ガーミンのランニングウォッチを使っているランナーなら、「予想タイムが速すぎて現実とかけ離れている」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。ガーミンが表示する5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンの予想タイムは、多くのランナーにとって「夢のような速さ」になっていることが多いのが実情です。

この現象は一般的で、多くのランナーが「ガーミンの予想タイムが速すぎる」と感じています。その理由は単純に表示されるタイムが速いというだけでなく、予想タイムと実際のレースタイムとの乖離に悩んでいるという点です。本記事では、なぜガーミンの予想タイムが速く表示されるのか、その仕組みや活用法について詳しく解説します。
記事のポイント!
- ガーミンの予想タイムが実際より速く表示される理由
- VO2maxとVDOTの関係性がガーミンの予想タイムに与える影響
- ガーミンの予想タイムを正確に測定するための設定方法
- 予想タイムを練習やレースにどう活かすべきかの具体的なアドバイス
ガーミンの予想タイムが速すぎる理由とその背景
- ガーミンの予想タイムが実際より速い理由は心肺能力のみの評価にある
- VO2maxとVDOTの違いがガーミン予想タイムの精度に影響する
- ガーミンVO2maxの予測値があてにならない理由は測定方法にある
- ガーミンVO2maxから予想タイムへの変換方法は独自アルゴリズムによる
- 筋持久力不足が予想タイムとのギャップを生む主な原因である
- 予想タイムの距離によって精度に違いがある事実を把握する
ガーミンの予想タイムが実際より速い理由は心肺能力のみの評価にある
ガーミンの予想タイムが実際のタイムよりも速く表示される主な理由は、予測が主に心肺能力(VO2max)に基づいて算出されているからです。VO2maxとは、最大酸素摂取量のことで、体重1kgあたりの1分間に摂取できる最大の酸素量を表します。単位はml/kg/minで示されます。
独自調査の結果、このVO2maxという数値は心肺機能の能力を示すものであり、実際のランニングパフォーマンスを決める要素の一部に過ぎないことがわかりました。ランニングには、心肺機能以外にも筋力、筋持久力、ランニングエコノミー(効率的な走り方)、メンタル面など様々な要素が関わっています。
例えば、四国のランナーさんのブログでは「ガーミンコネクトには『レースの予想』という現在の力でどれぐらいのタイムで走れるかわかる機能があるのですが、現在、フルマラソンの予想タイムは3時間24分07秒。このタイムって今日走った4’50ペースにぴったりマッチしてます」と記述されています。しかし同時に「しかし、今のところこのタイムで走るのは絶対に無理。フルマラソンでいえば序盤も序盤の12kmで脚(臀部)にハリを感じてますからあと30kmも持つわけがない」とも述べています。
このように、ガーミンの予想タイムは「心肺機能さえあれば、このタイムで走れる可能性がある」ということを示しているに過ぎず、実際の筋持久力やランニングエコノミーなどは考慮されていないのです。
VO2maxとVDOTの違いがガーミン予想タイムの精度に影響する
ガーミンの予想タイムの精度に大きく影響するのが、VO2maxとVDOTの概念の違いです。VDOTはランニング指導の第一人者であるジャック・ダニエルズ氏が提唱した概念で、単なる酸素摂取量だけでなく、ランニングエコノミーも考慮した走力の指標となっています。
独自調査によると、ガーミンはVO2maxの値をVDOTとほぼ同等に扱って予想タイムを算出している可能性が高いことがわかりました。例えば、All-out-runningというブログでは「Garminの予測タイムは、VDOTとVO2MAXを同じ指標としたときに成立するんだ」と指摘されています。
しかし、実際にはVO2maxとVDOTは異なる概念です。Rice On !!というブログでは「実際には51ぐらい?61~62のあたりに注目!この VDOT61~62のあたりと、先ほどウォッチに表示されていた予想タイムがかなり近い!」と記述されており、この点を裏付けています。
つまり、ガーミンはあなたの心肺能力から算出したVO2maxの値を、ランニングエコノミーなども考慮したVDOTと同等とみなして予想タイムを算出している可能性が高いのです。実際には、同じVO2maxの値でも、ランニングエコノミーの違いによって実際の走力は大きく異なります。
ガーミンVO2maxの予測値があてにならない理由は測定方法にある
ガーミンのVO2max予測値があてにならない大きな理由の一つは、その測定方法にあります。実際のVO2maxを正確に測定するには、専用のマスクを装着してトレッドミルで走り、呼気に含まれる酸素/二酸化炭素量を測定する必要があります。
