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ガーミンスマートウォッチとサイコン連動がマジで便利!初心者でもできる設定から活用術まで丸わかり

ガーミンスマートウォッチとサイコン連動がマジで便利!初心者でもできる設定から活用術まで丸わかり
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サイクリングをより楽しく、より効果的に行いたいと思ったことはありませんか?特に心拍トレーニングを取り入れたい方にとって、ガーミンのスマートウォッチとサイクルコンピューター(サイコン)の連動は非常に便利な機能です。手首で測定した心拍データをリアルタイムにサイコンへ転送することで、ハンドルから視線を外さずに重要なデータを確認できます。

しかし、「心拍転送モード」の設定方法や使用時の注意点、実際の使用感など、知っておくべき情報はたくさんあります。この記事では、ガーミンスマートウォッチとサイコンの連動について、基本的な仕組みから具体的な設定方法、メリット・デメリットまで詳しく解説します。初めての方でも簡単に設定できるよう、ステップバイステップでご案内します。

記事のポイント!

  1. ガーミンスマートウォッチとサイコン連動には「心拍転送モード」が必須
  2. 連動設定はANT+通信を使用し、機種によって設定方法が異なる
  3. 心拍転送モード使用時のバッテリー消費や制限事項について理解する
  4. 様々なガーミン製品の特徴と心拍転送における差異を知る

ガーミンスマートウォッチとサイコン連動の基本知識

  1. ガーミンスマートウォッチとサイコン連動の仕組みはANT+通信が鍵
  2. 心拍転送モードが連動には必須で手動設定が必要
  3. サイコンとスマートウォッチ両方で記録するとデータが重複する問題が発生
  4. 心拍測定の精度は胸バンド式が最も高く光学式は若干劣る
  5. スマートウォッチのバッテリー消費は心拍転送モードで大幅に増加
  6. ガーミンのエコシステムを活用すればトレーニングデータを一元管理できる

ガーミンスマートウォッチとサイコン連動の仕組みはANT+通信が鍵

ガーミンのスマートウォッチとサイコンを連動させる際に使われるのは、主にANT+という無線通信規格です。この通信規格は特に低消費電力で設計されており、スポーツデバイス間でセンサーデータをやり取りするのに最適化されています。

ANT+は一対多の接続が可能なため、一つの心拍センサー(この場合はスマートウォッチ)から複数の受信機(サイコンやスマホアプリなど)にデータを送信できるという特徴があります。そのため、スマートウォッチをANT+心拍センサーとして利用すれば、サイコンにリアルタイムで心拍データを表示させることが可能になります。

特にガーミン製品同士では高い互換性と安定性を持っています。しかし、ガーミン以外のメーカーでもANT+に対応したサイコン(brytonやiGPSPORTなど)であれば連携可能なケースが多いです。独自調査の結果、これらのサードパーティ製サイコンでもガーミンスマートウォッチからの心拍データ受信に成功した事例が確認されています。

ANT+通信の到達距離は一般的に数メートル程度で、自転車に乗っている限りは問題なく通信できる範囲です。ただし、他の電子機器からの干渉を受けやすい環境では、安定した通信が妨げられる可能性もあります。

心拍データ以外にも、ケイデンスやパワーなど様々なデータの送受信にもANT+が活用されていますが、今回はスマートウォッチからの心拍データ転送に焦点を当てています。

心拍転送モードが連動には必須で手動設定が必要

【ガーミン】心拍転送モードが連動には必須で手動設定が必要

ガーミンスマートウォッチをサイコンと連動させるためには、「心拍転送モード」という特別な設定が必須です。このモードは通常、スマートウォッチの標準設定ではオフになっているため、使用前に手動で有効にする必要があります。

この心拍転送モードの大きな特徴は、自動的に開始されることはなく、毎回手動で設定しなければならないという点です。残念ながら、「アクティビティを自動検知→サイコンに心拍数自動転送開始」というような便利な機能は現時点では実装されていません。Venuシリーズなどにもアクティビティ自動検知機能はありますが、これはウォッチ側で記録を始める機能であり、外部機器への転送とは異なります。

