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グランドセイコー日付変更でよくある失敗と正しい合わせ方マスターガイド!知らないと壊れるかも

グランドセイコー日付変更でよくある失敗と正しい合わせ方マスターガイド!知らないと壊れるかも
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グランドセイコーは精密な時計として知られていますが、日付変更機能についての正しい知識がないと思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。特に注意したいのが、「日付変更禁止時間帯」です。午後9時から午前1時までの間に日付を無理に変更すると、内部機構に負担がかかり、故障の原因になることがあります。

この記事では、グランドセイコーの各モデル別(9F62、9F85、9R65、9S86など)の正しい日付変更方法を詳しく解説します。クオーツモデル、機械式、スプリングドライブそれぞれの特徴や日付の瞬間送り機能、月末の日付修正方法まで、オーナーとして知っておくべき重要な情報を網羅的にお伝えします。

記事のポイント!

  1. グランドセイコーの日付変更禁止時間帯と正しい操作方法
  2. 各ムーブメント(クオーツ、機械式、スプリングドライブ)ごとの日付合わせ方の違い
  3. 月末(2月や小の月)の正しい日付修正方法
  4. GMT機能付きモデルの日付・時差修正の連動について

グランドセイコーの日付変更に関する基本知識

  1. グランドセイコーの日付変更は午前0時に行われる仕組み
  2. グランドセイコー日付変更の禁止時間帯は午後9時から午前1時まで
  3. グランドセイコーの日付合わせ方の基本手順はりゅうずを使用すること
  4. クオーツモデルとメカニカルモデルでは日付変更方法に違いがある特徴
  5. グランドセイコーの月末の日付修正は手動で行う必要がある
  6. 日付の瞬間送り機能はクオーツモデルの特徴的機能である

グランドセイコーの日付変更は午前0時に行われる仕組み

【グランドセイコー】グランドセイコーの日付変更は午前0時に行われる仕組み

グランドセイコーの時計は、基本的に午前0時頃に自動的に日付が変わるよう設計されています。これは時計としての基本機能ですが、モデルによって具体的な仕組みに若干の違いがあります。

クオーツモデル(9Fシリーズ)は特に正確な日付変更が特徴です。例えば9F82や9F62、9F85、9F86などのクオーツキャリバーでは、午前0時00分~午前0時05分の間の「瞬間時」に日付が切り替わります。これは通常のクオーツ時計(午後9時~午前0時の間に徐々に表示が変わるもの)とは異なる特徴的な機能です。

機械式やスプリングドライブモデルも午前0時頃に日付変更が行われますが、クオーツほど瞬間的ではなく、若干の時間がかかる場合があります。

日付変更の仕組みは、時針が24時間に1回転することと連動しています。そのため、午前午後を間違えて時刻合わせをしてしまうと、お昼の12時頃に日付が変わってしまうトラブルが発生します。

初めてグランドセイコーを購入した方は、翌日の午前0時頃に実際に日付が変わる様子を観察してみるとよいでしょう。これにより、ご自身の時計の正常な動作を確認できます。

グランドセイコー日付変更の禁止時間帯は午後9時から午前1時まで

グランドセイコーを含む多くの高級時計において、最も注意すべき点の一つが「日付変更禁止時間帯」です。午後9時から午前1時までの間は、内部のカレンダー機構が日付変更のための動作を始めているため、この時間帯に手動で日付を変更すると、歯車などの機構に負担がかかり、故障の原因となる可能性があります。

この禁止時間帯は公式の取扱説明書にも明記されています。例えば提供資料によると「時刻表示が午後9時から午前1時までの間、日付の修正をしないでください。この時間帯に日付を修正しますと、翌日になっても日付が切り変わらないことや、故障の原因となる場合があります」と警告されています。

どうしても禁止時間帯に日付修正が必要な場合は、いったん時針を午前1時より進めるか、または午後6時まで戻してから操作するのが安全です。

モデルによっては、この禁止時間帯の問題を解消した機構を持つものもあります。例えば9S86や9F85など一部のキャリバーは、時針のみを独立して動かせる「時差修正機能」を備えており、これを利用すれば日付変更禁止時間帯を気にせず調整できます。

