フレデリック・コンスタントは、1988年にスイスで創業された比較的新しい時計ブランドです。「手の届くラグジュアリー」をコンセプトに、10万円から40万円程度の価格帯で高品質な時計を提供しています。世界で初めて機械式時計の心臓部であるテンプ部分が文字盤側から見える「ハートビート」デザインを採用したことでも知られています。
近年では多くの著名人も愛用しており、特にドラマ「相棒」シリーズで水谷豊さんが着用したクラシックカレや、ドラマ「SUPER RICH」で辰巳琢郎さんが着用したハイライフシリーズなど、様々なモデルが注目を集めています。2016年にシチズングループの傘下となった後も、品質とデザイン性は高く評価され続けています。
この記事のポイント!
- フレデリック・コンスタントを愛用する芸能人とその着用モデルの詳細
- 各モデルの特徴と価格帯
- シチズン買収後のブランドの変化と現状
- ブランドの技術力と独自性
フレデリックコンスタントの芸能人愛用者とその魅力を徹底解説
- 高品質な時計をリーズナブルな価格で提供するフレデリック・コンスタント
- 水谷豊が相棒シリーズで着用するクラシックカレの魅力
- 辰巳琢郎がドラマで着用したハイライフの特徴
- 小野武彦と和久井映見が選んだモデルの評価
- TOKIOリーダー城島茂が愛用するクラシックインデックス
高品質な時計をリーズナブルな価格で提供するフレデリック・コンスタント
フレデリック・コンスタントは、1988年にスイスのジュネーブで創業された時計ブランドです。創業者のピーター・スタースと妻のアレッタ・バックスは、「一般市民にも手の出せる範囲内で高品質の時計を作ること」という理念を掲げました。
2016年にシチズングループの傘下に入ってからも、その理念は変わることなく、自社製ムーブメントの製造など、品質へのこだわりを貫いています。価格帯は10万円から40万円程度が中心で、スイス製高級時計としては比較的手の届きやすい価格設定となっています。
ブランドの特徴として、1994年に世界で初めて開発した「ハートビート」デザインが挙げられます。文字盤に小窓を開け、機械式時計の心臓部であるテンプの動きを見ることができる独創的な設計は、多くの時計愛好家から支持を集めています。
2004年には自社製ムーブメントの開発に成功し、2005年からはジュネーブ郊外のプラレワットにマニュファクチュール・ファクトリーを開設しました。デザインから設計、組み立てまでを一貫管理し、最先端の環境を取り入れることでコストを抑えた生産体制を確立しています。
職人による丁寧な最終チェックや、防水テスト、耐久テスト、48時間の動作チェックなど、品質管理も徹底しています。2021年には、毎時288,000振動という驚異的な精度を実現する新技術「モノリシック構造」を発表するなど、技術革新にも積極的に取り組んでいます。
水谷豊が相棒シリーズで着用するクラシックカレの魅力
水谷豊さんは、テレビ朝日系列の「相棒シリーズ」で、複数のフレデリック・コンスタントのモデルを着用しています。2021年1月放送の相棒season19元日スペシャルでは、クラシック アールデコ FC-235APW3T26を使用しました。
また、2013年10月から2014年3月放送の「相棒Season12」と「劇場版Ⅲ」では、クラシック カレ FC-235MC26を着用していました。これらのモデルは現在では廃盤となっていますが、クラシックな角型のカレコレクションは現在も展開されています。
水谷さんが着用したモデルは、クラシカルな角型ケースに、ローマ数字のインデックスを配した上品なデザインが特徴です。6時位置には日付表示を備え、実用性と美しさを兼ね備えています。
シースルーバックを採用したモデルもあり、精緻な機械式ムーブメントを鑑賞することができます。ケースサイズは38.7×30.7mmの細長いタイプと33.3×30.4mmの少し太目のタイプがあり、手首の大きさに合わせて選べます。
現行モデルでは、文字盤カラーのバリエーションも豊富で、ブラウン、ダークグリーン、ネイビー、マザーオブパール、バーガンディー、ゴールドなど、限定モデルも展開されています。日本限定カラーも人気を集めており、すぐに完売してしまうほどの人気を誇ります。
辰巳琢郎がドラマで着用したハイライフの特徴