心拍転送モードへの切り替え手順は機種によって異なります。例えば、ForeAthlete 955では、ボタン長押しからショートカット設定でONにできる2ステップで比較的簡単です。一方、他の機種では最大で5回の操作(心拍数表示に切り替え→設定画面呼び出し→転送モードの設定呼び出し→確認→実行)が必要な場合もあります。

また重要な注意点として、サイコンの電源を切ると、再びライドを始める際に心拍転送モードを最初から設定し直す必要があります。これがユーザーにとって煩わしく感じる大きな要因の一つです。休憩時にサイコンの電源を落とす習慣がある方は、再開時に毎回設定し直す必要があることを覚えておきましょう。

将来的なファームウェアアップデートで改善される可能性はありますが、現時点では便利とは言い難い仕様になっています。この点が、胸バンド式などの専用心拍計を好む理由の一つでもあります。

サイコンとスマートウォッチ両方で記録するとデータが重複する問題が発生

ガーミンのスマートウォッチとサイコンを同時に使用する際に生じる一つの問題が、データの重複です。心拍転送モードを使用しながらも、一部の機種ではスマートウォッチ側でもアクティビティを記録し続けることがあります。

例えば、ForeRunner 955では心拍転送モードとアクティビティ記録を同時に行うと、同じライドのデータがGarmin Connectに二重に登録されてしまいます。一方は心拍転送モードによるサイコン(例:Edge 1040)からのデータ、もう一方はスマートウォッチ自体で記録したデータとして保存されるのです。

この問題を回避するためには、以下のような対策が考えられます:

  1. 心拍転送モード単体をONにして、スマートウォッチ側でのアクティビティ記録は行わない
  2. 記録後、重複したデータの一方を手動でGarmin Connectから削除する
  3. 役割分担を決める(サイコンは走行データに特化し、スマートウォッチは日常活動のモニタリングに使用する)

特に注意すべき点として、サイコンとスマートウォッチで記録した場合、停止時間の計測方法が異なる場合があります。例えば、Forerunner 255sは徒歩速度も「動いている」と判定しやすいため、Edge 530などのサイクルコンピュータよりも停止時間が短く計測される傾向があります。これにより、同じルートを走行しても平均速度などの値に違いが生じることがあります。

残念ながら、現時点ではGarmin Connectにおいて同一活動の自動マージ機能は実装されていないようです。将来的にはこのような機能が追加される可能性もありますが、現状では手動での管理が必要となります。

心拍測定の精度は胸バンド式が最も高く光学式は若干劣る

スマートウォッチの心拍測定は、手首の皮膚表面に光を照射し、反射光の変化から脈拍を検出する「光学式心拍計」を使用しています。一方、胸バンド型の心拍計は皮膚に直接電極を当てて心臓の電気信号を検出する方式です。

一般的に、精度の観点から言うと以下のような序列があります:

  1. 胸バンド型心拍計(最も精度が高い)
  2. 腕バンド型光学式心拍計(中程度の精度)
  3. 手首型光学式心拍計(スマートウォッチ、やや精度が劣る場合あり)

スマートウォッチの光学式心拍計は、以下のような状況で特に精度が落ちることがあります:

  • 高強度の運動時(特に急激な心拍数の変化が起こる場面)
  • 手首の位置が頻繁に変わる活動中
  • 冬季に長袖の下に装着している場合
  • 手首を締め付ける強さが適切でない場合
  • 皮膚が乾燥している、または非常に汗ばんでいる状態

例えば、ヒルクライムなどで心拍数が急上昇する場面では、スマートウォッチの表示が実際の心拍数よりも10秒ほど遅れて表示されることもあります。そのため、ターゲット心拍ゾーンでトレーニングしたい場合は、この遅延を考慮して早めに強度を調整する必要があります。

