カルティエの時計は「恥ずかしい」とネット上で話題になることがありますが、実際にはロレックスに次ぐ世界第2位の時計部門売上を誇る高級時計ブランドです。世界で初めて実用的な腕時計を開発したカルティエは、1904年の創業以来、確かな技術力とデザイン性で多くの人々を魅了してきました。
ポチップ
タンクやサントスといった定番モデルは、40～60%という高いリセールバリューを維持しており、投資対象としても注目されています。また、2001年にはカルティエ マニュファクチュールを設立し、自社での開発・製造にも力を入れています。
この記事のポイント！
- カルティエ時計が「恥ずかしい」と言われる理由と、その誤解の真相
- 世界第2位の時計ブランドとしての実力と歴史
- 各モデルの特徴と現在の価格帯、買取相場
- 長期保有する際の維持費用やメンテナンスの注意点
カルティエの時計は恥ずかしくない！実は世界第2位の高級時計ブランド
- 世界初の腕時計を開発した伝統あるブランド
- カルティエ時計が「恥ずかしい」と思われる3つの誤解
- 時計専門ブランドでないという誤解への反論
- 資産価値とリセールバリューの高さ
- メンテナンス費用と長期保有の注意点
- 人気モデル「タンク」の魅力と特徴
世界初の腕時計を開発した伝統あるブランド
カルティエは1904年に、飛行家アルベルト・サントス=デュモンの要望に応えて、世界初の実用的な男性用腕時計「サントス」を開発しました。それまでは懐中時計が一般的でしたが、この革新的な開発により、腕時計の歴史に大きな一歩を記すことになりました。
その後も、1919年に誕生した「タンク」や1983年に発表された「パンテール」など、数々の名作を世に送り出してきました。これらのモデルは今でも高い人気を誇り、現代の新作にも伝統的なデザイン要素が受け継がれています。
世界5大ジュエラーの一つとして、カルティエはジュエリーの技術を時計製造にも活かしています。特に金属加工の技術は他のブランドの追随を許さず、プラチナなどの高級素材の加工でも優れた実績を残しています。
2001年にはカルティエ マニュファクチュールを設立し、自社での開発と製造に力を入れています。この取り組みにより、美しさと機能性を両立した時計作りを実現しています。
現在では、世界の時計部門売上高で約28億スイスフランを記録し、ロレックスに次ぐ第2位の座を確立しています。この実績は、カルティエの時計が世界中で高い評価を受けている証といえるでしょう。
カルティエ時計が「恥ずかしい」と思われる3つの誤解
カルティエの時計が「恥ずかしい」と言われる背景には、主に3つの誤解があります。これらの誤解を一つずつ見ていきましょう。
1つ目は、宝飾品ブランドであるために「腕時計の会社やブランド」という認識が薄いことです。しかし、カルティエは1970年代後半から本格的に時計製造に参入し、現在では世界第2位の時計部門売上を誇っています。
2つ目は、カルティエのデザインが「男性的ではない」と感じる人が多いことです。確かにカルティエの時計は、軽くて薄くてスタイリッシュなデザインが特徴です。しかし、これは無骨さやスポーティさとは異なる、大人の品格を表現するデザインとして評価されています。
3つ目は、自社ムーブメントの歴史が浅いという点です。カルティエが本格的に自社ムーブメントの製造を始めたのは2000年代後半からですが、それまではジャガールクルト、フレデリックピゲ、ピアジェなど、一流のムーブメントメーカーから最高級のムーブメントを調達していました。
メンズモデルにおいても、サントスやタンク、パシャなど、時代を超えて愛される名作を生み出しています。これらのモデルは、エレガントでありながら男性らしさも備えた、独自の魅力を持っています。
カルティエは今やスポーツモデルも充実させており、現行のサントスやパシャなどは高い防水性能も備えています。時計専門ブランドに引けを取らない実用性も兼ね備えているのです。
時計専門ブランドでないという誤解への反論
カルティエは世界初の実用的な腕時計を作った歴史ある時計メーカーです。1904年にサントスを開発して以来、革新的な時計作りを続けてきました。
現在の時計部門の売り上げは世界第2位を誇り、約28億スイスフランを記録しています。これはロレックスに次ぐ数字であり、時計専門ブランドとしての実力を証明しています。
2001年にカルティエ マニュファクチュールを設立してからは、自社での開発と製造に力を注いでいます。時計の設計から製造まで、一貫した品質管理のもとで生産を行っています。
カルティエは宝飾品ブランドとしての技術も時計製造に活かしています。金属加工の技術は特に優れており、プラチナなどの高級素材の加工でも高い評価を得ています。
世界5大ジュエラーの一つであるカルティエですが、その技術力は時計製造においても発揮されており、美しさと機能性を両立した時計作りを実現しています。
資産価値とリセールバリューの高さ
カルティエの定番モデルは、中古市場でも40～60%という高いリセールバリューを維持しています。特に「タンク」や「サントス」などの人気モデルは、長期的な資産価値が期待できます。
状態の良い中古品は新品価格の約85%で取引されることもあり、適切なメンテナンスを行えば価値を維持できる可能性が高いです。特に限定モデルや古典的なデザインの時計は、時間が経過しても価値が下がりにくい傾向にあります。
