ガーミンのスマートウォッチを使用中に突然青い三角マークが表示されて動かなくなり、困っていませんか?2025年1月28日頃から世界的に発生しているこの問題は、GPS関連のファイル不具合が原因で、多くのガーミンユーザーが同様の症状に見舞われています。
この記事では、ガーミンの三角マークフリーズ問題について、原因の詳細から具体的な対処方法まで、調査結果を基に包括的に解説します。強制再起動やマスターリセットの手順、充電画面で止まる場合の対処法、さらにはサポートの活用方法まで、段階的に説明していきます。
記事のポイント!
- ガーミンの青い三角マークフリーズの根本原因と影響を受けるモデル
- 電源ボタンの場所と強制再起動の正しい手順
- マスターリセットやファイル削除による具体的な解決方法
- 充電画面で止まる問題への対処法とサポート活用術
ガーミン三角マークフリーズの原因と影響範囲
ガーミンの三角マーク表示の意味は起動エラーのサイン
ガーミンのスマートウォッチに表示される青い三角マークは、デバイスが正常に起動できない状態を示す重要な警告サインです。一見するとガーミンのロゴマークのように見えますが、実際には「ブート失敗」や「ソフトウェアの読み込みエラー」を表しています。
この三角マークが表示される主な原因は、GPS関連ファイルの破損または不具合にあります。調査の結果、2025年1月28日以降に世界的に多発したトラブルでは、ガーミンのサーバーから配信されたGPSファイルに不備があり、そのファイルを読み込もうとしたデバイスがフリーズする現象が確認されています。
この問題は単なる一時的な不具合ではなく、ソフトウェアアップデート中のエラーや、フリーズ状態への陥り、バッテリーや充電まわりの問題など、複数の要因が複合的に作用している可能性があります。重要なのは、「三角マーク=壊れた」と判断する必要はないということです。実際には、適切な対処によって正常に起動できるケースが多数報告されています。
ただし、対処を誤るとデータが失われたり、さらに悪化することもあるため、正しい手順を理解しておくことが重要です。この警告サインを見つけたら、まずは冷静に適切な対処法を試してみることをおすすめします。
フリーズ問題が発生している対象モデル一覧

ガーミンの三角マークフリーズ問題は、特定のモデルに集中して発生していることが判明しています。影響を受けているのは主にGPS機能を搭載した最新モデルで、以下のシリーズが報告されています。
Forerunnerシリーズでは、特にForerunner 265Sなどのランナー向けモデルで多くの報告があります。これらのモデルは日常的にGPSアクティビティを使用するユーザーが多いため、今回の不具合で最も影響を受けたシリーズと言えるでしょう。
健康管理重視モデルでは、Venu 3やvivoactive 5といった人気モデルでもGPS使用時のフリーズが報告されています。これらのモデルは普段の運動記録に使用するユーザーからの報告が増加している状況です。
サイクリング向けモデルでは、Edge 1040やEdge 1050などのGPSナビゲーション付きモデルで、長距離ライドの開始時に不具合が出るケースが確認されています。
プロフェッショナル向けモデルでは、epix Pro(Gen 2)、fenix 7シリーズ、fenix 8シリーズなど、高性能マルチスポーツウォッチでも同様の症状が報告されています。さらに、Instinct 3シリーズやDescent Mk3といった専門的なアクティビティ用モデルにも影響が及んでいます。
これらのモデルに共通しているのは、高度なGPS機能を備えており、アクティビティ追跡を日常的に使用する設計となっている点です。そのため、GPS関連のデータファイルに問題がある可能性が高いと推測されます。
GPS関連ファイル不具合が根本原因である理由
今回のガーミン三角マークフリーズ問題の根本原因は、GPS関連ファイルの不具合にあると考えられています。具体的には、ガーミンのサーバーから配信された「gpe.bin」というGPS関連ファイルに問題があったことが判明しています。
このファイルは、GPS衛星からの信号を正確に受信し、位置情報を計算するために必要な重要なデータです。デバイスは定期的にこのファイルを更新して、より正確な位置測定を行います。しかし、2025年1月28日頃に配信されたファイルに不備があったため、このファイルを読み込もうとしたデバイスが処理に失敗し、起動プロセスでフリーズしてしまう現象が発生しました。
興味深いのは、この問題がGPSアクティビティを開始する際に特に顕著に現れることです。つまり、通常の時計機能や基本的な操作では問題なく動作するものの、ランニングやサイクリングなどのGPS追跡を必要とするアクティビティを開始しようとすると、問題のあるファイルを読み込んでフリーズしてしまうパターンが多く報告されています。
この状況は、ガーミン側のサーバー問題であるため、個々のユーザーがハードウェア的な故障を心配する必要はありません。適切な対処によって問題のあるファイルを削除し、正常なファイルに置き換えることで、多くの場合は正常な動作に復旧できることが確認されています。