また、下ハンドルを握っている状態では心拍数が低めに表示される傾向があるとの報告もあります。これは手首の位置によって血流や光学センサーの接触状態が変化するためと考えられます。

ただし、最新のガーミン製品では心拍センサーも進化しており、例えばInstinct 2シリーズからは第4世代の心拍センサーが搭載され、精度が向上しています。精度を重視する方は最新モデルを選ぶか、または胸バンド型心拍計の併用を検討すると良いでしょう。

スマートウォッチのバッテリー消費は心拍転送モードで大幅に増加

【ガーミン】スマートウォッチのバッテリー消費は心拍転送モードで大幅に増加

ガーミンスマートウォッチを心拍転送モードで使用する際の大きな注意点として、バッテリー消費が通常使用時よりも大幅に増加することが挙げられます。これは、継続的にANT+信号を送信し続けるために電力を消費するためです。

一般的に、心拍転送モードでは通常のスマートモードと比較して2〜3倍のスピードでバッテリーが消費されます。例えば、通常7日間持つバッテリーが、心拍転送モードでは約8時間程度しか持たない場合もあります。フル充電の状態から出発しても、ロングライドでは途中でバッテリー切れになるリスクがあるため注意が必要です。

具体的なバッテリー持続時間は機種によって異なりますが、目安として以下のようになります:

機種通常モード心拍転送モード
Forerunner 55約14日間約8時間
vívosmart 5約7日間約8時間
Venu 2約11日間約10時間

ロングライド(ブルベなど)を予定している場合は、携帯用充電アダプタを持参するのが賢明です。例えば、Type-C対応のポータブル充電器と、Type-CからGarminの専用端子に変換するアダプターがあれば、途中で充電することができます。

また、バッテリー消費を抑えるためのテクニックとして、血中酸素レベルのモニタリング機能をオフにするという方法があります。独自調査によると、この機能をオフにするだけでバッテリー消費が大幅に緩和される場合があるようです。サイクリング中に血中酸素濃度を測定する必要がなければ、この設定を見直してみると良いでしょう。

ガーミンのエコシステムを活用すればトレーニングデータを一元管理できる

ガーミン製品の大きな魅力の一つが、Garmin Connectというプラットフォームを通じてすべてのデータを一元管理できる点です。スマートウォッチとサイコンを連動させることで、より包括的なトレーニングデータの分析が可能になります。

Garmin Connectでは、以下のようなデータを統合的に管理・分析できます:

  • 心拍数と心拍ゾーンの推移
  • 睡眠の質と時間
  • ストレスレベルの変化
  • Body Battery(エネルギー残量)の推移
  • トレーニング負荷と回復時間
  • さまざまな健康指標(血圧、体重など)

特に注目すべき機能の一つがBody Batteryです。これは睡眠、ストレス、活動量などから算出される体のエネルギー残量を数値化したもので、「今日はどれくらいトレーニングに適した状態か」を判断する指標になります。例えば、Body Batteryが低い日にハードトレーニングを行うと、回復が遅れたりオーバートレーニングのリスクが高まったりする可能性があります。

また、サイコンで記録した走行データとスマートウォッチで常時モニタリングしている体調データを組み合わせることで、「このトレーニングがどれだけ体に負荷をかけたか」「回復にどれくらい時間がかかるか」といった情報も得られます。

さらに、Garmin Connectのデータは必要に応じてStrava、TrainingPeaks、Komootなどの他のプラットフォームと連携させることも可能です。自動的にアクティビティデータをこれらのサービスに同期させる設定もできるため、複数のプラットフォームを使い分けている方にも便利です。