しかし、ガーミンウォッチでは光学式心拍計を使って心拍数を測定し、そこから間接的にVO2maxを推定しています。ガーミンは「Firstbeat社のテクノロジー」を使用しており、このアルゴリズムでは心拍数とスピードの関係から理論的なVO2値を算出し、設定した最大心拍数からVO2maxを推定しています。
hashitobiというブログサイトでは、VO2maxの正確性を上げるためには以下の点に注意する必要があると指摘されています:
- 自分のプロフィール情報を正確に入力する(年齢、体重など)
- 最大心拍数は出来るだけ実測する(概算は220-年齢だが不正確)
- 最低でも15分間は走行する
- 心拍数は最大心拍数の75%まで上昇させる
- 繰り返し測定を行い、予測精度を高める
また、「この予測には少なくとも5%の誤差が生じる」と記載されているとのことですから、あまりこの数値にこだわりすぎないことも重要です。
ガーミンVO2maxから予想タイムへの変換方法は独自アルゴリズムによる
ガーミンがVO2maxをどのように予想タイムに変換しているかについては、完全には公開されていません。しかし、調査の結果、いくつかの情報が明らかになっています。
hashitobiのブログでは、「問い合わせてみた内容と回答がこちらです!! マラソンの予測タイムにはどのモデルで?→ Cooper のモデルを使用しています。 VO2max以外の要素も予測に使用していますか? → はい。数週間のトレーニングデータとプロフィール情報(年齢、体重)も利用しています。 それらはどうやって考慮するの? → このアルゴリズムは公開されていないので、お伝えすることは難しいです。」と記載されています。
Cooperのモデルとは、12分間全力走のモデルからタイム予測するものとされています。また、単にVO2maxだけでなく、過去数週間のトレーニングデータや年齢、体重などのプロフィール情報も予測に利用しているようです。
ガーミンがどのようにこれらの要素を組み合わせて予想タイムを算出しているかは公開されていませんが、All-out-runningのブログの指摘によると、「Garminの予測タイムは、VDOTとVO2MAXを同じ指標としたときに成立するんだ」という点は重要です。つまり、VO2maxの値をそのままVDOTの表に当てはめているような計算方法をしている可能性があります。
筋持久力不足が予想タイムとのギャップを生む主な原因である
多くのランナーがガーミンの予想タイムと実際のタイムにギャップを感じる主な原因として、筋持久力の不足が挙げられます。特に長距離になればなるほど、筋持久力の要素が重要になります。
四国のランナーさんのブログでは「ガーミンの予想タイムはおそらくVo2Maxをもとに算出していると思いますので これらを活かしきる脚や動きなどがない場合は予想タイムに届かないで終わると思われます」と述べています。また「つまりこれは『脚をつくればこのタイムでは走れますよ』というメッセージですね」とも記述されています。
さらに「筋持久力が足りないのもあるのでしょうが、私にとってこのペースは経験値が低いペースなので、このペースで走ることに身体が馴染んでいないのが脚がハリだす一因だとも思います」とも述べています。
これらの指摘は重要で、VO2maxの高さは「潜在的な能力」を示すものであり、その能力を発揮するには適切なトレーニングによって筋持久力を高め、目標レースペースでの走行に体を慣れさせる必要があるのです。
予想タイムの距離によって精度に違いがある事実を把握する
ガーミンの予想タイムは、5km、10km、ハーフマラソン、フルマラソンの4種類が表示されますが、興味深いことに距離によって精度に違いがあることがわかっています。
fun-run.tokyoのブログでは「予想タイムのリアルさ」という見出しで「5kmのタイム、10kmのタイム、ハーフのタイムはある程度の相関性を感じますが、そこでこのタイムが出せるならマラソンはもっと速いタイムになるよね。ってタイムなのです。ただ、それが非常にリアルに感じるのです。」と記述されています。
また、ブログでは「先月5kmで17分53秒を出しましたが、ガーミンが17分23秒と予測したのは、おそらく1000mや1500mのタイムやその時の心拍数などから算出したように感じます。そして、10kmとハーフの予想タイムは5000mのタイムやその時の心拍数などから算出したのだと思います。マラソンの予想タイムが、それ以外の3つの距離の予想タイムよりレベル感が低いのは、ハーフマラソン程度の距離を走っていないからでしょう。」と分析しています。
この分析から、ガーミンの予想タイムは短い距離の実績から長い距離を予測する場合に精度が落ちる傾向があると考えられます。特にマラソンのような長距離では、心肺能力だけでなく筋持久力や栄養補給戦略なども重要になるため、単純な心肺能力からの予測では限界があるのです。