世界的な障害として2025年1月から発生している経緯

ガーミンの三角マークフリーズ問題は、2025年1月28日頃から世界規模で同時発生した大規模な障害として記録されています。この問題は、日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各国で同時期に報告されており、ガーミンのグローバルなサーバーシステムに起因する問題であることが明らかになっています。
初期の報告は、RedditやTwitterなどのソーシャルメディアで「青い死の三角マーク(blue triangle of death)」という表現で拡散されました。ユーザーたちは、突然デバイスが使用不能になったことで困惑し、「画面が一瞬点灯して三角形が表示され、その後画面が完全に消灯する。このサイクルがずっと続いている」といった症状を報告しています。
ガーミン公式は、問題発生から約24時間後の2025年1月29日に正式な声明を発表し、「現在、一部のGarminデバイスで、使用中に突然画面に三角アイコンが表示され、その後点滅する不具合が世界的に報告されています。この問題について詳しく調査中ですので、改善まで今しばらくお待ちください」と述べました。
この障害の特徴的な点は、特定の地域や販売ルートに限定されず、世界中のガーミンユーザーが同時期に同様の症状を経験したことです。これは、クラウドベースのGPSデータ配信システムの問題であることを裏付けており、現代のスマートデバイスがいかにサーバーインフラに依存しているかを示す事例となりました。
ガーミン三角マークフリーズの具体的対処方法
電源ボタンの場所は機種によって異なる位置にある
ガーミンデバイスの電源ボタンは、機種によって位置が大きく異なるため、まずは自分のモデルの電源ボタンを正確に把握することが重要です。多くのユーザーが「電源ボタンがどこにあるかわからない」という状況に陥りがちですが、各シリーズごとに一定のパターンがあります。
Forerunnerシリーズでは、一般的に左上の「LIGHT」ボタンが電源ボタンの役割を果たします。このボタンを長押しすることで電源のON/OFFが可能で、ライト起動にも使用されます。Forerunner 165など新しいモデルでも、基本的には左上のボタンが電源操作に使用されます。
Venuシリーズでは、右上の「START/STOP」ボタンが電源ボタンとして機能します。このボタンは再起動や選択操作も兼ねており、多機能なボタンとして設計されています。
Instinctシリーズでは、左上の「CTRL」または「LIGHT」と表示されたボタンが電源操作に使用されます。このシリーズは耐久性を重視した設計のため、ボタンもより明確に区別されています。
特殊なケースとして、Lilyシリーズなどの一部モデルでは、物理的なボタンが存在せず、画面タップ式の操作になっています。この場合、電源操作にはPCツール経由でのリセットや、専用のソフトウェアが必要になることがあります。
ボタンの識別方法として、デバイス本体にボタンの機能を示す表記(「LIGHT」「CTRL」「START」など)がないか確認し、電源マーク(丸に縦棒)の表示がないかもチェックしてみてください。
強制再起動の手順は15秒以上の長押しが基本

ガーミンデバイスがフリーズした際の最初の対処法として、強制再起動が最も効果的です。この操作は、内部処理を中断して再起動を促すもので、軽度なソフトウェア不具合であれば多くの場合で解決できます。
基本的な強制再起動手順は以下の通りです。まず、電源ボタン(多くの場合はLIGHTまたはSTART/STOPボタン)を特定します。次に、そのボタンを15秒から30秒ほど連続で長押しします。画面が一度暗くなったら、ボタンを離してください。正常に再起動が完了すると、ガーミンのロゴや起動音が確認できるはずです。
注意すべきポイントとして、バッテリー残量が少ないと再起動に失敗することがあるため、可能な限り充電した状態で実行することをおすすめします。また、同じ操作を何度も繰り返すと本体が熱を持つことがあるため、2〜3回を目安にとどめておくことが重要です。
機種別の違いも把握しておきましょう。一部のモデルでは、単一ボタンではなく複数ボタンの同時押しが必要な場合があります。例えば、特定のモデルでは「LIGHT + START」の同時長押しが効果的な場合もあります。
強制再起動で改善されない場合は、より詳細な対処法に進む前に、デバイスを十分に充電し、しばらく時間を置いてから再度試してみることも有効です。焦らず段階的にアプローチすることが、問題解決への近道となります。
マスターリセットによる初期化で根本解決を図る方法
強制再起動で解決しない場合の次のステップとして、マスターリセット(初期化)による対処法があります。この方法は、本体を出荷時の状態に戻すため、内部ファイルの不具合を根本的にリセットできる非常に有効な手段です。