このようにガーミンのエコシステムを活用することで、単なる運動記録だけでなく、体調管理も含めた総合的なコンディショニングが可能になります。

ガーミンスマートウォッチとサイコン連動の具体的な設定方法

  1. ガーミンスマートウォッチの心拍転送モードは機種によって設定方法が異なる
  2. サイコン側でのセンサー検索と接続手順は機種を選ばず共通
  3. ANT+とBluetooth接続の違いは互換性と安定性に影響する
  4. 心拍転送モード中はスマートウォッチの画面表示が制限される
  5. ライド中の心拍データ確認はサイコン画面がより安全で便利
  6. 心拍データがズレる場合はスマートウォッチの装着位置を調整することで改善する
  7. まとめ:ガーミンスマートウォッチとサイコン連動で効率的なトレーニングが可能に

ガーミンスマートウォッチの心拍転送モードは機種によって設定方法が異なる

ガーミンスマートウォッチの心拍転送モードの設定方法は、機種によってかなり異なります。ここでは主要なモデルシリーズごとの設定方法を紹介します。

Forerunnerシリーズ(例:Forerunner 55/255/955)の場合:

  1. 時計の文字盤から上下ボタンで心拍数ウィジェットを表示
  2. SELECTボタンを押して心拍数詳細を表示
  3. 下ボタンで「オプション」を選択してSELECTを押す
  4. 「心拍数を転送する」を選択してSELECTを押す
  5. 心拍転送モードが開始される

Forerunner 955などの上位モデルでは、ショートカット機能を設定することで、ボタン長押しから直接心拍転送モードを起動することが可能です。これにより操作を2ステップに短縮できます。

vivosmartシリーズ(例:vívosmart 5)の場合:

  1. 画面をタップして心拍数画面を表示
  2. 画面を長押しして設定メニューを表示
  3. 「心拍転送モード」を選択
  4. 「開始」をタップ

Venuシリーズ(例:Venu 2/3)の場合:

  1. 画面を上から下にスワイプしてコントロールメニューを表示
  2. 心拍アイコンをタップ
  3. 「転送」をタップ
  4. 「開始」をタップ

どの機種でも共通しているのは、心拍転送モードは明示的に開始する必要があり、自動的に開始されることはないという点です。また、心拍転送モードを終了するには、通常はスマートウォッチの任意のボタンを押すか、画面をタップすれば解除されます。

最近のモデルでは、設定がより直感的になっている傾向があります。例えば、Forerunner 955では、ボタン長押しでショートカットメニューを表示し、そこから直接心拍転送モードを起動できるようになっています。

また、最新のファームウェアに更新することで操作性が改善される場合もあるため、定期的にGarmin Connectアプリからファームウェアアップデートをチェックすることをおすすめします。ファームウェアの更新方法は以下の通りです:

  1. スマートフォンでGarmin Connectアプリを開く
  2. 「デバイス」タブをタップ
  3. ガーミンデバイスを選択
  4. 「システム」>「ソフトウェアアップデート」を選択
  5. 画面の指示に従って更新を実行

サイコン側でのセンサー検索と接続手順は機種を選ばず共通

【ガーミン】サイコン側でのセンサー検索と接続手順は機種を選ばず共通

サイコン側で心拍センサー(この場合はスマートウォッチ)を検索し接続する手順は、ほとんどのサイコンで共通しています。ここでは、ガーミンのEdgeシリーズを例に説明しますが、他メーカーのサイコンでもほぼ同様の手順で接続できます。

Garmin Edgeシリーズでの接続手順:

  1. まず、スマートウォッチ側で心拍転送モードを有効にします
  2. サイコンの電源をONにし、メニューから「設定」を選択
  3. 「センサー」または「センサーとアクセサリー」を選択
  4. 「センサーを追加」または「新規追加」を選択
  5. 「心拍数」を選択
  6. サイコンがANT+センサーの検索を開始
  7. スマートウォッチが検出されたら、選択して「追加」をタップ
  8. 接続が完了すると心拍数が表示されるようになります

brytonサイコン(例:Rider S500)の場合:

  1. スマートウォッチ側で心拍転送モードを有効にします
  2. メニューから「設定」を選択
  3. 「センサー」を選択
  4. 「心拍センサー」を選択し「追加」
  5. 検出されたセンサーを選択して接続

iGPSPORTサイコン(例:iGS50S)の場合:

  1. スマートウォッチ側で心拍転送モードを有効にします
  2. 設定メニューから「センサー接続」を選択
  3. 「心拍センサー」を選択
  4. 検索が開始され、検出されたセンサーが表示される
  5. 該当するセンサーを選択して接続

複数の心拍センサーが検出された場合は、正しいものを選択する必要があります。通常、各センサーには固有のID番号が表示されるので、それを確認して正しいセンサーを選択しましょう。

一度接続設定を行うと、次回からは自動的に接続されることが多いですが、これはスマートウォッチが心拍転送モードになっていることが前提です。サイコンの電源を切った場合は、再度電源を入れた際に自動認識されますが、スマートウォッチ側で心拍転送モードを有効にしておく必要があります。

万が一接続がうまくいかない場合は、以下の対処法を試してみてください:

  1. 両方のデバイスを再起動する
  2. スマートウォッチとサイコンの距離を近づける
  3. 他の電子機器を一時的に離す(電波干渉を避けるため)
  4. サイコン側でセンサーを一度削除し、再登録する

ANT+とBluetooth接続の違いは互換性と安定性に影響する

ガーミンのスマートウォッチがサイコンと連携する際の通信方式としては、主にANT+が使用されますが、一部の製品ではBluetoothも利用可能です。この二つの通信規格には、それぞれ特徴と限界があります。

ANT+の特徴:

  1. スポーツデバイス向けに最適化された低消費電力の通信規格
  2. 同時に複数のデバイスにデータ送信が可能(一対多の通信)
  3. ガーミン製品を含む多くのサイクルコンピューターで採用
  4. データ転送が安定している
  5. 通信距離は数メートル程度(自転車で使用する範囲では十分)

Bluetoothの特徴:

  1. 幅広いデバイスで採用されている一般的な通信規格
  2. 通常は一対一の接続(一部のデバイスでは一対多も可能)
  3. スマートフォンアプリやPCとの連携に便利
  4. 消費電力はANT+と比較して若干高め
  5. 通信距離はANT+と同程度かやや長い

重要なのは、ガーミンのスマートウォッチが心拍転送モードで送信するのは、基本的にANT+のみという点です。mim氏の回答によると「ANT+でしか送信しない」とされています。そのため、Zwiftなどのアプリをスマホやパソコンで使用する場合、Bluetooth接続でないと反応しないケースがあり、対応していない可能性があります。

一方、Wahooのような一部のサードパーティ製心拍センサーは、ANT+とBluetoothの両方で同時に送信できるモデルもあります。これにより、サイコンとスマートフォンアプリの両方に同時にデータを送信できるという利点があります。

また、ANT+はガーミン、サームズ、ブライトンなどの多くのサイクルコンピューターで採用されており、互換性が高いのが特徴です。実際、ブライトンのRider S500やiGPSPORTのiGS50Sなど、ガーミン以外のサイコンでもガーミンスマートウォッチからの心拍データを問題なく受信できることが確認されています。

将来的には、ガーミンのスマートウォッチでもANT+とBluetooth両方での心拍データ送信に対応する可能性がありますが、現時点では基本的にANT+のみの対応となっている点に注意が必要です。

心拍転送モード中はスマートウォッチの画面表示が制限される

【ガーミン】心拍転送モード中はスマートウォッチの画面表示が制限される

ガーミンスマートウォッチを心拍転送モードにすると、その間は通常の時計機能や他の機能が制限されるという重要な特徴があります。これはユーザーにとっては意外かもしれませんが、実際に使用する際には覚えておくべき点です。

心拍転送モード中のスマートウォッチの状態は以下のようになります:

  1. 画面には主に心拍数と「転送中」の表示のみが表示される
  2. 通常の時計機能(時刻表示など)は使用できない
  3. 他のウィジェットやアプリの閲覧は制限される
  4. 通知の受信と表示は制限される場合が多い
  5. スマートフォンの音楽コントロールなどの機能も使用できない

mim氏の回答によると、「文字通り心拍計としてしか使えません。画面表示も、心拍計送信モード画面になりますので、時計としての表示機能は失われます」とのことです。つまり、心拍転送モードにしている間は、スマートウォッチは単なる心拍センサーとしてのみ機能するわけです。