辰巳琢郎さんは、2021年10月から12月に放送されたフジテレビ系列のドラマ「SUPER RICH」で、フレデリック・コンスタントのハイライフ オートマチック COSC FC-303S4NH6を着用しました。
このモデルは41mmのケースサイズで、9mmのケース厚を持つ、クロノメーター認定を受けた高精度な自動巻きモデルです。クロノメーター認定は、スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)による厳格な精度検査に合格した証です。
ハイライフシリーズは、1970年代に流行したラグジュアリースポーツウォッチを彷彿とさせるレトロモダンな雰囲気が特徴です。シースルーバックを通して、精巧な自動巻きムーブメントを鑑賞することもできます。
文字盤には地球モチーフの球が描かれ、夜光処理された針とインデックスにより、暗所での視認性も確保されています。スポーティでありながら、ビジネスシーンにも相応しい洗練されたデザインが魅力です。
2020年にシリーズ入りしたハイライフのマニュファクチュールラインは、ワールドタイマー、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンパーペチュアルカレンダーなど、複雑機構を搭載したモデルも展開しています。男性用だけでなく、レディースモデルも用意されているため、ペアウォッチとしても人気があります。
小野武彦と和久井映見が選んだモデルの評価
小野武彦さんは、2021年10月から12月放送のTBS系列ドラマ「日本沈没」で、クラシック ハートビート FC-315M4P6を着用しました。このモデルは40mmのケースサイズで、10mmのケース厚を持つ、フレデリック・コンスタントを象徴するハートビートデザインを採用したモデルです。
一方、和久井映見さんは、同時期に放送されたフジテレビ系列ドラマ「ラジエーションハウスⅡ」で、クラシック カレ レディース FC-200MCD14を着用しました。このモデルは23mmのケースサイズと6mmのケース厚という、女性の手首にフィットする繊細なサイズ感が特徴です。
小野さんのモデルは、シンプルながらも12時位置のハートビート(テンプの動きが見える小窓)が個性的なアクセントとなっており、ケースサイズ40mmとデイリーユースに適した大きさです。サファイアクリスタルの風防を採用し、耐傷性にも優れています。
和久井さんが着用したレディースモデルは、小ぶりなサイズ感ながら、クラシカルな角型ケースとローマンインデックスによる気品高いデザインが特徴です。シンプルで上品なデザインは、ビジネスシーンからフォーマルな場面まで幅広く活用できます。
両モデルとも、フレデリック・コンスタントならではの高品質な仕上げと、実用的な機能を備えており、それぞれの役柄や着用シーンに相応しい選択となっています。こだわりの文字盤の仕上げや、細部へのこだわりは、価格以上の価値を感じさせます。
TOKIOリーダー城島茂が愛用するクラシックインデックス
城島茂さんは、2012年10月から2023年9月まで放送されていたフジテレビ系列の「TOKIOカケル」で、クラシック インデックス FC-310MS5B6を着用していました。
このモデルは、40mmのケースサイズで、自動巻きムーブメントを搭載しています。12時位置にハートビートを配し、ローマンインデックスとバーインデックスを組み合わせた文字盤デザインが特徴です。
控えめなリーフ針と落ち着いたデザインは、フレデリック・コンスタントの代名詞とも言えるクラシカルな雰囲気を醸し出しています。サファイアクリスタルの風防を採用し、実用性も考慮されています。
買収後のモデルでは、幅広のラグやアルファ針、ハートビートやスケルトン文字盤を採用することで、より現代的な要素も取り入れられています。コンサバティブでありながらモダンなデザインを求める方におすすめのシリーズとなっています。
シチズンによる買収前後でデザインが大きく変化したシリーズの一つですが、品質の高さは一貫して保たれています。現代的なエッセンスを加えながらも、フレデリック・コンスタントらしい品位は失われていません。
フレデリックコンスタントを選ぶ芸能人の着用モデルと評価
- 芸能人着用モデルの価格帯と特徴
- シチズン傘下でも変わらない品質への評価
- 自社製ムーブメントの実力と技術力
- ハートビートデザインの独自性と魅力
- 年齢層を問わず愛される理由
- 資産価値とリセールバリューの実態
