロン・スペースビューリミテッドエディションを着用していることが確認されています。音叉式の電子腕時計で、独特なスケルトンデザインが特徴的なモデルです。
片岡愛之助さんはドラマ「半沢直樹」でアキュトロン キャリブレーターを着用。ブローバを象徴する音叉式ムーブメントを搭載した高精度な時計で、精密な秒針の動きが特徴です。
矢島智人さんもドラマ「HERO」でブローバのアキュスイス キャリブレーターを着用しており、ブローバの技術力とデザインの良さが評価されています。
歴史的には、ジョン・F・ケネディ大統領やエルヴィス・プレスリー、ポール・ニューマンなども愛用していたことが知られています。
現代のビジネス界では、ヴァージングループ創業者のリチャード・ブランドソンなども愛用しており、幅広い分野で支持されています。
世界初の音叉式電子時計「アキュトロン」の開発者
アキュトロンは、1960年に機械式時計が主流だった時代に発表された革新的な製品です。コイルに電圧をかけることで音叉が振動し、時を刻む独自の機構を採用しました。
月差1分以内という当時としては驚異的な精度を実現し、従来の機械式時計の概念を覆す画期的な製品として世界的に評価されました。
アキュトロンの技術は、46回もの宇宙飛行と初の月面着陸を成功に導き、NASAの宇宙開発に大きく貢献しました。その信頼性の高さから、アポロ計画でも重要な役割を果たしています。
現在でもアキュトロンの名を冠したシリーズが展開されており、ブローバの革新性と技術力を象徴する存在として位置づけられています。
アキュトロンは、時計業界に革命をもたらした製品として、時計史に大きな足跡を残しています。
ブローバ時計がダサいと言われる理由と実際の評価
- 日本での知名度が低いことが主な要因
- 独特なデザインが好みを分ける
- マリンスターシリーズの高級感あるデザイン
- クラシックシリーズの上品な佇まい
- 40代の大人の男性に人気のモデル
- レディースモデルのエレガントなデザイン性
- まとめ:ブローバ時計はダサくない!むしろコスパ最強の実力派
日本での知名度が低いことが主な要因
ブローバは日本市場での知名度が比較的低く、そのことが「ダサい」という評価につながることがあります。しかし、アメリカでは長年にわたり高い評価を受けている歴史あるブランドです。
創業以来の品質重視の姿勢は、部品の規格化や量産化によって実現されており、スイス製に匹敵する品質を追求してきました。
1920年代には世界初のラジオ広告を展開し、1941年には世界初のテレビCMを放送するなど、マーケティングでも革新的な取り組みを行ってきました。
技術面でも、世界初の音叉式電子時計アキュトロンの開発や、NASAのアポロ計画への参加など、数々の実績を残しています。
価格帯も手頃で、高品質な時計を求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。
独特なデザインが好みを分ける
ブローバの時計は、独自のデザイン哲学を持っています。例えば、カーブシリーズでは世界初となるカーブしたクロノグラフムーブメントを採用し、人間工学に基づいた装着感を追求しています。
マリンスターシリーズは200メートルの防水性能を備えながら、ラグジュアリーな外観デザインを実現。7時位置のオープンハートや、美しい2色のPVDステンレスの組み合わせなど、独創的な要素を取り入れています。
コンピュートロンシリーズは、LEDディスプレイを採用した台形型のケースデザインで、レトロフューチャーな魅力を放っています。
クラシックシリーズでは、60年代のエアロジェットからインスピレーションを得た洗練されたデザインを採用。クロスラインやボックス風防などのレトロな要素を現代的にアレンジしています。
これらの独特なデザインは、時計愛好家から高い評価を受けている一方で、好みが分かれる要因にもなっています。
マリンスターシリーズの高級感あるデザイン
マリンスターシリーズは、ブローバを代表する人気コレクションの一つです。200メートルの防水性能を備えながら、ラグジュアリーな雰囲気を兼ね備えたデザインが特徴です。