ガーミンの予想タイムを正確にする方法と活用法
- ガーミンの予想タイムはどのように表示されるかを知る方法
- スマホアプリでガーミン予想タイムを確認する手順は簡単である
- 予想タイムが表示されないときに確認すべき設定項目がある
- ガーミンの予想タイムについて知恵袋での議論は共通点が多い
- VO2maxを向上させると予想タイムも向上する仕組みを理解する
- 予想タイムとの差を縮めるための効果的なトレーニング方法がある
- まとめ:ガーミン予想タイム速すぎる現象の理解と上手な活用法
ガーミンの予想タイムはどのように表示されるかを知る方法
ガーミンの予想タイムの表示方法は、モデルによって若干異なりますが、基本的な確認方法は共通しています。fun-run.tokyoのブログでは、ガーミン・エンデューロでの予想タイムの確認方法が以下のように説明されています:
- 時刻が表示されている画面の時に、「DOWN」ボタンを押す
- 血中酸素濃度や、天気や、日没までの時間など選択できる画面になるので、「DOWN」を押して、ランナーのピクトグラムを画面真ん中までスクロールする
- 「決定」ボタンを押すと「VO2max」が表示される
- 左下の「DOWN」ボタンを押すと予想タイムが表示される
54runtrailのブログでは、ForAthlete745シリーズでの設定方法も紹介されています。予想タイムを表示するためには、いくつかの設定を有効にする必要があります:
- 「最大心拍数」の自動検出をONにする
- UPキー(左側真ん中)を長押しし、メニューページを表示
- スクロールし「トレーニングレベル」→「自動検出」→「最大心拍数」の順に選択
- 「最大心拍数」を選択した状態でSTARTキー(右側上)でON/OFF切り替え
- 「パフォーマンスコンディション」をONにする
- UPキー(左側真ん中)を長押しし、メニューページを表示
- スクロールし「トレーニングレベル」→「パフォーマンスコンディション」の順に選択
- 「パフォーマンスコンディション」を選択した状態でSTARTキー(右側上)でON/OFF切り替え
- 「TrueUp」をONにする
- UPキー(左側真ん中)を長押しし、メニューページを表示
- スクロールし「トレーニングレベル」→「TrueUp」の順に選択
- 「TrueUp」を選択した状態でSTARTキー(右側上)でON/OFF切り替え
これらの設定を有効にすることで、ガーミンウォッチはより正確にパフォーマンスを測定し、予想タイムを表示できるようになります。
スマホアプリでガーミン予想タイムを確認する手順は簡単である
ガーミンの予想タイムは、スマートフォンアプリ「Garmin Connect」でも確認することができます。ただし、全ての情報がアプリで表示されるわけではないようです。
fun-run.tokyoのブログでは「VO2maxや予想タイムの見方」という見出しで「VO2maxは、アプリで見ることができます。使い始めた頃は53くらいでしたが、中距離のための練習からマラソンに向けて練習を切り替えていくとグングン上がり始めて63まで行きました。」と記述されています。また「このグラフは、アプリ右下の「詳細」→「パフォーマンス統計」→「VO2max」で見ることができます。さて、予想タイムはどうやって見たかな?と思うも、アプリでは発見できなかったので、本体での見方を紹介します。」とも述べられています。
このことから、VO2maxの値自体はアプリでも確認できますが、予想タイムについては本体での確認が必要な場合があるようです。ただし、ガーミンのアプリやファームウェアは頻繁にアップデートされるため、最新版では表示方法が変わっている可能性もあります。
Garmin Connectアプリでの基本的な確認手順は以下の通りです:
- Garmin Connectアプリを開く
- 画面下部のメニューから「詳細」をタップ
- 「パフォーマンス統計」をタップ
- 「VO2max」をタップ
ここでVO2maxの値と履歴を確認できます。予想タイムについては、アプリのバージョンやガーミンのモデルによって表示の有無や場所が異なる可能性があります。
予想タイムが表示されないときに確認すべき設定項目がある
ガーミンの予想タイムが表示されない場合、いくつかの設定項目を確認する必要があります。54runtrailのブログで紹介されている設定項目は非常に重要です。
- 「最大心拍数」の自動検出がONになっているか確認する
- 「パフォーマンスコンディション」がONになっているか確認する
- 「TrueUp」がONになっているか確認する
これらの設定が有効になっていないと、ガーミンは十分なデータを収集できず、予想タイムを表示できない場合があります。
また、予想タイムを表示するには、十分なデータが蓄積されている必要があります。hashitobiのブログによると、「VO2MAXを測定するには、光学式心拍計またはペアリング済みの心拍計(別売り)数回のアクティビティを行う必要があります。」とされています。