マスターリセットの一般的な手順は以下の通りです。まず、デバイスの電源を完全にオフにします。次に、複数のボタン(LIGHT・START・BACKなど)を同時に押しながら電源を入れます。最初のビープ音が鳴ったら一部のボタンを離し、2回目のビープ音で全てのボタンを離します。言語選択画面が表示されれば、マスターリセットが成功しています。
データの消去について理解しておく必要があります。マスターリセットでは以下のデータが削除されます:Garmin Pay(Garmin Wallet)の情報、Connect IQから追加したアプリやウォッチフェイス、Body Batteryの履歴、一部のステップ数データ、カスタマイズした設定などです。ただし、これらの多くはGarmin Connectアプリを使用して再設定することが可能です。
機種別の手順の違いも存在します。Forerunnerシリーズでは「LIGHT + START + BACK」の3ボタン同時押しが一般的ですが、Venuシリーズでは異なる組み合わせが必要な場合があります。正確な手順は、ガーミンの公式サポートページで確認することをおすすめします。
マスターリセット後は、スマートフォンのGarmin Connectアプリとの再ペアリングが必要になります。このプロセスで、バックアップされた設定やデータの多くを復元することができるため、初期化による不便さは最小限に抑えることが可能です。
PCを使ったファイル削除による直接的な解決策
マスターリセットを避けたい場合や、データを保持したまま問題を解決したい場合には、PCを使った直接的なファイル削除という方法があります。この手法では、フリーズの原因となっている特定のファイル(主にgpe.binというGPS関連ファイル)を手動で削除します。
PC接続による対処手順は以下の通りです。まず、デバイスの電源を強制的にオフにします。次に、付属のUSB充電ケーブルでデバイスをPCに接続します。機種によっては、特定のボタンを押しながら接続しないとPCに認識されない場合があります(例:Venuシリーズでは右上ボタンを押しながら接続)。
ファイル削除の具体的手順では、PCがデバイスを外部ドライブとして認識するのを待ちます。認識されたら、エクスプローラー(Windows)やFinder(Mac)でGarminデバイスのドライブを開きます。「Garmin」フォルダ内の「RemoteSW」フォルダを探し、その中にある「gpe.bin」ファイルを慎重に削除します。
重要な注意事項として、絶対に他のファイルやフォルダを間違って削除しないよう細心の注意が必要です。間違ったファイルを削除すると、デバイスが完全に動かなくなる危険性があります。自信がない場合は、この方法は避けて他の対処法を選択することをおすすめします。
ファイル削除後は、デバイスをPCから安全に取り外し、スマートフォンアプリ「Garmin Connect Mobile」やPCソフト「Garmin Express」で同期を行います。これにより、削除したファイルが正常な状態で再ダウンロードされ、問題が解決される可能性が高くなります。
充電画面のまま動かない場合の対処法

ガーミンデバイスが充電画面から進まない現象は、三角マークフリーズとは異なる問題ですが、同時期に報告されているトラブルの一つです。この状況では、充電アイコンが表示されているにも関わらず、実際には内部でエラー処理が停止してしまっています。
充電関連の基本チェックから始めましょう。充電ケーブルの接続部分がしっかりとはまっているか確認し、USBケーブルの反対側(電源アダプターやPCのUSBポート)もきちんと接続されているかチェックします。パソコンのUSBポートから充電している場合、電力供給が不安定な可能性があるため、壁のコンセントに直接挿すタイプのUSB電源アダプターに変更してみてください。
端子の清掃も重要なステップです。時計の裏側にある充電端子や、充電ケーブルの接続部分の金属端子が汚れていると、接触不良を起こすことがあります。柔らかい乾いた布や綿棒で優しく清掃し、必要であれば少量のエタノールを使用して完全に乾かしてから使用してください。
長時間充電の試行も効果的な場合があります。バッテリーが完全に空になっている場合、充電を開始してもすぐには反応せず、充電画面のまましばらく時間がかかることがあります。信頼できる電源に接続したまま、少なくとも1時間以上は様子を見てみることをおすすめします。
充電中でも強制再起動を試すことができます。充電画面が表示されている状態で、電源ボタンを15秒〜1分程度長押しし、フリーズしているソフトウェアプロセスを強制終了させることで、正常な状態に戻る可能性があります。
ガーミンサポートセンターの活用と修理依頼の手順
自分での対処が困難な場合や、上記の方法で解決しない場合には、ガーミンの公式サポートセンターを積極的に活用することをおすすめします。ガーミンのサポートは、製品に関する専門的な知識を持ったスタッフが対応してくれるため、確実な解決が期待できます。
サポート窓口の種類について理解しておきましょう。電話サポートでは、直接オペレーターと話してリアルタイムで質問や指示を受けることができます。メール(お問い合わせフォーム)では、24時間いつでも詳しい状況を文章で説明できます。一部の時期には、チャットサポートも提供されており、テキストベースで迅速な回答を得ることが可能です。