- まとめ:フレデリックコンスタントを愛用する芸能人たちが証明する実力
芸能人着用モデルの価格帯と特徴
フレデリック・コンスタントの価格帯は10万円から40万円程度が中心です。水谷豊さんが着用したクラシックカレシリーズや、辰巳琢郎さんのハイライフシリーズなど、芸能人着用モデルはいずれも品質の高さとデザイン性を両立しています。
特に自社製ムーブメントを搭載したマニュファクチュールシリーズは、30万円以上から展開されています。一方で、基本ラインは10万円台から購入可能で、同じ世界観の時計を予算に応じて選べる点も特徴です。
小野武彦さんが着用したハートビートモデルは、機械式時計の心臓部が見える独創的なデザインを特徴としています。和久井映見さんのレディースモデルは、23mmという小ぶりなケースサイズながら、高級感のある仕上げが施されています。
城島茂さんが選んだクラシックインデックスは、40mmのケースサイズで実用的な自動巻きムーブメントを搭載しています。クラシカルな雰囲気と実用性を兼ね備えた、デイリーユースに適したモデルとなっています。
各モデルとも出荷前には防水テスト、耐久テスト、48時間の動作確認が実施され、品質管理も徹底されています。芸能人着用モデルは特にクラシックカレやハートビートシリーズが人気で、日本限定カラーなども展開されています。
シチズン傘下でも変わらない品質への評価
フレデリック・コンスタントは2016年にシチズングループの傘下に入りましたが、これは経営悪化によるものではなく、互いの強みを活かすための前向きな事業提携でした。
買収後も自社製ムーブメントの製造や開発は継続されており、むしろシチズングループの強力な資本力と技術支援により、より安定した経営基盤のもと、開発に注力できる環境が整いました。
シチズンの厳格な品質管理基準が加わったことで、製品の信頼性や精度は向上しています。2021年には新機構「モノリシック構造」を発表し、従来の10倍となる288,000振動/時という高精度を実現しました。
乱立していたシリーズも、マニュファクチュール、ハイライフ、クラシックの3つに整理され、デザインもより洗練されたものとなっています。極端な変化球を避け、落ち着いたデザインや人気のカラーリングに集約されました。
2018年には複雑機構の永久カレンダーとトゥールビヨンを搭載したコンプリケーションモデルFC975を発表するなど、技術革新も継続しています。「手の届くラグジュアリー」というブランドコンセプトは、買収後も変わることなく受け継がれています。
自社製ムーブメントの実力と技術力
フレデリック・コンスタントは、2004年に自社製マニュファクチュールムーブメントの開発に成功しました。2005年からはジュネーブ郊外のプラレワットに自社工場を設立し、デザインから製造まで一貫した体制を確立しています。
開発の中心となっているのが、時計学校出身のピム・コスラグです。マニュファクチュールムーブメントは、将来の展開を見据えて基礎設計から追加モジュールの装着まで考慮されており、効率的な開発を実現しています。
2007年には耐摩耗性に優れたシリシウム製がんぎ車を採用し、2008年には完全自社製ムーブメントを搭載したマニュファクチュールトゥールビヨンを188本限定で発表しました。
2021年に発表されたモノリシック構造は、毎時288,000振動という驚異的な精度を実現し、最大80時間の連続稼働を可能にしています。シリコン製オシレーターの採用により、従来の機械式時計の10倍の振動数を達成しました。
自社製ムーブメントの開発により、品質管理から開発まで一貫したコントロールが可能となり、高品質かつリーズナブルな価格設定を実現しています。パテック・フィリップやロレックスなど、名だたる高級ブランドが集まる地域で製造を行っているのも特徴です。
ハートビートデザインの独自性と魅力
フレデリック・コンスタントは1994年に、世界で初めて文字盤に小窓を開けてテンプの動きを見せる「ハートビート」デザインを開発しました。このデザインは多くの時計愛好家から支持を集め、ブランドの代名詞となっています。
ハートビートデザインは、機械式時計の心臓部であるテンプの動きを直接観察できる独創的な機構です。文字盤中央のギョーシェ模様や6時位置の日付表示など、クラシカルな要素とハートビートが融合した独自の世界観を作り出しています。