さらに、VO2maxを正確に測定するための条件として、以下の点も重要です:
- 最低でも15分間は走行すること
- 心拍数は最大心拍数の75%まで上昇させること
- 繰り返し測定を行い、予測精度を高めること
これらの条件を満たさない場合、VO2maxが正確に測定されず、結果として予想タイムも表示されない可能性があります。十分な強度と時間でのランニングを数回行うことで、予想タイムが表示されるようになるでしょう。
ガーミンの予想タイムについて知恵袋での議論は共通点が多い
知恵袋などの質問サイトでは、ガーミンの予想タイムについての議論が頻繁に見られます。これらの議論には多くの共通点があり、多くのランナーが同様の疑問や不満を持っていることがわかります。
RUNNETの知恵袋では、あるランナーが「横浜の前は、意識してペースをあげることなく普通に走って大体5分20秒から5分30秒ぐらいでした。大会直前のGarminの予想タイムは4時間10分でした。今は、意識しないで走って5分から5分15秒ぐらい、油断すると(スピードを上げようとしなくても)4分45秒とかまであがります。Garminの予想タイムは3時間37分です。この場合、道中(30kmまで)5分半で考えるべきなのか、もっと速くしていいのか、どう思われますか。」と質問しています。
これに対する回答には、以下のような意見が見られます:
- 「カーミンの予想タイムは、余りあてにならないです。やはり30km 過ぎからは、身体が思うように動かなくなります。」
- 「サブ4した事が無いなら余り無理せず後半に余力を残しておかなければ後半で予想以上にペースが落ちてしまいます。」
- 「前半押さえないと失敗する事が多いです。」
この議論からは、多くのランナーがガーミンの予想タイムをそのまま信じるのではなく、自分の経験や体調に基づいてレースペースを調整することの重要性を認識していることがわかります。特に初めてのフルマラソンや長距離レースでは、予想タイムよりも控えめなペース設定をすることで、後半失速を防ぐという考え方が共通しています。
VO2maxを向上させると予想タイムも向上する仕組みを理解する
ガーミンの予想タイムはVO2maxに基づいているため、VO2maxを向上させることで予想タイムも向上することになります。しかし、VO2maxの向上が必ずしも実際のレースタイムの向上につながるわけではありません。
よみがえれ!中高年ランナーのブログでは「練習時の心拍数が数カ月前に比べて下がってきたことに気付いた。9月は平均ペース5’40/kmで平均心拍数147bpmだったのが、11月は5’25/kmで143bpm。気温が下がってきた影響もあるだろうが、特にペースが遅いときの心拍数が著しく低下していたため、心拍計の電池切れを疑い、電池を交換してみたが変わらなかった。どうやら心拍数は実際に低下しているようだ。そして、心拍数の低下を反映しているのか、ガーミンのマラソンの予想タイムがこのところグングン改善している。」と記述されています。
つまり、トレーニングの効果で心肺機能が向上し、同じペースでの心拍数が低下すると、ガーミンはそれをVO2maxの向上と判断し、予想タイムを更新するのです。しかし、このブログでも「前回のマラソン(3月の板橋シティマラソン)まで、マラソンの予想タイムは実際のタイムとの誤差が30秒程度と正確で(ほかは実際よりだいぶ速い)、自分の場合、かなり信ぴょう性の高い指標として注目していたが、ここまで急に速くなってしまうと逆に懐疑的な見方が強くなって自信につながらないかも(笑)。」と述べられているように、予想タイムの急激な向上には注意が必要です。
心肺機能の向上は重要ですが、実際のレースパフォーマンス向上には筋持久力や栄養戦略、ペース配分などの要素も大切です。VO2maxと予想タイムの向上を参考にしつつも、バランスの取れたトレーニングを心がけましょう。
予想タイムとの差を縮めるための効果的なトレーニング方法がある
ガーミンの予想タイムと実際のタイムの差を縮めるためには、心肺機能だけでなく、筋持久力やランニングエコノミーを向上させるトレーニングが必要です。四国のランナーさんのブログでは具体的なトレーニング方法が提案されています。
「さて今後の練習方法ですが『レースペースより遅いペースのロング走』は定番ですし取り組んでいかなければいけないですが マラソンレースペースでの15km~20km にも取り組んでいかないといけないです」とあります。また「フルマラソンのレースペースってなかなかとらえどころのないペースで『力を使って頑張って走るペース』より遅いのであまり頑張っては走れない かといって『心地よく走れるJogペース』よりは速いのであまり楽なペースでちんたらもできない という なかなか力加減が難しいペース に感じます」とも述べています。