高級素材を使用したモデルは、特に資産価値が高くなる傾向があります。18Kゴールドやダイヤモンドを使用したモデルは、素材自体が価値を持っているため、時計全体の資産価値を支えています。
近年は金の価格が最高値を更新していることもあり、ゴールドを使用したカルティエの時計の価値も上昇傾向にあります。ゴールドやプラチナを使用したモデルは、ステンレススチール製のモデルと比較して、リセールバリューも高くなっています。
また、世界的な知名度と高い品質により、常に安定した需要があることも、カルティエの時計の資産価値を支える要因となっています。
メンテナンス費用と長期保有の注意点
カルティエの時計を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。カルティエは5年に1度のオーバーホールを推奨しています。
オーバーホールの費用は数万円から数十万円程度かかることがあり、購入時にはこの維持費用も考慮に入れる必要があります。ただし、適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって時計の価値と機能を保つことができます。
カルティエの時計は100を超える細かな部品で構成されており、1つの部品の小さな異常が故障につながることもあります。そのため、異常を感じた場合は推奨期間よりも早めにオーバーホールを依頼することをお勧めします。
防水性能の維持も重要なポイントです。メンテナンスを怠ると、内部にほこりが溜まったり、水分や油分が入り込んで部品が錆びたりする可能性があります。そのまま放置すると、修理費用が高額になったり、最悪の場合は修理ができなくなったりする恐れもあります。
電池式の腕時計の場合、電池の寿命は平均2～3年程度ですが、最新のモデルでは5～6年の長寿命バッテリーを採用しているものもあります。
人気モデル「タンク」の魅力と特徴
タンクは1919年に誕生した、カルティエの代表的なモデルです。第一次世界大戦の戦車からインスピレーションを得たデザインで、平行に走る2本のラインが特徴的です。
当初はオールゴールドを素材として使用していましたが、その後ステンレススチールを主軸としたタンクフランセーズが登場し、より多くのユーザーを獲得しました。現在は、よりスタンダードなドレスウォッチであるタンクソロが人気を支えています。
タンクの価格帯は、エントリーモデルで50万円台から、高級素材を使用したモデルでは400万円を超えるものまでさまざまです。中古市場での価値も高く、1970年代に製造された特定のヴィンテージモデルは、新品価格の200%以上で取引されることもあります。
アールデコ調の直線的なデザインと上下に突き出したケースサイドは、100年以上の時を経た今でも色褪せることのない魅力を放っています。クラシカルでありながら現代的な感覚にもマッチする、普遍的なデザインを実現しています。
長い歴史の中で「タンク アメリカン」「タンク フランセーズ」「タンク アングレーズ」などの国名が入ったモデルや、「タンク ディヴァン」「タンク アロンジェ」のようにデザインのイメージから名がついたモデルなど、バリエーションも豊富です。
ポチップ
カルティエ時計は男性にも女性にも似合う！選び方とおすすめモデル
- メンズモデルの特徴と選び方のポイント
- レディースモデルの魅力と人気の理由
- サントスの特徴と価格帯
- パンテールの魅力と価格相場
- バロンブルーの特徴とおすすめポイント
- まとめ：カルティエ時計は恥ずかしくない！むしろステータスシンボル
メンズモデルの特徴と選び方のポイント
カルティエのメンズ時計は、洗練されたデザインと卓越した技術で人気を集めています。特に「タンク」「サントス」「ドライブ ドゥ カルティエ」など、それぞれ独自の魅力を持つモデルを展開しています。
カルティエのメンズ時計は、クラシックからモダンまで幅広いデザインが揃っています。薄型でスタイリッシュなデザインは、控えめで上品な印象を与え、ビジネスシーンでもカジュアルな場面でも自然と溶け込みます。
仕事中に着用する場合は、動きが多く汗をかく環境では注意が必要です。ただし、現行のサントスやパシャはしっかりとした防水仕様になっており、活動的なシーンでも使用できます。
オフィスワークや室内での仕事が多い方には、カルティエの時計は扱いやすいといえます。全体的にコンパクトにまとまっているため、ファッションの一部として時計を楽しむ方に特におすすめです。
クラシカルでエレガントなデザインは、年齢を重ねるほど似合う傾向にあります。特に30代後半以降の方には、その人の品格を引き立てる存在として評価されています。
レディースモデルの魅力と人気の理由
カルティエのレディース時計は、エレガントなデザインと高品質な素材で多くの女性から支持を得ています。ダイヤモンドやゴールドをあしらったモデルは、特に女性らしい華やかさと気品を兼ね備えています。
「タンク フランセーズ」は、カルティエを代表するモデルの一つです。スクエアケースが特徴で、クラシックで洗練されたデザインはビジネスシーンからカジュアルな場面まで幅広く活躍します。
「バロンブルー」は、丸みを帯びたケースとブルーカボションリューズが特徴的です。2007年に誕生したこのモデルは、エレガントで女性らしいデザインで、パーティーやフォーマルなシーンでも映えます。