オープンハートモデルでは、7時位置から機械式の心臓部を鑑賞できる仕様となっており、裏面のシースルーバックからは機械式ムーブメントの動きを楽しむことができます。
細部までこだわった装飾性の高いディテールと、美しい2色のPVDステンレスの組み合わせが、ラグジュアリーでグラマラスな雰囲気を醸し出しています。
マリンスターコレクションを象徴する10個の星のデザインは、200メートル防水という高い防水性能を表現しています。
スポーツシーンでも使える実用性と、エレガントな雰囲気を両立した設計となっています。
クラシックシリーズの上品な佇まい
クラシックシリーズは、時代を超えて愛される洗練されたデザインが特徴です。60年代のビジネスエリートに人気を博した「エアロジェット」モデルからインスピレーションを得たデザインを採用しています。
オープンハートモデルでは、規則正しく動く機械式時計の心臓部「テンプ」の動きを観賞できる仕様となっています。シースルーバックからは、ムーブメントの輝きとハーモニーを楽しむことができます。
文字盤外周部には美しいペルラージュ仕上げを施し、力強いデザインにクラシカルで高級な雰囲気を加えています。
42時間のパワーリザーブを実現しているため、週末に一度使用すれば、ゼンマイを巻き上げることなく継続して使用できる実用性も備えています。
シンプルながら洗練された三針のフェイスは、ビジネスシーンでも活用できる上品な佇まいを実現しています。
40代の大人の男性に人気のモデル
40代の男性向けには、プレシジョニストシリーズが人気を集めています。通常の8倍の振動数(262kHz)を誇る独自の高性能ムーブメントを搭載し、1/1000秒まで計測可能なクロノグラフ機能を備えています。
流れるようになめらかに針が動くスィープ運針は、高級時計の特徴の一つとして知られており、精密さと品質の高さを表現しています。
ミリタリーコレクションでは、1950年代から60年代にかけての米軍供給モデルの DNA を受け継いだデザインを展開。38mmの小ぶりなケースサイズは、ビジネスシーンでも使いやすい特徴となっています。
カーブコレクションは、人間工学に基づいた湾曲ケースと高精度なムーブメントを組み合わせ、装着感と機能性を両立しています。
これらのモデルは、実用性と洗練されたデザインのバランスが取れており、40代の男性の lifestyle に適しています。
レディースモデルのエレガントなデザイン性
レディースモデルは、洗練されたデザインと高い機能性で評価されています。クラシックでエレガントなデザインが特徴で、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも使いやすい仕様となっています。
オープンハートやスケルトンなど、機械式時計の美しさを楽しめるデザインも多く取り揃えており、時計好きの女性からも支持を得ています。
高品質な素材を使用しながら、手頃な価格帯で提供されているため、コストパフォーマンスの高さも魅力の一つとなっています。
シンプルで上品なスタイルは、時代を選ばない普遍的な魅力を持っており、長く愛用できる特徴を備えています。
デザイン性と機能性を兼ね備えた高品質な時計として、多くの女性に支持されています。
まとめ:ブローバ時計はダサくない!むしろコスパ最強の実力派
最後に記事のポイントをまとめます。
- 1875年創業のアメリカを代表する時計ブランドである
- NASAのアポロ計画に参加し、月面に設置された実績を持つ
- 世界初の音叉式電子時計アキュトロンを開発した革新的なブランド
- 262kHzの高振動クォーツなど、独自の技術開発を継続している
- 200m防水のマリンスターは10万円以下で購入可能な高コスパモデル
- 後藤輝基や片岡愛之助など、多くの著名人が愛用している
- クラシックシリーズは60年代のデザインを現代的に解釈
- カーブシリーズは世界初の湾曲ムーブメントを搭載
- 40代のビジネスマンに適した実用的なモデルを多数展開
- レディースモデルもエレガントで機能的なデザインを実現
- 品質と価格のバランスに優れた実力派ブランドである
- 米軍の公式採用実績もある信頼性の高いメーカー