禁止時間帯に関する注意事項は、長く愛用するためにも必ず覚えておくべき大切なポイントです。

グランドセイコーの日付合わせ方の基本手順はりゅうずを使用すること

グランドセイコーの日付合わせは基本的にりゅうずを操作して行います。一般的な手順としては、まずりゅうずを1段引き(ねじロック式の場合はロックを解除してから)、次に日付を合わせるというものです。

基本的な日付合わせの手順は以下の通りです:

  1. りゅうずがねじロック式の場合は、まずロックを解除します(反時計回りに回す)
  2. りゅうずを1段目まで引き出します
  3. りゅうずを回して日付を合わせます(多くのモデルでは左回り/反時計回りで日付が進みます)
  4. 合わせ終わったら、りゅうずを0段目まで押し込みます
  5. ねじロック式の場合は、最後にりゅうずを押しながら時計回りに回してロックします

ただし、モデルによって操作方法に違いがあります。例えば、9F82や9F62などの従来型クオーツモデルではりゅうずを1段引きして直接日付を合わせますが、9F85や9F86、9S86などの新しいモデルでは、時針を回すことで日付を変更する「カレンダー連動時差修正機能」を採用しています。

特に初めてグランドセイコーを購入した方は、取扱説明書をよく読んで、ご自身のモデルの正確な操作方法を確認することをおすすめします。間違った操作は故障の原因となるため、不安な場合は販売店や正規サービスセンターに相談することも検討してください。

クオーツモデルとメカニカルモデルでは日付変更方法に違いがある特徴

グランドセイコーのクオーツモデル(9Fシリーズ)とメカニカルモデル(9Sシリーズ)、そしてスプリングドライブモデル(9Rシリーズ)では、日付変更の方法や特徴に違いがあります。

【クオーツモデル(9Fシリーズ)の特徴】

  • 9F62、9F82などの従来型:りゅうずを1段引きして直接日付を合わせる
  • 9F85、9F86などの新型:時針を2周(24時間分)させることで1日分の日付を送る「カレンダー連動時差修正機能」を搭載
  • 特徴的な「日付の瞬間送り機能」:午前0時00分~0時05分の間に瞬時に日付が切り替わる
  • 電池駆動のため、長期間使用しなくても時刻・日付は正確に保たれる

【メカニカルモデル(9Sシリーズ)の特徴】

  • 9S65、9S85などの基本モデル:りゅうずを1段引きして日付を合わせる
  • 9S86などのGMTモデル:時針を2周させることで1日分の日付を修正できる
  • ぜんまいの巻き上げ状態が日付変更機構の動作に影響するため、十分に巻き上げておく必要がある
  • 長期間使用しないと止まるので、再使用時には時刻・日付の再設定が必要

【スプリングドライブモデル(9Rシリーズ)の特徴】

  • 9R65、9R15などの基本モデル:りゅうずを1段引きして直接日付を合わせる
  • 9R66、9R86などのGMTモデル:時針を2周させることで1日分の日付を修正できる
  • メカニカル同様、ぜんまいの巻き上げ状態が重要で、パワーリザーブ表示を確認しながら操作する

各モデルの違いを理解しておくことで、ご自身の時計に適した正確な操作方法を実践できます。

グランドセイコーの月末の日付修正は手動で行う必要がある

グランドセイコーを含む多くの機械式時計やクオーツ時計では、2月(28日または29日で終わる月)や小の月(30日で終わる4、6、9、11月)の翌月1日には、手動で日付を修正する必要があります。これは、永久カレンダー機能を搭載した特殊なモデル以外では一般的な仕様です。

月末の日付修正が必要になるケース:

  • 2月(28日または29日で終わる月)の翌日(3月1日)
  • 小の月(30日で終わる4、6、9、11月)の翌日(翌月1日)

例えば、4月30日の翌日である5月1日の朝には、日付表示が「31日」のままになっているため、手動で「1日」に修正する必要があります。

修正方法は基本的に以下の通りです:

  1. りゅうずを1段目まで引き出す(ねじロック式の場合はロックを解除してから)
  2. りゅうずを回して日付を「1日」に合わせる
  3. りゅうずを押し込む(ねじロック式の場合はロックする)

なお、9F85や9F86、9S86などのカレンダー連動時差修正機能付きモデルでは、時針を2周させることで日付を1日分修正する方法も可能です。この場合、りゅうずを1段引きして時針を回す操作となります。

月末の日付修正は、前述の日付変更禁止時間帯(午後9時~午前1時)を避けて行うことが重要です。この時間帯に無理に修正すると、内部機構に負担がかかり故障の原因となる可能性があります。

日付の瞬間送り機能はクオーツモデルの特徴的機能である

【グランドセイコー】日付の瞬間送り機能はクオーツモデルの特徴的機能である

グランドセイコーのクオーツモデル(9Fシリーズ)には、「日付の瞬間送り機能」という特徴的な機能が搭載されています。これは、通常のクオーツ時計が午後9時から午前0時の間に徐々に日付表示が変わるのに対し、グランドセイコーの9Fシリーズは午前0時00分~午前0時05分の間の「瞬間時」に日付が切り替わる機能です。

この機能は、9F82、9F62、9F85、9F86など多くの9Fシリーズのキャリバーに共通する特徴で、グランドセイコークオーツの高級感と技術力を象徴するものです。瞬間的に日付が切り替わることで、読みやすさと操作性が向上しています。

ただし、日付の瞬間送り機能が正常に動作するためには、時刻の合わせ方にも注意が必要です。公式情報によると「合わせたい時刻が午後7時から午前1時の場合、一旦、午後6時まで戻した後、時計回りに時針が進むようにりゅうずを左方向(6時方向)に回して合わせてください」と推奨されています。

日付の瞬間送り機能は、グランドセイコーの「長く愛用でき」「使いやすいこと」という腕時計の本質を追求した設計思想の表れと言えます。日常使用において、深夜0時頃に日付が「パチン」と瞬時に切り替わる様子は、所有する喜びの一つとなるでしょう。

さまざまなグランドセイコーモデルの日付変更方法

  1. 9F82・9F62モデルの日付変更はりゅうずの1段引きで行うこと
  2. 9F85モデルの日付変更は時針を2周させることでできる仕組み
  3. 9F86(GMT機能付き)の日付合わせは時差修正機能と連動している
  4. スプリングドライブ9R65・9R15の日付合わせは前日に設定する方法
  5. 9R84・9R86・9S66(GMT機能付き)は時針を回して日付を調整する構造
  6. グランドセイコーのGMTモデルは日付と時差修正が連動している特性
  7. まとめ:グランドセイコー日付変更の基本と各モデル別の操作ポイント

9F82・9F62モデルの日付変更はりゅうずの1段引きで行うこと

9F82・9F62モデルは、グランドセイコーのクオーツラインナップの中でも基本的なキャリバーで、従来型の日付変更方法を採用しています。これらのモデルでは、りゅうずを1段引きすることで直接日付を修正できます。

9F82・9F62モデルの日付変更手順:

  1. りゅうずを1段引き出します(秒針は動いたままです)
  2. りゅうずを左方向(6時方向)に回して日付を合わせます
  3. 望ましい日付に設定できたら、りゅうずを0段目まで押し込みます

公式資料によると、これらのモデルでは午前0時頃に日付が自動的に切り替わる仕組みですが、日付変更の禁止時間帯についての注意も必要です。特に「時計の機構上、午前0時~午前1時の間、日付の修正ができない場合がありますが、故障ではありません。この時間帯での操作はできるだけお避けください」と説明されています。

また、時刻を合わせる際の手順は以下の通りです:

  1. まず日付を合わせたい日の前日の日付にセットします
  2. 秒針が12時の位置にきたら、りゅうずを2段目まで引き出します(秒針は止まります)
  3. りゅうずを左方向(6時方向)に回して針を進め、今日の日付になるまで回します
  4. 24時間で一日変わるように設計されているため、午前/午後を間違えないように設定します
  5. 時報と同時にりゅうずを0段目まで押し込むと再び動き出します