問い合わせ前の準備として、以下の情報を整理しておくとスムーズです:デバイスの正確なモデル名、可能であればシリアル番号、発生している問題の具体的な内容、いつから症状が出ているか、すでに試した対処法、使用しているスマートフォンの機種やOSバージョンなどです。
ガーミンサポートの連絡先は以下の通りです:電話番号 0570-049-530、営業時間は月〜金曜の10:00〜17:00(土日祝日、年末年始/夏季休業を除く)です。メールでの問い合わせは、ガーミン公式サイトのサポートページから24時間受付けています。
修理が必要な場合には、保証期間内であれば無償または割引価格での修理・交換が可能です。保証期間外でも、有償での修理サービスを受けることができます。修理期間は通常2〜3週間程度ですが、部品の取り寄せが必要な場合はより長期間かかる可能性があります。
予防策としてのGPS設定無効化と対策
今後同様の問題を回避するための予防策として、一時的にGPS設定を無効化する方法があります。調査の結果、GPS関連の処理が問題の根本原因であることが判明しているため、GPSを使用しないアクティビティに切り替えることで、フリーズを回避できる可能性が高くなります。
GPS無効化の手順は機種によって異なりますが、一般的には設定メニューから「システム」→「GPS」→「オフ」または「無効」を選択します。また、アクティビティを開始する際に、GPS追跡を必要としない屋内運動モードを選択することも有効です。
アクティビティの代替手段として、屋内ランニング、屋内サイクリング、筋力トレーニングなどのGPSを使用しないモードを活用できます。これらのモードでも心拍数や運動時間、消費カロリーなどの基本的なデータは記録できるため、完全に運動記録が取れなくなるわけではありません。
最新情報の確認も重要な予防策です。ガーミンが修正パッチやアップデートをリリースする可能性があるため、公式サイトやSNS、コミュニティフォーラムで最新の対応状況を定期的にチェックすることをおすすめします。
データバックアップの重要性も忘れてはいけません。問題が解決した後も、定期的にGarmin ConnectアプリやGarmin Expressを使用してデータの同期を行い、万が一の際に備えてバックアップを取っておくことで、データ損失のリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ:ガーミン三角マークフリーズ問題の総合的対処法
最後に記事のポイントをまとめます。
- ガーミンの青い三角マークは起動エラーを示す重要な警告サインである
- 2025年1月28日頃から世界的に発生したGPS関連ファイルの不具合が根本原因である
- 影響を受けるのは主にGPS機能搭載の最新モデル(Forerunner、Venu、Edgeシリーズなど)である
- 電源ボタンの位置は機種によって異なり、事前確認が重要である
- 強制再起動は15〜30秒の長押しで実行し、2〜3回を限度とする
- マスターリセットは根本解決に効果的だが、データが初期化される
- PCを使ったgpe.binファイル削除は高度な対処法だが注意が必要である
- 充電画面フリーズは接続確認と長時間充電で解決する場合がある
- ガーミンサポートセンターは専門知識豊富で確実な解決が期待できる
- GPS設定の無効化は予防策として有効である
- 定期的な情報確認とデータバックアップが重要である
- 「三角マーク=故障」ではなく、適切な対処で復旧可能である
- 複数の対処法を段階的に試すことが解決への近道である
- 問題解決後も予防策を継続することで再発を防げる
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.garmin.co.jp/support_reset/
- https://note.com/arakawanote/n/n006121d411e7
- https://smartwatcher-navi.com/garmintrianglemark/
- https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=Ez0piBQ3C50GcY0lvH5h47
- https://gigazine.net/news/20250129-garmin-blue-triangle/
- https://www.threads.com/@utakanori/post/DFXvJlISfKG
- https://chan-bike.com/blue-death-triangle-strikes-garmin-users
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14310123494
- https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/blogs/news/garmintrouble20250129