「パンテール ドゥ カルティエ」は、1983年に誕生し、その名の通り豹をイメージしたデザインが特徴です。ジュエリーのような華やかさと時計としての機能性を兼ね備えており、アクセサリー感覚で楽しむことができます。
2023年の価格改定により値上げが実施され、買取市場の相場も上昇傾向にあります。キャサリン妃やカマラ・ハリス副大統領も愛用しており、世界的な知名度の高さが需要を支えています。
サントスの特徴と価格帯
ポチップ
サントスは1904年に、飛行家アルベルト・サントス=デュモンの依頼を受けて誕生した世界初の実用的な腕時計です。スクエア型のケースと角の丸みが特徴的で、当時の懐中時計から腕時計への転換を象徴するデザインとなっています。
2018年にリニューアルされた際には、ブレスレットの付け替えやサイズ調整が簡単にできるよう改良され、実用性が向上しました。現在の換金率は50%以上を維持しており、これは高級時計ブランドの中でも高い水準です。
サントスの価格帯は、新品で最も手頃なモデルで約50万円台から始まり、高級素材を使用したモデルでは500万円を超えるものまで幅広く展開されています。中古市場での買取価格も安定しており、人気モデルは60-70万円台で取引されています。
飛行機のボディを連想させる8つのビスや、丸みを帯びた角型ケースなど、独創的なデザインは現代でも色褪せていません。堅牢でありながらエレガントな印象を与え、スポーティーながらも高級感を損なわない仕上がりとなっています。
また、簡単に交換可能なストラップシステムを備えており、スタイルに合わせてカスタマイズできる点も魅力です。ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く対応できる実用性の高いモデルといえます。
パンテールの魅力と価格相場
ポチップ
パンテールは1983年に発表され、2017年にコレクションが復活して以降、その価値は着実に上昇を続けています。しなやかな曲線を描くブレスレットと、優美な四角形のケースが特徴です。
ケースの四隅にあるビスは、カルティエの代表的なデザイン要素として知られており、細部まで丁寧な仕上げが施されています。価格帯は、エントリーモデルで50万円台から、高級素材を使用したモデルでは500万円を超えるものまでラインナップされています。
現在の買取相場は、ステンレスモデルで30-40万円台、ゴールドモデルは200万円以上で取引されているものもあります。特に限定モデルや希少なデザインは、高値で取引される傾向にあります。
ジュエリーウォッチとしての魅力を持ちながら、実用的な腕時計としても高い評価を得ています。気高く、しなやかな豹の姿をコンセプトとしており、現代女性のライフスタイルに寄り添うコレクションとして作られています。
丸みを帯びたスクエアケース、存在感のあるビスモチーフ、しっとりと腕に吸いつくような柔らかいブレスレットなど、カルティエならではのクラシカルでエレガントな雰囲気が特徴です。
バロンブルーの特徴とおすすめポイント
ポチップ
バロンブルーは2007年に誕生し、丸みを帯びたケースとブルーカボションリューズが特徴的なモデルです。「バロン」とはフランス語で「風船」を意味しており、その名の通り丸く軽やかなフォルムが特徴です。
価格帯は、エントリーモデルで80万円前後から始まり、高級素材を使用したモデルでは200万円を超えるものまで展開されています。2023年の価格改定により値上げが実施され、買取市場の相場も上昇傾向にあります。
現在の買取価格は、ステンレスモデルで40-50万円台、ゴールドモデルは100万円前後から取引されています。英国のキャサリン妃やアメリカのカマラ・ハリス副大統領も愛用しており、その世界的な知名度の高さが安定した需要を支えています。
エレガントでフォーマルなデザインでありながら、カジュアルな装いにも自然と馴染む汎用性の高さが特徴です。文字盤のローマ数字も非常に優雅なイメージで、レンズのように膨らんだケースも、バロンの名にふさわしい作りとなっています。
カルティエの時計の中でも特に女性らしい印象を与えるモデルとして人気があり、上質な素材と細部にまでこだわった作りで、長く愛用できる一品となっています。
まとめ：カルティエ時計は恥ずかしくない！むしろステータスシンボル
ポチップ
最後に記事のポイントをまとめます。
- カルティエは世界第2位の時計部門売上を誇る、確かな実力を持つブランドである
- 1904年に世界初の実用的な腕時計を開発した歴史ある時計メーカーである
- メンズ・レディース共に、高いリセールバリューを維持している
- 定番モデルは40～60%という高い換金率を実現している
- 自社マニュファクチュールでの開発・製造により、品質管理を徹底している
- 5年に1度のオーバーホールで長期使用が可能である
- 現行モデルは高い防水性能も備えており、実用性も兼ね備えている
- ゴールドモデルは素材価値も相まって、資産価値が上昇傾向にある
- キャサリン妃など、世界的な著名人からも支持を得ている
- 時計部門の売上は約28億スイスフランを記録し、ロレックスに次ぐ実績を持つ
- 2001年以降、自社での開発・製造に注力し、技術力も向上している
- 宝飾品の技術を活かした、独自の金属加工技術を持つ