これは、「サイコンでデータを確認しながら、スマートウォッチで時間を確認したい」といった使い方ができないことを意味します。心拍転送モードを終了するには、通常はスマートウォッチのボタンを押すか画面をタップすれば元の状態に戻りますが、そうするとサイコンへの心拍データの送信も停止します。

この制限は、バッテリー消費を抑えるためや、ANT+通信に集中するための設計上の選択と思われますが、ユーザーにとっては不便に感じることもあるでしょう。特に、長時間のライドで時刻確認などの基本機能も使いたい場合には、別途時計を持参するか、サイコン側で時刻表示を設定しておくなどの工夫が必要です。

一部のユーザーからは「Wahooなどのアームバンドタイプの心拍センサーを使えば、ウォッチは通常モードのまま使えて便利」という指摘もあります。心拍データとスマートウォッチの他の機能を同時に活用したい場合は、専用の心拍センサーの導入も検討する価値があるでしょう。

ライド中の心拍データ確認はサイコン画面がより安全で便利

サイクリング中に心拍データを確認する方法として、スマートウォッチの画面を見るよりもサイコンの画面で確認する方が安全性と利便性の両面で優れています。その理由と効果的な活用方法を見ていきましょう。

まず安全性の観点からは、走行中に手首の時計を見るために体勢を崩したり、ハンドルから手を離したりする必要がなく、前方を見たままデータを確認できる点が大きなメリットです。特に高速走行時やグループライド中は、わずかな注意散漫が事故につながる可能性があります。

利便性の面では、サイコンの画面はスマートウォッチよりも大きく、走行中でも視認性が高いという利点があります。さらに、多くのサイコンではデータ画面のカスタマイズが可能で、心拍数と共に速度、距離、ケイデンス、パワーなど他の重要なデータも同時に表示できます。

心拍データをサイコンで効果的に活用するためのポイントは以下の通りです:

データフィールドのカスタマイズ: サイコンの設定から、表示するデータフィールドをカスタマイズできます。心拍数だけでなく、心拍ゾーン、平均心拍数、最大心拍数なども表示しておくと便利です。例えば、Garmin Edgeシリーズでは「設定」→「アクティビティプロファイル」→「データ画面」から設定可能です。

心拍ゾーンの設定: 効果的なトレーニングのためには、自分の最大心拍数や閾値心拍数を基に心拍ゾーンを適切に設定しておくことが重要です。一般的に5つのゾーンに分けられ、それぞれ異なるトレーニング効果があります:

ゾーン強度(対最大心拍数)主な効果
ゾーン150-60%回復、ウォームアップ
ゾーン260-70%基礎持久力の向上
ゾーン370-80%有酸素能力の向上
ゾーン480-90%無酸素閾値の向上
ゾーン590-100%最大パフォーマンスの向上

心拍アラートの設定: 多くのサイコンでは、特定の心拍数を超えた(または下回った)場合にアラートを設定できます。これにより、視覚的に確認しなくても、設定した心拍ゾーンを維持しやすくなります。例えば、高強度インターバルトレーニング中に一定の心拍数を超えたらアラートで知らせるように設定できます。

表示の工夫: 長時間のライドでは、複数のデータ画面を切り替えられるように設定しておくと便利です。例えば、通常時は基本的なデータ(速度、距離、時間など)を表示し、トレーニング時には心拍データを中心とした画面に切り替えるといった使い分けが可能です。

これらの設定を活用することで、心拍トレーニングの効果を最大化しつつ、安全に走行を続けることができます。

心拍データがズレる場合はスマートウォッチの装着位置を調整することで改善する

スマートウォッチの光学式心拍センサーは、正しく装着していないと測定精度が低下することがあります。心拍データにズレが生じた場合、以下のポイントを意識して装着位置を調整することで改善できる可能性があります。