マニュファクチュールモデルでは、てんぷを文字盤側から固定することで、風防に近い位置での動きを観察できるよう工夫されています。開口部も大きく取られており、より印象的な見た目となっています。
2021年に発表された最新技術「モノリシック構造」でも、ハートビートの開口部からシリコン製オシレーターの細かな振動を観察することができ、伝統と革新の融合を体現しています。
独自の技術力とデザイン性を両立したハートビートは、フレデリック・コンスタントの革新性を象徴する存在となっています。文字盤の細工は1/1000mmという精密な公差で仕上げられ、品質の高さを物語っています。
年齢層を問わず愛される理由
フレデリック・コンスタントを着用している芸能人は、主に40代から70代までの幅広い年齢層に渡っています。水谷豊さん、辰巳琢郎さん、小野武彦さん、和久井映見さん、城島茂さんなど、それぞれ異なる世代の著名人に支持されています。
シンプルで落ち着いたデザインは、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも違和感なく着用できます。特にクラシックシリーズは、フォーマルな場面でも活用できる上品な雰囲気を持っています。
文字盤の製造においては、1/1000mmという精密な公差で仕上げられており、近距離で見ても高級感のある仕上がりとなっています。スイス製の伝統的な技術と現代的なセンスが融合したデザインは、幅広い年齢層に受け入れられています。
レディースモデルも充実しており、23mmという小ぶりなケースサイズから展開されています。華奢でフェミニンなデザインは、日常使いからフォーマルなシーンまで幅広く活用できます。
基本モデルからマニュファクチュールモデルまで、幅広い価格帯で展開されているため、予算や好みに応じて選択できることも、多くのユーザーに支持される理由となっています。
資産価値とリセールバリューの実態
フレデリック・コンスタントの時計は、中古市場での需要は一定程度ありますが、リセールバリューは他の高級ブランドと比べると高くありません。ただし、マニュファクチュールモデルや限定モデルは、比較的安定した価値を保持しています。
機械式モデルは品質自体は非常に高く、永久カレンダーやトゥールビヨンといった複雑機構を搭載したモデルでも、他ブランドの半額以下という価格設定が特徴です。中古市場での取引価格は新品価格を下回る傾向にありますが、これはブランドの知名度の影響と考えられます。
品質面では、自社製ムーブメントモデルを中心に、スイスの高級時計に相応しい作りとなっています。出荷前には防水テスト、耐久テスト、48時間の動作確認が実施され、品質管理も徹底されています。
投資目的での購入は推奨されていませんが、実用的な時計として長く愛用できる品質を備えています。基本モデルは10万円台から、自社製ムーブメント搭載モデルは30万円以上から展開されており、コストパフォーマンスは高いと言えます。
シンプルで落ち着いたデザインは時代を選ばず、長期的な使用に適しています。また、スイス製の高い技術力と品質管理体制により、耐久性も確保されています。
まとめ:フレデリックコンスタントを愛用する芸能人たちが証明する実力
最後に記事のポイントをまとめます。
- 1988年創業のスイス時計ブランドで、10万円から40万円程度の価格帯が中心である
- 水谷豊、辰巳琢郎、小野武彦、和久井映見、城島茂など、40代から70代の幅広い年齢層の芸能人が着用している
- 世界初のハートビートデザインを開発し、機械式時計の心臓部を鑑賞できる独創的な機構を実現した
- 2016年のシチズン買収後も品質は維持され、むしろ技術力は向上している
- 自社製ムーブメントの開発に成功し、2021年には288,000振動/時を実現する新技術を発表
- マニュファクチュール、ハイライフ、クラシックの3つの主要シリーズを展開
- 出荷前の品質管理が徹底され、防水テスト、耐久テスト、48時間の動作確認を実施
- レディースモデルも充実し、23mmの小ぶりなケースサイズから展開
- 中古市場での価値は高くないが、品質面ではスイス高級時計に相応しい作りを実現
- 永久カレンダーやトゥールビヨンなどの複雑機構も、他ブランドの半額以下で提供
- スイス・プラレワットの自社工場で、デザインから製造まで一貫した体制を確立
- 文字盤の細工は1/1000mmという精密な公差で仕上げられている