また「10年ぐらい前にマラソンペースでの15km走を「ミドル走」ということで取り組むよう本で読んだことがあります」という記述や「おそらくこのミドル走、『力加減が難しいマラソンペースというので走ることに身体を馴染ませる』というのが効果の一つなんだと思います。」という分析も重要です。
これらの指摘から、具体的なトレーニング方法としては以下が効果的と考えられます:
- レースペースより遅いペースでのロング走
- マラソンレースペースでの15〜20kmの「ミドル走」
- マラソンペースでの走りに体を慣れさせるトレーニング
- 筋持久力を高めるための筋力トレーニング
特にマラソンペースでの「ミドル走」は、予想タイムと実際のタイムの差を縮めるために重要です。このペースでの走行に体を慣れさせ、効率的に走るための動きを身につけることで、心肺能力を十分に活かせるようになります。

まとめ:ガーミン予想タイム速すぎる現象の理解と上手な活用法
最後に記事のポイントをまとめます。
- ガーミンの予想タイムは主にVO2max(最大酸素摂取量)に基づいて算出されている
- VO2maxは心肺機能の指標であり、筋持久力やランニングエコノミーは反映されていない
- ガーミンはVO2maxの値をVDOTと同等とみなして予想タイムを算出している可能性が高い
- VO2maxの測定精度を高めるには、正確なプロフィール情報の入力や最大心拍数の測定が重要
- 予想タイムは距離によって精度が異なり、短距離から長距離を予測する場合に精度が落ちる
- 予想タイムを表示するには「最大心拍数の自動検出」「パフォーマンスコンディション」「TrueUp」の設定をONにする必要がある
- VO2maxを正確に測定するには15分以上の走行と最大心拍数の75%以上の強度が必要
- 多くのランナーがガーミンの予想タイムは速すぎると感じており、特に初マラソンでは控えめなペース設定を推奨している
- 予想タイムとの差を縮めるには、マラソンペースでの「ミドル走」や筋持久力を高めるトレーニングが効果的
- ガーミンの予想タイムは一つの指標として参考にし、過度に信頼せず自分の経験や体調に基づいてペース設定することが重要
- 心拍数が低下しVO2maxが向上すると予想タイムも向上するが、実際のレースパフォーマンス向上には総合的なトレーニングが必要
- ガーミンの予想タイムは「このタイムで走る潜在能力がある」ということを示しており、それを実現するには適切なトレーニングが不可欠
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://ameblo.jp/shikokurunner/entry-12790434862.html
- https://www.all-out-running.com/entry/2018/02/27/202642
- https://hashitobi.com/contents-science/223/
- https://k-yama-cycling.com/?p=14252
- https://54runtrail.com/runninggear/garmin_vo2max/
- https://runnet.jp/community/chiebukuro/questionContentsAction.do?command=init&&questionId=34184
- https://www.garmin.co.jp/products/apps/garmin-connect-mobile/
- https://fun-run.tokyo/blog/2021/11/20/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%81%AEvo2max%E3%82%84%E4%BA%88%E6%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%AE%E7%B2%BE%E5%BA%A6/
- https://note.com/run_buildup/n/necb8b62c235f
- https://pipio.run/2023/12/04/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BA%88%E6%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%81%8C%E3%82%B0%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%B3%E6%94%B9%E5%96%84%E3%80%81%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%EF%BC%9F/