9F82・9F62モデルでは、月末の日付修正も手動で行う必要があります。例えば、小の月(一カ月が30日)の翌月1日の朝に「31日」が表示されている場合は、りゅうずを1段引きして「1日」に修正します。

9F85モデルの日付変更は時針を2周させることでできる仕組み

【グランドセイコー】9F85モデルの日付変更は時針を2周させることでできる仕組み

9F85モデルは、グランドセイコーの新世代クオーツキャリバーで、従来の日付修正方法とは異なる「カレンダー連動時差修正機能」を搭載しています。この機能により、時針を2周(24時間分)回転させることで1日分の日付を進めたり戻したりすることができます。

9F85モデルの日付変更手順:

  1. りゅうずを1段目まで引き出します(ねじロック式の場合は、まずロックを解除します)
  2. りゅうずを回して時針を2周させるごとに、日付が「一日分」修正されます
  3. 左方向(6時方向)に回すと時針が進み、2周させると日付が一日送られます
  4. 右方向(12時方向)に回すと時針が戻り、2周させると日付が一日戻ります
  5. 操作が終わったらりゅうずを押し込みます(ねじロック式の場合はロックします)

この方式の最大の利点は、日付変更禁止時間帯(午後9時~午前1時)を気にせず日付を修正できることです。従来のモデルでは、この時間帯に日付を直接修正すると内部機構に負担がかかる可能性がありましたが、9F85では時針のみを動かすため安全に操作できます。

また、9F85は通常運針中、午前0時00分~午前0時05分の間の瞬間時に日付が変わるように設計されています。この「日付の瞬間送り」はグランドセイコークオーツの特徴的な機能です。

時刻と日付を同時に合わせる場合は、まず分針を合わせ(りゅうず2段引き)、その後で時針と日付を合わせる(りゅうず1段引き)という手順になります。この2ステップ方式により、秒針の精度を保ちながら日付も正確に合わせることができます。

9F86(GMT機能付き)の日付合わせは時差修正機能と連動している

9F86は、グランドセイコーのクオーツGMTモデルに搭載されるキャリバーで、24時針(GMT針)と時差修正機能を備えています。このモデルの日付合わせの特徴は、時差修正機能と日付表示が連動していることです。

9F86の日付変更と時差修正の手順:

  1. りゅうずを1段目まで引き出します(ねじロック式の場合はロックを解除)
  2. りゅうずを回して時針を動かします(左方向に回すと前進、右方向に回すと後退)
  3. 時針を2周させるごとに日付が1日分変わります(日付が変わる位置が午前0時)
  4. 目的の日付と時刻に合わせたら、りゅうずを押し込みます

9F86の最大の特徴は、24時針と時針を別々に設定できることです。これにより、以下のような使い方ができます:

  • タイプ1:午前・午後を区別する(24時針と時分針が同じ時刻を示す)
  • タイプ2:デュアルタイムとして使う(24時針が別の地域の時刻を示す)

例えば、海外旅行時には時針を現地時間に合わせ、24時針を自国の時間に設定しておくことで、両方の時刻を同時に確認できます。さらに、時針を動かすと日付も連動するため、現地の日付も正確に表示されます。

9F86も9F85同様、通常運針中は午前0時00分~午前0時05分の間の瞬間時に日付が変わるように設計されています。この「日付の瞬間送り」機能により、日付表示の視認性と信頼性が向上しています。

GMT機能付きモデルでは、まず24時針と分針を合わせてから(りゅうず2段引き)、時針と日付を合わせる(りゅうず1段引き)という2ステップの操作が基本です。これにより、秒針の精度を維持しながら複雑な機能を調整できます。

スプリングドライブ9R65・9R15の日付合わせは前日に設定する方法

スプリングドライブ9R65・9R15搭載モデルの日付合わせには、独自の手順があります。これらのモデルでは「前日設定方式」を採用しているのが特徴です。

9R65・9R15の日付合わせ手順:

  1. りゅうずを1段目まで引き出します(ねじロック式の場合はロックを解除)
  2. りゅうずを左方向(6時方向)に回すことで、日付の修正ができます
  3. 重要:まず、合わせたい日の前日の日付に合わせます 例)合わせる日付が「6日」の場合、「5日」に合わせます
  4. りゅうずを2段目まで引き出します(小秒針が「0秒」の位置で引き出すと、秒針が止まります)
  5. りゅうずを左方向(6時方向)に回し、合わせたい日付になるまで時刻を進めます (日付が変わると「午前」です)
  6. さらに進めて現在の時刻に合わせます
  7. 時報と同時にりゅうずを0段目まで押し込むと動き出します

スプリングドライブの特徴として、より正確な時刻合わせのために以下の点に注意が必要です:

  • 時刻合わせの前に、ぜんまいを十分に巻き上げておく(パワーリザーブ表示がフル巻上げの状態)
  • 止まっていた時計を動かす場合は、ぜんまいを巻いて30秒程度秒針が動いてからりゅうずを引き出す
  • りゅうずを2段目まで引き出して秒針を止めている時間は30分以内にする

月末の日付修正については、2月(28日または29日)と小の月(30日)の翌日には手動修正が必要です。例えば4月30日の翌日である5月1日の朝には、日付表示が「31日」のままになっているため、りゅうずを1段引きして「1日」に修正します。

スプリングドライブは機械式とクオーツの良さを兼ね備えたハイブリッド機構ですが、日付変更に関しては基本的に機械式と同様の注意が必要です。特に午後9時から午前1時までの間は日付修正を避けるべきです。

9R84・9R86・9S66(GMT機能付き)は時針を回して日付を調整する構造

9R84(スプリングドライブクロノグラフ)、9R86(スプリングドライブGMT)、9S66(メカニカルGMT)などのGMT機能付きモデルは、時差修正機能を使って日付を調整する構造になっています。これにより、日付変更禁止時間帯を気にせず安全に日付修正が可能です。

これらのモデルの日付調整手順:

  1. ぜんまいが十分に巻き上げられた状態であることを確認します
  2. りゅうずを1段目まで引き出します(ねじロック式の場合はロックを解除)
  3. りゅうずを回して時針を動かします
    • 時針を時計回りに2周(24時間分)回すと「日を送る」ことができます
    • 逆に回すと「日を戻す」ことができます
  4. りゅうずを回したときに日付が変わるところが午前0時です(午前/午後を確認)
  5. 望ましい日付と時刻に合わせたら、りゅうずを押し込みます

GMT機能の特徴として、24時針と時針を別々に設定できるため、2つの地域の時刻を同時に表示できます。例えば:

  • 【例1】時針・日付:日本時間、24時針:ロンドン時間
  • 【例2】時針・日付:ロンドン時間、24時針:日本時間

これらのモデルでも日付変更禁止時間帯(午後9時~午前1時)は存在しますが、時差修正機能を使えば安全に操作できます。具体的には「午後9時~午前1時の時間帯に時刻を合わせるときは、時針を午後8時まで戻してから合わせてください」という方法が推奨されています。

また、回転ベゼル付きのGMTモデルでは、ベゼルの「24時間表示」を利用して3つ目の地域の時刻も表示可能です。例えば、時針で日本時間、24時針でパリ時間を表示し、回転ベゼルでバンコク時間を示すといった使い方ができます。

これらの高機能モデルでは、最初に24時針と分針を合わせてから(りゅうず2段引き)、時針と日付を合わせる(りゅうず1段引き)という順序で設定するのが基本です。

グランドセイコーのGMTモデルは日付と時差修正が連動している特性

【グランドセイコー】グランドセイコーのGMTモデルは日付と時差修正が連動している特性

グランドセイコーのGMT(Greenwich Mean Time)機能付きモデルは、9S86、9R86、9F86などのキャリバーを搭載し、時差修正機能と日付表示が連動するという特徴的な構造を持っています。この連動機能により、海外旅行時に現地時間に合わせても日付表示が自動的に調整されるという利便性があります。