最適な装着位置:

  1. 手首の骨(尺骨茎状突起)から指1〜2本分上の位置に装着
  2. 腕の上部ではなく、手首の平らな部分に密着させる
  3. ライド中は時計が動かないよう、通常よりもやや締め付けを強くする
  4. ただし、血流を妨げるほど強く締めすぎないよう注意

適切な締め付け具合: ちょうど良い締め付け具合は、時計を前後に軽く動かしても位置がずれない程度の固さです。締めすぎると血流が悪くなり、逆に測定精度が落ちる可能性があります。緩すぎると光センサーと皮膚の間に隙間ができ、正確な測定ができません。

独自調査によると、心拍数が低く表示される主な原因は以下の通りです:

  • ウォッチが緩すぎる
  • 手首の位置が適切でない(特に下ハンドルを握っている姿勢)
  • 冷たい環境で血流が減少している
  • ウォッチが汗や水で濡れている

一方、心拍数が高く表示されるケースでは:

  • 激しい振動が発生する路面を走行している
  • ウォッチが手首の骨の上に直接乗っている
  • 光センサーに直射日光が当たっている

特にロードバイクで下ハンドルを握っている場合、手首の角度によって心拍センサーの接触状態が変わるため、誤差が生じやすくなります。この場合、装着位置を手首からやや内側(体側)にずらすと改善することがあります。

また、冬場に長袖のジャージやウォーマーを着用している場合は、スマートウォッチを上に着用すると心拍が拾えなくなることがあります。可能であれば、スマートウォッチを直接肌に接触させ、その上から袖を着用するのが理想的です。

皮膚トラブルについても考慮が必要です。スマートウォッチを常時装着していると、特に汗をかきやすいサイクリング中は肌荒れが生じることがあります。これを防ぐために、ライドの後は時計を外して肌を清潔に保ち、必要に応じて保湿クリームを使用するなどのケアをすることをおすすめします。

光学式心拍計の精度は年々向上していますが、それでも完璧ではありません。より高精度な心拍データが必要な場合は、胸バンド式や腕バンド式の専用心拍計の使用も検討する価値があるでしょう。

まとめ:ガーミンスマートウォッチとサイコン連動で効率的なトレーニングが可能に

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. ガーミンスマートウォッチとサイコンの連動にはANT+通信を利用
  2. 連動には心拍転送モードの手動設定が必須で自動化はできない
  3. 心拍転送モード中はスマートウォッチの他の機能が制限される
  4. スマートウォッチの光学式心拍計は胸バンド式より精度が若干劣る
  5. 心拍転送モードではバッテリー消費が通常の2〜3倍になる
  6. ロングライドでは予備のモバイルバッテリーなどの対策が必要
  7. 正確な心拍測定には適切な位置と締め付け具合での装着が重要
  8. サイコンとスマートウォッチ両方で記録するとデータが重複する問題がある
  9. ガーミン以外のANT+対応サイコンでも連携可能なケースが多い
  10. Garmin Connectを活用することで体調管理とトレーニング効果の最適化が可能
  11. 心拍転送モードの設定方法は機種によって異なるため確認が必要
  12. 精度重視の場合は専用の胸バンド式心拍計の併用も検討すべき

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://www.gearpress.jp/blog/?p=42138
  • https://cannonball24.com/impressions-after-4-months-since-wearing-the-smartwatch/
  • https://note.com/oss_massan5555/n/n9ed5c1259d86
  • https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=8G7NCxDkuo6bUMb6YTY8j6
  • https://www.garmin.co.jp/minisite/cycling/
  • https://ysroad.co.jp/kobe/2021/09/02/144954
  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14283644124
  • https://www.garmin.co.jp/products/apps/garmin-connect-mobile/
  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14266650089
  • https://text.baldanders.info/remark/2023/08/monitoring-heart-rate-2/