GMT機能と日付連動の特徴:

  1. 時差修正機能:りゅうずを1段引きして時針のみを1時間単位で動かせる
  2. 日付連動:時針を回すと、午前0時を通過するたびに日付が連動して変わる
  3. 24時針(GMT針)は独立して動き、りゅうず2段引きで設定可能

GMT機能の活用方法としては主に2つのパターンがあります:

パターン1:ホームタイム固定方式

  • 24時針:自国(ホーム)の時間に固定
  • 時針:訪問先の現地時間に調整(日付も連動)
  • メリット:自国の時間が常に確認でき、現地時間と日付も正確に表示される

パターン2:訪問先タイム固定方式

  • 24時針:訪問先の時間に固定
  • 時針:自国の時間に調整(日付も連動)
  • メリット:24時針の動きを観察しやすい

公式資料によると、GMTモデルの時差修正機能の使い方は以下の通りです:

  1. りゅうずを1段目まで引き出す
  2. りゅうずを回して目的地の時刻に合わせる(左回りで時針が進み、右回りで戻る)
  3. 時針と日付が連動して動くため、午前/午後や日付を確認しながら調整
  4. 操作が終わったらりゅうずを押し込む

グランドセイコーのGMTモデルでは、この時差修正機能を使うことで、日付変更禁止時間帯(午後9時~午前1時)を気にせず安全に日付を修正できるという大きな利点があります。

また、9S86や9R86搭載モデルの一部には回転ベゼルが付いており、これを使えば3つ目の地域の時刻も表示できる高機能性を持っています。

まとめ:グランドセイコー日付変更の基本と各モデル別の操作ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. グランドセイコーの日付変更は通常午前0時頃に行われる仕組みである
  2. 日付変更禁止時間帯(午後9時~午前1時)には手動での日付修正を避けるべき
  3. クオーツモデル(9F)は午前0時00分~0時05分の間に「瞬間送り」で日付が変わる
  4. スプリングドライブ(9R)と機械式(9S)は十分なぜんまい巻き上げ状態で操作すること
  5. 9F82・9F62は従来型でりゅうずを1段引きして直接日付を合わせる方式
  6. 9F85・9F86・9S86は時針を2周させて日付を1日分修正する「カレンダー連動時差修正機能」を搭載
  7. GMT機能付きモデルは時差修正と日付が連動し、複数地域の時刻を同時表示可能
  8. 月末(2月や小の月)の翌日には手動で日付修正が必要
  9. 正確な時刻合わせは秒針が12時位置の時にりゅうずを引き、時報と同時に押し込む
  10. 日付変更禁止時間帯に修正が必要な場合は時針を安全な時間帯に移動させてから操作する
  11. 9F85以降の新型モデルは、時差修正機能により日付変更禁止時間帯を気にせず操作可能
  12. グランドセイコーの取扱説明書をよく読み、ご自身のモデルに合った正確な操作をすることが長期使用のポイント

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://www.grand-seiko.com/instructions/html/GS_9F_ja/AGFISYgheqjbnj
  2. https://www.seikowatches.com/instructions/html/SEIKO_5R65_DS_JP/BONDSYcuynbssw
  3. https://www.grand-seiko.com/instructions/html/GS_9F_ja/BONDSYchzfndoi
  4. https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000279615/SortID=14391722/
  5. https://www.grand-seiko.com/instructions/html/GS_9R_ja/AGFISYxwidandf
  6. https://blog.jw-oomiya.co.jp/kyoto/68891
  7. https://www.grand-seiko.com/instructions/html/GS_9F_ja/AGFISYjegoiqee
  8. https://www.jw-oomiya.co.jp/blog/kyoto/68891
  9. https://www.grand-seiko.com/instructions/html/GS_9S_ja/AGFISYnxxmfxqj
  10. https://kakuka.xsrv.jp/grandseiko_matome/category/6/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%EF%BC%88%E6%97%A5%E4%BB%98%E3%83%BB%E6%9B%9C%E6%97%A5%EF%BC%89%E6%A9%9F%E8%83%BD%E3%81%A4%E3%81%8D/